Scenario IF 14話  「磨り減っていく心」  ◆Y3PBSdzg36


いつも、傍には誰かがいた
だから、不安なときは誰かと話すことができた
だけど、今は一人だ
誰とも話すことは出来ない
正直、これが夢ならどんなにいいか
さっき、参加者が一人死んでいるのを見た
冷静な振りをしていた心が崩れそうになるのを感じた
統夜たちの内誰かが死んでいてもおかしくはない
そして自分も…
カティアは心が押しつぶされそうになっていた
そんな少女に容赦なく敵は襲い掛かる


レーダーに機体の反応がでる
「もしかしたら、このゲームの反対派かもしれないわね」
しかし、相手の機体から何かが発射された
かなりのスピードのそれを何とか避ける
「いきなり攻撃!?相手はゲームに乗っているの!?」
飛んできたのは腕、ロケットパンチの攻撃だった
相手の機体が姿を現す
その機体は左側にひどいダメージを受けていた
腕は無くなっている
「今度の奴は絶対に殺してやるぜぇ!」
相手の機体から声が放たれる
どうやら一度相手に襲い掛かって返り討ちにされたらしい
相手の機体に射撃武器らしきものはなく飛び道具はアレ一つだけらしい
「なら、あの腕を破壊するか発射できなくして逃げます」
―反応弾なら一撃で撃破できそうだけど使いたくはない
作戦を決め気持ちを落ち着かせ、戦いは始まった

「うおぉぉぉっ!死ねえぇぇっ!」
ゴステロが乗るガオガイガーはブロウクンマグナムを放つ
そのまま飛んで行き機体のところで爆発が起こる
「ひゃははは!あっけねえなあ」
しかし、爆発の煙の両脇からミサイルが2発ずつ飛来してくる
「くそっ!」
右腕は飛ばしていて左腕はない、何とか足で一発は防ぐが他は全て命中する
右はたいしたことはないが左側には少し損傷を増やしている
煙が晴れるが相手の機体は見えない
「どこだ、何処へ行ったぁ!」

腕が飛んできたときミサイルを一発当て、煙幕にしてミサイルを射出しながらガウォ−クに変形して地上を走り相手の裏に回りこんだのである
やはり左側に攻撃すればミサイルも効くらしい
(腕を破壊するよりも駆動形を破壊した方がが効率が良いかしら)
そう考え、目標を変える
相手はまだ気づいていない
ビーム砲とミサイルを3発発射する
命中、相手の左装甲にかなりのダメージを与えることが出来た
相手が振り返り、また腕を放ってくる
今度は光を伴った攻撃だ
紙一重でよけた後、後ろにかなりの衝撃が奔る
後ろを見る暇はない、腕を放っている今がチャンスなのだ
ミサイルを一発顔に向かって放つ、当然防ぐことも出来なく当たり相手がひるむ
その隙に脆くなっている装甲にビームを浴びせ、勢いを殺さずバトロイドに変形、バリアを張った拳がわき腹の下辺りに激突し、とうとう穴を開けて貫通した
すぐに離脱するともくろみ通り下半身が動かなくなりうつぶせに敵は倒れた
(今の内だわ)
ファイターに変形するとその場から離脱する
早く誰か安心できる仲間の人に出会いたい、でないと、
私の心が壊れてしまうかもしれない…




【カティア・グリニャール 搭乗機体:VF22S・Sボーゲル2F(マクロス7)
 パイロット状況:精神的に不安定
 機体状況:機体EN少しとミサイル9発消費
 現在位置:E-5
 第一行動方針:7-Dに向かう
 第二行動方針:仲間を集める
 第三行動方針:統夜、テニア、メルアを見つける
 最終行動方針:ゲームからの脱出】




「くそぉぉぉっ!次あったらぶっ殺してやるっ!」
なんとか体を起こし周辺を確認したときには相手に逃げられていた
思わず、叫んでいたがそれはもう無謀に近いことをゴステロは気づいていない

【ゴステロ 搭乗機体:スターガオガイガー(勇者王ガオガイガー)
パイロット状態:全身と脳に激痛、怒りと興奮
機体状態:下半身制御不能、左腕損失(プロテクトウォール不可)、左半身に穴が開いている、EN大幅に消費
現在位置:E-4
第一行動指針:エイジ・カミーユ・ゼクス・ユーゼス・ベガを殺す
最終行動指針:生き残り優勝】

【時刻:16:30】