第二次スパロボバトルロワイアル2
1 :それも名無しだ :2006/10/25(水) 00:04:43 ID:D15UH2L3
【原則】※ますはここを読め
前の人の話やフラグを無視して続きを書くのは止めましょう。
また、現在位置と時間、状況と方針は忘れないで下さい。
投下前に見直しする事を怠らないで下さい、家に帰るまでが遠足です。
投下後のフォローも忘れないようにしましょう。
全体の話を把握してから投下して下さい。
また、初めての人はまとめサイトのルールにもしっかりと目を通しておくと吉です。
今ロワは予約制です。
感想、議論スレで名前欄にトリップを入れ、使うキャラを予約してください。
トリップの付け方は#の後に好きな文字を半角八文字まで好きなだけ入れるだけです。
【ルール】
EN・弾薬は補給ポイントを利用することで補給することができます。
機体の損傷は、原則として機体が再生能力を持っていない限り直りません。
再生能力自体も制限で弱体化しています。
修理機能の効果は微々たる物だと思われます。
また、乗り換えは自由です。
【備考】
議論感想雑談は専用スレでして下さい。
作品の指摘をする場合は相手を煽らないで冷静に気になったところを述べましょう。
ただし、キャラが被ったりした場合のフォロー&指摘はしてやって下さい。
おやつは三百円までです、核ミサイルは食べられません。
スパロボでしか知らない人も居るので場合によっては説明書きを添えて下さい。
水筒の中身は自由です、がクスハ汁は勘弁してつかぁさい。
これはリレー小説です、一人で話を進める事だけは止めましょう。
初めての方はノリで投下して下さい、結果は後から付いてくる物です。
作品の保存はマメにしておきましょう、イデはいつ発動するかわかりません。
前スレ
ttp://game10.2ch.net/test/read.cgi/gamerobo/1149764572/
旧本スレ
第二次スパロボバトルロワイアル
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/gamerobo/1149350054/
第2次スパロボロワイヤル企画スレ
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/gamerobo/1148890280/
旧まとめサイト
ttp://2nd.geocities.jp/s2matome/main.html
仮まとめサイト
ttp://srwbr2.nomaki.jp/index.html
2 :アルフィミィちゃんの観察日誌1 :2006/10/25(水) 00:09:08 ID:D15UH2L3
死亡者編
・『死亡者名(搭乗機)/殺害者名(搭乗機)』 キャラ辞典より抜粋&コメント
なお順番は死亡順
・エクセレン=ブロウニング(搭乗機なし)/アインスト=ノイ=レジセイア(搭乗機なし)
アインスト=ノイ=レジセイアに最初の見せしめにされ首輪を吹き飛ばされ死亡。
このことによりキョウスケはアインスト達を倒しアルフィミィを解き放ちエクセレンを迎えに行くこと
を覚悟する。
・メルア=メルナ=メイア(ジム・カスタム)/グ=ランドン・ゴーツ(ラフトクランズ)、流 竜馬(大雷凰)
グ=ランドンに機体を串刺しにされ竜馬に機体を爆散されロワ参加者(除くエクセレン)初の死亡者となる。
早々にテニアとの合流を果たすも彼女の目の前で死亡。このことがきっかけでテニアがゲームに
乗ってしまいカティアを殺害、統夜も乗っているので彼女の死は報われない。
・グ=ランドン・ゴーツ(ラフトクランズ)/フェステニア・ミューズ(ベルゲルミル)
竜馬の大雷凰に機体をライジングメテオ・インフェルノで真っ二つにされる。
それでも生存していたがテニアを挑発、そのまま彼女に撃ち殺される。
だが彼の言葉は彼女の心に絶望を植えつける。
・ラクス=クライン EVA零号機)/ヒイロ=ユイ(レイダーガンダム)
EVA零号機を操ってヒイロを追い詰め、説得しようとするも常識外れの攻撃により零号機を破壊され、死亡。
版権作品初の死亡者となる。似た思考の持ち主であるリリーナとは遭遇できなかった。
・木戸 丈太郎(クロスボーン・ガンダムX2)/相羽 シンヤ(搭乗機なし)
知恵と技術でサイコガンダムを撃破するものの、相羽シンヤがテッカマンに変身できるとは見抜けず、
PSYボルテッカにてコクピットブロックごと蒸発させられる。
彼が放送で名を呼ばれてもたいして影響がないことも考えると可哀想な死に様である。
・神名綾人(アルトロンガンダム)/テンカワ・アキト(YF-21)
ロジャーとリリーナを奇襲するも、割り込まれたアキトにマーダーとみなされコクピットに拳を
打ち込まれ死亡。だが、彼との戦闘で凰牙のENがなくなったためリリーナの死にも関与している。
・カティア・グリニャール(VF22S・Sボーゲル2F)/フェステニア・ミューズ(ベルゲルミル)
テニアと再開するも、すでに彼女はゲームに乗っており絞殺される。テッカマンに殺られたキッドを
除けば当ロワで生身で殺られた人、第一号である。なお、友人に殺されるという最後をとげた一番欝な
死に方である。
・ジョシュア・ラドクリフ(クインシィ・グランチャー)/ギム・ギンガナム(シャイニングガンダム)
アイビスと行動中に統夜に御大将を擦り付けられる。そのまま戦闘中にクインシィに邪魔され
シャイニングフィンガーを喰らい機体が大破、アイビスと共に逃げるものの既に彼は爆死していた。
なお、彼の死はラキに影響を与えるため彼女の今後が心配である。
・リリーナ・ドーリアン(セルブースターヴァルハラ)/相羽 シンヤ(搭乗機なし)
機体をばらばらにされ連れ攫われテッカマンにコックピットの ハッチをこじ開けられ首を跳ね飛ばされる。
おとなしく凰牙にENを供給していればもっと違った展開が待っていたかもしれない。
<<第一回目の放送で上記9名の死亡が伝達予定>>
以上死者の説明を終わりますの。
3 :アルフィミィちゃんの観察日誌2 :2006/10/25(水) 00:14:06 ID:D15UH2L3
生存者編
『血に飢えた獣達の晩餐』まで
●小隊(最新エピソード時の場所と時刻)状況コメント
・『生存者名(搭乗機)タイプ分け』備考&一口コメント
自衛協力型(自衛はするが友好的。対マーダー予備軍)
無差別型(見敵必殺・問答無用)
猫被り型(友好的に見えるが、攻撃の機会を狙っている)
策士型(知略戦で漁夫の利狙い。攻撃は最終手段)
対マーダー(マーダーは攻撃。他には協力的)
自衛戦闘型(敵対するなら相手を殺す気あり)
協力暴走型(基本は自衛協力的だが、状況によって暴走してしまう)
平和解決型(攻撃されても話し合いで解決したい)
●ジョナサン&キラ(B-4/初日12:55)
現在東北東に進路を取り知り合いを探すため移動中。一番進行が遅れている。
・ジョナサン・グレーン(Jアーク)自衛戦闘型
キラと共にクインシィを探すため自衛戦闘型。ただし、彼女が死んだ場合はマーダー化するつもりである。
Jアークを支給されるも勇気が足りないためフュージョン不可能。宝の持ち腐れである。
・キラ・ヤマト(ガンダムF−91)平和解決型
F91という相性の良い当たり機体を引く、このロワの平和的解決を望んでいるが、
ラクスが死んでいるため彼が放送後どうなるかは不明。
●ゴステロ(E-4/初日14:30)
ユーゼス&ベガに手痛い敗北を受け逃走中。
・ゴステロ(スターガオガイガー)無差別型
力任せの利く当たり機体であるガオガイガーを支給されるもゼクス組、ユーゼス組に退けられる。
サラマンダー化しつつあり、損傷もあるためマーダーとしては期待はできないか?
●シャギア&オルバ&比瑪&甲児(D-3/初日16:00)
フロスト兄弟は比瑪と甲児を利用する気である。現在は穏やかである。
・シャギア・フロスト(ヴァイクラン)自衛戦闘型
サルファの中ボス機であり単機でも高い戦闘能力を持っている。ディバリウムと合体しガドル・ヴァイクランとなる
ことが可能。オルバと共に生き残るためにゲームには乗らない。ただし、他人は容赦なく利用する。
・オルバ・フロスト(ディバリウム)自衛戦闘型。
兄を裏切った弟の機体に乗せられるも兄弟間の信頼度NO.1である。MAP兵器持ちであり合体も可能なので
強力な機体を運用する。シャギアと共に生き残るためにゲームには乗らない。ただし、他人は容赦なく利用する。
・兜甲児(ナデシコ)自衛協力型
熱血単純な主人公。フロスト兄弟の所為で裏切られフラグを持っている。ナデシコでは実力を発揮できない。
・宇都宮比瑪(ぺガス)平和解決型
とりあえず、生き残るならナデシコのオペレーターをやるのが無難。
●アスラン&ヒイロ&九鬼(F-6 /初日16:00)
信頼度0な面子。放送後は全員が知り合いを呼ばれる。
・アスラン・ザラ(ファルゲンマッフ)自衛戦闘型
ファルゲンマッフは悪い機体ではなく彼の腕も良い。
だが、ナチュラルへの不信感がつのり、キラにニコルを殺され、ラクスが死んだ今
彼の今後はどうなるかは不明。
・ヒイロ・ユイ★(レイダーガンダム)猫被り型
腕も機体も良い、だがEN切れである。リリーナを殺すつもりであるがすでに彼女は死んでいる。
ちなみに彼がラクスを殺した。
・九鬼正義(ドラグナー2型カスタム)猫被り型
司令官なので直接戦闘は苦手、知恵を使って生き残るつもり。
放送では綾人が呼ばれる。
4 :アルフィミィちゃんの観察日誌2 :2006/10/25(水) 00:15:57 ID:D15UH2L3
●キョウスケ&ユーゼス&ベガ初日(D-4 /初日16:00)
信頼度はまあまあな面子。一番対主催フラグが揃っている?アルトアイゼンはキョウスケの機体。
・キョウスケ・ナンブ(ビルトファルケン(L))自衛協力型
エクセレンを殺されたにも関わらずマーダー化せず、打倒主催者とアルフィミィの開放を目指す。
ビルトファルケン(L)は分の悪い機体である。
・ユーゼス・ゴッツォ(アルトアイゼン)自衛戦闘型
スパロワで主催者なのは伊達ではなく、アインストの力を手に入れようと画策中。
周りの人間は協力ではなく利用するつもりである。
・ベガ(月のローズセラヴィー)自衛協力型
月のローズセラヴィーを支給されENも満タンなためこの面子では一番攻撃力がある。
ユーゼスのことを信用しているのが彼女にとって吉とでるか凶とでるか。
●ブンドル(D-5/初日16/45)
サイバスターを駆り情報の収集中。
・レオナルド・メディチ・ブンドル(サイバスター)自衛協力型
美しいサイバスターを駆り、対主催者のため首輪解除の情報を集めている。
彼ではサイバスターの全能力を引き出せないが機動力もあり腕も良いので単独でも大丈夫。
●マサキ&シロ&クロ(D-5/初日16:45)
サイバスターを追いかけている。だが、彼がサイバスターに追いつける可能性は0である。
・マサキ・アンドー(百式)自衛協力型
方向音痴なのでサイバスターには追いつけない。不思議系の機体と他の参加者と共に行動することで
やっと戦力になる。
・シロ&クロ(百式)自衛協力型
マサキのオプション。彼らがいてもマサキの方向音痴は変わらない。
マサキが死ぬと彼らは消滅する運命である。
●カミーユ&ゼクス&カズイ(D-5/初日16:45)
D−4の補給ポイントに向っている、マサキを連れ戻す予定。カズイが爆弾、ゼクスは放送後どうなるか。
・ゼクス・マーキス(メディウス・ロクス)自衛協力型
エースパイロットであり機体もトールギスと性能が酷似しているので生き残るのはそう難しくはない。
だが、放送で最愛の妹が呼ばれたり、カズイを後ろに乗せていることも考えるとどうなるかは不明。
・カズイ・バスカーク(メディウス・ロクス)猫被り型
彼単独ではマーダーに刈られるだけ。だが、AI1の存在に気付いているので大惨事を巻き起こす可能性あり。
・カミーユ・ビダン(メリクリウス)自衛協力型
彼のパイロットとしての腕もよく防御一辺倒だがメリクリウスは悪い機体ではない。
だが、MK-UやZとまったく違う性能の機体なので全力を出せるかどうか。
●孫光龍(A-8/初日17:00)
コーヒブレイク中。単独での行動は不可能か?
・孫光龍(レプラカーン)無差別型
機体の損傷もあり、レプラカーン(ハイパー化フラグ)なので生き残れる可能性が低いと思われたが
現在は行動不能でコーヒブレイク中なのでしぶとく生き残りそうである。
●アムロ&シャア(H-2/初日17:00)
トップエース二人組み。ただしシャアが機体を手に入れればの話。
・アムロ・レイ(VF-1Jバルキリー(ミリア機))自衛協力型
エースパイロット、機体も悪くはない(ただし赤い)。
現在は足手まといのシャアと共に仲間探しと首輪解除のために漫才をしながらH-2に留まっている。
・シャア・アズナブル(核ミサイル)自衛協力型
核ミサイルが機体なのでアムロを脅して自分を守らせている。
5 :アルフィミィちゃんの観察日誌2 :2006/10/25(水) 00:17:03 ID:D15UH2L3
●ラキ&エイジ(A-2/初日17:00)
ジョシュアを探して自分勝手に動くラキにエイジは振り回されている。ジョシュアの死がラキにどう影響を
与えるかは不明。
・グラキエース(ネリー・ブレン)自衛戦闘型
ジョシュアが死んだため彼女が暴走する可能性大。
・アルバトロ・ナル・エイジ・アスカ(フォルテギガス)自衛協力型
ラキに振り回されるわ、クルツには気を許せないわ、苦労人属性が板についている。
とりあえずクルツよりもラキに気をつけた方がよい。
●クルツ(A-2/初日17:00)
ラキ達と同盟を組み追いかけている。だが、彼はいざとなったらゲームに乗るつもりである。
・クルツ・ウェーバー(ラーズアングリフ)猫被り型
射撃特化と思われるラーズアングリフを支給され、どんな手段を使っても生き残ることを覚悟する。
現在はラキに振り回され微妙にへたれてる。だが、裏では爪を研いでいる。
●テニア★★(D-6/初日17:10)
統夜と結ばれるためゲームに乗る。カティアを殺害し、ムサシを利用するつもりである。
・フェステニア・ミューズ(ベルゲルミル(ウルズ機))猫被り型
彼女自身の戦闘能力は高くはないが猫被りマーダーとしての器量に期待できる。
●ムサシ(D-6/初日17:10)自衛協力型
テニアとカティアを二人きりにして偵察中。だが悲劇をまだ知らない。
・巴武蔵(RX-78ガンダム)
彼はテニアの涙に騙され利用される運命である。ガンダムだけど強くはないので生き残るのは絶望的。
6 :アルフィミィちゃんの観察日誌2 :2006/10/25(水) 00:18:41 ID:D15UH2L3
●カテジナ(B-5/初日17:20)自衛戦闘型
バサラからラーゼフォンを奪い取り逃走中。
・カテジナ・ルース(ラーゼフォン)
運良くバサラに隙ができたので機体を強奪。そのまま逃亡する
強化人間の性質がラーゼフォンにどのような影響を与えるかは不明。
●コスモ(B-5/初日17:20)自衛協力型
現在カテジナを追いかけている。追いつけるかどうかは不明。
・ユウキ・コスモ(ジガンスクード・ドゥロ)
カテ公に利用されただけな人。ENを消耗している。
●バサラ(B-5/初日17:20)平和解決型
現在カテジナを追いかけている。追いつけるかどうかは不明。彼の歌で戦いを終わらせることは望み薄。
・熱気バサラ(プロトガーランド)
ガーランドを駆りカテジナを追っている。だが追いつけたとしても相手がカテ公なのでどうにもならない。
●ギャリソン(B-5/初日17:20)自衛協力型
現在ガウルンと交戦中。
・ギャリソン時田(ガンダムレオパルドデストロイ)
レオパルドは弾薬を消耗しているもギャリソンさんほどの腕があればなんとかなるかもしれない。
●ガウルン(B-5/初日17:20)無差別型
現在ギャリソンと交戦中。DG細胞の影響はどうなるかは不明。
・ガウルン(マスターガンダム)
強格闘専用機体を支給されるも、己の持病のせいで全力を発揮できない。
だが、DG細胞によっては最凶マーダーに化ける可能性あり。
●バーニィ(G-6/初日17:40)無差別型
モンシアとの戦闘を辛くも制し機体の整備をおこなうために移動中。
・バーナード・ワイズマン(ブラックゲッター)
ブラックゲッターの損傷が激しく彼の腕もよくはないので生き残れる可能性は低いと思われる。
だが、NT-1戦での奇跡を考えるとどう転ぶか分からない。
●モンシア(G-6/初日17:40)自衛戦闘型
バーニィに撃破されるもなんとか生存。だが、機体は大破し、自身も負傷もしているので生存は絶望的か?
・ベルナルド・モンシア(ガンダムヘビーアームズ改)
彼の運命は彼と最初に接触した人物に委ねられる。
7 :アルフィミィちゃんの観察日誌2 :2006/10/25(水) 00:19:55 ID:D15UH2L3
●シンヤ★★(D-8/初日17:40)無差別型
リリーナを殺害し、食料を食べている。
・相羽 シンヤ(搭乗機なし)
機体はないがテッカマンなの食料問題さえなんとかできれば強マーダーである。
高い戦闘力と体格の小ささで周りを引っ掻き回してほしい。
●ロジャー(D-7/初日17:40)平和解決型
リリーナを救出するつもりである。だが、彼女はすでに死んでいる。
・ロジャー・スミス(騎士凰牙)
ロジャーは格闘技能があるので凰牙とは相性は悪くない。
だが現在EN満タンではあるが損傷が激しくシンヤに接近中なので生存確率は低いか?
●ユリカ(D-7/初日17:40)自衛協力型
現在は補給ポイントで一人、ガイ(アキト)を待っている。
・ミスマル・ユリカ(無敵戦艦ダイ)
現在はロジャーを見送りガイ(アキト)の生存を信じ、帰りを待っている。
無敵戦艦ダイなのでしばらくはなんとかなるか?
●リョウ(B-6/初日17:40)無差別型
アキトに吹き飛ばされてぼろぼろの状態でD-7からB-6に吹き飛ばされる。
・流 竜馬(大雷凰)
元の世界に戻り隼人や早乙女博士を殺すためマーダーとなる。現在は体も機体ぼろぼろ。
隼人や武蔵との再会した場合どうなるかは未知数である。
●統夜(H-1/初日17:45)策士型
ゲームに乗り御大将をジョシュア達に擦り付けて逃走中。知り合いが放送で二人呼ばれる。
・紫雲統夜(ヴァイサーガ)
実質彼の所為でジョシュアが死んだ。このまま外道街道を進んでほしい。
良機体でもあるのでそこそこ生き残れるであろう。
●アイビス(H-2/初日17:45)自衛戦闘型
なんとか御大将から逃げ切るもジョシュアが死に茫然自失中。
・アイビス・ダグラス(ヒメ・ブレン)
欝ビスから脱却できるかが彼女にとっては生死を分ける。
●ギンガナム★(A-2/初日17:45)無差別型
気力135。ジョシュアを倒し。気分高揚中。
・ギム・ギンガナム(シャイニングガンダム)
右腕が千切れ、ENが空だが補給ポイントを見つければ復活は可能。
このままいろんな人に喧嘩を売りシャイニングフィンガーで撃破して行ってほしい。
8 :アルフィミィちゃんの観察日誌2 :2006/10/25(水) 00:20:45 ID:D15UH2L3
●クインシィ&ガロード(B-1/初日17:45)
協調性0のクインシィがガロードを振り回している。ゲットマシンなので非力なチーム。
・クインシィ・イッサー(真イーグル号)協力暴走型
協調性0なので苦労人な人物としか組めない?
愛機を目の前で撃墜され怒り心頭中であるが彼女の邪魔も要因なため自業自得である。
・ガロード・ラン(真ジャガー号)自衛協力型
クインシィに振り回される。原作でもこんな感じ。
チームワークが必要なゲットマシンに乗っているので彼がティファの元に戻れるのは絶望的か?
●隼人(B-1/初日17:45)
現在は真ベアー号をどうするか悩んでいる。
・神 隼人(YF-19)自衛戦闘型
機動力と空戦能力の高いYF-19を支給されるも体調不良のため性能を完全には引き出せない。
腕は悪くはないが生き残る可能性は低い?
●アキト★(A-6/初日17:55)自衛戦闘型
リュウとの戦いを制しユリカの元に戻るため、機体と体がぼろぼろにもかかわらずD-7に移動中。
・テンカワ・アキト(YF-21)
D-7に戻っている最中ではあるが機体と体の両方がぼろぼろであり、途中に他の参加者もいるため
ユリカと再開できるかどうかは不明。
●ソシエ(A-6/初日17:55)自衛協力型
機体を大破させながらもコーヒーのおかげかなんとか生存。ユリカに見つけてもらえるかが鍵である。
・ソシエ・ハイム(機鋼戦士ドスハード)
ドスハードをホワイトドールと勘違いしたためか強気に行動して現在に至る、元気だが生身なので
今後どうなるかは不明。
以上、時系列順に四十五名と二匹の紹介と状況説明を終わりますの。
9 :アルフィミィちゃんの観察日誌3:2006/10/25(水) 00:21:39 ID:D15UH2L3
●機体関係
・愛機の大まかな状況
竜馬、隼人、武蔵→真ゲッター(ダメージ蓄積)
ヒメ→ヒメ・ブレン(ブレンバー未所持、バイタルジャンプによってEN1/4減少)
甲児→マジンガーZ(装甲にダメージ蓄積・片腕喪失(近くに落ちている))
キョウスケ→アルトアイゼン(左腕損失、ダメージ蓄積 )
ユリカ→ナデシコ(良好)
マサキ&シロ&クロ→サイバスター(良好)
モンシア→ジム・カスタム(大破)
アムロ→RX-78ガンダム(良好)
クインシィ→クインシィ・グランチャー(大破(上半身が消失している))
綾人(死亡)→ラーゼフォン(良好)
・パイロットのいない運用可能な機体
A-1(マジンガーZ、真・ベアー号)
D-6(VF22S・Sボーゲル2F)
C-5(旧ザク)
以上で機体関係の説明は終わりますの。
10 :それも名無しだ :2006/10/26(木) 20:58:40 ID:rUINm1yP
1乙
11 :それも名無しだ :2006/10/27(金) 21:51:14 ID:KiHANzSA
竜馬は絶望先生殺してるよ
12 :それも名無しだ :2006/10/27(金) 22:23:38 ID:7uGWcWWM
>>11
止め刺したのフェステニア
13 :彼らの乗機は強力です ◆OWmug.8uCw :2006/10/28(土) 15:56:03 ID:E+2YqElw
「見つかりませんね」
「ふん、あの御転婆がそう簡単にみつかるものかよ」
D-3の市街地に向かってゆったりと白亜の戦艦が進んでいた。
(探しているのはクインシィさんだけじゃないんだけどな)
その上に乗る白いMSの中で少年はひっそりと溜息をついた。
(ラクスは大丈夫かな?)
想い人の姿を脳裏に浮かべる。彼女は戦えない人間であり一刻も早く見つけねばならない。
そう想い、キラはもう少し急いでほしい旨をジョナサンに伝えようとした。
『機影発見』
だが、その前に進行方向にこちらと同じ白亜の戦艦と赤と白の機動兵器らしき機体を発見した。
「おい、トモロ!本当に大丈夫なんだろうな、向こうはこちらよりも大きいぞ!!」
『舐めるなと言った。だが、敵の艦は反応からして相転移エンジンを積んでいるようだ。
少しまずいかもしれん』
「二人共戦うことばかり考えてはいけません!話し合えば分かってもらえるはずです!!」
とは言ったもののトモロの言葉を信じるなら実用すらされていない相転移炉を使った戦艦
の火力はこちらの攻撃力をはるかに超えることが予測されるためキラは内心では恐怖を感じていたが。
「おい、トモロ!相転移エンジンとは何だ!?」
『学の無いやつには無用の長物だ』
「なんだと!!」
「二人とも喧嘩してる場…」
『――ら機―――ナデ――応答―――す』
言い争いをしていると向こうから女性らしき声で通信が入った。いきなり攻撃してこないところを
見ると乗ってはいないと判断し接触を試みようと考える。
14 :彼らの乗機は強力です ◆OWmug.8uCw :2006/10/28(土) 15:57:01 ID:E+2YqElw
「二人共もう少し接近してみましょう」
「ああ!!なんでそんなことをしなきゃならんのだ」
『まず対話を試みている様子から考えると、いきなり攻撃を仕掛けてくる馬鹿と違って向こうは友好的
なようだ。知り合いを探すためにも交渉の場を持ってもよいと思われるがな』
「っち!!まあいいだろう、この艦がへっぽこでなければそう簡単には落ちんようだしな!!」
そうしてJアークは白亜の戦艦に近づいていった。
そして二隻は通信可能な距離に入る。
「こちら機動戦艦ナデシコ、ってあなたジョナサン・グレーン!!」
「な!?勇の女か!!」
モニターに映る男女の顔が驚愕に包まれる。
「っち!!撃てトモロ!!あの女は敵だ!!」
『…了解した』
不承不承ながらもトモロは支持に従い二連装反中間子砲を誰も止める間もなくナデシコに向かって撃つ。
「ナデシコのデストーソンフィールドにそんな攻撃が効くかよ!!」
だが、その光線はナデシコに当たる寸前に空間が歪んだと思うと簡単に反らされた。
「っち!!バリアか?!」
「ジョナサンさん!いきなり攻撃するなんて!!」
「ああん?向こうは敵なんだよ!だったら倒すべきだ!!」
『二人共言い争いをしている場合ではないぞ。機動兵器二機接近』
二人が言い争いを止めモニターを見ると赤と白の機動兵器が近づいてくるのが確認できた。
「待って下さい!!僕たちは争う気は無いんです!!」
「残念だが賽は投げられた」
「彼女の頼みで生け捕りにはしてあげるから安心しなよ」
「ああ!!この俺様を舐めるな!!死ねよやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
15 :彼らの乗機は強力です ◆OWmug.8uCw :2006/10/28(土) 15:57:56 ID:E+2YqElw
二機に向かってJアークの多数の火砲が唸る。だがその巨躯からは信じられないほどの機動性で
弾幕をあっさり回避し上空で赤と白の機体が交差する。
「ガドル!!!」「…ばいくらん」
男の激しい掛け声と弱そうな相槌により赤の機体がバラバラになり白の機体の各部に取り付いた。
「な!合体した?!」
「驚いたところでもう遅い!喰らいたまえ!!!」
ガドル・ヴァイクランからエネルギーの放電現象が起きる。
「アルス・マグナ・フルヴァン!!!」「あるすまぐなふるばん」
そして二人の声が唱和するとガドル・ヴァイクランからエネルギー波が放たれた。
キラはF91の機動性を生かしそれを回避したがJアークはその巨躯ゆえに避けることも適わず直撃した。
「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
爆発音と共にその場に爆煙が巻き起こる。
「ジョナサンさん!!」
「ちょっと!!あんなのでもアノーア艦長の子供なんだから殺さないように言ったのに!!」
「安心したまえ、出力は抑えた。にしてもオルバよ、声に覇気が足りんぞ」
「スーパーロボットは叫びに魂が篭らないと本当の力は発揮できないんだぜ」
「…善処するよ兄さん」
16 :彼らの乗機は強力です ◆OWmug.8uCw :2006/10/28(土) 15:59:06 ID:E+2YqElw
だが、爆煙の中からガドル・ヴァイクランに向かってビームが放たれる。
「うお?!」「なっ?!」
それは念動フィールにより防がれたが衝撃で合体が解除される。
「ふざけるなよ!!この程度で沈むか!!」
煙の中から無傷のJアークがナデシコとヴァイクラン達に弾幕を張りながら現われた。
「ジョナサンさん!!無事でしたか?!」
「何をしている!お前もとっとと応戦しろ!!」
そう言われキラは戸惑った。彼らは殺し合いに乗っているようではなくジョナサンが怒り狂っている現状では
ジョナサンにつけば彼らと友好的な関係は結べず、彼らにつけばジョナサンとは敵対することに
なるからである。そう思っていると重力波がJアークの左舷を掠め船体を振るわせた。
「ジョナサンさん!!」
『奴は今のでコンソールに頭をぶつけて気絶した』
キラの言葉にトモロが代わりに返答した。この場を取り纏めるチャンスである。
「……トモロさん!後退してください!!」
だが、キラはあっさりそれを放棄した。ここで勝手に彼らと交渉してはジョナサンに対する裏切りと
思えたからだ。そうして撤退するJアークと赤と白のロボットの間に割り込む。
「残念だが」「逃がさないよ」
再び二機が合体しこちらに襲い掛かろうとする。
だが、キラは合体の瞬間を狙ってマシンキャノン、バルカン、ビームライフルをガドル・ヴァイクラン
の格パーツに向かって撃ち放つ。
「ばかな!!合体が破られるとは!!」
「……兄さん、……やっぱりMS相手には隙が大きすぎるよ」
F91の攻撃は直撃し二機はバランスを崩し地表に落ちていく。
17 :彼らの乗機は強力です ◆OWmug.8uCw :2006/10/28(土) 15:59:53 ID:E+2YqElw
「逃がさねえ!ミサイル発射!!」
だが、キラがJアークを追おうとしたところにミサイル群が追ってくる。
なんなく撃ち落し、攻撃をかわしながら逃げようとしたが追撃はされなかった。
彼は知らないことだがジョナサン達を殺したくないヒメが甲児にこれ以上の追撃をしないよう
に頼んだために攻撃が止んだのである。
キラはそのことは知らなかったが向こうは決して話し合いの通用しない相手ではないとは思い
その場を後にした。
(でも、あの合体する機体から発せられる邪気はいったい?)
キラは以前にラウル・クルーゼからも感じた、まるでこの世のすべてを滅ぼそうするかの邪気をあの二機からも
僅かにだが感じた。気のせいだとは思いたかったが今は気絶したジョナサンを休ませることが第一だと思い、
不吉な考えを胸にしまい込みトモロと共に休める場所を探すことにした。
18 :彼らの乗機は強力です ◆OWmug.8uCw :2006/10/28(土) 16:02:00 ID:E+2YqElw
【ジョナサン・グレーン 搭乗機体:Jアーク(勇者王ガオガイガー)
パイロット状態:気絶中
機体状態:キングジェイダーへの変形は不可、EN40%消耗、弾薬40%消耗、左舷損傷軽微
現在位置:D-3
第一行動方針:クインシィの捜索
第二行動方針:キラが同行に値する人間か、品定めする
最終行動方針:クインシィをオルファンに帰還させる(死亡した場合は自身の生還を最優先)】
【キラ・ヤマト 搭乗機体:ガンダムF−91( 機動戦士ガンダムF−91)
パイロット状態:良好
機体状態:マシンキャノンとバルカンとビームライフルの弾薬20%消耗
現在位置:D-3
第一行動方針:撤退しジョナサンを休ませる
第一行動方針:ジョナサンと共にラクス及びクインシィを捜索する
第二行動方針:ジョナサンの信用を得る
第三行動方針:ゲームに乗ってない参加者を見つける
第四行動方針:後でナデシコ組と交渉したいとは考えている
最終行動方針:なるべく死者を出さずにゲームを止める】
備考:キラ達が撤退した方向は次の書き手に任せます。
19 :彼らの乗機は強力です ◆OWmug.8uCw :2006/10/28(土) 16:02:50 ID:E+2YqElw
【シャギア・フロスト 搭乗機体:ヴァイクラン(第三次スーパーロボット大戦α)】
パイロット状態:良好、合体が破られてショックを受けている
機体状態:EN25%消耗、損傷軽微
現在位置:D-3
第一行動方針:ヒメと甲児の信頼を万全のものに
第二行動方針:ヒメと甲児を利用し、使える人材を集める
第三行動方針:意に沿わぬ人間は排除
第四行動方針:首輪の解析
最終行動方針:オルバと共に生き延びる(自分たち以外はどうなろうと知った事ではない)
備考:ガドル・ヴァイクランに合体可能(かなりノリノリ)、自分たちの交信能力は隠している。
【オルバ・フロスト搭乗機体:ディバリウム(第三次スーパーロボット大戦α)】
パイロット状態:良好
機体状態:EN25%消耗、損傷軽微
現在位置:D-3
第一行動指針:ヒメと甲児の信頼を万全のものに
第二行動方針:ヒメと甲児を利用し、使える人材を集める
第三行動方針:意に沿わぬ人間は排除 第四行動指針:首輪の解析 最終行動指針:シャギアと共に
生き延びる(自分たち以外はどうなろうと知った事ではない)
備考:ガドルヴァイクランに合体可能(かなり恥ずかしい)、自分たちの交信能力は隠している。
【兜甲児 搭乗機体:ナデシコ(機動戦艦ナデシコ)】
パイロット状態:良好
機体状態:EN30%消耗、相転移エンジンによりEN回復中、ミサイル5%消耗
現在位置:D-3
第一行動方針:ヒメ・フロスト兄弟と同行
第二行動方針:ゲームを止めるために仲間を集める
最終行動方針:アインストたちを倒す
【宇都宮比瑪 搭乗機体:ナデシコ(機動戦艦ナデシコ)】】
パイロット状態:良好、ナデシコの通信士
機体状態:EN30%消耗、相転移エンジンによりEN回復中、ミサイル5%消耗
現在位置:D-3
第一行動方針:甲児・フロスト兄弟に同行
第二行動方針:依々子(クインシィ)を探す
最終行動方針:主催者と話し合う。
【パイロットなし 搭乗機体:ぺガス(宇宙の騎士テッカマンブレード)】
パイロット状態:パイロットなし
機体状態:良好、現在ナデシコの格納庫に収容されている
現在位置:D-3
【初日:17:00】
20 :それも名無しだ :2006/10/28(土) 16:05:35 ID:E+2YqElw
投下終了。各人のセリフに変な所がありますが一応わざとです。
判定などをよろしくお願いします。
21 :ガンダムファイト ◆op3oYkZryw :2006/10/30(月) 16:01:54 ID:ErmipATx
ビームの火線が森を焼き、ビームの帯が大木を切り裂く。
人の手が入っていない密林の中で二体の巨人がワルツを踊る。
立ち込める黒煙。燃え上がる木々。MSとMFの駆動音。
だが、森の中でマスターガンダムを駆るガウルンにとってはこの戦場はとても神聖なものであり
彼の生きるべき世界である。
そんな彼をもってしてもガンダムレオパルドデストロイを駆るギャリソン時田は容易に刈り取ることが
できない相手であった。
(ちっ。老いぼれのくせに思った以上にやるじゃねえか)
彼は襲ってくるブレストガトリングを避けながらダークネスショットを撃つ、だが向こうは当然のように
避け再びセパレートミサイルを撃ってくる。
ガウルンはやりづらいと思った。遠距離装備の碌についていないこの機体ではこのままでは向こうに
押し切られてしまうだろう。
「弾切れまで凌ぐか?」
コクピットの中でそう呟き。自分の甘い考えに心の中で唾を吐く。
(いつからそんな甘い考えをするようになったんだ?ガウル〜ン)
突然攻撃が止む。だが、経験から弾切れとは思わなかった。おそらく向こうは残弾も少なく
味方を追うために一気に勝負を決めるつもりだろう。
(いいぜ。乗ってやろうじゃないか、じいさん!!)
ガウルンはブースターを噴かせマスターガンダムをレオパルドデストロイに突撃させる。
リストビーム砲とビームシリンダーによる砲撃が襲いくる。
だが、ガウルンはそれらをマスターガンダムのマント型シールドで受け止めながら敵機に近づく。
「ダークネスゥゥゥゥゥゥゥゥゥフィンガァァァァァァァァァァァァ」
そして、シールドが破壊されると同時に左腕のダークネスフィンガーを相手に叩きつける。
22 :ガンダムファイト ◆op3oYkZryw :2006/10/30(月) 16:02:52 ID:ErmipATx
だが、レオパルドは右腕に持ったヒートアックスで受け止める。
「右腕を忘れちゃいけないぜ!!」
そうして、左腕がビームシリンダーで塞がった機体の胴体に右腕を叩きつけようとする。
だが、ビームシリンダーの側面から突然生えた光に受け止められた。
ギャリソンがあらかじめ右手に持っていたビームナイフを無理矢理機動させたのである。
「なに!!」
「ほっほっほっ、予測済みでございます」
そうして、レオパルドは至近距離でホーネットミサイルを叩きつける。
それはマスターガンダムの胴体に直撃し、機体を吹き飛ばす。ギャリソンは距離をとりマスターガンダムに
全弾を叩き込もうとする。
ガウルンは起き上がろうとしたが疲労と癌の痛みにより立ち上がることができずに襲ってくるであろう衝撃
に身を硬くする。
(ここまでか?)
まるでこれまでの思い出が走馬灯のように思い出される。
幼いころから戦争漬けだったこと、名が知れ渡る頃には殺した数が四桁を優に超えていたこと。
(ああ、結構楽しい人生だったじゃねえか)
自分と同じようにカシムが死体を処理していた姿を始めて見たこと、カシムが宿にしていた村を
焼き払ったこと、カシムとカリーニンに雪辱戦を仕掛けられ額に銃弾が撃ち込まれ間一髪助かったこと、
カシムがガールフレンドと共に自分から逃げ出したこと、カシムが腑抜けた奴らを守るため自分と戦ったこと。
そして、コダールと共に海に投げ出され気が付いたらここにいたことが。
(まだだ、まだ死ねねぇ!!)
こんな老いぼれに殺されている場合ではない。自分は愛しいカシムに会わなければいけないのだ。
そう想うと力尽きたはずの体に力が満ち溢れる。そうして殺到する砲撃に右手を向ける。
「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
右手から黒光が溢れると共に巨大な黒球ができ、砲撃が黒球に押し止められる。
「な、なんと!!」
「喰らいやがれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
そのままレオパルドに向けて高速で黒球を押しだす。レオパルドはそれを両手で受け止めたがあまりの力に
押されてしまう。
「ぬぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅん!!はぁ!!!」
だが、バレーボールのトスのようにそれを打ち上げる。黒球は上空で爆発した。
「チェックメイトだぜ。じいさ〜ん」
レオパルドのコクピットにディスタントクラッシャーが突き刺さる。
それは黒球が弾かれる直後に撃ち出された為にギャリソンは避けることが適わなずに
断末魔すら挙げることができなかった。
23 :ガンダムファイト ◆op3oYkZryw :2006/10/30(月) 16:03:39 ID:ErmipATx
「さて、どうすっかなこれから」
そうは言ったもののすでにやる事は決まっていた。あの腑抜けてしまったカシムを元に戻せねばならない。
聖人の目をしたカシムを殺す自分、殺される自分、犯す自分、犯される自分。
どういう結末を迎えるにしてもそれ以外の最後など自分にはありえない。
そのためにはここからなんとしてでも生き残ろう、ついでにあのフロアで見かけた奴のお友達の首も
持っていこう、少しは腑抜け具合が治るかもしれない。
そんなことを考えながら敵機から斧や銃火器等の使えそうな装備を取り外す。
「流石にこいつは規格が合わねえか」
そう思いながらビームナイフを弄っているとそれをマスターガンダムの腕が取り込み始めた。
「なんだ?」
半分ほど取り込むとすぐに元に戻り刃が発生する。
「こいつはいいな」
そして、ツインビームシリンダーを両肩に当てて見る、すると歪ながらも引っ付き
徐々にだが変形し始める。
「ハッ!大した玩具だ」
まるで魔法である。体の方もどういう理屈か分からないが頭に仕込んだチタン合金の部分と義足が妙な金属質
の細胞に覆われ癌による痛みも何時の間にか消えている。
「まったくマスターガンダム様々って所か」
そう思いその場を後にしようとしたが転がる敵機が目に入る。
コクピットが破壊され使い物にならない機体である。
このままでは後ろで発生している火事に巻き込まれるだろう。
「カシムの野郎なら念のためとか言ってぶっ潰すんだろうが…」
あることを思いつきそれを実行することにする。
それは、マスターガンダムの破片を機体のコクピットに埋め込み妙な現象を誘発させることである。
こうすればこの機体は使い物になるかもしれない。
「カシム、舌なめずりは三流とかいうけどよ。一度しかない人生を楽しまなくっちゃ損だぜ」
もし、この機体が火事を生き残ることができればきっと楽しいドラマが待っていることだろう。
そうしてガウルンは休憩場所を探すためその場を後にした。
24 :ガンダムファイト ◆op3oYkZryw :2006/10/30(月) 16:04:57 ID:ErmipATx
【ガウルン 搭乗機体:マスターガンダム(機動武闘伝Gガンダム)
パイロット状況:疲労大、DG細胞感染、気力120
機体状況:全身のダメージ自動修復中、胸部装甲自動修復中、マント自動修復中、
DG細胞感染、ビームナイフ、ヒートアックス装備
現在位置:B-5密林
第一行動方針:自分と乗機の休息
第二行動方針:近くにいる敵機を攻撃
第三行動方針:皆殺し
第四行動方針:できればクルツの首を取りたい
最終行動方針:元の世界に戻って腑抜けたカシムを元に戻す
備考:九龍の頭に埋め込まれたチタン板、右足義足、癌細胞はDG細胞に同化されました】
【ギャリソン時田 搭乗機体:ガンダムレオパルドデストロイ(機動新世紀ガンダムX)
パイロット状況:圧死
機体状況:両手ボロボロ、コクピット破壊、全武装弾切れ、
ヒートアックスとビームナイフとツインビームシリンダーは非装備、DG細胞感染?
現在位置:B-5密林
備考:B-5密林で火事発生。レオパルドにDG細胞が感染したかどうかは次の書き手に任せます】
【初日 17:55】
25 :ガンダムファイト ◆op3oYkZryw :2006/10/30(月) 16:10:38 ID:ErmipATx
ガウルンvsギャリソンさん投下。
いろいろ問題がありそうだけど一番の問題は
【ラムダドライバー機のパイロット+マスターガンダム+DG細胞+カシムへの愛】
でせきはてんきょけんモドキを撃てるのかどうかという事です。
判定お願いします。
26 :それも名無しだ :2006/10/30(月) 16:23:48 ID:UgUda46o
こっちの方でレスした方が良いかな?
GJでした。ギャリソンさんやっぱ強かったが負けちまったか…
武器取り込みは面白い試みだし俺は良いと思うよ
DG細胞入りレオパルドも後々機体が参加者より少なくなったら
使える用になるフラグ持ちだしね
27 :それも名無しだ :2006/10/30(月) 17:58:01 ID:E589bNEe
てんきょーけんは流派東方不敗の奥義であってマスターガンダムの技では無いんじゃないかなぁ…
ダークネスフィンガーやらショットやら腕伸びる奴位なら使えて問題ないとおもうけど流派東方不敗はどうなんだろ
…気合でどうにかなったでいいかもしれないが
武器取り込みに関しては、特に異議はなし
28 : ◆op3oYkZryw :2006/10/30(月) 19:07:13 ID:ErmipATx
>>26>>27レスサンクス
石破天驚拳もどきはガウルンがDG細胞に感染して能力が上がりMFに乗っていたため
ラムダドライバーの要領で無意識に使用したということで(生身だと使えない?
微妙に痛い設定かも…
あと、まとめさん。機体状況がちとあいまいだと思ったのでマスターガンダムの状況の
修正をお願いします。
【機体状況:全身に弾痕多数、胸部装甲破損、マント消失、ダメージ蓄積、DG細胞感染、損傷自動修復中
ビームナイフとヒートアックス装備、両肩にツインビームシリンダーを搭載(残弾なし)】
29 :それも名無しだ :2006/10/30(月) 19:28:58 ID:FMwfuQK5
>>28
さすがにちょっと無理が有るかなあ
GFは天驚拳だけでなくガイアクラッシャーみたいなのもは生身でも使えて初めて使えるものみたいだし
マスターガンダムに付装された機能じゃない以上気合いでなんとかするのは難しいかも
30 : ◆op3oYkZryw :2006/10/30(月) 20:06:59 ID:ErmipATx
了解しました。一度撤回してなんとか修正作を作ってみます。
31 :それも名無しだ :2006/10/30(月) 22:43:47 ID:HCk5U9Rm
DG細胞でマスターガンダムが進化するとどうなってしまうのでしょう
32 :それも名無しだ :2006/10/30(月) 22:50:31 ID:N965vJ8s
>>前スレ1000
一般ゾンビ兵?それともミケロやチャップマン型?
33 :それも名無しだ :2006/10/31(火) 00:30:01 ID:KV6KojfY
死者の復活はあまり認めたくないな
偶然レオパルドに乗った誰かがDG細胞に感染・ゾンビ化ならいいけど
34 :ガンダムファイト ◆op3oYkZryw :2006/10/31(火) 00:59:16 ID:OmFAFDOK
ビームの火線が森を焼き、ビームの帯が大木を切り裂く。
人の手が入っていない密林の中で二体の巨人がワルツを踊る。
立ち込める黒煙。燃え上がる木々。MSとMFの駆動音。
だが、森の中でマスターガンダムを駆るガウルンにとってはこの戦場はとても神聖なものであり
彼の生きるべき世界である。
そんな彼をもってしてもガンダムレオパルドデストロイを駆るギャリソン時田は容易に刈り取ることが
できない相手であった。
(ちっ。老いぼれのくせに思った以上にやるじゃねえか)
彼は襲ってくるブレストガトリングを避けながらダークネスショットを撃つ、だが向こうは当然のように
避け再びセパレートミサイルを撃ってくる。
ガウルンはやりづらいと思った。遠距離装備の碌についていないこの機体ではこのままでは向こうに
押し切られてしまうだろう。
「弾切れまで凌ぐか?」
コクピットの中でそう呟き。自分の甘い考えに心の中で唾を吐く。
(いつからそんな甘い考えをするようになったんだ?ガウル〜ン)
突然攻撃が止む。だが、経験から弾切れとは思わなかった。おそらく向こうは残弾も少なく
味方を追うために一気に勝負を決めるつもりだろう。
(いいぜ。乗ってやろうじゃないか、じいさん!!)
ガウルンはブースターを噴かせマスターガンダムをレオパルドデストロイに突撃させる。
リストビーム砲とビームシリンダーによる砲撃が襲いくる。
だが、ガウルンはそれらをマスターガンダムのマント型シールドで受け止めながら敵機に近づく。
「ダークネスゥゥゥゥゥゥゥゥゥフィンガァァァァァァァァァァァァ」
そして、シールドが破壊されると同時に左腕のダークネスフィンガーを相手に叩きつける。
だが、レオパルドは右腕に持ったヒートアックスで受け止める。
「右腕を忘れちゃいけないぜ!!」
そうして、左腕がビームシリンダーで塞がった機体の胴体に右腕を叩きつけようとする。
だが、ビームシリンダーの側面から突然生えた光に受け止められた。
ギャリソンがあらかじめ右手に持っていたビームナイフを無理矢理機動させたのである。
「なに!!」
「ほっほっほっ、予測済みでございます」
そうして、レオパルドは至近距離でホーネットミサイルを叩きつける。
35 :ガンダムファイト ◆op3oYkZryw :2006/10/31(火) 01:01:57 ID:OmFAFDOK
それはマスターガンダムの胴体に直撃し、機体を吹き飛ばす。ギャリソンは距離をとりマスターガンダムに
全弾を叩き込もうとする。
ガウルンは起き上がろうとしたが疲労と癌の痛みにより立ち上がることができずに襲ってくるであろう衝撃
に身を硬くする。
(ここまでか?)
まるでこれまでの思い出が走馬灯のように思い出される。
幼いころから戦争漬けだったこと、名が知れ渡る頃には殺した数が四桁を優に超えていたこと。
(ああ、結構楽しい人生だったじゃねえか)
自分と同じようにカシムが死体を処理していた姿を始めて見たこと、カシムが宿にしていた村を
焼き払ったこと、カシムとカリーニンに雪辱戦を仕掛けられ額に銃弾が撃ち込まれ間一髪助かったこと、
カシムがガールフレンドと共に自分から逃げ出したこと、カシムが腑抜けた奴らを守るため自分と戦ったこと。
そして、コダールと共に海に投げ出され気が付いたらここにいたことが。
(まだだ!まだ死ねねぇ!!)
こんな老いぼれに殺されている場合ではない。自分は愛しいカシムに会わなければいけないのだ。
そう想うと力尽きたはずの体に力が満ち溢れる。そうして殺到する砲撃に右手を向ける。
「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
右手のダークネスフィンガーをオーバーロードで起動させ本来以上の出力をだし相手の攻撃を機体にあたる直前
で関止める。
「な、なんと!!」
「喰らいやがれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
そうして巻き起こった爆煙を隠れ蓑にし相手に接近して再び右のダークネスフィンガーをぶつける。
それをギャリソンはヒートアックスとビームナイフの二段構えで受け止める。
「ぬぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅん!!」
「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
両者の間で閃光が煌めき火花が散る。一見互角の勝負かと思われたがマスターガンダムが押され始める。
戦闘によるダメージと先刻のオーバーロードの所為で出力が上がらないためである。
「このまま押し切らせてもらいますぞ!!」
そのままレオパルドが一歩踏み込む。
36 :ガンダムファイト ◆op3oYkZryw :2006/10/31(火) 01:02:35 ID:OmFAFDOK
そのとき、レオパルドの背後に何かが突き刺さり中のパイロットを押しつぶした。それはマスターガンダムの左手で
あった。ガウルンはあらかじめディスタントクラッシャーを爆煙に紛らせレオパルドの背後を貫かせたのである。
不可能にも思えるが普段からラムダドライバー機に乗る彼にとってはこの程度のイメージングは
決して難しいことではなかった。
「じいさん、団体さんがそのうち行くだろうから閻魔にでも伝えといてくれ。死因は俺で」
ダークネスフィンガーを止めディスタントクラッシャーを引き抜く。
そして、パイロットを失ったレオパルドは仰向けに音を立てて倒れた。
「さて、どうすっかなこれから」
そうは言ったもののすでにやる事は決まっていた。あの腑抜けてしまったカシムを元に戻せねばならない。
聖人の目をしたカシムを殺す自分、殺される自分、犯す自分、犯される自分。
どういう結末を迎えるにしてもそれ以外の最後など自分にはありえない。
そのためにはここからなんとしてでも生き残ろう、ついでにあのフロアで見かけた奴のお友達の首も
持っていこう、少しは腑抜け具合が治るかもしれない。
そんなことを考えながら敵機から斧や銃火器等の使えそうな装備を取り外す。
「流石にこいつは規格が合わねえか」
そう思いながらビームナイフを弄っているとそれをマスターガンダムの腕が取り込み始めた。
「なんだ?」
半分ほど取り込むとすぐに元に戻り刃が発生する。
「こいつはいいな」
そして、ツインビームシリンダーを両肩に取り付ける、すると歪ながらも引っ付き徐々にだが変形し始めた。
「ハッ!大した玩具だ」
まるで魔法である。体の方もどういう理屈か分からないが頭に仕込んだチタン合金の部分と義足が妙な金属質
の細胞に覆われ癌による痛みも何時の間にか消えている。
「まったくマスターガンダム様々って所か」
そう思いその場を後にしようとしたが転がる敵機が目に入る。
コクピットが破壊され使い物にならない機体である。
このままでは後ろで発生している火事に巻き込まれるだろう。
「カシムの野郎なら念のためとか言ってぶっ潰すんだろうが…」
あることを思いつきそれを実行することにする。
それは、マスターガンダムの破片を機体のコクピットに埋め込み妙な現象を誘発させることである。
こうすればこの機体は使い物になるかもしれない。
「クックックッ。カシム、舌なめずりは三流とかいうけどよ。一度しかない人生を楽しまなくっちゃ損だぜ」
もし、この機体が火事を生き残ることができればきっと楽しいドラマが待っていることだろう。
そうしてガウルンは休憩場所を探すためその場を後にした。
37 :ガンダムファイト ◆op3oYkZryw :2006/10/31(火) 01:03:33 ID:OmFAFDOK
【ガウルン 搭乗機体:マスターガンダム(機動武闘伝Gガンダム)
パイロット状況:疲労大、DG細胞感染、気力120
機体状況:全身に弾痕多数、胸部装甲破損、マント消失、ダメージ蓄積、
両肩にツインビームシリンダーを搭載(残弾なし)、EN80%消耗、
DG細胞感染、損傷自動修復中、ビームナイフとヒートアックスを装備
現在位置:B-5密林
第一行動方針:自分と乗機の休息
第二行動方針:近くにいる敵機を攻撃
第三行動方針:皆殺し
第四行動方針:できればクルツの首を取りたい
最終行動方針:元の世界に戻って腑抜けたカシムを元に戻す
備考:九龍の頭に埋め込まれたチタン板、右足義足、癌細胞はDG細胞に同化されました
ツインビームシリンダーは時間が経てば完全に癒着】
【ギャリソン時田 搭乗機体:ガンダムレオパルドデストロイ(機動新世紀ガンダムX)
パイロット状況:圧死
機体状況:ダメージ蓄積、コクピット破壊、全武装弾切れ、
ヒートアックスとビームナイフとツインビームシリンダーは非装備、DG細胞感染?
現在位置:B-5密林
備考:B-5密林で火事発生。レオパルドにDG細胞が感染したかどうかは次の書き手に任せます】
【残り44人】
【初日 17:55】
38 : ◆op3oYkZryw :2006/10/31(火) 01:06:08 ID:OmFAFDOK
修正作を投下しました。とりあえず、さっきのものよりは無茶をしていないつもりです。
判定をお願いします。
39 :それも名無しだ :2006/10/31(火) 02:10:28 ID:+7F936By
乙です!
全体的に前よりもいい感じだと思います
それにしてもここでギャリソンさんが死ぬとは予想外でした
ってきりうまく撒いて喰えない爺さんを演じるものとばかり思っていたので
個人的には武器の同化はちょっとやりすぎな気がします
せめて取り込めるもの取り込めないものの境界線ぐらいは必要かと
放っておくとロワオリジナルの機体化が進んで行きそうなので
訂正前にレスできなくて今頃になっての指摘ですみません
40 :それも名無しだ :2006/10/31(火) 02:21:24 ID:KV6KojfY
MFって至近距離でミサイル直撃しても効かないもんなのか?
41 :それも名無しだ :2006/10/31(火) 08:55:29 ID:ZtJl8Bi4
同化はまずいだろう。
>>39の言うとおり、オリジナル化して扱いに困る可能性がある。
携行武装だけ回収ってことにしてほしいかな。
42 :それも名無しだ :2006/10/31(火) 13:56:17 ID:UBVGj7sW
DG細胞は自機の自動修復(弱)くらいに留めといた方がいいよな。同化とか他の機体に植え付けるとかはやりすぎ。
43 : ◆op3oYkZryw :2006/10/31(火) 17:42:05 ID:OmFAFDOK
了解しました以下の文を変更いたします。
そう思いながらビームナイフを弄っているとそれをマスターガンダムの腕が取り込み始めた。
「なんだ?」
半分ほど取り込むとすぐに元に戻り刃が発生する。
「こいつはいいな」
そして、ツインビームシリンダーを両肩に取り付ける、すると歪ながらも引っ付き徐々にだが変形し始めた。
「ハッ!大した玩具だ」
まるで魔法である。体の方もどういう理屈か分からないが頭に仕込んだチタン合金の部分と義足が妙な金属質
の細胞に覆われ癌による痛みも何時の間にか消えている。
↓
そう思いながらビームナイフを弄っているとビームの刃が発生する。
「お、使えるのかこいつはいいな。ん?」
体に妙な違和感を感じる。
調べてみるとどういう理屈か分からないが頭に仕込んだチタン合金の部分と義足が妙な金属質
の細胞に覆われ癌による痛みも何時の間にか消えている。
それと状態も変更します。
【ガウルン 搭乗機体:マスターガンダム(機動武闘伝Gガンダム)
パイロット状況:疲労大、DG細胞感染、気力120
機体状況:全身に弾痕多数、胸部装甲破損、マント消失、ダメージ蓄積、 EN80%消耗、
DG細胞感染、損傷自動修復中、ビームナイフとヒートアックスを装備
現在位置:B-5密林
第一行動方針:自分と乗機の休息
第二行動方針:近くにいる敵機を攻撃
第三行動方針:皆殺し
第四行動方針:できればクルツの首を取りたい
最終行動方針:元の世界に戻って腑抜けたカシムを元に戻す
備考:九龍の頭に埋め込まれたチタン板、右足義足、癌細胞はDG細胞に同化されました 】
【ギャリソン時田 搭乗機体:ガンダムレオパルドデストロイ(機動新世紀ガンダムX)
パイロット状況:圧死
機体状況:ダメージ蓄積、コクピット破壊、全武装弾切れ、
ヒートアックスとビームナイフは非装備、DG細胞感染?
現在位置:B-5密林
備考:B-5密林で火事発生。レオパルドにDG細胞が感染したかどうかは次の書き手に任せます】
仮まとめさんはお手数ですがUPする際は以上のようにお願いいたします。
44 :仮まとめの人 ◆/4lqy.R0j. :2006/11/01(水) 01:16:49 ID:n7ciQtRf
>>43
二度にわたる修正、お疲れ様です
ギャリソンさんはロジャーといいコンビ組めそうだっただけにちょっと残念です
いやしかしGJです!
>>21-24をIF15話で、>>34-37を本編78話で更新させていただきます
姿現したついでに皆様に質問失礼します
YOUTUBEとかにアップされてるロワ参加者の原作を報告するスレを避難所に立てようかと思うのですが止めといたほうがいいでしょうか?
書き手の方の参考になればと思うのですが
45 :それも名無しだ :2006/11/01(水) 18:06:08 ID:9XnFplo0
>>44仮まとめの人 ◆/4lqy.R0j. 乙
とくに問題はないと思いますよ。
(ただビッグオーは英語版しかなかった気がしますが。
私も質問があるのですがこれで第一回放送まで漕ぎ付けたのでしょうか?
46 :仮まとめの人 ◆/4lqy.R0j. :2006/11/02(木) 00:16:27 ID:qPX+tCMw
>>45
レス、どうもです
第一回放送までは漕ぎつけたと思いますよ
できればもう一話欲しい人たちに
・ゴステロ・・・最終行動時刻が14:30
・御大将とクインシィ&ガロード・・・話の区切りがついていない
があげられると思いますが、無理に一話付け足さなくても大丈夫だと思います。
あとは放送前に書いておきたい書き手さんがいなければ、放送いってしまって大丈夫ではないでしょうか?
47 :それも名無しだ :2006/11/02(木) 16:18:32 ID:0pc8DcPv
もし、放送に行くとして禁止エリアを決めておかねばいけないけど。
前スレだとH-2,D-3,D-4,A-8(後は分からない)あたりから選んだ方がいいんだろうか?
あと、呼ばれる人は
…エクセレン=ブロウニング
…メルア=メルナ=メイア
…グ=ランドン・ゴーツ
…ラクス=クライン
…木戸 丈太郎
…神名 綾人
…カティア=グリニャール
…ジョシュア=ラドクリフ
…リリーナ=ドーリアン
…ギャリソン時田
の10人(死亡した順)でよろしい?
48 :それも名無しだ :2006/11/02(木) 18:10:55 ID:XAV9qb2D
死亡順はリリーナ(17:40)・ジョシュア(17:45)の順だよ
あとはそれでいいと思う
禁止エリアはD-7もあがってたと思うけどH-2・D-7は反対意見もあったかな
49 :それも名無しだ :2006/11/03(金) 11:05:25 ID:UKRmW0g7
禁止エリアはD-4が意見が多いから確定と仮定して
あとは孫を動かすためにA-8にした方がいいんだろうか?
それと、もし第一回放送をするならば日曜12時ぐらい?
50 :それも名無しだ :2006/11/03(金) 18:45:46 ID:LnKEvgbY
そこらへんは書く人にまかせていいんじゃないかな?
個人的には日曜12時でも土曜12時でもいつでも大歓迎
51 :それも名無しだ :2006/11/04(土) 20:11:52 ID:p9OuYFeS
, -_、
, r=,、_,,./ /..,ヽi-‐_、
,.!ィ'´l/ !/ , '/ _!
,rl ヾ l !! !/ , ‐ ,ニ-‐`ヽ、
( ( ヽ ヽ', ll i' / _'ニニ、ヾ''ヽヾ.、 名前:エクセレン=ブロウニング
/! ,! _,. -‐ゝ`ーヽ-'-',ヽノ-.、、`ヽ、ヾ ゝ.i', 愛称:エクセレン、エク姐
,,.!.ゝ!ヽ´ハ/ ン´ `ヽ、 i.ヾ.、 ',ヽ ヽi/ ,'ノ 声優:水谷優子
/ _,,.. ` / `' ヽ l '、ヽノ ! ノ! '´
/,.イ,. ‐' , / l ´ `ヽ、`ヽヽi_ l',ノ!' ! ',
l,' 〃 /, l ! i ', ヽ、、 ヽ ヽヾ7´!. ', '、 '、
/'i / ! l .l !, !ヽ ヽ、'、. ',、 .ト、ヾ l `ー`、- 、
l ヽ i ! .|.,,,l__! iヽ',ヽ\-!‐!ヽl.ヽハ/',! .! ,ィ'r''` ヾ,
、_ノノ.! l '、l:ーヽヽ.ヽ´ィ:',l;ヽ、l| l i,',-、 ,' i/i ! リ
 ̄ ,イヽ!´!::'ン ヽ` ゞニン ,',イ !i ! !'! l, 、ヽ! '、
〃 ! l.i "´ ノ ノ' | |,ソi i' !ヽヽヾー`‐
l' ! | i ヽ__, ! .i ! ',ハ l ',. l ',!
l ! l. !ヽ ー ' , l !,ハ/_ ヾ、. !ノ l
',l .l_,!.ゝ、 / !/  ̄ ,)`ヽ /
rヽl ヽ ヽ┬'__,,.. - ',',.l - '" .!
! lヽ. ヽ ! i'ヽ '、
,. -l l /_,,ノ l ', ヽ- ..,,_
, '´ / ! , '´ i l _ ,/ ` ' - ,、_
,' i ,ィ´〉'- 、 _/ !/ 1 // ,. ‐'´ ヽ
,' ,ー'/ /、 '´ ,.! 7'/! /' / /" ,. ‐'ヽ、.!
/l_,,. -/ / / ヽ、 ,. - '" i ' /. ` /!ヽ、_ / , '´ ヽ!
! ヽ, / /./ ,. - '" __l / / / !_ `" i !
. l ./,' /./ / O li‐ ',-l/ / / 7ー--- 'ヽ _ l
. ! / l l ! / l!--‐1 i ./ヽ. / i ヽ ! l.!
. '/l !ヽ !. 'l llー-.l ! ! ヽ i ! ヽ l-l.l
! ', ', ヽ! .i, O .ll- ニ !. ! l ヾ、 ,' ヽ-'‐'i
,' ヽ. i. l lヽ iiー- l ! ! ヾ |
出展:スーパーロボット大戦IMPACT
スーパーロボット大戦IMPACTのヒロインで第二部の主人公。
オープニングから登場し死んだはずのアルフィミィにアインストの協力を止めさせようとする。
だが、アルフィミィはエクセレンの知る存在とは別の存在であり、そのことを知らないエクセレン
はそのまま説得を続ける。
そして、アルフィミィに邪魔だと思われたのか首輪を爆破され見せしめにされる。
だが、主催者の関係者であり恋人のキョウスケがゲームに乗っていないのでまだ出番はあるかもしれない。
52 :それも名無しだ :2006/11/05(日) 11:17:12 ID:XzalmmY2
そういえばエクセレンって死ぬところをアインストの細胞で蘇生したかなんかだったっけ
ってことは首が吹っ飛んだエクセレンをさらにアインストが弄って操ってジョーカーに・・・ないな
53 :第一回放送 ◆9NAb4urvjA :2006/11/05(日) 12:22:15 ID:vvjeDfKz
どこからともなく殺し合いの場に似つかわしくない声が聞こえてきた。
『アー、アー、ただいまマイクのテスト中ですの。…こほん…最初の定時連絡の時間となったので放送を
始めますの。まずは死んでしまった人たちの報告からですの…』
…エクセレン=ブロウニング
…メルア=メルナ=メイア
…グ=ランドン・ゴーツ
…ラクス=クライン
…木戸 丈太郎
…神名 綾人
…カティア=グリニャール
…リリーナ=ドーリアン
…ジョシュア=ラドクリフ
…ギャリソン時田
『以上、10名ですの。…なかなか順調ですの。でも、乗らない方もいますのでやる気を出してもらうために
ご褒美のことを説明いたしますの。ご褒美は、死んでしまった方を生き返らすことから世界の改変まで
望むがままですの。なので、みなさんちゃきちゃき頑張って欲しいですの』
『続いては禁止エリアですの。一度しか言わないからメモの用意をお勧めしますの。
………………今から二時間後にA-8と D-4は進入禁止となりますの。
進入すると首輪が起動するので注意することですの』
『…最後に、今後の放送は十二時間毎に行うことにしますので聞き逃さないようにするですの。ではこれで……』
それっきり彼女の声は聞こえなくなった。
54 : ◆9NAb4urvjA :2006/11/05(日) 12:29:14 ID:vvjeDfKz
自分が流して良いのかと思ったけど>>49で言っていたとおり放送を流してみた。
問題があるなら取り下げます。
>>52主催者は基本的に観察が目的だろうからロワが崩壊しそうになるまでは邪魔は
入れないだろうから、死者の復活はなしという方面では駄目ですか?
(自分も考えたことはあったけど。
55 :それも名無しだ :2006/11/05(日) 13:42:51 ID:J7Ffs0/+
ご褒美に死者の復活があるとなると、マーダーに転向するのもいそうだな。
ラキとか、キラ、ゼクスとか。
56 :それも名無しだ :2006/11/05(日) 15:10:47 ID:t8ixlDmL
一次のキラならともかく原作後半っぽいし乗るか?ゼクスは確実に乗らんと思うが
57 :それも名無しだ :2006/11/05(日) 15:17:27 ID:3GoHaWgJ
>>55
個人的にはラキが純粋?というか無知というか、それ故にマーダー転向しそう
たとえ殺しても殺した側の後味を確実に悪くしそうなタイプのそれに
58 :それも名無しだ :2006/11/06(月) 01:17:46 ID:PUQBxRiI
>>54
乙!
放送開始の音楽はなしか。ちょい残念
各参加者への影響が非常に楽しみです
59 :それも名無しだ :2006/11/06(月) 01:28:04 ID:LHRtP1pn
ご褒美、これでいいのかなあ?
ゲームを無効に!とか皆を生き返らせて!とかいう願いは当然駄目だろうから思いのままってのは
60 :それも名無しだ :2006/11/06(月) 01:35:28 ID:PUQBxRiI
>>59
ロジャーが言ってたじゃないか『あの主催者が我々をこのような不条理に巻き込んだ輩がはたしてその約束を守ると思えるだろうか?』って
だからとりあえず参加者をやる気にさせるためだったら別にいいんじゃないかな
61 :それも名無しだ :2006/11/06(月) 17:37:45 ID:PVTuM4h1
>>60
簡単に言うと『騙された方が悪い』『嘘をつかないテロリスト、約束を守る政治家
ドラッグをキメないロックスターは存在しない』という理屈でOK?
62 :それも名無しだ :2006/11/07(火) 04:05:15 ID:0C/3Z72k
>>59
アインストの目的がなんだか知らんが
まあ、それでもありな場合もあるんじゃね?
それこそ「このロワを最後までやる事自体が目的」の場合は。
63 :それも名無しだ :2006/11/07(火) 07:02:38 ID:+bY2SMxm
初めて読んだが、ここまでユーゼスが渋い話を見た事は無い。
64 :それも名無しだ :2006/11/08(水) 16:24:27 ID:UIL3ksFb
age
65 :それも名無しだ :2006/11/08(水) 20:18:34 ID:jBbbezUD
没ネタをIF扱いでまとめ掲示板に投下してみました。
感想か何かいただけると有り難いです
66 :それも名無しだ :2006/11/08(水) 22:58:29 ID:DHXUlsr2
すげぇ(・∀・)イイ!GJ!
っつかこれこのまま本編流用出来るネタだったのでは?
67 :それも名無しだ :2006/11/08(水) 23:50:08 ID:tQkrLqJE
>>65
GJ!そのまま本編流用しても良い出来だなこれ。
しかし助手ラキの話は切ない……
68 :それも名無しだ :2006/11/09(木) 08:35:00 ID:4LcDYomv
>>65GJ
なぜ、本編に採用しないのか理由が気になるな。
…クルツがいないからか?
69 :65:2006/11/09(木) 12:12:23 ID:57pj6qBX
>>66-68
感想ありがとうございました。
没ネタにした理由ですけれども
・シュンパティアとかメリオルエッセとかDやってみてもいまいちよく分からなかったあたりの設定を勝手に想像で補っている
(悪く言うと捏造)
・この設定で中盤・終盤までラキが生きてるとアインストよりやばいもの召喚されそう
(アインストのロワの目的が、望んでない世界の破壊手段&人という種の選別あたりなら有りか?)
・書いてるうちになんかやっちゃった感が自分でしてきた
(ラキの心象世界とかetc.)
・その他(エイジが空気(原作見たことなくてスパロボでしかしらない)等)
が主な理由で書きかけてた話の半分あたりでまとめてIFにさせていただきました
70 :それも名無しだ :2006/11/09(木) 12:38:28 ID:fT/GJStF
個人的にラキが飛んだ後のエイジの描写があったら本編でも使えると思う
71 :任務……了解 ◆RmVnSh2jvg :2006/11/09(木) 19:36:27 ID:x3jZqJtR
(神名綾人が死んだか)
奏者となるべき少年の死が報じられても、九鬼正義はさして関心を持たなかった。
むしろ、アルフィミィとかいう小娘が語った「褒美」とやらに九鬼は強い興味を抱く。
「世界の改変まで望むがまま」
途方も無い話ではあるが、異なる世界の人間を集めて殺し合いゲームを行わせる事の出来る
主催者ならば、世界に干渉することも可能なのではないかと思える。
それはゼフォンに頼った調律などよりもよほど手っ取り早い方法に思え、実に魅力的だった。
他者の思惑を遂行する立場ではなく、自らの思惑によって世界の調律を為す事のできる立場へと。
保身に生きてきた自分に舞い込んできた思わぬ機会は、実に魅力的であった。
が、九鬼は心躍らされたが、酔いはしなかった。
(果たしてあの小娘の言葉は信用できるのか?)
それは、主催者にそれが可能なのかという疑念ではなく、奴らの思惑が全く見えない事による疑念だったが。
ま、どちらにせよ、自分が優勝を目指す事には変わりは無い。
褒美の件は、思わぬ楽しみを得たと考えればよいのだ。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「リリーナ・ドーリアン」
その名が告げられた時、ヒイロは不覚にも一瞬、ほんの一瞬であったが、機体のコントロールを
乱してしまう。
かつて、彼女が自分に言った言葉が思い起こされる。
「私もまた、ヒイロと戦っている」と。
思えば、自分の戦いはOZとの戦いであると共に、リリーナとの戦いでもあった。
武器を持たぬ戦い、信念の戦いを貫いてきたリリーナ・ピースクラフトと。
護るべきものも、任務も、敵も見失い、ただ混沌たる戦火に身を委ねる事しか出来ない自分を照らし合わせ。
ヒイロは彼女に対し、敗北感を感じていた。
戦えども戦えども、それは信念に裏づけされた戦いなのかは疑わしい。
彼女に対し、決して対等に立てない自分自身に苛立ちながら、それでもヒイロは戦い続けるしかなかった。
72 :任務……了解 ◆RmVnSh2jvg :2006/11/09(木) 19:40:48 ID:x3jZqJtR
だが、戦火の果てに、リリーナは自ら再建した完全平和主義国家サンク・キングダムを失い―――
そして、理想が敗れた彼女の選んだ道は―――サンク・キングダムを滅ぼしたロームフェラ財団に身を預け、
その求心力として、都合の良い傀儡として利用される事だった。
財団代表であり、地球圏統一国家の女王でもある「クイーン・リリーナ」。
彼女がいまだ信念を曲げてはいない事を知る術が無いヒイロには、そんなリリーナの姿は
偽りの平和の象徴としか映らない。
失望の中、ヒイロが選んだ道は―――偽りの平和の象徴と化したリリーナを殺す事だった。
それが、自らの遂行すべき任務であり、そして、リリーナとの戦いの決着。
この殺し合いゲームの中においても、それは変わらなかった。
だが……。
(俺は……また失ったのか)
放送で告げられたリリーナの死。
ヒイロは、激しい喪失感を感じていた。
(俺は、何をすればいい)
殺すべき目標を失い、任務をも失った。
(戦い続ければいいのか?だが、その戦いの果てに何が残る?)
かつてのようにただ戦いに身を置いたとしても、自分を戦いのための戦いへと駆り立てる原動力であった
リリーナの存在は、失われてしまった。
(レイダーは何も答えてはくれない)
自分が身を預ける鋼鉄のコックピットは、ただ自らを取り巻く情報を計器やモニタ上に冷たい
文字や数値の羅列として映し出すだけだ。
ゼロのように、向かうべき道を示してくれる事はない。
(いや……)
ゼロの示す未来も、自らの中にある可能性を拾い出すものに過ぎない。
ゼロ・システムは鏡のようなもの。正しき道を示す事が出来るかは、システムを使う者に委ねられている。
(答えは……自身で見つけるものだ)
そして、すべき事の答えは、すでにヒイロ自身の中で決まっていた。
(俺が、俺自身に、任務を授けよう)
自らの感情に従った、かつて無いほどに明確な任務。
(リリーナの死の真相を知り―――そして、彼女を殺害した者を殺す)
面を上げたヒイロの眼差しには、迷いは欠片もない。
リリーナへの想いが、彼女を殺した者への憎悪が強いが故に。
(任務―――了解)
ヒイロ・ユイは内なる激情を糧に、任務遂行の為のマシーンとして研ぎ澄まされてゆく。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
73 :任務……了解 ◆RmVnSh2jvg :2006/11/09(木) 19:43:35 ID:x3jZqJtR
自分は、ラクス・クラインを愛していたのだろうか。
自分が彼女に対して抱いていた感情は、果たして愛情であったのか。
―――解らない。
婚約者同士とはいえ、アスランは、彼女についてあまりにも表面的な事しか知らないのだ。
「ラクス……」
だが、アスランの胸中は、悲しみが沸き起こっていた。
その眼より一筋の雫が滴り落ち、ファルゲンのシートを濡らす。
間違いなく、自分はラクス・クラインの事を好きであった。尊敬し、敬愛もしていた。
それは恋人としてではなく、隣人としての感情であったかも知れないが、
間違いなく好意を抱いており、彼女に対して婚約者としての義務を果たしたいとの思いもあった。
「……どうして、君が」
だから、放送で彼女の名が告げられた時は衝撃を隠せなかった。
自分が早く彼女と接触していれば、彼女を護れたかも知れないのだ。
自分は、婚約者を護るという義務を果たすことが出来なかった。
それが、ラクスに対して酷く申し訳ない事だと思えた。
ラクスの歌を待ち望む、プラントの人々に対しても。
ラクスの死の真相を知る事。そして、ラクスを殺した者が居れば、仇を討つ。
それが、彼女の婚約者としても、ザフト軍パイロットとしても、自分が果たすべき義務。
今の自分の、すべき事。
操縦桿を握る手に力が戻る。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「九鬼正義さん、そしてヒイロ・ユイ。
突然で済まないが、この同盟から抜けさせてもらう。
やるべき事ができた今、あなた方をそれに付き合わせる訳にもいかないし、
一人の方が何かと動きやすい」
突然のアスランの申し出に、九鬼は内心舌打ちした。
先ほど放送で死者の名が呼ばれた際に二人が動揺を見せた事に、九鬼は気づいていた。
アスランははっきりとその名を呟き、そしてヒイロもまた、ともすれば見逃しかねない
程度ではあるが、機体の動きの乱れによって内なる動揺を曝け出していたのだ。
優れた兵士であるらしい二人であるが、自分の世界では考えられないくらいに若い兵士でもある。
短絡的な行動に出やしないかとの懸念を抱きはしたが、案の定である。
「放送で呼ばれた者の中に、知り合いが居たようだね。
先ほど君は、ラクスという名を呟いていたよ。
……君のやるべき事とは、仇討ちかね」
「……あなたに話す必要は無い」
内心の苛立ちを表に出さず、九鬼は静かにアスランに問うが、アスランに返答を拒否され、
僅かに眉を歪めた。
それでもすぐに平静を装い、語気も穏やかにアスランを説得しようとする。
「仇討ちであろうと情報収集であろうと、我々にも協力できるだろう。
こういう状況だからこそ、冷静にならなければならん。
単独行動で出来る事など限られているのだから。
違うかね、ヒイロ・ユイ君」
「………」
ヒイロは沈黙するのみで、返答はない。
九鬼は咳払いの後、話を続けた。
74 :任務……了解 ◆RmVnSh2jvg :2006/11/09(木) 19:45:40 ID:x3jZqJtR
「別に同情心から協力を申し出ているのではないよ、アスラン・ザラ君。
我々にもメリットがあるからこそ、協力しようというのだ。
君の知人は、危険な殺人者に殺された可能性が高いのだから。
殺人者を倒す事は、我々にとっても安全を確保する事に繋がr」
「あなたも……ヒイロ・ユイも、殺人者ではないという保障はない」
九鬼の言葉は、アスランの言葉に遮られる事となる。
九鬼の事もヒイロの事も、アスランは何も知らない。
だが、油断ならない雰囲気を漂わせている事はわかる。
それに、よく見るとヒイロのレイダーの装甲には損傷らしい損傷こそなかったが、
着弾の痕らしい焦げ目がついていたし、オイルか何かだろうか、
※赤みがかった液体が固まったらしい汚れが、返り血のようにこびり付いていた。
激しい戦闘を繰り返してきたらしい事は、明白なのだ。
故に、ヒイロが殺人者である可能性は少なからずあった。
「だが、何も情報がない以上、このまま行かせてくれればあなた方に仕掛ける事もしない」
「君を行かせる事で、我々にもリスクが生じるのd」
「もういいだろう、九鬼正義。
アスラン・ザラ、行くならば早く行け。
背中を撃つような真似はしない」
頑ななアスランに対して次第に苛立ちを隠せなくなって九鬼の言葉を、ヒイロの言葉が遮った。
ヒイロとアスランが互いの目を見据え。
アスランの鋭い視線と、ヒイロの氷のように冷静な視線が交錯する。
「……感謝する」
短く礼を述べ、アスランが駆る蒼き鷹は飛び去った。
「ヒイロ・ユイ君。何故彼を行かせたのだね?」
「自分の感情に従って行動する事は、正しい人間の正しい生き方だ。
今は敵対する気が無いのであれば、行かせてやればいい。
それに―――」
「それに、何だというのだね?」
「今の俺達には、補給が必要だ。
ここで奴と事を構えるのは、得策ではない」
そのヒイロの返答を聞いて、九鬼はやはりヒイロ・ユイは使える手駒だと思った。
リリーナ・ドーリアンの名が告げられた直後こそ動揺を見せたものの、
今の彼はすべき事を見失ってはいない。冷静に物事を判断できる優れた兵士だ。
それ故に油断できない所もあるが、これほど優れた兵士でも動揺を隠せないほどに
リリーナ・ドーリアンとは浅からぬ関係にあったという訳だ。
うまくすれば、あのいけ好かないネゴシエイターとヒイロを潰し合わさせる事も出来るかも知れない。
「ふむ、的確な判断かも知れんな。では、隣接するG−6エリアの基地へと向かう事を提案するが?」
「了解した」
思惑を胸に秘め、二人は消耗した機体を万全にするべく、基地へと向かった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
75 :任務……了解 ◆RmVnSh2jvg :2006/11/09(木) 19:48:21 ID:x3jZqJtR
夕闇の中、アスラン・ザラのファルゲン・マッフは飛ぶ。
(キラ……お前もラクスの死を知ったのだろうか)
ラクス・クラインは言った。
キラの事が、好きだと。
それがどんな意味で言われたのかは解らないが、ラクスは足付きに捕らわれている際、
キラと少なからず心を通わせていたかのように思える。
味方を欺いてまで、ラクスを足付きから連れ出すような真似をしたキラも、
自分と同じように、ラクスの死を悼んでいるのだろう。
(あいつの事だから……泣いているかもな)
アスランは、ラクスの仇討ちを決意すると共に、キラにも会わねばと思った。
(俺が殺したはずのお前が、何故生きているのか、疑問は残る。
生きているのならば、ニコルの仇討ちを果たさねばとも思う。
だが、この殺し合いの中、俺とお前は本当に敵同士となるべきなのか?)
キラに会った時、自分がどうするのかはその時にならねばわからない。
だが、どうするにしても、キラの生命が他者によって奪われたのであれば……。
自分は、悔やみきれない後悔の念を抱く事になるだろう。
【ヒイロ・ユイ 搭乗機体:レイダーガンダム(機動戦士ガンダムSEED)
パイロット状況:内なる激情(判断力は極めて冷静)、疲労、体中に軽い痛み
機体状況:EN切れ寸前、※機体表面に返り血のような汚れ
現在位置:F−6→G−6
第一行動方針:補給
第二行動方針:リリーナの死の真相を知り、殺害した者を殺す
最終行動方針:???】
【九鬼正義 搭乗機体:ドラグナー2型カスタム(機甲戦記ドラグナー)
パイロット状況:ワクテカ
機体状況:良好、弾薬を多少消費
第一行動方針:ヒイロを上手く使い、ネゴシエイターと潰し合わせる
第二行動方針:確実に勝てる相手以外との戦闘を避ける
最終行動方針:ゲームに乗って優勝】
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
【アスラン・ザラ 搭乗機体:ファルゲンマッフ(機甲戦記ドラグナー)
パイロット状況:決意
機体状況:良好
現在位置:F−6→F−4
第一行動方針:ラクスの死の真相を知る、殺した者が居れば仇は討つ
第二行動方針:キラに会う
最終行動方針:???】
※EVA零号機を撃破した際、体液かプラグ内のLCLが飛び散ってこびり付いたものです。
【初日 18:10】
76 : ◆RmVnSh2jvg :2006/11/09(木) 19:53:07 ID:x3jZqJtR
九鬼、ヒイロ、アスランを投下してみました。
幾つかフラグらしいものを立ててみましたが……。
初投稿を言い訳にしたくはありませんが、文のまとまりがおかしいかも知れません。
以前に描写はありませんでしたが、レイダーがEVA零号機の返り血
(もしくはLCL)を浴びていた事にしてみました。
77 :それも名無しだ :2006/11/09(木) 20:41:02 ID:4LcDYomv
>>76GJ
三人の心理描写がナイスでした。LCLはあんまり赤くない気がするけど、
(オレンジ色ぽい)黒色のレイダーにくっついたら血に見えそうだ。
78 :それも名無しだ :2006/11/09(木) 20:54:00 ID:yUwT0QKJ
しっかし、ヒイロもアスランも大変だな。マーダーだらけのこの状況で真の仇を
確信できんのかねえ?
何はともあれ会話を遮られまくる九鬼かわゆす。
79 :それも名無しだ :2006/11/09(木) 21:58:37 ID:STWuw2hT
アスラン対ヒイロ…実現したらマジ熱そうだ。
このロワではシャア・孫・九鬼の三人がギャグ担当だな
80 :それも名無しだ :2006/11/09(木) 21:58:56 ID:prCPi1G0
アスラン!仇目の前!目の前!
アスランは仇がヒイロだって気付ける要素皆無だから無理っぽいなぁ。
ラクスの遺体は埋められちまったし。
81 :それも名無しだ :2006/11/10(金) 00:22:34 ID:jIayDYU/
ヒイロも自分が殺したのがラクスだとは知らないから、アスランは無理かな。
ヒイロはロジャーと接触すれば、可能性はありそう。
82 :それも名無しだ :2006/11/10(金) 02:42:06 ID:xeIHyJfv
GJ!
このあと二人はバーニィとモンシアに絡んでくるのかな
83 :それも名無しだ :2006/11/10(金) 04:04:52 ID:LIOJz3Vm
>>79
ギャグ三人衆はシャア・シャギア・孫じゃないかと思うんだ。
84 :それも名無しだ :2006/11/10(金) 09:56:16 ID:q6r/gmox
>>83
いや、ここのギャグ担当とは
『フラグが立っても何時の間にかスルーされてて、一人蚊帳の外でコーヒーを飲んでる』
という分類ではなかろうか
85 :それも名無しだ :2006/11/10(金) 10:23:22 ID:twSM2iy0
あくまでギャグ三人集ならシャア・シャギア・御大将を推したい
>>84
孫のことですか?それともハイム家のお嬢様のことですか?
86 :それも名無しだ :2006/11/11(土) 02:30:32 ID:/X2OIIhN
レイズナーのOP見てたらエイジがトンファー使ってたんだが
もしかしてエイジって意外と白兵戦でも強い?
というかロワ参加者の生身の戦闘力ってどんな感じなんだ?
テッカマンとベガママンが飛びぬけてそうなのは分かるんだが・・・
87 :それも名無しだ :2006/11/11(土) 03:05:56 ID:D+3wKaEZ
エイジは第一部だと正義感の強い真面目な少年。
デビッドと殴り合いの喧嘩をやったりはしてたけれど、そんなに肉体派的な印象は無い。
しかしグラドスが地球を支配下に置いた第二部になると、レジスタンスとして暴れ回るようになる。
通称、世紀末救世主。機関銃で武装したグラドス兵相手に、トンファーだけで渡り合う事が可能。
おまけに三年の間で精神的にも吹っ切れて、ばんばん敵を殺せるようになっちゃったりもしてる。
……第一部の頃は不殺を心掛けたりしてたのになあ。
88 :それも名無しだ :2006/11/11(土) 03:54:26 ID:UDFNe/sr
某サンライズのゲームでGガン連中やサムライトルーパーやらにまじって白兵戦キャラになってたから
一般人よりはかなり強いとおもう。さすがにベガさんあたりにはかなわんが。
89 :それも名無しだ :2006/11/11(土) 05:55:16 ID:A6Iiy41c
ゲッターチームは生身強いぞ
それとヒイロマサキの緑川組とブンドル先生はガチだな
確かバサラもそこそこイケるはず
ギャグシーンだがテニアはコンバトラーの十三を一発で沈めてた
ギャリソンさんとキッドは生きていて白兵戦があったら輝いていたんだろうな…
90 :それも名無しだ :2006/11/11(土) 09:06:43 ID:EQa42Ylh
フルメタのクルツはそこそこ、ガウルンも結構格闘戦はできると思うよ。
クルツはTDDの通路内でプロのナイフ使いに負けたけどそこそこ戦えて
ガウルンはプロの兵士を片足がない状態の柔術であっさり拘束してみせたから。
御大将はロランに剣対剣で挑んで自分の剣を折られてたからあんまり生身は強くなさそう
(ロランは超人ではないから生身強いって言われている人たちよりは弱そう
そういえば黒アキトはどれぐらい強いんだろう?エージェントだから格闘戦はできること
は間違いないんだろうけど、実際戦ったシーンがないからよく分からないな。
(ネット上だと諸説色々あるけど。
91 :それも名無しだ :2006/11/11(土) 09:40:49 ID:7gXcij8V
アスランも中々強いぞ。軍人は基本的に鍛えてるし。
バーニィは…お察しください
92 :それも名無しだ :2006/11/11(土) 12:56:12 ID:gYSJ2FZk
ロジャーも元軍警察だから常識的なラインで強そう
ユリカも士官学校出てるけど・・・・・・強いのか?
コーディネイター二人はそこそこ強いと思うけど、ニュータイプやメリオルエッセはどうなんだろう?
93 :それも名無しだ :2006/11/11(土) 13:04:48 ID:nvDfUHAU
ユリカは士官学校つーても司令部勤めの高級士官養成校っていう話では?そんなとこじゃ体術までやらないのでは。
まぁユリカが合気道の達人とかでも、もともと軍人の良家のお嬢様だから、小さい頃から仕込まれましたで違和感は無いが
94 :それも名無しだ :2006/11/11(土) 19:28:07 ID:oZoA3dhF
テックセットして無いシンヤはどのあたりに位置するんだ?
95 :それも名無しだ :2006/11/11(土) 19:31:36 ID:QRFnudUN
運動音痴な描写があるわけでもなく、かといって言動以外にドジな部分も
見つからない。良くて一般人より多少上程度だと思うよ>ユリカの運動能力
96 :それも名無しだ :2006/11/11(土) 20:04:02 ID:A6Iiy41c
>>94
テッカマンブレードを見た限りじゃ二通りの解釈が出来る
@生身の人間と変わらない
これは、劇中の解説と序盤のDボゥイの描写から
この場合でもシンヤ自身が格闘教育を受けていて、しかも宇宙飛行士としての技能がある上、
天才といわれる程の才能があるので単純な白兵戦の能力だけなら普通の軍人以上と思われる
A生身でも超人
劇中、テッカマンランスが生身でも超人的な力を発していたのと、Dボゥイが何故か生身でも
テッカマン相手にそこそこ粘れていた描写から
後者は単にテッカマンが生身相手ではつまらないから手を抜いていただけともとれる
ランスは変身前でも装備をキチッとした兵士を片手で軽々と持ち上げ、そのまま首を折って壁に
叩き付けて、しかもそれで壁を陥没させていた
97 :それも名無しだ :2006/11/11(土) 20:15:58 ID:PmfViulX
アイビスはケーキを横取りされた場合戦闘力が跳ね上がるというとんでもない設定があるらしいな
白兵戦じゃ無意味だが・・・
98 :それも名無しだ :2006/11/11(土) 20:35:14 ID:mXybf43s
独断と偏見で何人か適当に分類してみた。銃とかロワ内にないので体術ね
・規格外
テッカマンエビル・ベガ
・白兵戦のスペシャリストクラス
エイジ・ヒイロ・ガウルン・ブンドル・ギャリソン?
・一般軍人クラス
アスラン・キラ・クルツ・ロジャー・モンシア・アムロ・シャア・テニア?
・一般人クラス
御大将・ユリカ・バーニィ・ソシエ・リリーナ・ラクス
99 :それも名無しだ :2006/11/11(土) 20:45:24 ID:7VwAz4up
>>98
キラがそのメンツと並んでいることに違和感を覚える
素質はあるから鍛えればそれくらい割と簡単にいきそうだけど鍛えてないし、
一般人クラスじゃないか?
100 :それも名無しだ :2006/11/11(土) 20:53:05 ID:mXybf43s
>>99
ごめん
種みてないんでアスランと同じにしとけばいっかって考えてた
101 :それも名無しだ :2006/11/11(土) 21:07:36 ID:Dm+wYb8r
ベガさんってそんな強いの?
102 : ◆960Bruf/Mw :2006/11/11(土) 21:22:59 ID:PDvXjmno
>>101
『生身でガルファや機獣とかと渡り合える辺り東方先生と似た香りがする』
って、まとめにのってるから強いんじゃないか?原作知らんからなんとも言えんが・・・
バーニィ単体で予約します
103 :それも名無しだ :2006/11/11(土) 21:24:09 ID:oZoA3dhF
テッカマンは変身時:規格外
そうじゃない場合:スペシャリスト
って感じか?
104 :それも名無しだ :2006/11/11(土) 21:29:49 ID:PQURDcrx
御大将、生身その位置でシャイニングがあの強さかwww
ドーピングでもしたのか?
105 :それも名無しだ :2006/11/11(土) 21:39:00 ID:EQa42Ylh
>>100
キラは一般人クラスと一般軍人クラスの間なんじゃないんだろうか?
一般人のトールを一蹴しているし。
そういえばスパロボだと生身切り込み隊にたまに抜擢されるから
一般軍人クラスと白兵戦のスペシャリストクラスの間にマサキが入るんでは
ないんだろうか?
>>101
MXでベガさんは生身(バイクに乗った状態)でガルファ(機械獣みたいなもの)
を特殊なメジャーでやっつけていた。Fの東方先生みたいに。(原作は良く知らない
MXでのキャラクター事典だと『生身でガルファと渡り合える唯一の存在』らしい。
You Tubeの最初の方でベガ対アルテアがちょっと見れる
ttp://www.youtube.com/watch?v=UQE1hjIf0KA
106 :それも名無しだ :2006/11/11(土) 22:02:53 ID:rQptmRPy
>>104
足りない分は勇気で補えばいい!
107 :煮えきらぬ者 ◆960Bruf/Mw :2006/11/11(土) 23:10:05 ID:PDvXjmno
会場全体に幼い少女の声が残酷な結果を告げていた。
そんな中、G-6基地の一角――格納庫に一つの機体が収められ、整備を続ける一つの影があった。
その影――バーナード・ワイズマンは全ての名前が流れていき禁止エリアが告げられたとき、はじめて手を休め、手元のメモに禁止エリアを書きなぐった。
そして、一息つく。
「・・・・・・10人か」
俺は運がよかったんだろうな・・・。
改めて自身を振り返り、自分が11人目になっていても何の不思議もなかったことを思い出す。
少年も・・・少女もいたな・・・。
最初に集められた会場。そこには老人こそいなかったもののまだジュニアハイスクールに通うような年頃の子もいたような気がした。心が痛んだ。
ぼんやりと格納庫の天井を眺める。
やめよう――そう思った。
自分が生き残るためには少年も少女も全てを蹴落としていくしかない。なら相手のことを考え、心を痛めるのは無駄だ。考えるだけ刃が鈍る。
いくらやりきれなくとも最後には殺すしかないのだ。
幸いにも殺し以外にもいまはやらなければならないことがあった。
この基地には設備はあってもどこにも資材はない。燃料もない。
しかし、磨耗したパーツの研磨、ヒビの溶接、細部に入り込んだ砂の除去、機体に生じた歪みの修正とそれに応じたOSの調整。
騙し騙しの整備でどこまでができるか判らないがやることは多い。
機体の火は落として敵の索敵にはかかりにくいようにした。格納庫の端末にアクセスして基地のレーダーに敵機が引っかかれば分かるようにもした。
この状態なら作業に没頭できるはずだ。没頭していけばこのゲームのことも、いずれやらなければならない嫌なことも忘れていられる。すくなくとも今だけは――。
そう思ったバーニィは中断していた作業を再開した。
放送の終わった格納庫にはただ作業の音だけが響いていた。
108 :煮えきらぬ者 ◆960Bruf/Mw :2006/11/11(土) 23:10:38 ID:PDvXjmno
【バーナード・ワイズマン(機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争)
搭乗機体:ブラックゲッター(真(チェンジ!)ゲッターロボ 地球最後の日)
パイロット状況:頭部に軽い傷(応急処置済み)
現在位置:G-6基地格納庫
機体状態:装甲に多数のへこみ 戦闘に若干の支障(整備をおこなえば問題はない)
マント損失、エネルギーを3/4程度消費、整備中
第一行動方針:機体の整備を続ける
第二行動方針:ゲッターを使いこなす
最終行動方針:優勝する
備考:頭部に生じているヒビをヘビーアームズのピエロの仮面で隠している】
【初日 18:10】
109 : ◆960Bruf/Mw :2006/11/11(土) 23:16:17 ID:PDvXjmno
非常に短いですがバーニィ投下しました
実際どの程度の設備が基地にあるのか分かりませんでしたが
仮にも基地なんだからレーダくらいあるだろうと判断しました
後は大幅な機体の修復はどうかと思ったので設備はあるけど資材がないということで
問題があればご指摘よろしくお願いします
110 :それも名無しだ :2006/11/11(土) 23:47:20 ID:Bmhtx2eo
>>109
特に問題無いと思います。丁寧で良い作品GJ
機体減ってきたし白兵戦が増えてもいいかなー。ガロードみたいに生身でロボット捕らえるとか脳汁出てくるぜwww
なんて妄想してたが一区間50qあるんだっけ?徒歩じゃ移動するの無理あるよなー……
111 :それも名無しだ :2006/11/11(土) 23:49:28 ID:7gXcij8V
>>98
そんなことはない!アスランは拳銃一丁でライフルで武装したやつら蹴散らしたんだぞ!ご都合主義にもほどがあr(ry
新作キタナ
112 :それも名無しだ :2006/11/11(土) 23:53:13 ID:rQptmRPy
ガロードなら旧ザクを拾った武器とか部品とかでカスタマイズして頑張ってくれると期待している。
そういえばナデシコにもドッグぐらいはあったよね?
予備のエステバリスとかは積んでいるのかしら。
問題は甲児とアキトとユリカ以外に動かせる人間がいないということだけど。
個人的にはここでエクスバリスを出してほしいところ。
113 :それも名無しだ :2006/11/11(土) 23:56:58 ID:vWM+Uq4D
>>112
支給機体以外は追加すると収集がつかなくなるからやめとけ
114 :それも名無しだ :2006/11/11(土) 23:57:46 ID:rQptmRPy
>>113
だね。スレ汚しすまん。
115 :それも名無しだ :2006/11/11(土) 23:59:22 ID:EQa42Ylh
>>109GJ
バーニィらしさが出てて良かったよ。
とりあえず、バーニィ逃げて逃げて!ヒイロ達が迫ってる。
あと、アムロ,シャア,アイビスを予約。
116 :それも名無しだ :2006/11/12(日) 00:05:28 ID:YTuG1HEp
>>109
GJ!読みやすくいい作品でした
>ベガの白兵戦能力
一応、電童は最終回まで見てるんで簡単な説明。
ベガの白兵戦能力は結構高い。
(原作内の描写では)剣の達人のアルテアと互角に戦ってたりする。
ただし、東方先生並ってのは大げさだと思う。
少なくともスペシャリストレベルか、それより少し上くらい。
(ちなみに、身体能力の高さの理由の具体的な説明とかは原作では無かった)
一人でガルファ機獣に倒した描写とかは、特に無かったはず。
ミサイル撃って敵怯ませたりはしてたけど、殆ど電童のサポート役だった。
117 :それも名無しだ :2006/11/12(日) 00:21:18 ID:jqvMdasX
>>109
GJ!バーニィ、優柔不断だな
>>115
がんばれー!楽しみな組みあわせです
ただ予約のときはトリつけてください
118 : ◆9NAb4urvjA :2006/11/12(日) 00:31:30 ID:WSneZQWp
ゴメン。アムロ,シャア,アイビスを予約。
119 :それも名無しだ :2006/11/12(日) 00:56:14 ID:9MgmVzAB
シャアだと!?
wktkしながら待つぞ。さて、孫海王の出番はまだかなー
120 :それも名無しだ :2006/11/12(日) 05:50:15 ID:lbWcVrGy
ベガさんは東方先生並とはいかんがワルキューレでスパロボ参戦してるあたり十分規格外だと思う。
武器があればザクぐらいなら撃破可能だとおもう。
ゲッターチームも生身でハチュウ人類やらと渡り合ってた。
マサキはボクシングと空手が得意で大会で優勝したという設定があったと思う。
カミーユも空手やってたけどどの程度強いかわからん。
アキトはゴートや月臣から格闘や暗殺術をならったとかきいたことがあるが定かでない。
キラはコーディネーターのラクス暗殺部隊と渡り合ってたような。拳銃つかってたと思うしデスティニーやけど。
121 :それも名無しだ :2006/11/12(日) 08:16:22 ID:vzaxrqax
>>120
キラはほぼ逃げてただけですが。
砂漠で虎を殺しにきたやつらを撃退したから、技術はないが身体能力はすごいってことだろ
122 :それも名無しだ :2006/11/12(日) 09:16:20 ID:t8f7hhps
色々出てきたので分類増やしてみた。規格外だけ一応強弱つけとく
あと何度も言うがロワ内に銃はないので『体術のみ』考慮
やっぱり主観がかなり入ってるので間違いはいっぱいあると思う
・規格外・・・もはや人じゃない
テッカマンエビル>>ベガ=ぺガス
・スペシャリスト・・・体術の天才とか完璧超人とか
エイジ・ブンドル・ギャリソン・シンヤ
・エリート兵・・・白兵戦に精通した軍人。一般軍人程度なら「踏み込みが甘い!」で一蹴できる・・・と思う
ヒイロ・マサキ・ガウルン・ゲッターチーム(?)・キッド
・一般軍人・・・一般的な軍人。あまり生身で戦うことの少ないパイロットから歩兵部隊まで分類されるので意外と幅が広い
アスラン・クルツ・ロジャー・モンシア・アムロ・シャア・ジョシュア・キョウスケ・エクセレン・黒アキト・ゴステロ
ゼクス・ジョナサン・クインシィ・アイビス
・ゴロツキ・・・そこらへんのゴロツキレベル。才能あるけど鍛えてない、格闘技の心得があるとかそんな感じ
テニア・キラ・カミーユ・オルバ・シャギア・ガロード・バサラ・コスモ・甲児
・一般人・・・上記以外の人達。素手で殴りあうなんて野蛮です
御大将・ユリカ・バーニィ・ソシエ・リリーナ・ラクス・綾人・九鬼・統夜・カティア・メメメ・カテジナ・カズイ
ヒメ
・その他・・・人じゃないし描写も思い当たらなかったのでさっぱりわからん人達
ラキ・ユーゼス・総代
123 :それも名無しだ :2006/11/12(日) 09:20:18 ID:t8f7hhps
あっ!一人足りないと思ったら孫光龍忘れてた
彼もその他で
124 :それも名無しだ :2006/11/12(日) 09:33:04 ID:ZYwfJ1Cs
待て…お前ら1つ忘れていないか?
シャアが今着ているパイロットスーツの存在を…
あれを着ている限りは白兵戦では戦闘のスペシャリストには負けないと思うぞ
ベガママンの恐るべき生身戦闘力
125 :それも名無しだ :2006/11/12(日) 10:09:35 ID:C16YCYnJ
御大将の位置に違和感あるな
ロランはあれで炭鉱で働いていた時期もあるからその気になればそこそこ強いんじゃないか?
ってことで御大将ゴロツキ程度には強いと思う。筋肉隆々だし・・・見せ筋かもしれんが
シャアinパイロットスーツはパワーアシストがついていないかぎり攻撃力はあんまないんじゃないだろうか
防御はスゴイとは思うが・・・規格外以外に負けはしないけど一般軍人以上に勝てもしないと思う
というか「ヘルメットがなければ即死だった」希望
126 :それも名無しだ :2006/11/12(日) 10:13:12 ID:NC9YBN33
アスランはエリート兵に格上げしてもよさそう
奴は生身戦闘になると文句なしに種最強だから
127 :それも名無しだ :2006/11/12(日) 12:58:59 ID:hLsnEj9+
ヒイロはもう一段階高いな。
原作描写見るとあいつは半分人間やめてる
128 :それも名無しだ :2006/11/12(日) 13:07:06 ID:vzaxrqax
なんせヒイロはGジェネではNT能力ないくせに強化人間だったしな。
御大将は強くても弱くても違和感あるんだなw
129 :それも名無しだ :2006/11/12(日) 14:15:52 ID:AiiUrIr9
アムロは小説版だが超人的な強さで敵を蹴散らす場面があったぞ。
エリート兵あたりに格上げしてもいい気が・・・
130 :オーガニックな機体とニュータイプの邂逅 ◆9NAb4urvjA :2006/11/12(日) 14:17:48 ID:WSneZQWp
俺達は当初の予定通りにH-2に留まり他の参加者が接近するのを待っていた。
「なあアムロ」
この横にいる核ミサイルに乗った男はシャア・アズナブル。自分の生涯のライバルであり、敵から
味方へ、味方から敵へ、敵から味方へと変わり身の早い油断のならない男だ。
「どうしたシャア」
「暇だ」
「……索敵すらしない役立たずはもう助けてやらんぞ」
「冗談だ。ところで、もしここが奴らの言っていた禁止エリアになったらどうする?」
たしかに、奴らが監視等をしているとすれば自分達が動かないことに業を煮やして移動させようと
するだろう。だが、そこまで考え俺は自惚れていると気付く。
この状況では単独で行動したとしても奴らを出し抜くどころか勝ち抜くことすらできやしない。まして
足手まといを抱えている状況では尚更だ………こいつにはMS−05Bでもいいから早く核ミサイル以外
の機体に乗ってもらいたいところだ。
「そうなったらH-1かG-1に移動するまでだ」
そうしていると唐突に北東の方に何かが現れたのを感じた。
「シャア?」
「貴様も感じたか。だがこれはいったい?」
「カミーユともララァとも違う。強化人間にしては穏やか過ぎる」
なんだ、この唐突さと妙な感覚は?
「とりあえずお前は上空で待っていろ。俺が接触する」
「何度も同じ台詞を言わせる気か?私を置いていこうとしたら追い縋って貴様ごと自爆すると言ったはずだ」
チッ!折角こいつと離れるチャンスなのに。
「こら、露骨に嫌そうな顔をするな。さっさと先に行け」
「まあ、慌てるなよ。とりあえず放送を聞いてから行くことにするぞ」
放送では10人もの人間が呼ばれたことに驚きはしたが知っている名前はいなかった。だが、奴らが言った
『ご褒美』の『死者の復活』『世界の改変』等とは大きくでたものだ。しかしそんな話を信じてやる程には
子供ではないし、そんな理由でゲームに乗ってやるつもりもない。
例えその話が本当で誰かを生き返らせることが可能としてもだ。
「奴らの話をどう思う?」
「あいにくと興味はないな。お前こそ馬鹿な考えは起こすなよ」
「フッ、アクシズの連邦軍を騙し撃ちする計画を立てたのは私だぞ。奴らの話を信じると思うのかね?」
どうだか、貴様を信じるぐらいならプチモビに乗ってサイコガンダムに喧嘩を売る方がマシだと
思うがな。とりあえず、思考を元に戻す。
一番気になるのは奴らの目的だ。ゲームを実行して優勝者を出すことが目的ではなくあくまで
それから得られる結果が重要なはずだ。でなければこんなことをしでかす理由がないだろう。
…考えていたところで埒があかないな。
とりあえずは北東を調べることにし放送の内容をメモしてからシャアを後ろに付け北東に向かう。
131 :オーガニックな機体とニュータイプの邂逅 ◆9NAb4urvjA :2006/11/12(日) 14:18:39 ID:WSneZQWp
「…赤いが大破しているな。残念だ」
しばらくすると大破したと思われる赤い機体とその前にへたり込む人影、そして
俺達に妙な感覚を感じさせるピンクの機体を見つけた。
とりあえず、殺し合いに乗った可能性が決して低くないとは思い、機体を変形させてある程度距離を保ち
ガンポットを構え外部音声のスイッチを入れる。
「こちらは………」
アムロ・レイだ、と言いかけて止める。この名前は有名すぎて味方も多いが敵はそれ以上に多い。
とりあえず、偽名を使うことにする。
「………ハヤト・コバヤシだ。そちらと話し合いをしたい」
「私はエドワウ・マスだ」
こいつも俺の意図を読んだのか、偽名を使う。
すると、ピンク色の機体が動いた。パイロットが乗っているのかと思い身構えているとピンク色の機体は
人影を庇うかのように両手を広げ立ちふさがった。
相手を完全に信用したわけではないが、殺し合いに乗っているわけではなさそうだと思いガンポッドを下ろす。
「俺達は殺し合いに乗ってはいない、とりあえず話し合おう」
すると、ピンクの機体がその人影をまるで壊れ物を扱うかのように両手ですく上げこちらの方に近づいてきた。
敵意がまったく感じられず、目の前に来るまで武器を構える発想さえできなかった。そのおかげかじっくりと
相手を観察できた。
人影の方はへそを出しているよく分からない服装をしており赤毛の若い女性であることが確認できる。
最近の若い人間のセンスはよく分からんな。
機体のほうはこの機とほぼ同サイズであり、武装らしき物が見受けられず内臓火器等も見受けられない、
ピンクのカラーリングの所為か穏やかな印象を受ける、なにより先刻の機体ともMSとも違い無機質的である
が同時に有機質的な外見が特徴である。
そして、開いているコックピットのような場所には誰も乗っていなかった。
だが、ガンタンクのような構造ならばコクピットが二箇所あるので別の所にパイロットがいるのだろう。
「……………………………………………………」
女は俯いたままこちらを見ようとはせず、なんの反応も返してはこない。
132 :オーガニックな機体とニュータイプの邂逅 ◆9NAb4urvjA :2006/11/12(日) 14:19:25 ID:WSneZQWp
この落ち込み様からすると、先刻の放送で家族か恋人が死んだかもしれないと仮定し、
このピンクの機体のパイロットは俺達に慰めさせようという魂胆かもしれないと考える。
こいつの相手よりはマシとはいえ、女性を慰めるということは俺にとっては苦手な分野である。
とりあえず、シャアの方が女の扱いにはたぶんうまいはずなので接触通信で奴に話しかけるように促す。
『お前が話しかけろ』
『アムロよ。複数の女性の股をかけているくせに女が苦手とかいうのは罪だぞ』
『いいからさっさとしろ!また振り回されたいのか!というか、今の発言はどういうことなんだ!?』
だが奴は俺の疑問に答えるもことなく、ミサイルから掌に移り女性に話しかける。
「何があったのかね?」
「……」
「黙っていては話すらできんよ」
「……」
シャアは仕方がないという表情を浮かべは彼女の肩を揺らす。
すると、ようやく女がこちらに気付き驚愕の表情を浮かべ奴の腕を振り払い後ずさる、
そして掌から落っこちた。
「「な!?」」
慌てて操縦桿を動かすがマニピュレーターと彼女の間にある距離は絶望的なまでに開いている。
奴も腕を伸ばそうとするが僅かに届かない。
「間に合わないか!?」
だが、ピンクの手が地面に落ちる彼女を間一髪で掴んだ。どうやら一安心のようだ。
「いや〜!!離して!離してよ!!」
「落ち着くんだ!俺達は君の敵じゃない!」
だが彼女は俺達の言葉を聞き入れず、ピンクの手に掴まれたまま暴れ続ける。
そうして彼女が暴れ疲れてからやっと会話ができる状態となった。
ピンクの機体が奴を右手に乗せ、女性を左手で掴んだままの状態で。
133 :オーガニックな機体とニュータイプの邂逅 ◆9NAb4urvjA :2006/11/12(日) 14:20:09 ID:WSneZQWp
「ぜぇ、ぜぇ、ぜぇ」
「落ち着いて聞いてくれ。俺はハヤト・コバヤシ、こいつはエドワウ・マス、ゲームには乗っていない」
「…信用できない」
「私達がゲームに乗っていたらもう既に戦闘状態になっているはずだ」
「…あんたらの作戦なんじゃないの?足手纏いがいるし」
「ならばこそハヤトは乗っていないと考えるべきではないかね?」
「……」
そのまま黙り込む、こちらを信用する気は毛頭ないらしい。
どうしたものかと思っていると彼女が口を開いた。
「…ねえ、あんたら殺し合いに乗ってないんだよねぇ?」
「ああ、そうだ」
「それなら、まずあんたら二人とも機体から降りてみなよ」
「それは出来ない。そちらの機体にパイロットが乗っている以上こちらとしても用心したい」
そういうと、彼女はキョトンという表情を浮かべ、自分を掴んでいる腕を見た。
「あれ、なんで?…ジョシュア、ジョシュアなんでしょ?生きているんでしょ、出てきてよ」
女がコクピットを除き込む。
「…いない」
「コクピットがもう一つあるのではないのかね?」
「一つしかないよ」
「なら、人工知能でも付いているんじゃないのか?先刻から動いていたぞ」
心あたりがあったのかハッとした表情を彼女が浮かべる。
とはいえ、俺の知っている技術ではこのサイズだと先刻の様な動きはできず、
彼女がニュータイプ等ならばサイコミュ等の遠隔操作で動かす手段もあるがとてもそうとは思えない。
無論この異常な状況下では俺の知識が当てになる保障もないが。
「とりあえず、AIが搭載されているのなら君のことを離すように言ってみればどうかね?」
「…離してよブレン」
彼女がそう言うとピンクの機体がゆっくりと彼女を奴の目の前に降ろす。
「…かしこいな、それに優しい」
「ジョシュアもブレンは優しいて言ってた」
「ハヤト、私の勘ではどうやらこの機体は生きているようだ」
「どうやらそうらしいな」
機体の動作とこの妙な感覚からしてそう考えるしかない。信じ難いが。
「…おっさん達、軍人なの?」
彼女が奴のパイロットスーツを見ながらそう問いかけてくる。
もっとも、それはここに連れて来られたさいに奴に支給されたものだが。
「おっさんはひどいな。こう見えても30前なのだよ、軍人が嫌いなのかい?」
嘘こけ、お前は34だろうが。そう突っ込みたくなったがとりあえず我慢する。
134 :オーガニックな機体とニュータイプの邂逅 ◆9NAb4urvjA :2006/11/12(日) 14:20:39 ID:WSneZQWp
「別に…」
「これから、どうするのかね?よければ私達と共にくるかい?」
「…あんた達はラキって女の人を知らない?」
「いや、私達はゲームに乗ったと思われる男と遠距離攻撃を仕掛けてきた赤い機体しか知らない」
それと、知り合いにはそんな名前の女などいないという言葉を心の中で呟く。
あのドームでは奴も俺もプレッシャーに圧倒されて他のことに気遣うことなどできなかったので他に
知っている人物がいるかどうかすら分からなかったしな。
「そのラキという女性は先刻の放送で呼ばれたジョシュアという人物の知り合いかね?」
「……あんた達に答えてやるつもりはない」
「もしそうなら私達と共にくるべきだ。君一人ではこの状況で見つけるには少々辛かろう」
「足手纏いはごめんだよ」
たしかに、お人好しでもなければ今のこいつと行動を共にしたいとは思わないだろうな。
「フッ。たしかに今の私が足手纏いである事は認めよう。だが、私と彼は地球圏で一番有名な
パイロットこと、シャア・アズナブルとアムロ・レイなのだよ」
「……おい。俺が偽名を使った意味を考えていないのか?」
だが、こいつは俺の呟きなど聞こうともせずにそのまま喋り続ける。
「欺いたことは謝ろう。だが、今地球圏を騒がしている二人が目の前に現われて共に手を取り合って
いると言っても信じられずに余計な警戒心を持たれるだろうと思いあえて偽名を使わせて貰った。
君が宇宙の民か地球の民であってもこの状況を打破するために我々と協力しては
貰えないだろうか?」
あいかわらずこのようなアジが得意な奴である。
「知らない」
「は?」
だが、彼女の言葉は俺達の想定していないものだった。
「…地球やコロニーでもニュース等でやっているだろう。ネオ・ジオンが5thを落としたとか」
「ねおじおんとふぃふすって何?」
「…ジオンは?一年戦争は?赤い彗星は?連邦の白いヤツは?ガンダムは?」
「他は分からないけど連邦なら知ってるよ。地球連邦政府は常識でしょ」
おかしい。彼女は知らなさ過ぎる。仮に嘘をついていたとしても何のメリットもないし、下手な嘘をついた
ところで相手に警戒心を持たせるだけでこの状況ではマイナス要因になるだけだ。
そう考えていると、頭の中にとある言葉が浮かんだ。
『パラレル・ワールド』
SFではよく使われる設定で、世界は複数に渡って存在するといった解釈だ。
この解釈を用いれば彼女が俺達を知らないことや、このピンクの機体や先刻の赤い機体、今俺の乗るZタイプ
とは違う可変機の存在が納得できる。
普段なら一笑にするところだがこの状況では信じるしかないだろう。
「どうやらお互いに知らない情報があるな。とりあえずは情報交換をしないかね」
彼女は奴の言葉に少し逡巡してから口を開く。
「…いいよ。そのかわりにジョシュアを埋めるのを手伝うのと、放送の内容を聞かせてよ」
そうして、俺が機体に乗ったまま奴と彼女が情報交換をすることになった。
無論、奴が大法螺を言ってもすぐ分かるよう収音マイクのボリュームを上げておくのは忘れない。
135 :オーガニックな機体とニュータイプの邂逅 ◆9NAb4urvjA :2006/11/12(日) 14:21:36 ID:WSneZQWp
【アムロ・レイ 搭乗機体:VF-1Jバルキリー(ミリア機)(マクロス7)
パイロット状況:良好
機体状況:ガンポッド、ホーミングミサイル共に若干消費
現在位置:H-2北東部
第一行動方針:とりあえず情報交換
第二行動方針:首輪を確保する
第三行動方針:協力者の探索
第四行動方針:首輪を解析できる施設、道具の発見
第五行動方針:核ミサイルの破棄
最終行動方針:ゲームからの脱出
備考:ボールペン(赤、黒)を上着の胸ポケットに挿している】
【シャア・アズナブル 搭乗機体?:核ミサイル(スーパーロボット大戦α外伝)
パイロット状況:良好
機体状況:真っピンク
現在位置:H-2北東部
第一行動方針:とりあえず情報交換
第二行動方針:核ミサイルをダシにアムロに身の安全を確保させる
第三行動方針:仲間を増やし自分(と核ミサイル)を守らせる
第四行動方針:強力な機体の入手
第五行動方針:首輪を確保する
第六行動方針:缶切りを手に入れる
最終行動方針:ゲームからの脱出
備考:核ミサイルの荷物収納箱からブライト、ガトー、アズラエルのマスクを発見、所持。
ボイスチェンジャー機能付き。H-2の何処かにシャアの吐瀉物あり】
【アイビス・ダグラス 搭乗機体:ヒメ・ブレン(ブレンパワード)
パイロット状況:良好
機体状況:ブレンバー等武装未所持。機体は表面に微細な傷。バイタルジャンプによってEN1/4減少。
現在位置:H-2北東部
第一行動方針:とりあえず情報交換
第二行動方針:ジョシュアの遺体を埋めたい
最終行動方針:考えていない
備考:長距離のバイタルジャンプは機体のEN残量が十分な時しか使用できず、最高でも隣のエリアまで
しか飛べません。放送をまともに聴いていない。
H-2北東部にクインシィ・グランチャー が大破(上半身が消失している)しており
右手のソードエクステンションは無事なまま放置されている】
【時刻:18:30】
136 : ◆9NAb4urvjA :2006/11/12(日) 14:24:43 ID:WSneZQWp
というわけで投下しました。なにか問題があるようなら対応します。
あと、自分だとシャアのネタ度が足りない感じがするので期待していた人に
はごめんなさい。
137 :それも名無しだ :2006/11/12(日) 22:13:59 ID:u1OVv2WY
>>136
乙!
苦労してるなあ、連邦の流星……
ダメ彗星にダメ流星のお守りか……
一つ気になったんだけど、H-2に止まっていたのは待ち伏せじゃなくて話合いの為の逗留じゃないっけ?
まとめサイト読み返してみたけど、全く動かないつもりで留まっていたのではない気がする
目的も首輪の調達、施設の捜索みたいな探索系だし
細かいかな?
138 :それも名無しだ :2006/11/12(日) 23:43:59 ID:lbWcVrGy
>>136
乙です!
まさに3連星だ…これでエイジもそろったら…
ヒメ・ブレンもいいけどバルキリーに乗るアイビスもみてみたいかも。
確かヒイロは約50階建てのビルから飛び降りて片足首骨折ですむんだっけ?
それもみごと着地してすぐさま逃走できるという。
自爆して必ず生き残ってるあたり頑丈さだけなら規格外ですね…。
アスランは士官学校をナイフ戦一位射撃二位で卒業した立派なエリート兵です。
139 :それも名無しだ :2006/11/13(月) 00:36:44 ID:sBbFLTIF
「機体は無事でもパイロットは助かるまい」と判断されたけど、ちょっと気絶しただけで無傷
軍病院で拘束されたが、拘束ベルトを力任せに引きちぎる
50階ビルから飛び降りても普通に動ける
鉄格子を素手で曲げる
自爆しても生存
ウイングを分析したOZ兵士の「あのパイロットは人間じゃない」と判断される
カトルと二人で連合の艦隊を生身で制圧(ちょっとMSも使った)
ヒイロが生身でやったことってこんなもん?
140 : ◆T0SWefbzRc :2006/11/13(月) 01:10:32 ID:1rt5nNiR
>>139
つまりガンダムに乗ってる限りは自爆しても大丈夫ってことですね。
違うか。なんか超人的な身体スペックを要するバルキリー・ゲッター辺りと相性良さそう。
統夜を予約します。
141 :それも名無しだ :2006/11/13(月) 01:15:24 ID:NlBn9opf
>>122
エイジは>>87でも書かれてるけど、第1部(16歳)バージョンだと大して強くない。
一般人のデビッドと殴り合って互角くらい。
ただ士官学校で訓練は受けてるだろうし、相手のデビッドもかなり運動神経が良さそうなので
レベルで言うと一般軍人くらいかな。
ゴステロはサイボーグ化してからだと化け物。
規格外には届かなくてもスペシャリスト級ではあると思う。
(ちなみに第1部序盤、火星でエイジに撃墜されてからサイボーグに)
それ以前でも身体能力はバカ高いし、ゴキブリ並の生命力だし、エリート兵級でもいいかと。
このロワのゴステロはどの辺りの時間軸から来てるんだっけ?
142 :それも名無しだ :2006/11/13(月) 01:15:54 ID:KybaroDm
>>139
あと拘束・監視されてるとき、実は覚醒していたが脳波をコントロール?して意識がないフリもしてた。小説版だけどな
143 :「殺し合い」 ◆T0SWefbzRc :2006/11/13(月) 01:54:34 ID:1rt5nNiR
「殺す、か…」
コックピット内部の灯りの下、地図を眺めていた少年は思い出したように呟いた。
「とにかくここからは動かないとな…」
少年、紫雲統夜が乗っている機体、ヴァイサーガは現在周囲に何も無い草地にいる。
視界が開けている日中ならば、支給された機体の体長、機動力を考慮すればそこそこ良い陣取りと言えるかもしれない。
しかし、今は第一回目の放送も終わり、空も暗くなってきている。
レーダーでも目視でもろくに索敵出来ない状態で、しかもこの巨体だ。
ぼんやり突立っていようものなら夜を狙って動くような輩にはカモネギだろう。
「コイツじゃ大きすぎて森に向かっても隠れるなんて不可能だな。と、なると市街地か…基地ならガレージなんかもあるかもしれない」
誰にでもなく、統夜は自分の考えを述べる。
この世界に来る以前に乗っていた機体が副座付きで二人乗りだった為だろうか。
「同じような考えの奴やそれを逆手に取るような奴らも集まるだろうが…」
それでも、統夜は落ち着いて休める安全な場所を確保したかった。
先に行った尾行と逃避行、加えて放送でつい半日前くらいまではパートナーだった少女達の名前が呼ばれた時に感じた少なからぬ落胆。
144 :「殺し合い」 ◆T0SWefbzRc :2006/11/13(月) 01:57:48 ID:1rt5nNiR
集中力が落ちているのも、それを高め持続させるためのモチベーションも無くなってきているのも
統夜自身感じていた。
当然、妙にスレている彼には主催者側が言った御伽話のような「ご褒美」など信じられる筈もなく、
「ヤル気」を増大させるには至ってはいない。
「いっそ水中に隠れるのも悪くないかもな」
夜になれば、月明かりやライトが有ったとしても陸や空から水中を確認することは
ほぼ不可能だろう。
水中用の機体がソナーを使い張っている可能性も考えられるが、この広い舞台で何もせずひたすら水中でじっと待ち伏せ
を続けるような輩は積極性が高いとは考え難い。
待ちの一手で隠れている策士なら易々と仕掛けて来る事も無いだろうし、
協力者を求めているならば友好的な態度を取ればひとまずは安全だろう。
何処に行くか。大体の考えをまとめると、統夜は地図を畳み操縦系に手を伸ばした。
145 :「殺し合い」 ◆T0SWefbzRc :2006/11/13(月) 02:02:45 ID:1rt5nNiR
カティア=グリニャール。メルア=メルナ=メイア。そしてフェステニア=ミューズ。
突然ロボットと共に空から降ってきて、只の学生だった統夜を戦争に巻き込んだ少女達の名前だ。
平和に、そして非常にあっさりとした日常を暮らしていた彼にとって彼女達は望ましい客では
なかったし、まだ煮え切っていない彼からすれば良好な関係とも言い難かった。
とは言え、少しばかりの時間を共有した隣人とも言える存在には違いない。
「殺される、か…。さっきの…」
統夜がギンガナムと名乗る男を押し付けた青年達がどうなったのか。
彼が通信を行った青年、ジョシュア・ラドクリフの名前は放送で呼ばれているのだが、
その名前を聞いていない統夜には知らぬ事だ。
「カティア、メルア…」
このゲームが始まって直ぐに優勝を決意した統夜だが、未だ直接はその手を下していない。
彼は足元に無造作に放り出されているビニール袋の口を少し開けると板チョコを一枚取り出し、そのまま適当に包みを剥がし乱暴にかじった。
「甘い」
――それはそうだ。アイツはそれが――
統夜の頭に浮かんだのは沢山のお菓子を抱えた金髪の少女の影。
それを叱る黒髪の少女。
「クソッ!」
それと、もう一人。
「探して…」
――探してどうする?会ってどうする?――
人を信じず、優勝すると決意した彼には退路は無い。筈だった。
「会えるなら会わないと、な」
だが、まだ誰も直接は手に掛けてはいないという事実が彼を弛ませた。
会ってどうするなどという考えは無い。
ただ、会ってみようという、それだけ。
「殺し合い、か」
まだ空は薄明るい。しかし、月は既に太陽に変わって空に座している。
統夜には、それが何故かとても妖しい物に見えた。
146 :「殺し合い」 ◆T0SWefbzRc :2006/11/13(月) 02:04:58 ID:1rt5nNiR
【紫雲統夜 搭乗機体:ヴァイサーガ(スーパーロボット大戦A)
パイロット状態:疲労、精神状態が若干不安定
機体状態:無傷、若干のEN消費
現在位置:G-1
第一行動方針:安全に休めると思われるポイントに向かい、朝まで休息を取る
第二行動方針:他人との戦闘、接触を朝まで避ける
第三行動方針:戦闘が始まり、逃げられなかった場合は殺す
第四行動方針:なんとなくテニアを探してみる(見付けたとしてどうするかは不明)
最終行動方針:優勝と生還】
【初日 18:20】
※統夜が結局何処に行くことにしたのかは次の書き手さんに任せます。
147 : ◆T0SWefbzRc :2006/11/13(月) 02:08:20 ID:1rt5nNiR
統夜投下しました。
問題が有ったらご指摘よろしくお願いします。
148 :それも名無しだ :2006/11/13(月) 02:12:22 ID:BGm/asqK
>>147
GJ!シャアを核ミサイルに乗せた方だったのでwktkしながら待ってたら良作来たーーー!
統夜、せつないな。バーニィとはまた違った感じの心の脆さが大好きです
149 : ◆vQm.UvVUE. :2006/11/13(月) 03:21:58 ID:2uh+TuNf
キラ、ジョナサンを予約します
150 :「キラ」 ◆vQm.UvVUE. :2006/11/13(月) 03:39:06 ID:2uh+TuNf
どこからともなく殺し合いの場に似つかわしくない声が聞こえてきた。
『アー、アー、ただいまマイクのテスト中ですの。…こほん…最初の定時連絡の時間となったので放送を
始めますの。まずは死んでしまった人たちの報告からですの…』
…エクセレン=ブロウニング
…メルア=メルナ=メイア
…グ=ランドン・ゴーツ
…ラクス=クライン
気絶したジョナサンをつれて、
なんとか補給ポイントに辿り着き一息ついたキラに待っていたのは信じたくない現実だった。
ラクス=クライン、彼がよく知る少女。
恋人、そう言える関係だったかもしれない少女。
無論、考えられる事ではあった。
こんなところで死んでいい人じゃなかった。
彼女はここでは明らかに無力だ。
最初に会った人間がもしもゲームに乗っていたなら、彼女は格好の的だっただろう。
分かっていたはずだった。
151 :「キラ」 ◆vQm.UvVUE. :2006/11/13(月) 03:39:23 ID:2uh+TuNf
乗らない方もいますのでやる気を出してもらうために
ご褒美のことを説明いたしますの。ご褒美は、死んでしまった方を生き返らすことから世界の改変まで
望むがままですの。なので、みなさんちゃきちゃき頑張って欲しいですの』
「え?」
今の放送はなんと言ったか。
死んでしまった者を生き返らせる。世界の改変?
ラクスを、そしてフレイを思い出す。
もしも自分が優勝したのなら・・・・・・
ラクスやフレイを生き返らせ・・・そして彼女達に戦争の無い平和な世界を見せてあげられる。
彼女達の父親だって生き返らせてあげられる、ついでにトールも。
「・・・・・・でも」
だからといって、自分がこのゲームに乗ってラクスのような力のない人達を殺して、
それでラクスが生き返っても彼女は喜ぶだろうか。
いや、大丈夫だ、自分が優勝したらここで死んだ人達も生き返らせればいい。
そして、争いや犯罪の無い平和な世界を作るんだ!
152 :「キラ」 ◆vQm.UvVUE. :2006/11/13(月) 03:40:09 ID:2uh+TuNf
気絶しているジョナサンを横目に見る。
今なら簡単に・・・
そう思ったが止めた。
流石にここでたった一人で最後まで生き残るのは不可能だろう。
幸い、ジョナサンは気絶していてこの優勝商品を知らない。
だったら最後まで付き合い、最後の最後で不意をつけばいい。
大丈夫だ、すぐに生き返らせられる。
そうだ、先程闘った、あのもう一つの戦艦も利用できるかもしれない。
「ラクス、待っていてね、僕がすぐに生き返らせてあげるから」
キラは気付かない、自分の思考がラクスの死によって狂っている事を。
その証拠に彼はラクスの死に涙を流す事も悲しむ事もしてないのだから。
【キラ・ヤマト 搭乗機体:ガンダムF−91( 機動戦士ガンダムF−91)
パイロット状態:良好
機体状態:良好
現在位置:C-5
第一行動方針:ジョナサンの信用を得る
第二行動方針:なるべく使えそうな駒は残し、危険そうなのは排除したい
最終行動方針:勝ち残り、皆を生き返らせ平和な世界を作る】
【ジョナサン・グレーン 搭乗機体:Jアーク(勇者王ガオガイガー)
パイロット状態:気絶中
機体状態:キングジェイダーへの変形は不可、左舷損傷軽微
現在位置:C-5
第一行動方針:クインシィの捜索
第二行動方針:キラが同行に値する人間か、品定めする
最終行動方針:クインシィをオルファンに帰還させる(死亡した場合は自身の生還を最優先)】
153 : ◆vQm.UvVUE. :2006/11/13(月) 03:42:22 ID:2uh+TuNf
投下完了
最初はこんな考えに至ったキラをジョナサンが説得する
というような話にしようと思ったが脳内に。
「新世界の神になる!」
とか言う台詞が浮かんできてこんな事になった。
今は反省している。
154 :それも名無しだ :2006/11/13(月) 07:04:03 ID:0N12/nYp
またマーダーが増えちゃったー(ガビーン
ここはキラVSアスランに期待するか。
155 :それも名無しだ ::2006/11/13(月) 08:06:19 ID:g1b0w5U/
>>153乙
なんというか、キラ精神的に弱!
でも、トモロが放送聞いてそうだからまだ一波乱ありそうだ。
156 :それも名無しだ :2006/11/13(月) 10:20:58 ID:KybaroDm
予約と投下までの間隔がめちゃくちゃ短くね?
展開もなんか強引すぎる気がするが
157 :それも名無しだ :2006/11/13(月) 10:40:05 ID:6flOY8Hu
予約と投下までの間隔が短いのは特に問題ないとして
キラが強引な思考で乗ってるよな。
色々あってこれならともかく、もう少し狂気が足りない気が。
158 :それも名無しだ :2006/11/13(月) 17:35:02 ID:2T3KVmcz
予約から投下までに関しては書き上げてから予約する人もいるから気にしない。
展開がやや強引かもしれないけど十分許容範囲じゃないか?
もちろん作者さんが心理面で加筆修正してくれたらそれが一番だが、とやかく言うほどでもない。
159 : ◆Nr7qwL8XuU :2006/11/13(月) 18:27:23 ID:qGoUhCsc
テニア予約します。
あと添削だけなんで今日中に投稿できると思います。
160 :それも名無しだ :2006/11/13(月) 19:36:22 ID:gdlcnkc6
キラ…
本ロワでは狂って死んでしまったからな…
こっちでもそうならないように祈る
そしてジョナサンの勇者化を祈る
161 : ◆Nr7qwL8XuU :2006/11/13(月) 19:41:26 ID:qGoUhCsc
すみません。ムサシ、予約するの忘れてました。
テニアに追加でムサシも予約お願いします。
162 :それも名無しだ :2006/11/13(月) 20:10:30 ID:Ok7nVE3G
,.-‐;" ..::: _,,...、 ゙、
/ ,.、_,.:-''"´ _゙、 ミ ゙、 名前:ギャリソン時田
ノ/ ..::_,,.-‐-、゙、 _ミ゙、 愛称:ギャリソンさん
i' ,l:-'l ト-tj''"´ ) f´.゙i、 ゙i 声優:北村弘一
゙i:k_゙'ィ' :ヽ ‐-'´,; i;: lゞ):! i
゙iゝ .j _っ_ -、.!;::|' / l
ヾγ'´_____二ィ' l、.j'´゙;ミ i'
(_ソ'´、,.::-'' '..: ゙、j'
ヽ .: :. /´ .:: 冫、_
! _,,.:-'' .: /::..:.:l  ̄
゙'T´::. .: _,,..::'´:::..:::.:/;';';';'
,'i、 ::.,∠´ 、_ :/;';';';';';'
登場作品:無敵鋼人ダイターン3
波乱万丈の執事。15話『金髪お嬢とテロリスト』からガウルンに襲われていた
カテジナを助けるためにガンダムレオパルドデストロイを駆りコスモと共に
ガウルンを撃退する。その後、カテジナとコスモと共に行動し穏やかなスタート
を切ったと思われた。だが、バサラと遭遇しカテジナが本性を現しバサラの機体を奪取
したためチームがバラバラとなる。そして、奇襲を仕掛けようとしていたガウルンと
再び交戦、激戦を繰り広げるもガウルンの宗介の愛の前に敗れ去る。
すごい執事だけに序盤でおしい人が逝ってしまったのは残念。
163 :テニア日誌 ◆Nr7qwL8XuU :2006/11/13(月) 21:04:39 ID:qGoUhCsc
みなさん、こんばんわ。
フェステニア=ミューズでっす。気軽にテニアって呼んでね。
この殺し合いが始まって早くも6時間がたち、さっき最初の放送がながれました。
それを私はムサシの傍で一人一人読み上げられていく名前をじっと聞いたわ。
さも悲劇のヒロインのように涙を流して・・・。心の中では笑ってたんだけどさ。
っと、いけない。みなさん、どこまで私の行動知ってたっけ?
ああ、そうそう。カティアをくびり殺したところまでだったね。
わかった。じゃあ、そこから私の話をしてあげる。
カティアを首を絞めて殺したあの後、私は悩んでたんだ。
ムサシを騙すのに声をあげて大泣きしてみせるのがいいか。
それとも声をかみ殺して、肩を震わせて、必死で涙をこらえるように健気に泣くのがいいか。
茫然自失で涙も出ないっていうのもいいわね。
一番目が私らしいってのは分かってたんだけど、二番目の健気さも、三番目のリアリティも捨てがたくて捨てがたくて悩んでたんだ。
で、実際にカティアの死体を見たらどんな気持ちになるかな〜って思って、もう一回見てみたんだったっけ。
そしたらね。見つけたんだ、とってもいいものを。
ねぇ、何を見つけたと思う?
首輪よ。首輪!
そりゃ私には首輪をどうこうする力はないけどさ。欲しがる人は欲しがると思うのよね。
さっきはそんなことにも気づかないなんて、よっぽど動転してたんだなぁ〜。
まっ、そういうわけでカティアの首を切り落とすことにしたの。チョンってね。
でも結構慌てたなぁ〜。だって時計を見たらもう5時15分。ムサシが帰ってくるまであと15分もなかったんだもん。
その間に首落として、ムサシにばれないようにお墓つくらなきゃならないんだから。
そりゃ、誰だってあせるわよ。
それで、慌ててあたりを見回したんだけどなかったんだ。首を斬りおとせるようなものがなにも。
探しても探しても何も見つからなくて。残念だけどもう首輪はあきらめなきゃって思い始めた頃気づいたんだ。
人一人埋める穴ってけっこう大きくて深いよね?だったらスコップもないんだから、それを人の力で掘るより機体で掘るのが普通じゃない?
164 :テニア日誌 ◆Nr7qwL8XuU :2006/11/13(月) 21:05:24 ID:qGoUhCsc
で、機体動かすのに不自然がないんだったら、死体の首も機体でひきちぎっちゃえばいいじゃん。もちろんすぐに実行。
でもね。残念なことに思い通りにいかなかったんだなぁ〜。機体の力入れすぎて潰れちゃった、頭が。
首輪は無事ですんだからよかったけど、あれはちょっとあせっちゃったな。
熟れすぎたトマトが潰れたみたいになっちゃって・・・・・・当分はトマト食べれなさそぉ〜。
それから大急ぎで穴を掘って埋めたんだったかな。それでどうにかムサシがかえってくるまでには間に合って、機体から降りてきた彼の胸でオンオン泣いてやったんだ。
ちょっと抵抗あったんだけど、背に腹はかえられなかったんだよね。いつ掘り返すって言い出さないかもうドッキドキだったし。
だからがんばって泣いた。がんばりすぎて目薬が半分になっちゃったけど・・・・・・。
そしたらね。あのお人好しはしばらく痛ましいような顔で立ち尽くしてたんだ。
そして、おっきな石を見つけてきてくれて、それを墓に置いてもう泣くなって慰めてくれたんだ。
ホント、涙って女の武器よね。
これでここまでの話はお終い。
今はさっき放送が流れて・・・・・・って、これは話したよね?
でも、統夜の名前が放送に流れなくていろいろ複雑〜。
そうそう、カティアの首輪。今ポケットに入っているんだけど・・・・・・あっ!血糊はちゃんと拭いたよ。
あれって今までよく見てなかったから気づかなかったけど、デザインがすっごい不気味。
なんていうのかな?機械と生き物の間みたいなちょっと変な素材で出来ていて紅い宝石みたいのがはめ込まれているんだけれど・・・なんか禍々しいんだ・・・・・・。
あっ!いけない。あのお人好しが放送のせいで肩落としちゃってる。
大男の肝は意外と小さいってのは本当なんだ。あっ!あいつは太ってるだけか・・・。
あ〜あ、今度は私が慰める番か・・・・・・面倒臭っ!
あいつにはボロボロになるまでがんばって守ってもらわなくちゃ困るし、こんなところで挫けてもらったら困るし、しゃあないよね。
そういうわけでちょっと慰めに行ってくるね。
それじゃ、みんな、またね。
165 :テニア日誌 ◆Nr7qwL8XuU :2006/11/13(月) 21:06:01 ID:qGoUhCsc
【フェステニア・ミューズ 搭乗機体:ベルゲルミル(ウルズ機)(バンプレストオリジナル)
パイロット状況:非常に不安定
機体状況:良好
現在位置:D-6岩山の麓
第一行動方針:ムサシを慰める
第二行動方針:とりあえずムサシについていく
第三行動方針:参加者の殺害
最終行動方針:優勝
備考1:武蔵もいずれ殺す気
備考2:首輪を所持】
【巴武蔵 搭乗機体:RX-78ガンダム(機動戦士ガンダム)
パイロット状態:死者の多さに気持ちが沈んでる
機体状況:良好 オプションとしてハイパーハンマーを装備
現在位置:D-6岩山山頂
第一行動方針:統夜を探し協力してもらう
第二行動方針:無敵戦艦ダイ打倒の為に信頼できる仲間を集める
最終行動方針:主催者を倒しゲームを止める
備考:テニアのことはほとんど警戒していません】
【初日 18:05】
166 : ◆Nr7qwL8XuU :2006/11/13(月) 21:10:30 ID:qGoUhCsc
テニア・ムサシ投下しました
ちょっと(かなり)他の人の影響受けて思い切った書きかたしてます。ごめんなさい
首輪についてちょっと触れてみました。
白騎士みたいに普通の機械がアインスト細胞で変質していることを前提に書かせていただきました。
ご指摘・ご感想よろしくお願いします。
167 :それも名無しだ :2006/11/13(月) 21:51:13 ID:ISZx9cg/
>>166
GJ テニアさんったら素敵な狂いっぷりですね
ゲッターチームの設定を投下しておきます
【キャラ名】神 隼人【性別】男性
【人称】一人称:俺、私 二人称:お前、貴様 三人称:奴
【特殊技能】原作漫画である「ゲッターロボ」ではIQ300。
また、「真ゲッターロボ」ではゲッターロボ號のプロトタイプらしきゲッターを作り上げていることからメカ関係にも強いと思われる。
指揮能力…一佐であり、ゲッターの戦術運営の責任者。
身体能力も竜馬と同等程度にはあると漫画版の描写からは見て取れる。つくづく古傷が惜しまれるなぁ…。
【性格】 冷静。ボインちゃんが好き。
【備考】古傷とか言っておきながら漫画版後半では普通に真ゲッターを操縦していたりするが、気にしてはいけない。
【キャラ名】流 竜馬【性別】男性
【人称】一人称:俺 二人称:お前、てめえ 三人称:あいつ、奴
【特殊技能】元となっている漫画版の設定だと、父親から教わった空手の達人。その腕前は殺し屋三人を返り討ちにし、全国武道大会なるものに乗り込んで数十人をぶちのめすほど。爬虫人類も簡単に倒します。
【性格】 元は熱血漢で好青年だったが、現在は復讐鬼に。ゲッターチーム崩壊を招いた(と思っている)隼人と早乙女博士を倒せれば後のことはどうでも良いらしい。
【備考】他シリーズの竜馬と比べて目立つのが、賢いことである。月のドッグで初代ゲッターをブラックゲッターに改修したり、ガニメデが月より大きいこと知っていたり。
【キャラ名】巴 武蔵【性別】 男性
【人称】一人称:俺 二人称:お前、あんた 三人称:あいつ
【特殊技能】大雪山おろし…上方に敵を回転させ投げ飛ばす、武蔵の得意技。
人の頭を握りつぶしたり、人をかみ殺したりする猿人(人間が退化してゴリラっぽくなったもの)を相手に互角以上に戦い、そいつらを従えてリーダーになる程度には強い。
【性格】 やや単純だが優しい熱血漢。激情家の節もある
【備考】柔道部主将。その頑丈さは特筆すべきものがあり、頭を思いっきり木の棒(直径5cm程度?)で殴られてもけろっとしてたり、腹を貫かれてもゲッターで出撃したほどである。
168 :それも名無しだ :2006/11/13(月) 21:56:10 ID:m+dhERGv
流石テニアだ。狂いすぎても何ともないぜ。
ガウルン、シンヤに並ぶぐらいヤバイな。
169 :それも名無しだ :2006/11/13(月) 22:44:35 ID:EUSkur22
やったッ! さすがテニア!
俺たちにできない狂いっぷりを平然とやってのけるッ!
そこにしびれる! あこがれるゥ!
首輪がアインスト細胞で変質していることを考えると誰が外せそうなのだろうか?
…まだ外すことを考えるのは早いと思うし、実は外見だけアインスト細胞に覆われている
でもいいんだけどね。
170 :それも名無しだ :2006/11/13(月) 23:27:46 ID:m+dhERGv
なんかこの首輪、オーガニック的な何かじゃないと外せない気がしてきたぞ。
171 :それも名無しだ :2006/11/13(月) 23:36:10 ID:U3LTgJt6
テニアの一人称はアタシになってる。
そのせいか、少し口調に違和感があった。
172 :それも名無しだ :2006/11/14(火) 00:10:12 ID:KGi2qbwk
なんだか色んな方向に暴走しちゃってる人が多いですね。
皆さん狂いっぷりが素敵で泣けてきます。
173 :それも名無しだ :2006/11/14(火) 00:17:11 ID:vIzAIYbd
スパロボJ組はホンッッッット救いが無いですね
174 :それも名無しだ :2006/11/14(火) 00:38:14 ID:KGi2qbwk
仮まとめさん、携帯用ページですが一部の長い話では最後まで表示されないようです。
自分は66話のクインシィの呼びかけにグランチャーが混乱する前後で途切れてました。
無理に直さなくても良いと思いますが一応報告しておきますね。
175 :テニア日誌(修正版) ◆Nr7qwL8XuU :2006/11/14(火) 01:06:19 ID:QYGV4Wev
みなさん、こんばんわ。
フェステニア=ミューズです。気軽にテニアって呼んでね。
この殺し合いが始まって早くも6時間がたって、さっき最初の放送がながれました。
それをアタシはムサシの傍で一人一人読み上げられていく名前をじっと聞いてた。
さも悲劇のヒロインのように涙を流して・・・。心の中では笑ってたんだけどさ。
特に優勝のご褒美の話を聞いたときは笑いを堪えるのがホント大変だった。
っと、いけない。みんな、どこまでアタシの行動知ってたっけ?
ああ、そうそう。カティアをくびり殺したところまでだったね。
わかった!じゃあ、そこからアタシの話をしてあげる。
カティアの首を絞めて殺したあの後、アタシは悩んでたんだ。
ムサシを騙すのに声をあげて大泣きしてみせるのがいいか。
それとも声をかみ殺して、肩を震わせて、必死に涙をこらえるように健気に泣くのがいいか。
茫然自失で涙も出ないっていうのもいいかもね。
一番目が私らしいってのは分かってるんだ。けど、二番目も三番目も捨てがたくて・・・・・・どうせならやってみたいじゃない、迫真の演技ってやつを。
で、実際にカティアの死体を見たらどんな気持ちになるかな〜って思って、もう一回見てみたんだったっけ。
そしたらね。見つけたんだ、とってもいいものを。
ねぇ、何を見つけたと思う?
首輪よ。首輪!
そりゃアタシには首輪をどうこうする力はないけどさ。欲しがる人はいると思うんだよね。
さっきはそんなことにも気づかないなんて、よっぽど動転してたんだなぁ〜。
まっ、そういうわけでカティアの首を切り落とすことにしたの。チョッキンって。
でも結構慌てたなぁ〜。だって時計を見たらもう5時15分。ムサシが帰ってくるまであと15分もなかったんだもん。
その間に首落として、ムサシにばれないようにお墓つくらなきゃならないんだから。
そりゃ、誰だってあせるもんじゃない?
それで、慌ててあたりを見回したんだけどなかったんだ。首を斬りおとせるようなものがなにも。
探しても探してもなにも見つからなくて。残念だけどもう首輪はあきらめなきゃって思い始めた頃気づいたんだ。
人一人埋める穴ってけっこう大きくて深いよね?だったらスコップもないんだから、それを人の力で掘るより機体で掘るのが普通じゃない?
176 :テニア日誌(修正版) ◆Nr7qwL8XuU :2006/11/14(火) 01:07:13 ID:QYGV4Wev
で、機体動かすのに不自然がないんだったら・・・うん。死体の首も機体でひきちぎっちゃえばいいじゃん。もちろんすぐに実行。
でもね。残念なことに思い通りにいかなかったんだな。機体の力入れすぎて潰れちゃった、頭が。
首輪は無事ですんだからよかったけど、あれはちょっとあせったな。
熟れすぎたトマトが潰れたみたいになっちゃって・・・・・・当分はトマトなんて見るだけで無理!
それから大急ぎで穴を掘って埋めたんだったかな。それでどうにかムサシがかえってくるまでには間に合って、機体から降りてきた彼の胸でオンオン泣いてやったんだ。
ちょっと抵抗あったんだけど、背に腹はかえられなかったんだよね。いつ掘り返すって言い出さないかもうドッキドキだったし。
だからがんばって泣いた。がんばりすぎて目薬が半分になっちゃったけど・・・・・・。
そしたらね。あのお人好しはしばらく痛ましいような顔で立ち尽くしてたんだ。
そして、おっきな石を見つけてきてくれて、それを墓に置いてもう泣くなって慰めてくれたんだ。
ホント、女の涙って便利。
これでここまでの話はお終い。
今はさっき放送が流れて・・・・・・って、これは話したんだったっけ?
でも、統夜の名前が放送に流れなかったのが・・・ちょっとね・・・・・・複雑。
そうそう、カティアの首輪。今ポケットに入っているんだけど・・・・・・あっ、血糊はちゃんと拭いといたよ。
あれって今までよく見てなかったから気づかなかったけど、デザインがすっごい不気味。
なんていうんだろ?機械と生き物の間みたいなちょっと変な素材で出来ていて紅い宝石みたいのがはめ込まれているんだけれど・・・なんか禍々しいんだ・・・・・・。
あちゃ〜、あのお人好しが放送のせいで肩落としちゃってる。
大男の肝は意外と小さいってのは本当なんだ。ああ、あいつは太ってるだけか・・・。
あ〜あ、今度はアタシが慰める番か・・・・・・面倒臭っ!
でも、あいつにはボロボロになるまでがんばって守ってもらわなくちゃ困るのよ。
だから、しゃあないよね。
そういうわけでちょっと慰めに行ってくる。
それじゃ、みんな!またね。
177 :テニア日誌(修正版) ◆Nr7qwL8XuU :2006/11/14(火) 01:08:12 ID:QYGV4Wev
【フェステニア・ミューズ 搭乗機体:ベルゲルミル(ウルズ機)(バンプレストオリジナル)
パイロット状況:非常に不安定
機体状況:良好
現在位置:D-6岩山の麓
第一行動方針:ムサシを慰める
第二行動方針:とりあえずムサシについていく
第三行動方針:参加者の殺害
最終行動方針:優勝
備考1:武蔵もいずれ殺す気です
備考2:首輪を所持】
【巴武蔵 搭乗機体:RX-78ガンダム(機動戦士ガンダム)
パイロット状態:死者の多さに気持ちが沈んでる
機体状況:良好 オプションとしてハイパーハンマーを装備
現在位置:D-6岩山の麓
第一行動方針:統夜を探し協力してもらう
第二行動方針:無敵戦艦ダイ打倒の為に信頼できる仲間を集める
最終行動方針:主催者を倒しゲームを止める
備考:テニアのことはほとんど警戒していません】
【初日 18:05】
178 : ◆Nr7qwL8XuU :2006/11/14(火) 01:18:00 ID:QYGV4Wev
みなさん、感想・ご指摘ありがとうございました。
>>171さんにご指摘受けたテニアの一人称とその他一部を修正して投下させていただきました。
首輪についてはもとのままですが、受け入れられない方がおられましたら修正させていただきます。
179 : ◆vQm.UvVUE. :2006/11/14(火) 01:48:34 ID:EpPAJ8nK
150「キラ」ですが
とりあえずいったん破棄して書き直してみます
180 :それも名無しだ :2006/11/14(火) 09:10:24 ID:f6lFnvey
>>178
乙!首輪はいまはそれでいいと思うよ
>>179
がんばれー!心理描写の深い良作になることを期待してます
181 :仮まとめの人 ◆/4lqy.R0j. :2006/11/14(火) 13:51:26 ID:wweKixRj
>>174
報告ありがとうございます。
一応自分の携帯でも確認してみたのですが大丈夫だったので機種によるみたいです。
とりあえず次回更新時にパートを分割させていただきたいと思います。
今日はムリなのでたぶん明日ぐらいになると思います。
他にも途切れるような話や改善点があればご報告いただけると助かります。
182 :それも名無しだ :2006/11/14(火) 16:21:32 ID:FMlohoVV
話蒸し返すようですまんが>>167見るかぎりこいつらも規格外かスペシャリストじゃね?
というか顔ぶれ見てると、スペシャリストの定義を完璧超人と半分人間やめてるやつらにすべきだと思う
183 :それも名無しだ :2006/11/14(火) 21:49:13 ID:jUhAt8Vb
>>179
書き直されるとのことなので補足を、元々のJアークは光子エネルギー
変換翼で艦の修復や物資弾薬の補給が出来るので、ルール上弱体化してる
だろうけどトモロが稼動してるなら、回復能力が機能してるはずです。で
も前回の戦闘で常時展開のジェネレイティングアーマーが機能しなかった
ようなので、こちらも使用できないと定義されているのでしたらすいません。
184 :それも名無しだ :2006/11/14(火) 22:42:12 ID:vZ6ymtsd
>>183
ジェネレイティングアーマーの性質をよく知らないんだけど
グラビティブラストがあたった場合は損傷を受けるのでは
ないんだろうか?
威力を抑えたガドルヴァイクランの攻撃だと
ダメージは受けていないみたいだけど。
185 :それも名無しだ :2006/11/14(火) 23:36:02 ID:jUhAt8Vb
なるほど。
186 :それも名無しだ :2006/11/14(火) 23:48:45 ID:LxsC1Gdc
GGG辞典のあるサイトが停止中なのが痛いな。
行けたら、解説できるんだが。
187 :仮まとめの人 ◆/4lqy.R0j. :2006/11/15(水) 02:40:11 ID:whXdl3ym
更新終了。
とりあえず携帯用の66話はいままで通りとAパート・Bパートの分割版とにわけておきました。
他にも最後まで表示されないのがあったら言ってください。対応させていただきます。
66話が記憶のなかでは一番長いはずだから大丈夫だとは思うのですが・・・・・・たぶん。
本編は「テニア日誌」を84話で更新。
「キラ」のほうは書き手様の修正待ちですので今回の更新には含まれていません。
以上、更新連絡終わります。
188 :それも名無しだ :2006/11/15(水) 20:05:00 ID:6j807+//
そういえば、エイジってどっちの方だったけ?
新と64をやったことがあって両者のギャップに驚いたことがあった。
初登場の話で原作のどの場面から連れて来られたは言っていたけど、
原作を知らないから分からない。
今すぐ書くわけでもないけど、誰か教えてほしいです。
189 :それも名無しだ :2006/11/15(水) 20:34:14 ID:a90CWTe2
IFを投下してみた。>>153を見た瞬間我慢できなくなった。
反省はしていない。
190 :それも名無しだ :2006/11/15(水) 21:36:43 ID:XOGqRs3S
エイジは描写が少ないから、まだどっちでもいけるんジャマイカ
191 :それも名無しだ :2006/11/15(水) 23:55:58 ID:22zAIWun
>>189
作品自体はGJで心理描写もよかった。
ただこういうことは言いたくないんだが、あまりそういうことはすべきじゃないと思うんだ
描写の深さに指摘があるんならそれを指摘すべきだし、事実指摘を受けて作者さんが書き直している最中なんだから
修正作に期待して待ってみたらよかったんじゃなかったかな
スレ汚しすみません
192 :それも名無しだ :2006/11/16(木) 02:04:28 ID:DIcIsHAF
>>191
アレはネタだよ、デスノートって漫画の
単にキラに「新世界の神になる!」って台詞を言わせたかっただけだと思うよ
193 :それも名無しだ :2006/11/16(木) 02:51:09 ID:TQXHCdo1
>>192
そうだったのか、勘違いしてたみたいです
指摘してくれてありがとう
気分を害されたかた、正直すみませんでした
ちょっと首つってくる
194 : ◆pqQ1ngVOkg :2006/11/16(木) 07:06:19 ID:UfdW15G7
ロジャー予約します。
195 :それも名無しだ :2006/11/16(木) 11:46:07 ID:qGyKeiHJ
>>194
リリーナ死亡がどういう影響与えるのか楽しみにしてます
196 :依頼主死すとも依頼は死なず ◆pqQ1ngVOkg :2006/11/16(木) 20:06:14 ID:piPh68iB
補給を済ませ、連れ去られたリリーナ・ドーリアンを救出するため、
テッカマンエビルの追跡を始めた矢先に、その放送は始まった。
『アー、アー、ただいまマイクのテスト中ですの。…こほん…最初の定時連絡の時間となったので放送を
始めますの。まずは死んでしまった人たちの報告からですの…』
…エクセレン=ブロウニング
…メルア=メルナ=メイア
…グ=ランドン・ゴーツ
…ラクス=クライン
…木戸 丈太郎
…神名 綾人
…カティア=グリニャール
…リリーナ=ドーリアン
「馬鹿な………」
予想されうる最悪の状況。救うべき依頼主は殺された。
何故、もっと早く彼女を救えなかった。
いや、それは違う。あの危険極まりない男に身柄を拘束された時点で
全て終わっていた。あの凶暴な男が彼女の言葉に耳を貸すとは到底思えない。
責めるべきは、あの男を倒せなかった自分の不甲斐無さ。
それを自覚すればするほどに、握り締めた拳と噛み締めた唇から血が流れる。
開始前に殺された女性を除いても、リリーナ嬢を含め9名が死んだ。
197 :それも名無しだ :2006/11/16(木) 20:06:53 ID:m8hykvbJ
すまん、荒れるの承知で書かせてくれ
石川賢氏が、逝去なされた…皆、彼の冥福を祈ってくれ…頼む…
ttp://game10.2ch.net/test/read.cgi/gamerobo/1163616172/
198 :依頼主死すとも依頼は死なず ◆pqQ1ngVOkg :2006/11/16(木) 20:11:31 ID:piPh68iB
その事実は、このような状況で平和を訴えるなど無駄だ。
無意味だと残酷なまでに突きつけているようにも思える。更には
『以上、10名ですの。…なかなか順調ですの。でも、乗らない方もいますのでやる気を出してもらうために
ご褒美のことを説明いたしますの。ご褒美は、死んでしまった方を生き返らすことから世界の改変まで
望むがままですの。なので、みなさんちゃきちゃき頑張って欲しいですの』
諦めろ。自分以外の全ての参加者を殺せ。そうすればお前の思うがままだ
と心の隙を突こうとするかのような甘い誘惑がそこにはある。
「馬鹿げた話だ」
正に、言語道断の戯言だ。リリーナ嬢はきっと、最後まで
心を折る事はしなかっただろう。あのような男が相手でも、
怯む事無く堂々と、我を通した。待っているのが死であると
判っていようがどうだろうが、自分を貫き通した筈だ。
確かに彼女は死んだ。殺された。だが、それで依頼は無効か?この馬鹿げたゲームに乗るか?
答えはNOだ。彼女のこの胸の内に残っている。
耳を傾けようとしない者もいる。真摯に耳を傾けた上で、それを良しとしない者もいる。
だが、それでも信じたい。彼女の言葉を受け入れる者もいると。
そして、そんな者のために自分の出来る事は何だ?
「話を聞こうともしない者の排除……か」
ネゴシエイトに値しない者には拳を以って応え、排除する。
だが、限界まで交渉はしよう。碌に話もせずに相手を排除するようではあの男となんら変わりがない。
199 :依頼主死すとも依頼は死なず ◆pqQ1ngVOkg :2006/11/16(木) 20:12:25 ID:piPh68iB
彼女の意思には背くだろう。だが、やはりこのゲームに乗った者はいる。
更に、嘆かわしい事ではあるが、先ほどの放送によって乗る者も現れる事は容易に想像が付く。
「さて、まずは貴女の仇を討つ事から始めさせてもらうよ。リリーナ嬢」
もっとも、君がそれを喜ぶとは到底思えないがね
自嘲めいた笑みを浮かべると、彼は騎士鳳牙を走らせる。
交渉が無理と判りきっている危険な人物を拳で排除する為に……
【ロジャー・スミス 搭乗機体:騎士凰牙(GEAR戦士電童)
パイロット状態:若干体力消耗
機体状態:左腕喪失、右の角喪失、右足にダメージ(タービン回転不可能)、EN満タン
現在位置:D-8市街地北部
第一行動方針:テッカマンエビルを倒す。
第二行動方針:ネゴシエイトの相手を探しつつ、マーダーを排除。
最終行動方針:依頼の遂行(ネゴシエイトに値しない相手は拳で解決、でも出来る限りは平和的に交渉)
備考1:凰牙は通常の補給ポイントではEN回復不可能。EN回復はヴァルハラのハイパーデンドーデンチでのみ可能
備考2:念のためハイパーデンドー電池二本(補給一回分)携帯
備考3:ドスハードの槍も携帯】
【初日 18:05】
200 : ◆pqQ1ngVOkg :2006/11/16(木) 20:14:12 ID:piPh68iB
ロジャー投下しました。指摘等ありましたら宜しくお願いします。
201 : ◆pqQ1ngVOkg :2006/11/16(木) 20:16:15 ID:piPh68iB
……済みません。いきなり誤字ありました。
>>198の
彼女のこの胸の内に残っている。→×
彼女の意思はこの胸の内に残っている。→○
でした。俺の馬鹿orz
202 : ◆OWmug.8uCw :2006/11/16(木) 20:42:10 ID:xDOZCzvo
>>200GJ
ロジャーが憂鬱になってるなー。
孫海王を予約します。
203 :それも名無しだ :2006/11/16(木) 21:26:02 ID:DIcIsHAF
>>201
GJ!ネゴシエイターとしての職務は全うするか
リリーナ居なくなったお陰で皮肉にも動かしやすくなってる感はあるな
バーニィとか統夜辺りの不安定なマーダーと絡んだら面白くなりそうだ
>>202
天の岩戸海王遂に来たか!
激しくwktk
204 :山の中からコンニチワ ◆OWmug.8uCw :2006/11/16(木) 23:07:31 ID:xDOZCzvo
午後5時55分。突如A-8の立つ一つの山の一部が突如盛り上がった。
「クックックッ、まさかこんな惨めな思いをして脱出する破目になるとはねぇ」
男の声が発せられ盛り上がった大地から赤い機体が這い出てきた。
孫光龍の乗るレプラカーンである。彼はオーラーバトラーの頑丈さと器用さ、オーラーバリヤーの力、
そして虫という大地の中を移動できる生物の特性、入り口を塞いでいる岩と比べて軟らかいと思われる土砂
から穴を掘り脱出路を作るということを思い至った。
ハイパー化という手段もあるが力を温存することと実際に穴を掘れるかを可能であるかどうか
を調べるため即実行をしたのである。
「まあ、古人曰く切り札は最後まで取っておくべきと言うらしいから仕方がないかな」
故に彼はこのような惨めな状況に追い込んだギム=ギンガナムに対して怒りを燃やす。
そうしていると、どこからともなく殺し合いの場に似つかわしくない声が聞こえてきた。
午後6時に流れる放送を聞き孫光龍は喜悦を浮かべる。
「フッ、あの馬鹿はまだ死んでいなかったのかい。これはいい、僕の手で屈辱を晴らすチャンスがありそうだ」
そうしてご褒美と禁止エリアの情報が流れていく。
「あぶない、あぶない。ノロノロしていると首輪がボン!!と爆発するところだったよ」
ご褒美のことは気にはなったものの彼にとっては優勝すればノイ・レジセイアを主とすればいいため
特に興味はない。だが、主催者の力は信じるに足るものだと直感してはいるが
かつてαナンバーズが強大な力を持つ敵達を撃ち滅ぼしたように主催者を撃ち滅ぼす者達が現われる
かもしれないため安易に優勝を目指したりはせず、変化していく状況における己の取るべき道を
見極めようとする。ノイ・レジセイアを倒すか、それともすべての参加者を皆殺しにするかを。
(まあ、僕とレプラカーンの力があればハイパー化しさえすれば
疲弊した奴らを皆殺しすることなんか訳無いんだけどね)
とりあえずは、当初の予定どうりに情報収集と己の力を上回る主を見つけるために市街地を目指すことにした。
205 :山の中からコンニチワ ◆OWmug.8uCw :2006/11/16(木) 23:08:49 ID:xDOZCzvo
【孫光龍 搭乗機体:レプラカーン(聖戦士ダンバイン)
パイロット状態:良好
機体状態:全身が土砂で汚れている
オーラキャノン一発消費、グレネード二発消費、ハイパー化の兆し在り、顔の牙消滅、左脚部切断
現在位置:A-8
第一行動方針:二時までにA-8から移動する
第二行動方針:ギンガナムに打ち勝つ
第三行動方針:情報収集のためにA−1の市街地を目指す
第四行動方針:己の力を上回る主を見つける
最終行動方針:生き残る】
【初日 18:10】
206 : ◆OWmug.8uCw :2006/11/16(木) 23:16:24 ID:xDOZCzvo
孫海王を投下。期待した人もいたみたいだけど絡める相手がいなかった所為か
かなり短い。
もし、オーラーバトラーじゃ土の中を掘り進めないなら撤回します。
(……ガロード達とかも予約して絡めた方がよかったかもしれない)
207 :それも名無しだ :2006/11/17(金) 01:51:26 ID:/FW/fm27
>>200
ロジャー、かっこいいな。是非ともヒイロと接触してもらいたい
その前に追っかけてるシンヤにやられないことを祈る
>>206
モグラかよ!
意気込みの割りにみすぼらしいぞ孫海王!!
御大将との再戦は叶うのかな
208 :それも名無しだ :2006/11/17(金) 03:41:35 ID:RNRJhO7g
光龍、株落ちまくりだな。アムロを圧倒したときの見る影もない…
しかし、放送前に脱出しようと思った理由はなんだろう?
ハッ!まさか酸素がなくなったのか!
コーヒー飲んでる場合じゃなくなったんだな!
そう信じてる
209 :それも名無しだ :2006/11/17(金) 04:01:32 ID:n3VgXFv4
>>206
オーラバトラーに詳しくないからモグラ展開はどうとも言えないけど、誤字がやけに目に付いた
文の流れも何か妙
正直、もう一回推敲してみたらどうかなと
210 :それも名無しだ :2006/11/17(金) 08:05:45 ID:XxxJ0qX4
オーラ"ー"バトラーはちょっと…
211 : ◆OWmug.8uCw :2006/11/17(金) 08:27:54 ID:Qcf96OP8
すいません。結構誤字も多いし、>>209さんの言うとおり流れが変なので
修正のために破棄させていただきます。お騒がせしてすいません。
もし、孫光龍を書きたい方がいられたら譲りますので、納得行く展開を書けるまで
予約はしません。
212 :それも名無しだ :2006/11/17(金) 22:22:12 ID:n3VgXFv4
>>211
ゴメン
何か勘違いさせちゃったみたい
文の流れが妙ってのは展開がおかしいって意味じゃなくて文章の形とテンポが変って意味
ちょっと置いてから読み返してみるといいと思うよ
213 : ◆vBGK6VSBWM :2006/11/17(金) 23:44:35 ID:5asYG2OH
じゃあ、俺が光龍予約しても良いかな?
投下は出来たら日曜の夜までに。
214 : ◆OWmug.8uCw :2006/11/18(土) 00:12:27 ID:/P0SPMr7
いいですよ。レポートを書きながら楽しみにしています。
215 :それも名無しだ :2006/11/18(土) 01:25:24 ID:yvJJGAMz
>>213
wktkしながらまってる
ところで第一回放送までにどの話が印象に残ったか聞いてみたい
できればギャグとシリアスそれぞれで
自分はギャグなら10話のシャア登場の話、あれは笑劇だった
シリアスなら49話のキッド死亡の話かな
緊迫感のあるいいバトルシーンだったと思う。あんなシーンが書けるようになりたいな・・・
216 : ◆vQm.UvVUE. :2006/11/18(土) 03:50:16 ID:W11xuSj2
キラ、再投下します
217 :「キラ」 ◆vQm.UvVUE. :2006/11/18(土) 03:51:12 ID:W11xuSj2
どこからともなく殺し合いの場に似つかわしくない声が聞こえてきた。
『アー、アー、ただいまマイクのテスト中ですの。…こほん…最初の定時連絡の時間となったので放送を
始めますの。まずは死んでしまった人たちの報告からですの…』
…エクセレン=ブロウニング
…メルア=メルナ=メイア
…グ=ランドン・ゴーツ
…ラクス=クライン
気絶したジョナサンをつれて、
なんとか補給ポイントに辿り着き一息ついたキラに待っていたのは信じたくない現実だった。
ラクス=クライン、彼がよく知る少女。
恋人、そう言える関係だったかもしれない少女。
無論、考えられる事ではあった。
こんなところで死んでいい人じゃなかった。
彼女はここでは明らかに無力だ。
最初に会った人間がもしもゲームに乗っていたなら、彼女は格好の的だっただろう。
分かっていたはずだった。
(分かっていながら!僕は何をしてたっ!)
「うっぁぁぁぁっぁぁぁぁ・・・・・・」
218 :「キラ」 ◆vQm.UvVUE. :2006/11/18(土) 03:51:59 ID:W11xuSj2
乗らない方もいますのでやる気を出してもらうために
ご褒美のことを説明いたしますの。ご褒美は、死んでしまった方を生き返らすことから世界の改変まで
望むがままですの。なので、みなさんちゃきちゃき頑張って欲しいですの』
「え?」
今の放送はなんと言ったか。
死んでしまった者を生き返らせる。世界の改変?
ラクスを、そしてフレイを思い出す。
もしも自分が優勝したのなら・・・・・・
ラクスやフレイを生き返らせ・・・そして彼女達に戦争の無い平和な世界を見せてあげられる。
彼女達の父親だって生き返らせてあげられる、ついでにトールも。
「・・・・・・でも」
だからといって、自分がこのゲームに乗ってラクスのような力のない人達を殺して、
それでラクスが生き返っても彼女は喜ぶだろうか。
そんなやり方で生き返ったとしても彼女は喜ばない。
罪の無い人たちの屍の上に築かれた平和や生なんて・・・・・・
(なら、僕はどうするべきなんだ)
今まではずっと、ラクスに導かれていた気がする。
アスランとの戦いの後道を見失った時を思い出す。
(・・・・・・いつも君が僕を助けてくれたんだ)
「僕は、僕はどうすればいいんだ・・・・・・」
ラクスならどうしただろうか。
彼女にもし闘う力があったのなら、きっとこのゲームを正しく終わらせようとしただろう。
あの怪物を説得、または撃破して皆が無事で帰れるようにと。
それをするのが正しいのかもしれない。
だが、あのノイ=レジセイアと名乗った怪物はラクスを生き返らせる可能性を持った唯一の存在だ。
ラクスだけじゃない、フレイも、トールも・・・アスランの母親や友達だって・・・・・・
219 :「キラ」 ◆vQm.UvVUE. :2006/11/18(土) 03:52:48 ID:W11xuSj2
思い出す、これまでの自分を。
ストライクガンダムでアークエンジェルに乗った時。
(闘えるのが僕しかいなかったからしかたなく僕は戦った)
フリーダムに乗った時。
(ラクス、君の言葉があったから僕は戦えた)
そのどれも、自分では何も決めてなかった。
ここにはもう、フレイも、ラクスもマリューさん達もいない。
自分の意思で決めなければならない。
ゲームにのって闘うのか、それとも別の道を取るのか。
すぐに決めなければならない。
奴等の言葉に乗って優勝を目指すのか。
ラクスの死を嘆き悲しんで泣きつづけるのか。
ラクスが選んだであろう道を選ぶのか。
220 :「キラ」 ◆vQm.UvVUE. :2006/11/18(土) 03:53:43 ID:W11xuSj2
取るべき道は決まっていた。
涙を拭く。もはや泣いてなどはいられないのだ。
(ラクス、ごめん、君を生き返らせることは出来ないかもしれないけど・・・・・・それでも僕は!)
元凶がいる、この悲劇を造り出したものが。
あれを放って置いたらいくつもの世界が不幸になるだろう。
許せなかった、このゲームに乗りラクスや、力ない人を殺した者達が。
そして、
「ノイ=レジセイア!僕は!・・・・・・お前の存在が許せない!」
だからこそ奴の思う通りには動かない。
起こってしまった事は戻せない。
もしレジセイアの力でもってラクスが生き返ったとしても、世界が変わったとしても。
それは違った、何か歪なもののような気がする。
気絶しているジョナサンを見る。
(ジョナサンが起きたら今の放送の話を伝えよう)
そして、このゲームに異を唱える人達を集めてノイ=レジセイアを倒す。
それがラクスの遺志を継ぐことにもなるだろう。
「ラクス、僕は戦うよ、今はそれが一番正しいと思うから」
221 :「キラ」 ◆vQm.UvVUE. :2006/11/18(土) 03:54:05 ID:W11xuSj2
【キラ・ヤマト 搭乗機体:ガンダムF−91( 機動戦士ガンダムF−91)
パイロット状態:良好
機体状態:良好
現在位置:C-5
第一行動方針:ジョナサンに放送の内容を伝える
第二行動方針:このゲームに乗っていない人たちを集める
最終行動方針:ノイ=レジセイアの撃破、そして脱出】
【ジョナサン・グレーン 搭乗機体:Jアーク(勇者王ガオガイガー)
パイロット状態:気絶中
機体状態:キングジェイダーへの変形は不可、左舷損傷軽微
現在位置:C-5
第一行動方針:クインシィの捜索
第二行動方針:キラが同行に値する人間か、品定めする
最終行動方針:クインシィをオルファンに帰還させる(死亡した場合は自身の生還を最優先)】
222 : ◆vQm.UvVUE. :2006/11/18(土) 03:55:01 ID:W11xuSj2
書いてたら、なんかもう話の内容が完璧に変わってた
たまにはこんなキラもありかなという感じで
223 :巨虫、岩を打ち抜いて ◆vBGK6VSBWM :2006/11/18(土) 04:37:00 ID:uobvu40+
第一回放送が始まる時間まであと五分といった時間まで差し迫る。
その時、孫光龍は未だ平穏の中に身を置いていた。
本日二杯目のコーヒーを用意する。ペースが多少早いかもしれないがそれも仕方がない。
自分で決めたこととはいえ、娯楽のない休憩という物は退屈なのだ。
それゆえ、嗜好品に手を伸ばす。
「しかし、エスプレッソばかりというのもねえ。
ミルクぐらい用意したら良い物を。気が利かないなぁ。」
どうせ主催者にはこちらの声は筒抜けなのだろう。
そんなことを思いつつ愚痴りながら、カップを口元に寄せる。
『アー、アー、ただいまマイクのテスト中ですの。…こほん…最初の定時連絡の時間となったので放送を
始めますの。まずは死んでしまった人たちの報告からですの…』
「放送が始まった・・・か。それにしても無粋な主催者だ。」
いざ、飲もうという時に流れ出した放送に少し不機嫌な素振りを見せながらカップを手元に置く。
『以上、10名ですの。…なかなか順調ですの。でも、乗らない方もいますのでやる気を出してもらうために
ご褒美のことを説明いたしますの。ご褒美は、死んでしまった方を生き返らすことから世界の改変まで
望むがままですの。なので、みなさんちゃきちゃき頑張って欲しいですの』
「ギム・ギンガナム。僕をコケにしてくれただけはある。簡単には落ちないな
そういえばあのミサイルに乗った男、シャアと呼ばれてたかな・・・
あいつも生き残っているのか。フフッ、逃げ足だけは早いようだったからね。」
光龍には序盤で死んだ小者達に対する哀悼などなかった。
そして優勝のご褒美にも。それに釣られて、功に焦り戦闘で死んでしまっては元も子も無い。
あくまで保守的に、最終的に生き延びられればそれでいいのだ。
彼にとって、今興味があるのは自分をコケにしたギンガナムという男と生き延びる事、その二つだった。
―それにしても禁止エリアは何処になるかな。まさか、ここになるなんて事は・・・
ハハッ、そうなったら流石に出来すぎている。嫌がらせかなにかだ。
コーヒーを飲みそんなことを思っているうちにも、放送はなお続く。
224 :巨虫、岩を打ち抜いて ◆vBGK6VSBWM :2006/11/18(土) 04:37:43 ID:uobvu40+
『………………今から二時間後にA-8と D-4は進入禁止となりますの。
進入すると首輪が起動するので注意することですの』
「ブッ!ゲッ、ゲホゲホッ!」
こう予想通りの展開では咳き込み、コーヒーを噴出すのも仕方が無い。
盛大に光龍の口から吹き出たコーヒーは霧状で、幸い彼の白いスーツを殆ど汚す事は無かった。
ああ、それにしてもここに陽光が射していさえすれば見事な虹が観賞できただろう。
「のうのうと傍観しながら優勝させてくれるとは思っては居なかったけれど、まさか本当にここを指定するなんて。」
事態は一転して、早急を有することとなった。
数分間か、ハイパー化以外の脱出方法を考えてみたがやはり良い案は思いつかない。
「コーヒーをインスピレーションの源なんて言ったのは誰だったかな。全く役に立たないじゃないか。」
かくして、光龍はハイパー化による脱出を余儀なくされることとなった。
だが不安は残る。光龍もこのハイパー化というのが完全無欠ではないことを重々承知しているからだ。
「ギンガナムとの戦闘でオーラバリアが展開できなかったのも、
制御できなかったからじゃなくて単に機体に負担を強いるからかもしれないな。」
光龍は少し勘違いをしていた。
ハイパー化は実際にはAB自体が巨大化するのではなく
オーラバリアが実体化して膨れ上がり、ABが巨大化したかのように見える現象である。
厳密にいえば、あの戦闘でオーラバリアが展開できなかったのではなく、最初から実体化した形で展開はされていたのだ。
「どちらにしても外に出たら、まずはG-6でレプラカーンを点検しなくちゃ。それもハイパー化が無事に済んだらだけどね。」
光龍は一時間の間に回復した念を注ぎ込むイメージでハイパー化を試みる。
―うまくいけば、制御できる程度に巨大化出来るはず・・・
レプラカーンは光龍からゆっくりと注がれる念を纏い、徐々に巨大化を始める。
AB一体が丁度収まる程度だった穴も次第に窮屈になる。
「そろそろ、頃合だね。」
レプラカーンの腕が穴を覆っていた大岩を砕く。
大きな音をたてて崩れるが幸いにも周囲には誰も居なかった。
「僕は運が良い。周りに誰も居ないじゃないか。それに暴走もしなかったしね。」
光龍は余裕の表情を見せるが、実際は回復した分以上の念を消費している為かなり疲労している。
自滅こそしなかったものの、やはりハイパー化という特殊な状態を制御するには至らなかった。
「でも、休んでいる暇は無いか・・・」
一匹の赤い昆虫はふらふらと頼りないながらも飛んでいった。
【孫光龍 搭乗機体:レプラカーン(聖戦士ダンバイン)
パイロット状態:念の使い過ぎで疲労。ギンガナム恐怖症。
機体状態:オーラキャノン一発消費、グレネード二発消費、ハイパー化の兆し在り、顔の牙消滅、左脚部切断
現在位置:A-8
第一行動方針:G-6にてレプラカーンの点検。出来ればENの補給も。
第二行動方針:ギンガナムに打ち勝つ
第三行動方針:己の力を上回る主を見つける
最終行動方針:生き残る】
【初日 18:20】
225 : ◆vBGK6VSBWM :2006/11/18(土) 04:42:09 ID:uobvu40+
意外と早く仕上がったんで投下。
問題があったら指摘を。
>>222
GJ!
正統派にヒロイックなキラっていうのは二次創作物でも見たことなかったんで新鮮です。
カッコいいキラに期待。
226 :それも名無しだ :2006/11/18(土) 05:11:30 ID:ZMVn/rYv
両作ともGJ。
コーヒー吹く海王ww
本家と違い意思の強いキラ
お疲れ様です。にしてもキラがJアークの条件満たしたような
227 :それも名無しだ :2006/11/18(土) 06:42:48 ID:2ybyun2O
キラ、海王GJ。
なんだか久々にまともに主人公してるキラを見たような気がするよ。
で、コーヒー吹く海王の所為で俺はお茶を吹いたぞ。どうしてくれる。
228 : それも名無しだ :2006/11/18(土) 13:29:07 ID:yiSGAgLA
>>222GJ
マーダーが結構多いからキラが普通に主人公をしていても問題ないな。
このままカッコイイ主役にもなれそうだ。
>>227
G-6が激戦区になりそうだ。マーダーが集まってるから。
それとも九鬼が纏めるか。
とりあえず、モンシアさんに明日はなさそう。
229 : ◆ZimMbzaYEY :2006/11/18(土) 14:34:56 ID:gPguhPqv
>>222
キラ、主人公やってるな。
敵討ちにはしるアスランと対主催者のキラか微妙に道が異なったかな
>>225
G-6がどんどん激戦区に・・・。孫と渡りあえそうなのがヒイロしかいなさそうだがEN切れ寸前
面白くなってまいりました
ユーゼス・ベガ・キョウスケ・カミーユ・ゼクス・カズイ、予約します
230 :それも名無しだ :2006/11/18(土) 14:55:08 ID:gPguhPqv
連レスすみません
>>222
現在地C-5か
意外と動いててカテジナさんが火種を振りまいてくれること期待してる。
あと、時刻表記おねがいします。
231 : ◆vQm.UvVUE. :2006/11/18(土) 16:06:33 ID:W11xuSj2
>>230
すいません、忘れてました
【キラ・ヤマト 搭乗機体:ガンダムF−91( 機動戦士ガンダムF−91)
パイロット状態:良好
機体状態:良好
現在位置:C-5
第一行動方針:ジョナサンに放送の内容を伝える
第二行動方針:このゲームに乗っていない人たちを集める
最終行動方針:ノイ=レジセイアの撃破、そして脱出】
【ジョナサン・グレーン 搭乗機体:Jアーク(勇者王ガオガイガー)
パイロット状態:気絶中
機体状態:キングジェイダーへの変形は不可、左舷損傷軽微
現在位置:C-5
第一行動方針:クインシィの捜索
第二行動方針:キラが同行に値する人間か、品定めする
最終行動方針:クインシィをオルファンに帰還させる(死亡した場合は自身の生還を最優先)】
【初日 18:15】
232 :それも名無しだ :2006/11/18(土) 17:10:41 ID:A6wbAofD
>>228
九鬼が纏めるにしても光龍がいうこと聴かなそう
綾人inラゼとかだったら光龍も従ったんだろうけど死んじゃったからなあ
光龍も真ゲに選ばれたものになら従うかな
G-6、このままだと戦死者確実に出るな
233 :それも名無しだ :2006/11/18(土) 18:25:06 ID:Jb/+lWul
AI1搭乗のカズイこそ孫海王が仕えるに相応しい主だと思う。
234 : それも名無しだ :2006/11/18(土) 19:26:07 ID:yiSGAgLA
>>233
機体とかが凄くてもパイロットの力が伴わないと主だと認めない気がする。
個人的に孫海王が主だと認めそうなのは
強念者ユーゼス、真ゲッターに乗ったゲッターチーム、
ガドル・ヴァイクランに乗ったフロスト兄弟ぐらいな気がする。
逆に性格的に平和主義者は嫌いっぽいから平和的解決型の
バサラやロジャーとは組まなさそう。
あとは、必要に応じて他人を利用するとか。
235 :それも名無しだ :2006/11/18(土) 20:57:30 ID:1muKs8MH
ロジャー(黒スーツ)が孫海王(白スーツ)と交渉おこなって
居合わせた女性に『あんたたちの服の趣味最低だわ』を期待してる自分がいる
そういやロジャーの腕時計ってアインストに回収されてるんだろうか?
236 :それも名無しだ :2006/11/18(土) 21:05:09 ID:Yy9gHPwm
フュージョンしたキングジョナサンなら光龍も認めざるを得ない
237 :類(仮面)は友(仮面)を呼ぶ ◆ZimMbzaYEY :2006/11/19(日) 17:51:55 ID:U+4E3zUK
廃墟の街に姿を隠した二つの赤い機体。
その内の一機、角のはえた機体の整備を行うキョウスケをユーゼスはモニター越しに眺め観察していた。
その場に三機目の機体――ローズセラヴィの姿はない。彼女には周囲の警戒にあたってもらっている。
さすがはかつての愛機といったところか。
専属の整備兵並みとまではいかなくともその整備は、補給ポイントでの弾薬の補充と合わせて現状考えうる最良の状態に仕上がりつつあった。
だが、この程度の技術力では足りない――
首輪の解析に必要な技術力は、最低でも新型の機動兵器を一から書き起こすことのできる程度は必要であるとユーゼスは考える。
それを想定したときキョウスケ程度の技術力では不足であった。
だが、この男の持つ価値はそんなところにはない――
首輪の解析など自分ひとりでもおこなえる。その自負がユーゼスにはあった。
この男の価値は主催者を知りうる存在であるというところだ。つまりは主催者に対するゲーム内で恐らく唯一の情報源。
そういった意味でこの駒の存在は重要でありそれを自分は手にした。その愉悦で仮面の奥の目がすっと細まり、そして不意に視線を感じた。
モニターの向こう側。そこから見えるはずのないこちら側を鋭い視線が射抜く。
相手を推し量り、値踏みする者の目。私と同じ類にしてその根源はまったく異なる瞳。
隙を見せれば牙をむく野生の獣の瞳。
なるほど――
まだ私を完全に信頼したというわけではない――
下手な芝居を打てば即座に噛み殺す。そういうことか――
フッと口元が緩む。
結構。実に結構――
そのような輩を手の上で踊らせてこその私だ――
仮面の下には不適な笑みが浮かんでいた。
238 :類(仮面)は友(仮面)を呼ぶ ◆ZimMbzaYEY :2006/11/19(日) 17:52:46 ID:U+4E3zUK
「ユーゼス・ゴッツォ、整備は完了した。だが、仮にファルケンのパーツを流用したとしても左腕の修復は不可能だな」
同じPT、同じATX計画の流れを汲む機体でも基本はゲシュペインストのアルトとヒュッケ型のHフレーム採用のファルケンとでは骨格の構造が異なっていた。
その影響か一部のパーツを除けば流用は不可能。まして専門職のメカニックがいないこの状況下で左腕の復元など夢のまた夢であった。
「そうか・・・。復元が可能ならば、中尉に乗りなれたほうに乗ってもらおうと思っていたのだがな」
「いや・・・。仮に復元できたとしてもファルケンには俺が乗ったほうがいい。現状のあの機体は扱いにくすぎる」
事実であった。ファルケンはロワ開始の時点で既にどっかの誰かが『BMセレクト、俺好み!』をおこなったため、近接射撃専用ともいえる意味不明な状態であった。
その上、キョウスケの施したアルト寄りのOSの書き換えである。すでにアルト以上に扱いの困難な機体と化していた。
それに、この男の言葉は今はまだ額面どおりに受け取らないほうがいい――
この男にもベガにも今のところ不審な点は見つからない。だが仮面の底で何を考えているか読めないうちは疑っておくにこしたことはなかった。
「そうか・・・。ならば今しばらく私が預かっておこうか」
そこで偵察に出ていたベガから音声通信が入り繋げる。
ガチャ
「もしもし、私だ。ふむ・・・・・・・・・了解した。では待っている」
ガチャ
「キョウスケ・ナンブ、客が来る。二機だ。来客までにこれからの行動について貴官の考えを聞こうか」
239 :類(仮面)は友(仮面)を呼ぶ ◆ZimMbzaYEY :2006/11/19(日) 17:53:40 ID:U+4E3zUK
程なく来訪者の機体は姿を現し、ユーゼス達の抑えた補給ポイントの使用を求めてきた。
ユーゼス達の許可を得るとゼクスたちはメリクリウスの補給を開始する。
そしてその補給が完了するまでの間、6名の参加者による束の間の談合が始まりこれまでの情報が交換されていく。
「・・・・・・というわけで、こちらとしてはメリクリウスの補給がすみ次第、マサキを追いかけさせていただきたい」
暫く思案をしていたベガの口が開く。
「ならばキョウスケ中尉と共に先行してください」
「・・・・・・つまり補給の完了を待たずに足のはやい二機で百式の背を捉える。そういうことですか・・・・・・。ならばこちらの防備を削らなくとも私のメディウス一機で十分です」
「勘違いをするな、ゼクス・マーキス。メディウスにはカズイも乗っている」
「それで残った俺たちは何を?」
「あなたたちがマサキ君と遭遇した場所から飛び去った方向にまっすぐと線を引くと・・・」
地図に西に伸びる線がひかれていき、やがてそれは会場を一周したところで止まる。
「・・・こうなります。それで足の遅い機体はこの線の終点から西回りに進みます」
「ようは足の速い機体で背を追い、脚の遅い機体で頭を押さえるということか・・・。お心遣い感謝する」
「なに気にする必要はない。こちらも丸っきりの善意というわけではないのだ。直線から位置はそれるが先行の二機には合流地点としてここを押さえてもらいたい」
ユーゼスがどこからか拾ってきた棒で地図の一点を指し示す。
「G-6基地」
彼は棒で地面を二三度軽く叩くと受け答えとは別のことを地面に書き始めた。
「そう基地だ。この会場の中においておそらく最大の防備を誇る施設。一機や二機程度の戦力では維持は不可能だが5機6人が集まれば多少なりとも事情は変わる」
『我々は首輪の解除を考えている。その為にはここの設備は押さえておかなければならない』
一度周囲を見回し全員の表情を確認する。
「ならばゲームに乗ったものに立て篭もられる前に押さえておくのが得策だといえる」
『いたずらにここで戦闘を繰り返させて施設が潰れれば首輪の解除は不可能となる。そのためにも君たち二機でここをお願いする』
「合流地点付近までに百式に追いつけなかった場合、あとは我々を信用していただきたい。何か質問は?」
「そちらの合流予定時刻を聞いておきたい」
「・・・・・・いまから約6時間半後、深夜12時までに基地に辿り着けなかった場合、独自の判断で行動してください」
「了解した。他になければ急ぐぞ、ゼクス」
「ああ、それでは失礼する」
240 :類(仮面)は友(仮面)を呼ぶ ◆ZimMbzaYEY :2006/11/19(日) 17:54:18 ID:U+4E3zUK
やがて時計は午後6時を指し示し静かに哀悼のときは訪れる。
『アー、アー、ただいまマイクのテスト中ですの。・・・こほん・・・最初の定時連絡の時間となったので放送を
始めますの。まずは死んでしまった人たちの報告からですの・・・』
・・・エクセレン=ブロウニング
・・・メルア=メルナ=メイア
・・・グ=ランドン・ゴーツ
・・・ラクス=クライン
・・・木戸 丈太郎
・・・神名 綾人
・・・カティア=グリニャール
読み上げられる名の多さに思わず眉間にしわがよりゼクスは悲痛な表情を浮かべた。
そして――
・・・リリーナ=ドーリアン
彼は言葉を失う。
「馬鹿・・・な・・・・・・」
死んでいいはずの人間ではなかった。平和の訪れた世を率いていくべき者の一人だった。
気高く、真摯なその姿勢は戦乱の世ではなく平和な世界でこそ必要な存在のはずだった。
なによりたった一人の妹だった・・・・・・。
何故だ?何故、リリーナが死ななければならない。
死ななければならないのは戦場でしか生きられぬ私のような者であるはずなのだ。
そう私のような・・・・・・。
黄昏時を迎えた空が視界から遠ざかっていくのが見えた。それではじめてメディウスが制御を失い自由落下しているのだということに気づく。
彼の動揺はそこまで大きかった。
だが今は機体を立て直す気にはなれない。いま少しの間何もしない贅沢を味わっていたかった。
リリーナ、腑抜けた兄と笑ってくれ――
その目に映る空は朱かった。
241 :類(仮面)は友(仮面)を呼ぶ ◆ZimMbzaYEY :2006/11/19(日) 17:54:59 ID:U+4E3zUK
『アー、アー、ただいまマイクのテスト中ですの。・・・こほん・・・最初の定時連絡の時間となったので放送を
始めますの。まずは死んでしまった人たちの報告からですの・・・』
・・・エクセレン=ブロウニング
・・・メルア=メルナ=メイア
・・・グ=ランドン・ゴーツ
・・・ラクス=クライン
プラントの歌姫は死んだらしい・・・。ピンクの長い髪が綺麗な少女だった。
争いを止めようとがんばり、いつもキラが側についていた少女。
だが死んだ。
そして、僕は生きている。
知らず知らずのうちにカズイの口元は綻び精神の均衡を失ったものの笑みがこぼれる。
僕は生きている。
とくにこれといった特徴もなく、ラクスなどとは比べ物にならないくらいちっぽけな自分が生きている。
そして、このAI1さえあればこれからも僕は生き続けられる。
その巡り合わせに感謝して少年は天を仰いだ。
「・・・・・・あれ?」
なんかすごい勢いで空が遠ざかっている気がする。
落下?・・・・・・まさかね。
疲れているのか?そうだな。うん。こんな殺し合いに放り込まれて今日の僕はきっと疲れているんだ・・・。
きっとこれは幻覚だ・・・・・・。ほら危険を知らせるアラーム音の幻聴まで聞こえてきた・・・・・・って!おい!!
黄昏の空にカズイの絶叫が木霊した。
242 :類(仮面)は友(仮面)を呼ぶ ◆ZimMbzaYEY :2006/11/19(日) 17:55:50 ID:U+4E3zUK
・・・エクセレン=ブロウニング
その名前が呼ばれたとき、キョウスケの脳裏にはわずか半日足らず前の惨劇が思い起こされていた。
放送の主、アルフィミィに詰め寄るエクセレン。
知らないと言われ、それでもなお問いただそうとして、実験台にされた彼女。
気づくと操縦桿をきつく握りこんでいる自分がいた。
放送はなおも流れ続ける。
『・・・もいますのでやる気を出してもらうためにご褒美のことを説明いたしますの。
ご褒美は、死んでしまった方を生き返らすことから世界の改変まで望むがままですの。
なので、みなさんちゃきちゃき頑張って欲しいですの』
死んでしまったものを生き返らせる――
その言葉が胸をつき一瞬決意が揺らぐのをキョウスケは感じた。
エクセレンの体のいくらかはアインストの細胞によって保たれている。奴らは以前シャトル事故に巻き込まれた彼女の命を救ってみせた。
つまりこれはブラフではない?
いや、奴らの力を知るものがいるからこそのブラフか・・・・・・。
まぁいい。どの道、奴らを信用する気など毛頭ない。
溜まったツケは返させて貰う。俺なりのやり方でな――
ふと落下しているメディウスが視界に入りキョウスケは我を取り戻す。
とっさに機体を反転、スロットルを一気に引いてブーストをフル稼働。
ファルケンはメディウスに追いすがっていった。
243 :類(仮面)は友(仮面)を呼ぶ ◆ZimMbzaYEY :2006/11/19(日) 17:56:45 ID:U+4E3zUK
あの場合はあれでよかったのだ――
放送を聴きながらユーゼスは一人笑う。
先ほどの会話において相手にただ協力するだけよりも多少の見返りを要求する。
それは間違いではない。
人は見返り無しの無償の好意を疑う。ましてベガのような完全な善人ならばともかく自分のような人間ではなおさらだ。
古人は言う『タダより高いものはない』と。
だからあれでよかった。相手に協力する代わりにこちらも基地を押さえて貰う。
事実、基地は必要だった。それに向かわせた二機もともに一部隊を率いるだけの才覚は持ち合わせているように見えた。そうそう遅れはとらないだろう。
特にあのゼクスという男・・・、奴には大局を見据えるだけの力があるように感じた。
マサキといったか?あの男の仲間は・・・。だが彼などどうでもいい。
私が真に興味のあるのはサイバスター。後発隊はそれに遭遇できる可能性が高い。
あれにはラプラスコンピューターがある。しかし、まさかここでその名を聞くことになるとわな。
あれはいいものだ。
そとで音がした。どうやら放送を聴き終えたカミーユが物にあたったらしい。
ベガがそれに付き添っているのが見える。
ユーゼスは愉悦を仮面の底に押し隠し二人のもとへと歩み寄っていった。
244 :類(仮面)は友(仮面)を呼ぶ ◆ZimMbzaYEY :2006/11/19(日) 17:57:33 ID:U+4E3zUK
【ゼクス・マーキス 搭乗機体:メディウス・ロクス(スーパーロボット大戦MX)
パイロット状況:動揺、マサキを心配
機体状況:良好
現在位置:E-5北西部
第一行動方針:マサキの捜索
第二行動方針:G-6基地を押さえる
第三行動方針:味方を集める
最終行動方針:ゲームからの脱出、またはゲームの破壊】
【カズイ・バスカーク 搭乗機体:メディウス・ロクス(スーパーロボット大戦MX)
パイロット状況:良好、不安
機体状況:良好
現在位置:E-5北西部
第一行動方針:ゼクス達についていく
第二行動方針:AI1を完成させる
最終行動方針:ゲームからの脱出または優勝またはゲームの破壊】
【キョウスケ・ナンブ 搭乗機体:ビルトファルケン(L) (スーパーロボット大戦 OG2)
パイロット状況:良好
機体状況:ブーストハンマー所持
スプリットミサイル数発消費、オクスタンライフルを半分程消費
現在位置:E-5北西部
第一行動方針:マサキの捜索
第二行動方針:G-6基地を押さえる
第三行動方針:ネゴシエイターと接触する
第四行動方針:信頼できる仲間を集める
最終行動方針:主催者打倒、エクセレンを迎えに行く(自殺?)
備考:アルトがリーゼじゃないことに少しの違和感を感じています】
245 :類(仮面)は友(仮面)を呼ぶ ◆ZimMbzaYEY :2006/11/19(日) 17:58:17 ID:U+4E3zUK
【ユーゼス・ゴッツォ 搭乗機体:アルトアイゼン(スーパーロボット大戦INPACT)
パイロット状態:良好(修理できなくて困ってるのも私だ)
機体状態:左腕損失、ダメージ蓄積 (整備によりやや軽減)
現在位置:D-4廃墟、補給施設付近
第一行動方針:サイバスターとの接触
第二行動方針:首輪の解除
最終行動方針:主催者の超技術を奪い、神への階段を上る
備考:アインストに関する情報を手に入れました】
【ベガ 搭乗機体:月のローズセラヴィー(冥王計画ゼオライマー)
パイロット状態:良好(ユーゼスを信頼)
機体状態:良好
現在位置:D-4廃墟、補給施設付近
第一行動方針:マサキの捜索
第二行動方針:首輪の解析
最終行動方針:仲間を集めてゲームから脱出
備考:月の子は必要に迫られるまで使用しません
備考:アインストに関する情報を手に入れました】
【カミーユ・ビダン 搭乗機体:メリクリウス(新機動戦記ガンダムW)
パイロット状況:良好、マサキを心配
機体状況:良好
現在位置:D-5北西部
第一行動方針:マサキの捜索
第二行動方針:味方を集める
最終行動方針:ゲームからの脱出またはゲームの破壊】
【初日 18:10】
246 : ◆ZimMbzaYEY :2006/11/19(日) 18:04:23 ID:U+4E3zUK
投下終了と思ったらいきなり訂正・・・orz
キョウスケの状態欄を以下のものにお願いします
【キョウスケ・ナンブ 搭乗機体:ビルトファルケン(L) (スーパーロボット大戦 OG2)
パイロット状況:良好
機体状況:ブーストハンマー所持
現在位置:E-5北西部
第一行動方針:マサキの捜索
第二行動方針:G-6基地を押さえる
第三行動方針:ネゴシエイターと接触する
第四行動方針:信頼できる仲間を集める
最終行動方針:主催者打倒、エクセレンを迎えに行く(自殺?)
備考:アルトがリーゼじゃないことに少しの違和感を感じています】
若干強引な展開だった気もしますが、とりあえず時刻的に二グループの接触は避けれそうになかったので合流
その後、分隊という流れをとらせていただきました。
ご指摘と感想お願いいたします
247 :それも名無しだ :2006/11/19(日) 18:07:07 ID:c2gNzei7
GJ!
分隊は問題ないと思われ。
それにしても、大それたことをやろうとしているはずなのに、シャアといいユーゼスといい、小物にしか見えないのは二次特有なんだろうかw
248 :それも名無しだ :2006/11/19(日) 18:10:32 ID:LMArvEic
しかし、強力な同盟だな
エースクラスが
キョウスケ、カミーユ、ゼクス
首輪解析に有力なユーゼスとベガ
カズイという不安要素もあるがマサキも一応あるし
近くにジョナサン&キラがいる
249 :それも名無しだ :2006/11/19(日) 18:42:40 ID:uaSW6YCu
>>246
カミーユ・ビダンの現在位置がD-5北西部になっている。
ベガ達の現在位置がD-4廃墟、補給施設付近だし。
でもGJ
放送で知り合いの名前が呼ばれた三人の反応がよかったです。
250 :それも名無しだ :2006/11/19(日) 19:06:21 ID:Ypqx5X89
>>246
GJ!二手に分かれた事で俄然バーニィと海王の動向が楽しみになってきた
キョウスケも先行してるし
モンシアが助かるかは彼等にかかっているな
>>247
ユーゼスはともかくシャアは行動方針からアレだからな
缶切りの入手て
251 : ◆Nr7qwL8XuU :2006/11/19(日) 19:44:27 ID:eBGYsT5D
>>246
乙!G-6がどんどん大変になってくな
ただ地図にひいた線がちよっとわかりにくいので、もう少し詳しく書いてくれるとありがたいかな
カテジナさん予約します
252 : ◆ZimMbzaYEY :2006/11/19(日) 21:50:29 ID:HNOcNxFL
感想ありがとうございました
>>249>>251
ご指摘、ありがとうございました。後発隊は出発前のつもりですので現在位置は『D-4廃墟、補給施設付近』のつもりです
カミーユはすみません。なおしわすれてました。
カミーユの現在地を『D-4廃墟、補給施設付近』に>>239の各文をそれぞれ以下のものに訂正お願いします
>>239
訂正前:地図に西に伸びる線がひかれていき、やがてそれは会場を一周したところで止まる。
「・・・こうなります。それで足の遅い機体はこの線の終点から西回りに進みます」
訂正後:地図に線が引かれていく。その線はゼクスたちとマサキが別れたD-5地区北西部を基点にブンドルの飛び去った方向――東に向けてまっすぐに伸びていく。
やがてその線はH-5とH-6の境目で東の端に消え、A-5とA-6の境目の西の端から姿をあらわす。そしてそのまま東進する線はD-6中央の岩山を終点とした。
「・・・こうなります。それで足のはやい機体はE-5北西部からこの線に乗って東に、足の遅い機体はメリクリウスの補給終了後に終点から線に沿って西回りに進みます」
訂正前:「合流地点付近までに百式に追いつけなかった場合、あとは我々を信用していただきたい。何か質問は?」
訂正後:「G-5地区までに百式に追いつけなかった場合、あとは我々を信用して合流地点のG-6基地に向かってもらいたい。何か質問は?」
253 :それも名無しだ :2006/11/19(日) 22:52:25 ID:uaSW6YCu
>>252
ふと思うんだ。修正箇所が結構多いからどうせならもう一回書き直した方が
いいんじゃないんかと。
まとめさん側からしたら分かりにくくて大変らしくまとめサイトを見ると
>>43さんの修正依頼が通っていないみたいだし。
254 : ◆ZbL7QonnV. :2006/11/20(月) 00:10:39 ID:+vgVhPli
>>250
ここで俺が空気を読まずに統夜とモンシアを予約。
タイトルだけは決めてあるんで先に言っとく。
「さらば優しき日々よ」
255 :それも名無しだ :2006/11/20(月) 00:16:54 ID:8i01IIeq
>>254
統夜修羅フラグONとみなしてよろしいか
ガンガレ、超ガンガレ
256 :それも名無しだ :2006/11/20(月) 00:20:13 ID:ZJz2n5jc
>>254
どう考えてもG-1に居る統夜よりE-5にいるゼクス達が早くね?
257 :それも名無しだ :2006/11/20(月) 00:30:59 ID:LpfvvCf2
>>256
ヒント:マップの上と下は繋がってる
ヒント2:50km四方もあれば必ず会えるとは限らない
ヒント3:探索しながらだと移動に時間がかかる
258 : ◆ZbL7QonnV. :2006/11/20(月) 00:31:39 ID:+vgVhPli
>>256
そうでもない。
統夜の場合、北側の壁を抜ければ3エリア程度の距離で基地に着ける。
おまけにゼクスたちはマサキを捜しながら移動しなくちゃならないので、ある程度余計な時間を食ってしまうはず。
目的地に向かって真っ直ぐ移動するだろう統夜の方が、ゼクスたちより基地に早く辿り着けると思われる。
……まあ、それでも無理だって言うなら今回は諦めるけど。もう一個、ネタあるから。
259 :それも名無しだ :2006/11/20(月) 00:42:55 ID:ZJz2n5jc
>>257-258
成程、言われてみれば
馬鹿でゴメンよ
そういえばG-6の補給ポイントって潰されたんだっけ
既に探索中だろうヒイロたちどうすんだろな
260 : ◆WgWWWgbiY6 :2006/11/20(月) 01:19:13 ID:PKRG7Ejw
コスモ、バサラ、キラ、ジョナサン予約します。
キラとジョナサン登場したばかりだったけど良いよね?
261 : ◆WgWWWgbiY6 :2006/11/20(月) 02:14:05 ID:PKRG7Ejw
ごめん。スレ見直したらカテジナさん予約入ってるのね。
カテジナの進路次第で展開変わりそうなんで一旦予約止めます。
262 :さらば優しき日々よ ◆ZbL7QonnV. :2006/11/20(月) 04:06:29 ID:+vgVhPli
G−6エリア。夜の闇が周囲を満たす基地の一角に、その機体は闇に溶け込む形で鎮座していた。
黒の騎士、ヴァイサーガ。フューリーの騎士の血を継ぐ少年、紫雲統夜に与えられた機体。
一夜の休息を求めて基地を訪れた統夜は、周囲に敵機の反応が無い事に安堵の溜息を吐いていた。
「とりあえず、今の所は安全みたいだな……」
静まり返った闇の中、統夜は身体の力を抜く。
戦いとは縁の無い学生生活に慣れ親しんで来た統夜にとって、戦場の緊張感はあまりにも重過ぎた。
戦う事を決めはした。
元の世界に戻れるのならば、この手を血で汚す覚悟もある。
殺される前に、殺し返す。そうする事でしか生き残れないのであれば、そうするまでだと決意した。
……だが、彼の手は未だ血に濡れてはいない。
まだ、引き返す事は出来るのだ。
堕ちかけた修羅の道を引き返す事は、今ならばまだ不可能ではない。
まだ直接人の命を奪ってはいない、今の紫雲統夜ならば。
「あいつ……テニア、今頃どうしてるのかな……」
その証拠に、まだ彼は捨て切れていない。
優しさを。
人としての、温もりを。
「……死んだんだよな。カティアも、メルアも。
あいつ……ずっと、一緒だったんだよな。子供の頃から、ずっと……」
だが、それは甘えに過ぎない。
わかっていた。
こんな事を考えてみた所で、何が解決するわけでもない。ただ、迷いを引きずるだけだ。
しかし、それでも考えずにはいられなかった。
それが、意味の無い事だと知りながら。
「家族……みたいなもの、だったんだよな……」
思い出す、父の訃報。
両親を亡くして天涯孤独になった時、自分は何を思っていたか。
哀しかったか?
苦しかったか?
寂しかったか?
辛かったか?
ならば、きっと彼女も……。
「……くそっ!」
想像を、振り払う。
迷うな、悩むな、戸惑うな。
ためらいの先に待っているのは、自分の無残な最期だけだ。
あの放送で名前を呼ばれた、合計十人の参加者たち。それの仲間入りをしてしまってもいいのか?
「……いいわけが、ないだろうっ!」
不安、恐怖、孤独。それらの感情を吐き捨てるように、統夜は叫び声を上げる。
そして、ふと気を紛らわすように、レーダーに視線を向けてみて――
「戦闘の、跡……?」
それに、統夜は気が付いた。
263 :さらば優しき日々よ ◆ZbL7QonnV. :2006/11/20(月) 04:07:38 ID:+vgVhPli
「……ひどい、な」
もはや鉄屑と化した人型の機体。
バーナード・ワイズマンのブラックゲッターに破壊された、ヘビーアームズの残骸を見下ろしながら、統夜は表情を微かに歪める。
ひょっとしたら、これは自分の末路だったのかもしれない。
ほんの少しでも状況が違っていれば、ギンガナムとか言う男に殺されていたのかもしれない。
いや、それだけではない。
あの男以外にも、このゲームに乗った人間はいるはずだ。そういった奴らに命を狙われて、自分も殺されていたのかもしれない。
「殺し合い、か……」
沈痛な声で統夜は言う。
ぶるり。微かに、身体が震えた。
死者を悼む気持ちよりも、恐怖の方が先に立った。
いったい、どんなヤツが死んだんだろうか。
このゲームに乗った人物が返り討ちにあったのか、それともゲームに乗った人物の手で殺されてしまった犠牲者なのか。
願わくば、前者であってほしかった。見境無しに暴れ回る危険人物の生存は、統夜にしても簡便願いたかったから。
「……死んだんだよな。カティアも、メルアも」
ふと、得体の知れない不安が心を過ぎる。
ひょっとしたら、彼女達なのかもしれない。
この機体に乗っていたのは、カティアやメルアだったのかもしれない。
だが、それがどうした。もしそうだったとしても、二人が死んでいる事に違いは無い。
……違いは、無いのだ。
「レーダーに反応は……無い、か……」
だが、それでも心がざわついた。
「辺り……静かだよな……」
もし、あの機体に乗っているのが、自分の知っている二人だったなら。
そう考えると、胸が締め付けられるように痛んだ。
「ちょっとだけ……見てみるかな……」
黒の騎士が、ゆっくりと膝を付く。
それは、少年の甘さだった。
優しかった過去の日々を捨てきれない、少年の甘い考えだった。
「…………」
ヴァイサーガの操縦席を無言で降りて、ヘビーアームズの残骸に歩み寄る。
操縦席の位置には見当が付いた
人が入り込めるくらいの、機体の装甲に出来た裂け目。そこから操縦席の中に身体を入り込ませて――
264 :さらば優しき日々よ ◆ZbL7QonnV. :2006/11/20(月) 04:08:31 ID:+vgVhPli
「……違う、か」
人違いだった。
カティアでも、メルアでもない。見覚えの無い、がっしりとした身体付きの中年男性だった。
……生きていた。
傷付き倒れてはいるようだが、浅い呼吸を繰り返していた。
意識は、無い。統夜にとっては幸いな事に、男は目覚める様子を見せなかった。
機動兵器を使った戦闘に慣れてきたとはいえ、特殊な戦闘訓練を受けた訳でもない高校生の統夜である。
見るからに荒くれ者といった感のあるモンシアを相手に、生身の白兵戦で勝つのは不可能であろう。
さりとて、どうする?
「殺し合い……か……」
紫雲統夜は、まだ人を殺した事が無い。
一度は固めた覚悟にしても、吹けば崩れる砂礫の城だ。自ら望んで殺し合いを行えるほど、紫雲統夜は歪みきっていない。
それは、統夜が未だ人の道を踏み外してはいない証だった。
……だが、それでは生き残れない。
この凄惨な殺し合いの中で、他人を蹴落とし生き延びる事など出来るはずがない。
そうだ、殺せ。
この男を、殺してしまえ。
迷いを断ち切り、殺してしまえ――!
「っ…………」
指が、肩が、身体が震える。
ばくばくと心臓は早鐘を打ち、耳の辺りが異様に熱く感じられた。
これから、自分は人を殺す。その事実が、統夜の心に重く圧し掛かっていた。
気絶した男の首に手を回し、それを全力で締めようとして――
しかし、迷いの為に、その手が途中で進まなくなり――
265 :さらば優しき日々よ ◆ZbL7QonnV. :2006/11/20(月) 04:10:04 ID:+vgVhPli
「ぅ……ぁ…………」
ふと、男が呻き声を上げた。
266 :さらば優しき日々よ ◆ZbL7QonnV. :2006/11/20(月) 04:11:18 ID:+vgVhPli
「う……あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっっっっっ!!!!」
恐怖、そして絶叫する。
手の近くに転がっていた、装甲の欠片を拾い上げる。
それを思いっきり振り被って、男の顔面に叩き付ける。
ぐしゃり。鼻骨の砕ける感覚が手に伝わり、飛び散る血糊が統夜を濡らす。
「あぁぁぁぁぁぁぁぁっ! あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっっっ!!!」
統夜が戦う事を決めた、たった一つの強い感情。
それは、死の恐怖。
殺さなければ、殺される。
だから、殺される前に、自分が殺す。
その恐怖が、男の呻き声によって呼び起こされてしまったのだろう。
狂ったような叫び声を上げながら、統夜は装甲の欠片で男の顔面を強打し続けていた。
何度も、何度も、何度も、何度も、何度も、何度も、何度も、何度も、何度も、何度も、何度も、何度も、何度も、何度も、何度も、何度も――!
「が……っ! っっっっ! っっっっっっっっっっっっっっっ!!!!」
もはや言葉にもなっていない叫び声を上げながら、統夜は男の顔面を打つ。
鼻が崩れた。目玉が潰れた。耳が削げ落ちた。骨が砕けた。血が飛び散って、脳漿さえも撒き散らされた。
だが、それでも止まらない。
統夜は絶叫を上げながら、狂ったように手を振り下ろす。
そして、およそ十分後――
「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ…………」
ようやく体力の限界を迎えたか、やっと統夜の手が止まる。
彼の前には、男の死体。もはや元の顔立ちがわからなくなるくらいに崩れ去った、ベルナルド・モンシアの死体があった。
……統夜の身体は返り血塗れだった。べっとりと身体を濡らす血の感覚に気付き、そこで統夜は我に返る。
とうとう、殺した。
踏み越えてはならない一線を、とうとう統夜は越えてしまった。
「お……おうっ、おげぇぇぇぇっ…………!」
血と脳漿の入り混じった臭いに、人を殺してしまった事実。それに統夜は吐き気を催し、そのまま胃袋の中身を撒き散らす。
殺した。
この手で、殺してしまった。
生きる為に殺すと決めた。他人を蹴落とし生きて帰ると、確かに覚悟は決めたつもりだった。
だが、それがどれだけ甘い覚悟であったのか。
……知らなかった。人の命を奪うというのは、これほどまでに怖気が走るものだったのか。
ヴァイサーガの武装によって男を殺していたのならば、気付く事は出来なかっただろう。
死とは、これほどまでにおぞましいものだったのか――
「あ……あがっ……、あが……ぁっ…………!」
震える。
自分の身体を強く抱き締めながら、ぼろぼろと涙さえも流して――
267 :さらば優しき日々よ ◆ZbL7QonnV. :2006/11/20(月) 04:12:22 ID:+vgVhPli
「あ……あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっっ!!!!!
ふ……ざけるなっ! ふざけるなっ! ふざけるなっ! ふざけるなっ!」
怯える心を打ち払うように、やおら統夜は叫び声を上げた。
「やれって言うからやったんだ、俺はっ!
カティアだって、メルアだって殺された! 俺だって、やらなきゃやられてたんだ!
何が悪い! 何が悪い!? 何が悪いって言うんだよ!!
俺は何も悪くない! 殺すんだ……殺して、俺は生きるんだ!!」
そうだ、殺せ。
殺して、殺して、殺し尽くせ。
このゲームに乗った連中も、このゲームに乗る気が無い連中も、一人残らず殺し尽くせ。
そして、生き延びるのだ。生きて、元の世界に帰るのだ。
そのためには、殺さなければならない。
なによりもまず、これまでの弱い自分を殺さなければならない。
たった一人殺した程度で震えるような、弱い自分は必要無い。
修羅に堕ちろ。
ヴァイサーガ。あの黒騎士に相応しい、非情の魂を手に入れるのだ。
そのために、どうすればいい?
どうすれば、この弱い自分と決別する事が出来る?
「……………………殺そう」
ぞっとするような、凄惨な響きの入り混じった声。
これまでの、どこか弱気な印象のある少年の声からは程遠い、鬼の声で統夜は言う。
そうだ、殺そう。
過去の自分と決別する為には、自分の過去を消し去らなければならない。
少年・紫雲統夜にとって過去の象徴と言える存在、フェステニア・ミューズ。
この手で彼女を殺した時、自分は過去を乗り越える事が出来るのだ。
もう二度と引き返す事の出来ない修羅道に、身と心の総てを捧げる事が出来るのだ。
ああ、そうだ――
「殺れって言うなら、殺ってやるさ……!」
ヘビーアームズの操縦席を抜け出しながら、殺意の視線で虚空を見上げる。
ヴァイサーガ。黒の騎士は何も言わず、主の決意を受け止めていた。
268 :さらば優しき日々よ ◆ZbL7QonnV. :2006/11/20(月) 04:13:08 ID:+vgVhPli
もう、戻れない。
もう、帰れない。
あの優しかった日常には、決して引き返す事は出来ない。
269 :さらば優しき日々よ ◆ZbL7QonnV. :2006/11/20(月) 04:15:26 ID:+vgVhPli
【紫雲統夜 搭乗機体:ヴァイサーガ(スーパーロボット大戦A)
パイロット状態:返り血塗れ
機体状態:無傷、若干のEN消費
現在位置:G-6基地
第一行動方針:テニアを殺す
第二行動方針:テニアを殺すまで余計な戦闘は避ける
第三行動方針:殺せる相手は確実に仕留める
最終行動方針:優勝と生還】
【ベルナルド・モンシア 登場機体:ガンダムヘビーアームズ改(新機動世紀ガンダムW〜Endless Waltz〜)
パイロット状態:死亡
機体状態:大破(運用不能)】
【初日 20:15】
270 :それも名無しだ :2006/11/20(月) 04:16:54 ID:+vgVhPli
統夜&モンシア投下。
やっぱりここまできたからには、J勢には外道の道を極めてほしかった。
でもテニアの壊れっぷりに比べると、まだ統夜は大人しめだと思った。
まだ直接人殺してなかったし、まだ迷いも振り切れてなかったし。
だからモンシアには申し訳なく思ったけど、統夜の脱童貞相手になってもらった。
……いや、性的な意味ではなくて。
そんなわけで、何か気になる事などあったら遠慮無く言ってやってください。
感想、ご指摘、お待ちしております。
271 : ◆ZimMbzaYEY :2006/11/20(月) 05:47:07 ID:eD6IjWDe
>>270
GJ!統夜、怖ェェェェ!!!
人を殺したときの反応がバーニィと真逆
さすがJ勢
そして不幸続きのモンシアさん、お疲れ様でした
マーダー大集合のG-6基地、前回の状況的に壊れた補給ポイント付近、ヒイロたちとの接触が楽しみです
>>261
カテジナ予約したものです
考えている方向は多分そちらと同じで放送の時点でD-5を予定してます
今夜には投下できたらいいな思って書いてますが
最悪水曜まで長引く場合もあるので先に投下していただいても結構ですよ
その場合、展開のつじつま合わせはこちらでさせていただきます
272 : ◆Nr7qwL8XuU :2006/11/20(月) 06:09:03 ID:eD6IjWDe
すみません
今回のトリ打ち間違いで気づく人も出てくると思うから先に暴露しとく
◆Nr7qwL8XuU=◆ZimMbzaYEYで正直自己リレー何箇所かしてました
最初は夏7月後半〜9月頭の過疎期の投下スレが落ちる前や落ちたあと頃にしかたなくやってた感じなんですが
そうでない部分もあるので、正直すまんかった
迷惑かけて発覚した以上、自分はこれで手を引くんでカテジナさんの予約は取り消させていただきます
自分は叩かれてしかるべき人間だし好きなだけ叩いてくれて構わないが
自分のこのレスで>>760さんの感想の数が減ってしまわないことと、いたずらにスレが混乱して今の勢いが削がれないことを願います
ロワ完結までまだまだ遠いですが執筆陣の方々がんばってください
273 :それも名無しだ :2006/11/20(月) 10:43:39 ID:qJ35i/Gy
>>270
GJ!
どんどん堕ちてくな
モンシア、出来ることならもう一活躍させたかった
だがしかしここまで統夜に狂ってもらえたのだから悔いはない
274 : ◆WgWWWgbiY6 :2006/11/20(月) 13:10:09 ID:PKRG7Ejw
>>270
統夜の壊れていく描写がとても丁寧で良かった。
モンシアの株がこのロワの活躍で急上昇したから死んじゃったのは残念だ。
>>272
仕方ないとはいえ、大所帯の戦闘を纏め上げることの出来る
あなたが去ってしまうのは辛い。
過疎ってきたらまたさりげなく力を貸して貰いたいです。
では改めてコスモ、バサラ、ジョナサン、キラ予約させていただきます。
275 :それも名無しだ :2006/11/20(月) 16:39:33 ID:wv9eqiM4
>>272
気にせず、掻き続けてほしい。
是非ともまた戻ってきて
276 : ◆caxMcNfNrg :2006/11/21(火) 03:47:35 ID:m3jrkOki
ユリカとソシエ予約します
277 :それも名無しだ :2006/11/21(火) 04:04:21 ID:Bu3u3ISC
ちょっと気になったんだけど
統夜時間飛びすぎてない?
18時〜20時の間に少なくとも隣接した場所にいたヒイロ&九鬼が
その後に何も無ければゼクス&カズイ&キョウスケが基地に辿り着くと思うんだが。
その状況で基地内にあるヘビーアームズとモンシアがほっとかれるとは思えないんだが。
278 :それも名無しだ :2006/11/21(火) 04:16:13 ID:E0VEZqD8
そうだなあ
バーニィが基地のレーダー使って張ってるから九鬼やヒイロそっちに見付かったんじゃね?
ってそれだと統夜も見つかるか
279 :それも名無しだ :2006/11/21(火) 04:50:27 ID:dOg/jeIx
先発隊・光龍・統夜は距離的には基地までほぼ等距離だし
移動速度もふらふら飛んでるAB・水上を移動しないといけないヴァイサーガ・探索しながらの先発隊で
そんなに変わらないと思うんだ。しいて言えば先発隊が一番遅いくらいで
だからG-6到着順は薄氷同盟→孫or統夜or先発隊で書き手のさじ加減によるんじゃないか?
で、バーニィは気づいても整備終わるまでは警戒しつつとりあえず隠れてるだろうし…
でも、薄氷組は動きからG-6の補給ポイントが地図記載されてるぽいし、
バーニィvsモンシアが補給ポイント付近だったことを踏まえると今回の話は厳しいか
280 :それも名無しだ :2006/11/21(火) 05:14:21 ID:E0VEZqD8
そういえば水上通るんだな
そこで統夜が何のアクションも起こさずスルーするとはちょっと考えにくいかも
前の話考えると
281 :それも名無しだ :2006/11/21(火) 07:55:13 ID:yyQeDJUr
薄氷組の動き方のさじ加減でも変わるけど…
例えば途中でヒイロのENが切れたとか、バーニィと遭遇したとか
どっちにしても薄氷組がモンシアを無視した理由を考えないといけないか。
ヒイロvsモンシアのことも考えて。
282 :それも名無しだ :2006/11/21(火) 11:06:25 ID:FyfUFp7Q
そういや補給ポイントの扱いがイマイチわからん
各エリアごとに一箇所あるらしいけど、1キャラが知ってるのはどれくらいなんだろうとかさ
283 :それも名無しだ :2006/11/21(火) 11:32:01 ID:z0+cV2LJ
前に話したときだと
・エリアごとに一つ設置
・各参加者の地図に二・三箇所程度記載
・記載されている補給ポイントは参加者ごとに異なる
・上記の事柄は参加者全てが知っている
だったと思う
ランダムなので偏りもあるし複数人集まった場合はダブる
ついでに長所・短所
長所:書き手が自由気ままに参加者の知っている補給ポイントを決めれる。
短所:前に補給ポイントを求めて移動してたことがある参加者だと気をつけないと行動が矛盾してしまう。
短所の回避方法としては、補給ポイント求めて移動した参加者をその後の情報交換で補給ポイントの情報も交換するようにすればいい。
284 :それも名無しだ :2006/11/21(火) 16:34:25 ID:gtFDD0J6
>>281
機体が大破してるならわざわざパイロットまでチェックしないんじゃない?
285 : ◆ZbL7QonnV. :2006/11/21(火) 17:07:35 ID:b/UIWKmx
わかりました、それでは今回の話は破棄させていただきます。
・ヒイロ&九鬼は補給地点が潰されているのを知れば即刻基地から離れるのではないかと思った。
・バーニィは整備が完了するまでは戦闘よりも整備を優先するだろうと思った。
・もしヘビーアームズが発見されたとしても、大破した機体は調べないのではないだろうかと思った。
・水中の敵を警戒するなら、むしろ超高々度を高速で移動するのではないだろうかと思った。
以上の理由から「いけるか?」と思ったんですが、どうやら少し勇み足だったみたいですね。
みなさん、貴重なご意見どうもありがとうございました。
286 :それも名無しだ :2006/11/21(火) 17:50:56 ID:gtFDD0J6
>>285
良作だっただけに残念です。
次回頑張って下さい
287 :それも名無しだ :2006/11/21(火) 17:51:51 ID:BhQwSMYs
>>285
作品自体は面白かったと思うので残念です。
投下前にいってたもう一個あるというネタに期待してますので、気を落とさずに、また執筆できそうなときに、がんばってください。
288 :それも名無しだ :2006/11/21(火) 21:37:00 ID:yyQeDJUr
>>285fight
時間が進めば統夜がプチっと人を殺せるチャンスがあるはずだから
それまで耐え忍ぶんだ。
そういえば基地に人が集まっているんだけどブンドルはどこに行ってるんだろうか?
あの人の目的を考えれば真っ先に基地に向かいそうだけど…
方角的にも西から東に行きダイをスルーし北に行きマサキ達に会った以上は東に向かいそうな気も
するし……
マサキはどこに出現してもおかしくはないけど。
289 : ◆C0vluWr0so :2006/11/21(火) 23:20:56 ID:gtFDD0J6
>>288
ちょっと思いついたんでブンドル予約しますね。あんまりキャラわからんから口調に不安が残るぜ……
290 :それも名無しだ :2006/11/21(火) 23:25:32 ID:WShHIyom
でも、統夜まで狂気の世界にいらっしゃ〜い、という事になると
「統夜がテニア殺害」とか逆に「テニアが統夜殺害」とかになりそうな予感が。
291 :それも名無しだ :2006/11/21(火) 23:38:24 ID:E0VEZqD8
>>290
私は一向に構わんッッッ!!!
でも今回は皆早々に行動方針固めてるからちょっとグダグダしたキャラが欲しいのも私だ
292 :騎士の美学 ◆C0vluWr0so :2006/11/22(水) 00:23:36 ID:vLwiP8lI
マサキたち一行と別れた後、ブンドルは東へ進路をとっていた。
「この地図……おおまかな地形は合っているようだな。やはりこれは殺し合いを円滑に行わせるための小道具と見て間違いないだろう」
ブンドルはこれからの目的地について思案していた。
地図を見る限りでは参加者が集まりそうなポイントは三つ。
A-1とC-8、D-8の市街地二つにG-6の基地だ。
市街地ならば建物など障害も多く、食料品なども手に入るだろう。それを考えれば非力な参加者が生き残るために集まってくることは想像に難くない。特に二つのエリアにまたがる南の市街地はその傾向が強いに違いない。
基地は言うまでも無い。この――首元に手を伸ばす――忌々しい首輪。これを解除出来る可能性が最も高いのは十分な設備があるだろう基地だ。高台にあるため、立てこもりにも有利。
――だがそれゆえに激戦地となることも予想される。出来れば早い段階で確保し、首輪の解析を進めたい。
「……やはり問題は技術者か」
そう、首輪を解析するにしてもそのとき必要になるのは解析スキルを持った技術者。首輪の解除もなしに主催者に歯向かうのは、あまりに分の悪い賭けだ。
基地の確保、技術者の捜索、どちらを優先させるべきか。ブンドルは思案していた。
そのとき、ゲームの進行を告げる放送が会場に響き渡る――
…ラクス=クライン
…リリーナ=ドーリアン
『ご褒美は、死んでしまった方を生き返らすことから世界の改変まで望むがままですの』
ブンドルは憤慨していた。自然と声にも怒気がこもる。
「ふん、放送によって狂気を煽るか。……実に美しくない」
しかし、事態は想像以上に進行している。
放送の中に、二つ知った名があった。ラクス=クライン、リリーナ=ドーリアン。
カズイにゼクスだったか、あの二人は。ゼクスは大丈夫だろう。あの青年からは大局を見据える目と、折れない意志を感じた。だがカズイはどうだろうか?
ブンドルは知っている。このような極限状態に陥ったとき、もっとも怖いのは彼のような一般人だ。脆い彼らは、簡単に壊れる。
他の八人の死も、狂気の加速を促すに十分だ。
そして、『褒美』の存在。死者の蘇生、世界の改変。本来ならば一笑に付したところだ。
だが今の状況を見てみろ。自分たちは訳も分からずにこんなくだらないゲームに乗せられている。しかも複数の世界の人間がだ。認めたくはないが、あの主催者の力は異常だ。
293 :騎士の美学 ◆C0vluWr0so :2006/11/22(水) 00:25:41 ID:vLwiP8lI
だが――だからこそ、私はあえて歯向かおう。その力をこんなふざけたことにしか使わないあの怪物に。
さしあたって私がすべきことはなんだ? 基地の確保か? いや、違う。
だいたいにして、人の尊ぶべき美しい命とくだらんゲームのための設備とを比べていたことが間違いだった。
「私はこのゲームの騎士(ナイト)となろう。これ以上命の花を無駄に散らせるわけにはいかん」
基地の確保は後回しだ。人の命は容易く消えるここでも、設備はそうそう消えまい。幸いにもまだ基地は禁止エリアの指定はされていない。先に市街地へ行き、より多くの弱き者たちを守る。それが騎士たる私の使命だ。
再び地図に目をやる。北西と南、どちらへ向かうか。南の市街地の近くで遭遇した二機。あまりにも美しさに欠ける機体だったため接触はしなかったが、向こうには明らかな交渉の意志があった。彼らなら南の市街地に集まる参加者をまとめることが出来るかもしれない。
ならば私が向かうのはA-1に位置する市街地。ここで私は騎士としての使命を果たそう――
青き翼で風を切り飛んでいくその様は、さながら竜騎士か。
ブンドルは再度誓う。必ずやこのゲームを止めてみせると。
【レオナルド・メディチ・ブンドル 搭乗機体:サイバスター(魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL)
パイロット状態:良好、主催者に対する怒り
機体状態:サイバード状態、ハイ・ファミリア、精霊憑依使用不可能
現在位置:G-5
第一行動方針:A-1に向かい、技術者をはじめとする一般人を保護する
第二行動方針:基地の確保のち首輪の解除
最終行動方針:自らの美学に従い主催者を討つ】
【初日 18:20】
294 : ◆C0vluWr0so :2006/11/22(水) 00:28:28 ID:vLwiP8lI
ブンドルの繋ぎを投下しました。
キャラを完全に掴めているわけでは無いので、口調や思考などに問題があったら教えていただけると幸いです。
295 :それも名無しだ :2006/11/22(水) 00:39:15 ID:eLR+JG1N
>>294GJ
予約から意外と早くできたからすこし心配したけど問題があるところはなかった。
スパロボではEXからでしかブンドル知らないけどキャラ把握にも問題がないように思われます。
296 :それも名無しだ :2006/11/22(水) 01:53:29 ID:lGogLtaU
>>294
GJ!ニルファでしかブンちゃん知らないけど違和感はなかった
だけどブンちゃん使命果たそうとするのはいいけど、A-1周辺市街地の激戦はもうすでに一回終わっちゃってるよ
まあ御大将がまだうろついてるから火種はあるけど……。喜んで喧嘩売られそうだ
297 :追う鬼、追われる鬼:2006/11/22(水) 20:26:14 ID:lEer3mZj
「ふう・・・」
死者を告げる少女の声を聞き終えて。
ユリカは安堵の溜息をつき、直後にその自身の行為に嫌悪感を覚えた。
確かにガイの名は―密かに案じていた思い人の名も―読み上げられなかったものの・・・
ここに来てからの知人である、リリーナ=ドーリアンの名が羅列の中にあった。
つい一時間程前には、この場で顔を合わせて話していたというのに。
先程までは確実に生きていたはずの彼女は、もう、この世から消えてしまったのだ。
少女の顔を思い出し、ユリカの胸中は悲しみと不安に顔を俯かせる。
そして・・・偶然目に入ったモニターに、ある物を見つけた。
「まったく、なんだっていうのよ!」
荒れ果てた舗装道で、聞く者も居ない文句が繰り返される。
足元の小石を蹴飛ばしながらソシエは一人、進軍していた。
ちなみに、彼女の怒りの原因は先程聞こえた放送・・・では無く、
彼女に気づかずにどこかに行ってしまった、参加者達にたいするものだったりする。
(10名もの死者が出たことに対する、主催者への怒りも無いわけではないが)
「だいたい・・・助けに来たはずなのに、なんで助けた相手を忘れてくのよ」
そんな事をぼやきながら、再び小石を蹴飛ばす。
足元から勢いよく放たれたそれは綺麗な弧を描きながら、近くに出来た大きな穴の中へと消えた。
「ああ、もう!」
小石にすら馬鹿にされている。
そんな思いにかられたソシエは、肩をいからせながら石の消えた大穴へと近づき・・・
慌てて元の場所、すなわちビルの影へと戻った。
「な、なんなのよ、あれは・・・」
十字路の中心に大きく開いた亀裂。
そこから右の方、歩いて数百メートルも行かない場所に、信じられないほど巨大なトカゲが居たのだ。
「まったく・・・なんだっていうのよ」
何度目になるかもわからない文句を繰り返しながら、ソシエは溜息を吐いた。
298 :追う鬼、追われる鬼:2006/11/22(水) 20:26:59 ID:lEer3mZj
同じ頃、無敵戦艦の艦橋ではモニターの一点を、じっと見つめるユリカの姿があった。
ダイの左側面付近にある亀裂のあたりで、小さな人影らしき物を見つけたからだ。
一瞬で物影に消えてしまったので背格好などはわからなかった。
だが、この付近で活動している生身同然の姿をした者には、心当たりがある。
もちろん、ガイが機体を乗り捨てて帰ってきた可能性も考えたが・・・それなら、隠れる必要性も無い。
やはりあれは、リリーナ=ドーリアンを殺した人物なのだ。
ならばどうするか?相手は倍以上の大きさの機体と、互角以上に戦える力や機動力の持ち主だ。
ただでさえ鈍重で死角の多いこの機体では、まともに戦って勝てるかどうか・・・
こちらの利点を挙げるとすれば、ダイの保有している都市一つを破壊するほどの火力。
加えて補給ポイントの真上という地の利。そして、先手を取れるという有利。
おそらく・・・相手はまだ、こちらが存在を感知している事に気づいては居ないだろう。
そう考えると、こちらが取れる戦術は限られてくる。
ユリカはミニミサイル全基の照準をビルに合わせ・・・一斉に発射する。
それと同時にダイの首を補給装置のスイッチへと伸ばした。
どれくらいの時間がたったのだろうか・・・その場所にはある一点を基点とした焼け野原が広がっていた。
その中心、補給装置を覆うように佇む戦艦の艦橋で・・・ユリカは床に座り込み、震えている。
すでに暗くなった周囲には、何者の反応も感じることはできなかった。
およそ一時間以上もの間、爆風に晒され続けたのだ・・・おそらくは仕留めたのだろう。
しかし、敵を倒した喜びは無い。ユリカの胸中にあるのは不安と恐怖だけだった。
「ガイさん、はやく帰ってきてください・・・アキト・・・」
ユリカの小さな呟きが、暗い艦橋の中で消えた。
【ミスマル・ユリカ 搭乗機体:無敵戦艦ダイ(ゲッターロボ!)
パイロット状態:不安
機体状態:大砲一門破損、左前足損傷、腹部装甲損壊
現在位置:D-7補給施設
第一行動方針:ガイ(アキト)を補給施設で待つ
第二行動方針:補給施設を占拠して仲間を集める
第三行動方針:ガイの顔を見たい
最終行動方針:ゲームからの脱出
備考1:YF-21のパイロットがアキトだと知りませんが、もしかしたらとは思っています
アキトの名前はガイだと思っていますが若干の疑問もあります
備考2:ハイパーデンドー電池8本(補給4回分)回収
備考3:リリーナを殺した人物(シンヤ)を仕留めたと思っています】
【初日 19:20】
299 :追う鬼、追われる鬼:2006/11/22(水) 20:27:35 ID:lEer3mZj
焼け野原と化した市街地の直下。
真っ暗な下水道をふらつきながら歩く人影があった。
折れた右足を引きずりながらソシエは一人、進軍している。
ミサイルがビルに着弾した瞬間、彼女は爆風により大きく吹き飛ばされ、
そのまま、近くにあった亀裂の中へと落ちていたのだった。
幸い水の中に落ちたので、右足の骨折程度で済んだものの・・・
その痛みと、蓄積された疲労で彼女の体力は既に限界だった。
コンクリートの壁に背を預け、少女は気絶するように座り込む。
目を瞑り荒い息を吐く少女の手には、小さな石が一つ、握り締められていた。
【ソシエ・ハイム 搭乗機体:なし
パイロット状況:右足を骨折、疲労大
機体状況:なし
現在位置:D-7地下下水道
第一行動方針:休息をとる
第二行動方針:新しい機体が欲しい
第三行動方針:仲間を集める
最終行動方針:主催者を倒す】
【初日 19:30】
300 : ◆caxMcNfNrg :2006/11/22(水) 20:29:04 ID:lEer3mZj
ユリカ・ソシエ投下。
内心、無茶しすぎたかと思ったり。
301 :それも名無しだ :2006/11/22(水) 20:34:52 ID:eLR+JG1N
>>300乙
心理描写がよかった。
…実は密かにユリカとソシエを書いていたから掲示板の方にif話を投下してみます。
302 :それも名無しだ :2006/11/22(水) 20:44:22 ID:NGBW7lre
>>300
おつー。普通にソシエ嬢を拾うかと思ってたので意外だった。
しかしユリカもダメだったらソシエ嬢助けてくれる人いなさそうだな……
303 :それも名無しだ :2006/11/22(水) 21:35:31 ID:tcxPXV+w
>>300
乙!意味ありげな小石はなんかの複線……になるのか?
にしても地下下水道とは
とうぶん見つかりそうにないな
これもコーヒー効果なんだろうか?
304 :それも名無しだ :2006/11/23(木) 00:12:25 ID:pY7F+RO2
質問なんだけどアイビスってグラキエースについてはどのくらい認識してるの?
作中にジョシュアが話した描写無いから最後にジョシュアが呼んだってことくらいしか知らない?
305 :それも名無しだ :2006/11/23(木) 03:40:26 ID:dqTzJ+Pg
作中に描写はないけど、話す時間はあったからいまはまだどうとでも取れると思う
移動中や休憩中にIFの10話みたいな会話してても不思議じゃないし
そこらへんはこれからの書き手さんしだいじゃないかと思ってる
306 :歌えなくなったカナリア ◆WgWWWgbiY6 :2006/11/23(木) 05:20:24 ID:mY+7QY5f
川の辺りで熱気バサラが歌い続けている。
第一回放送までに死んだ人たちに捧げるレクイエムなのだという。
放送が終わってから、十分以上そうしている。
レクイエム・・・か。
ギャリソンさんが死んだ。俺がこのゲームの中で初めて出会った人物だ。
万丈とか言う人の執事を勤めていたとか言っていたが、ただの執事ではないということは俺にもわかった。
こんなおかしなゲームの中で自分を見失う事もなく、恐れる事なく、人として当たり前の倫理を持って生きていた。
強い人だ。
得体が知れない相手でもすぐに仲間にするような、
そういう平和ボケ染みた考え方をしている以外は信頼するに値した人物だった。
あの人が死んでからだろうか、こんな事を何故だか冷静に思えるようになった・・・
バサラの歌が聞こえる。
不思議と・・・初めて聞いた時のイライラはもう無くなっていた。
バサラが乗っていた機体を強奪したカテジナ・ルースを追って数十分。
自分の機体よりも機動力の高いガーランドで先を進んでいたバサラが立ち止まっているのを
見つけたコスモは自分たちがカテジナにまかれたことを理解した。
「チッ!結局見失っちまったか。」
「ん?なんだ、お前ついて来てたのか。
そうか。俺の歌が聞きたいんだな!よし一曲聞かせてやるよ!」
カテジナを追いかけるのを諦めたのか、まだ歌を歌おうとするバサラ。
「機体を取られたってのにまだ歌を歌おうってのか、あんた?」
先程から変わらないバサラの言動に少しあきれた口調で問う。
「機体?ラーゼフォンか。あいつは俺の相棒だ。あいつも本当は戦いたくなんかねえんだ。
その内、戦いが嫌になったらいつかは俺の元に戻ってくる必ずな!」
「機械が歌を歌う?・・・そんなことがあるものか!」
確かにあの機体からはイデの様な意思を感じ取れた。
だが歌を歌うなどありえない。そう、コスモは思うのも当然かもしれない。
「いや、あいつは俺と一緒に歌を歌ったんだ!確かにな。」
その事実を知るバサラは決して怯まない。それが世界を調律する為のものとも知らず。
307 :歌えなくなったカナリア ◆WgWWWgbiY6 :2006/11/23(木) 05:20:59 ID:mY+7QY5f
「ん?あっちの方、火事になってないか?」
バサラの発言で後ろを振り返るコスモ。
確かに家事は起きていた。しかも、そこは先程までコスモたちが居た場所だ。
嫌な予感がした。
「悪いがあんたの歌には付き合えない。俺は戻らせてもらうぜ。
ギャリソンさんを置いてきた。あの人の事だ、心配する事も無いだろうけどな。」
「あん?なんだ帰っちまうのか?これから、熱狂ライブが始まるんだぜ。」
コスモは返答もせずにジガンスクードを発進させた。
時刻は17:55、奇しくもギャリソン時田の死亡した時刻と同じだった。
その後、あの放送が流れ始めた。
ギャリソンさんのことは諦め、
俺は結局川辺でこれからの行動の指針を決めかねている所でまたバサラと出会った。
あいつの歌がふと耳に入ると一瞬、あいつの言っていることも可能かもしれないと思うことがある。
そいつが俺には嫌だった。
一瞬でもそう思ってしまう自分が。
こんな殺し合いの場で妙な平和ボケを仕掛けている自分が。
そんな時、バサラの歌が止んだ。
一発の銃声と共に。
308 :歌えなくなったカナリア ◆WgWWWgbiY6 :2006/11/23(木) 05:21:43 ID:mY+7QY5f
クソッ!この俺が!バロンに選ばれたジョナサン・グレーンともあろう男が!
コーンソールに頭を打って気絶しただと!?これではいい恥さらしじゃないか!
ユウの女に情けない姿を晒して!
そもそもがあのいう事を聞かないソロバンがあることがおかしいのだ!
いくらこのJ・アークが強力な戦艦でも、あんな物があっては本来の実力を少しも発揮する事など出来ないじゃないか!
ん・・・・・・そうか、つまりは単純なことじゃないか。
キラ・ヤマトの乗るガンダムとかいう機体。
小型で分身も可能で、俺の乗っていたグランチャーやバロンズゥにとてもよく似ている。
J・アークの武装を失うのは惜しいが、やはり俺にはああいった機体のほうが似合う。
少年やあのソロバンがどういうかはわからんが交渉してみる価値はあるな・・・
「機体の交換・・・ですか?」
キラは突然のジョナサンからの申し出に少し戸惑いを見せる。
「そうだ、キラ・ヤマト。俺とトモロの相性はあまり良く無くてな。
それに比べ、君の機体は俺が居た世界で乗っていたグランチャーにとても良く似ている。
相性でいえば、そちらの方が俺には合っているということだ。」
ジョナサンは勝手な事をつらつらと並べ立て、キラに迫るが相性といえばキラとて元居た世界では
そのものズバリ、ガンダムに乗っていたのだからはっきり言ってキラの方が分が有る。
それに小型とはいえ戦艦を任される事はキラにとって、相性が良いとは言えない。
そんな反論をキラがしようと口を開きかけた時、代わりに口を開いたのはトモロだった。
『ジョナサン・グレーン。お前にしてはなかなかの名案じゃないか。
確かにキラ・ヤマト、君の方がこのJ・アークのパイロットに相応しい。』
それは俺よりもこいつの方が勇気が有ると言う意味か!?
思わずそんなことを口走りそうになったジョナサンは思わぬチャンスを得たことで一気に交渉を成功に向け畳み掛ける。
「ほう、お前とは始めて意見が一致したように思えるな。キラ、これで君も異論は無いだろう?」
「は、はあ。」
結果的に丸め込まれる形にはなったもののそちらのほうが良いもしれないと、キラは考えた。
これからキラがやろうとしている主催者打倒の為の仲間集め。
その為には絶対的な信頼を寄せる事ができると、他の参加者が思えるような機体で接した方が良い。
それならば、小型のMSよりも巨大ロボットに変形可能と聞いたこの戦艦の方が印象は良いだろう。
実際にはあまり力を誇示するようなやり方はしたくないのだが、この際仕方が無い。
キラは自分自身を納得させる形でこの話に決着を着けさせた。
309 :歌えなくなったカナリア ◆WgWWWgbiY6 :2006/11/23(木) 05:22:14 ID:mY+7QY5f
J・アークの甲板の上で機体の乗り換えは行われた。
「不思議なものだな。どういう理屈かはわからないが機体の操縦方法が自然と頭に送り込まれてくる。
この首輪がそれをさせているとでも言うのか・・・」
「ジョナサンさん、こちらも乗り換え終了しました。」
「そうか。ならば君はトモロに詳しい操縦方法をレクチャーしてもらえ。
俺は機体の慣らしも兼ねて、周囲の偵察をしてこよう。」
「そんなジョナサンさん、一人で・・・」
「俺はバロンに選ばれた男、心配は要らんさ。」
いまいち、キラには理解できない理由でジョナサンはすぐさま飛び出していった。
しかし、キラが心配した理由は単純にジョナサンに向けてのものではない。
ジョナサン・グレーン、彼からも僅かながら一種の邪気が感じ取られたそんな気がしたからだった。
思いのほか、うまく行ったな。これであのソロバンにも煩わされる事が出来る。
しかし、自我の無い機械を操縦するのもなかなか悪くない。
こちらがしたいことをとても素直に受け入れてくれる。
これであのイライラを解消させてくれるような相手が居れば良いのだが・・・
んっ?これは歌か・・・
ふふっ、今の俺はついているな。
歌う蟻に、シンバルを持った鈍亀か・・・
310 :歌えなくなったカナリア ◆WgWWWgbiY6 :2006/11/23(木) 05:23:14 ID:mY+7QY5f
貴様らに怨みは無いが、憂さ晴らしというものをさせてもらう!
コスモがバサラのほうを見るとガーランドは人型に変形し、なんとか防御体制をとっていた。
だが、ガーランドに対しては規格外な銃器の攻撃であったのだろう。
明らかにガーランドは許容範囲外のダメージ量で殆どの機能を停止していた。
ぼんやりとした頭の中で考え事をしていたコスモはレーダーでの警戒もなにもかもを怠っていた。
これでは誰が平和ボケしていたのかわかったものではない。
「バサラ!応答しろ、バサラ!」
何とか生きていた通信回線を開くが、バサラからの返事は無い。
突如、ジガンに衝撃が走る。ガーランドを襲った機体からの攻撃だ。
しかし、ジガンのG・テリトリーで防ぐ。先程の攻撃はその振動にしか過ぎなかった。
「この攻撃を防いでくれるとは。さっきの機体はマシンキャノン一発で終わったからなあ。
さあ、歌はもう終了した。早くそのシンバルで締めてくれないか?」
バサラを攻撃した機体からの通信。
何度か見た覚えのある二本角をつけた機体―ガンダム―に間違いないとコスモは悟る。
「奴の歌にはもしかしたらと思わせてくれる何かがあった!それをお前はっ!
望み通り、このシーズアンカーで懲らしめる。」
重たげな音をたててジガンスクード・ドゥロは空を飛ぶ。
そのまま、白いガンダムへとギガントナックルを打ち込む。
「ほほう。面白い使い道があるなあ、その武器は。だが鈍亀の攻撃は当たらんよ!」
単純計算で4.5倍はある機体の攻撃を恐れもせずジョナサンは軽々と避ける。
「ジガンテ・ウンギアもだ!」
ギガントナックル時に展開したシーズアンカーをそのままに回避したF91を掴み、電撃を放電。そのまま突っ込む。
しかしジガンの掴んだそれは、MEPE現象による分身にしか過ぎなかった。
「質量を持った残像だっていうのか!?」
「危ない、危ない。その機体の性能がそこまでのものとは。想像もしていなかったよ。
だが、君の機体の性能もだいたいは把握できた。」
コスモは先程の攻撃の後、一瞬とは言えF91を見失った。
しかし小回りの効かないジガンでは背後に回られるだけでも厄介だった。
(レーダーで奴を目で追ってる時間は無い・・・)
「なら、これで決着をつけてやる!」
G・サークルブラスター、それは周囲の機体全てを巻き込む兵器。
これならば、ガンダムがいくら小型でスピードが速かろうが確実にダメージを与える事が出来る。
311 :歌えなくなったカナリア ◆WgWWWgbiY6 :2006/11/23(木) 05:25:06 ID:mY+7QY5f
「うっ・・・」
だが、そのとき点けたままだった通信回線から呻き声が聞こえる。
バサラの声。機体にダメージが加えられたといっても、彼はまだ生きていたのだ。
だが、先程の攻撃で喉の神経が麻痺した彼は言葉にならない声しか発する事が出来なくなっていた。
「バサラ、生きていたのか!?」
そのとき、未だG・サークルブラスターは発射体制も取れていなかった。
バサラの声に気を取られたコスモはそのまま
「死ねよやぁぁぁぁぁ!!!!!」
コクピットをG・テリトリーの展開できない背後からヴェスバーで撃たれた。
イデの導きの無いこの世界で死んだ彼には一体何が待ち受けるのか・・・
想像以上にしぶとかった・・・
まあ鬱憤を晴らすことは出来たからよしとしよう。このガンダムというのもなかなか素晴らしい。
ほぼ無傷で勝てるとは思わなかった。
さて、そろそろ戻らなければ彼らが心配するか。
その前に補給をすまなさければ怪しまれるか・・・
キラはともかくあのソロバンがなんというかわからんからな。
一人の男の鬱屈が招いた戦いは、最後に歌えなくなったカナリアを残し終わりを告げた。
312 :歌えなくなったカナリア ◆WgWWWgbiY6 :2006/11/23(木) 05:25:55 ID:mY+7QY5f
【キラ・ヤマト 搭乗機体:Jアーク(勇者王ガオガイガー)
パイロット状態:良好、ジョナサンへの僅かな不信
機体状態:キングジェイダーへの変形は可能?、左舷損傷軽微良好
現在位置:C-6
第一行動方針:J・アークの操縦に慣れる。
第二行動方針:このゲームに乗っていない人たちを集める
最終行動方針:ノイ=レジセイアの撃破、そして脱出】
【ジョナサン・グレーン 搭乗機体:ガンダムF−91( 機動戦士ガンダムF−91)
パイロット状態:良好。気分晴々。
機体状態:少々、傷が付いています。EN・弾薬を30%消費
現在位置:C-5
第一行動方針:補給をする
第二行動方針:キラとの合流
第三行動方針:クインシィの捜索
第四行動方針:キラが同行に値する人間か、品定めする
最終行動方針:クインシィをオルファンに帰還させる(死亡した場合は自身の生還を最優先)】
備考:バサラが生きていることに気付いていません。
【ユウキ・コスモ 搭乗機体:ジガンスクード・ドゥロ(スーパーロボット大戦OG2)
パイロット状況:死亡
機体状況:コクピット全壊、シーズアンカー運用可能
現在位置:C-5】
【熱気バサラ 搭乗機体 プロトガーランド(メガゾーン23)
パイロット状況:神経圧迫により発声不可、気絶中
機体状況:MS形態
落ちたショックとマシンキャノンの攻撃により、故障
現在位置:B-5密林から移動中
第一行動方針:新たなライブの開催地を探す
最終行動方針:自分の歌でゲームをやめさせる】
備考:自分の声が出なくなったことにまだ気付いていません。
【初日18:55】
313 : ◆WgWWWgbiY6 :2006/11/23(木) 05:29:24 ID:mY+7QY5f
なんとか出来ました。問題あったらごめんなさい。
コスモのキャラにちょっと自身が無いんですが(サルファと原作一話分を見ただけ)大丈夫でしょうか。
バサラには死ぬよりも辛い事を科してみたいなあと思ったのでこういう処置で。
314 : ◆gI.UMLmqTU :2006/11/23(木) 05:47:11 ID:ffqtxip7
朝起きてスレを開いてみれば投下したての作品に出くわすとは。
早起きは三文の得という奴かな
乙でした。
ジョナサン…気絶したからって人に当たるなよw
喋れず、機体も無いバサラに明日はあるのか…
コスモに関しては自分もサルファしただけの知識ですが、
不自然に感じる点はありませんでした
隼人、クインシィ、ガロードを予約します
315 :それも名無しだ :2006/11/23(木) 07:21:16 ID:pY7F+RO2
>>313
GJ!
俺もサルファでしかコスモ知らないが違和感は感じなかった。
しかしバサラは辛いな……
機体運用不可キャラも増えてきたし、乗り捨てた旧ザクでも貴重な状況になってきたな。
316 :それも名無しだ :2006/11/23(木) 09:20:54 ID:rquJs2sD
>>313
GJ!
河原で体育座りして沈んでるコスモが思い浮かんだ。
あと、バサラの現在地がB-5密林になってるよ
>>314
お姉さんと一緒組みか!
隼人はボイン好きだからクインシィは守備範囲外なんだろうなと関係ないことが思い浮かんだ
317 : ◆9NAb4urvjA :2006/11/23(木) 09:49:41 ID:9WXka4G8
>>313GJもだ!
コスモ……
バサラは歌が歌えなくなったな、原作を考えるとまだ復帰の可能性があるけど
憂鬱な道を歩みそうだ。
意外とジョナサンが機体の限界を引き出したけどあの人、グランチャー部隊の
エースだったからなんとかできそうだ。
>>300さんからあんまり時間が経っていないけどソシエとマサキを予約します。
318 : ◆WgWWWgbiY6 :2006/11/23(木) 11:08:01 ID:mY+7QY5f
すみません
【熱気バサラ 搭乗機体 プロトガーランド(メガゾーン23)
パイロット状況:神経圧迫により発声不可、気絶中
機体状況:MS形態
落ちたショックとマシンキャノンの攻撃により、故障
現在位置:C-5
第一行動方針:新たなライブの開催地を探す
最終行動方針:自分の歌でゲームをやめさせる】
備考:自分の声が出なくなったことにまだ気付いていません。
これに変更です。
319 :それも名無しだ :2006/11/23(木) 14:03:09 ID:FcH1jcji
予約含めてだいぶ放送後まで参加者動いて来たな
あと確実に放送に反応欲しいのってラキ組ぐらいだっけ?
そして、ゴステロは今いづこ……
320 : ◆C0vluWr0so :2006/11/23(木) 15:20:19 ID:pY7F+RO2
アイビス、アムロ、シャア、ゴステロ予約します。
321 :少女ハンター・ランドール ◆9NAb4urvjA :2006/11/23(木) 15:38:17 ID:9WXka4G8
D-7に放送が流れそこを進む百式の中から肉が金属に叩きつけられる音が何度も何度も木霊する。
「クソ!あいつら人の命を弄びやがって!!」
「落ち着くニャ!マサキ!」
「そうだニャ!この状況ではオイラ…」
「俺は誓ったんだ!風の魔装機神操者になる以上誰も死なせねぇって!
あんな思いは誰にもさせないって!」
彼の脳裏には両親のことやシュウ・シラカワの襲撃によって数多くの命を失った者達や
奪われた命に涙を流す人々のことが思い起こされていた。
「ニャラこんなところで油を売っている場合じゃないニャ!」
「!?」
「クロの言うとおりだニャ!」
そしてマサキは思い出す、何のために戦ってきたかを、いかなる思いを抱いて戦ってこれたかを。
「……ああ、そうだな。こんなところでクヨクヨしている場合じゃねえよな。
すまねぇ、クロ、シロ」
マサキは傷ついた右手を握り締め決意を新たにする。
―――――もう絶対誰も死なせねぇ!!
「毎度のことニャ気にすることないニャマサキ」
「クロの言うとおりだニャ」
―――――それに……こんなところで立ち止まっていたらあいつらにも笑われちまうよな。
炎の魔装機神操者の説教を水の魔装機神操者の優しさを大地の魔装機神操者の笑顔を
自分についてきたパイロットを常に機体や己を見守ってきた人物を自分を兄と慕う少女を、
そして自分を取り巻くすべての人達のことを思い出す。
「絶対にあの化け物や殺しあいに乗った奴らをぶっとばしてラ・ギアスに帰るぞ!!」
「……マサキ、意気込みはいいけど…」
「…どうやってこんな所で人を探すつもりニャ?」
百式の中に寒い風が吹く。
322 :少女ハンター・ランドール ◆9NAb4urvjA :2006/11/23(木) 15:39:51 ID:9WXka4G8
「……なんとかならあ」
「にしてもここはどこニャ」
「この機体でギリギリの地下道ニャんて中途半端ニャ広さニャ」
現在彼らはC-7で見つけた地下道の入り口になぜか突入しそのまま進んでいた。
理由などない。あるとすればマサキが空も飛べない非可変機のMSで
サイバスターを追ったのが原因である。
「いくらなんでも空を行く相手を追って地下に行くなんて無茶苦茶ニャ」
「マサキの方向音痴ここに極まれりニャ」
「……うるせえ!」
そんな漫才を彼らがしていると突然轟音が唸る。
「なんだ!?」
地下道が揺れ中にいる百式とマサキ達はなすすべなく揺らされ続ける。
「うぉぉぉぉぉぉぉおぉぉぉぉぉぉぉぉおぉぉぉぉおぉぉぉぉぉぉぉぉおぉ!?」
「じじじじじじ地震かニャ!?」
「にににににに逃げるニャ!?」
だがこの状況では機体を動かすことすら叶わずに彼らは揺さ振られ続ける。
「あいててててて、コンソールに頭ぶつけちまった」
「生き埋めにニャらニャいだけましニャ」
「この状況じゃたいして変わらニャいけどニャ」
一時間程揺さ振られ続けたがなんとか彼らは生き残り辺りを見回す。
「……これじゃあ後戻りできないな…」
百式のメインカメラが背後を映す、
そこには通った道が完全に埋もれたありさまが映し出されていた。
「…前を行くしかねえか……」
前方の窮屈な一本道の通路に視線を向ける。
323 :少女ハンター・ランドール ◆9NAb4urvjA :2006/11/23(木) 15:40:35 ID:9WXka4G8
「ニャら今のまま敵に出会ったらお陀仏ニャから」
「あたし達が偵察にでるニャ」
マサキは少しの間逡巡したが
「気をつけろよクロ、シロ」
二匹に辺りの偵察を任せることにする。
コクピットハッチを開け二匹の猫がそこから出る。
「さて、俺は機体の調子でも診るか」
そうしてマサキは百式の計器を調べ始めた。
「クソ!あちこちの装甲と関節がボロボロじゃねえか!」
二匹の使い魔が彼のもとを離れている間、マサキは機体を内外からざっと調べると天井から
落ちてきたコンクリートなどの塊や破片により金色の全身はその美しさを失っており、また
機体のダメージが予想以上に酷いということが判明した。
だが、資材もなく整備士でもない彼は直すあてもなくただ苛立ちを募らせるばかりである。
そうしているとマサキの耳に足音が聞こえてきた。
「お〜い、マサキ〜」
「遅えぞシロ……クロはどうした?」
「それが大変ニャんだニャ!
オイラ達がこの先を偵察していると怪我した女の子を見つけたんだニャ!」
「ああ!?何だと!!」
「他にも、めちゃくちゃばかでっかい恐竜が地上を徘徊していたニャ」
「恐竜だと!?」
「とにかく急ぐニャ!今クロがみてるけど女の子は怪我してて息が荒かったニャ!」
「分かった!今すぐ行くぞ!」
そうして一人と一匹は百式に乗り込み先に進む。
「ここニャ!この亀裂の中で見つけたんだニャ!」
百式が通路を進んで五分もしないうちに目的地に到着した。
迷わなかったのは道が一しかないからである。
天井から遠くはない位置にある亀裂の中を覗き込むとはたしてそこには気を失っているらしい
少女と黒猫がいた。
324 :少女ハンター・ランドール ◆9NAb4urvjA :2006/11/23(木) 15:42:19 ID:9WXka4G8
「クロ!容体は!?」
「あ!マサキ!この子、出血とかはしてないけど右足が折れてるニャ、
すぐに手当てした方がよさそうニャ」
亀裂の中からクロが顔を覗かせる。その亀裂はそこから延びる折れた水道管が地面に
接してはいるものの人が進めるようなものではなく。
また、亀裂も猫が通れるようなものであり、人間が通ることは不可能であった。
「チッ!これじゃあ運びこめねぇ!…仕方ない少々手荒だが…クロ!気をつけろよ!」
そうして百式の両手で亀裂を押し広げ、あっさりと壁は崩れ穴が広がる。
「操縦頼んだシロ」
「了解したニャ」
マサキは操縦をシロに任せ百式の掌に乗り穴まで運ばせる。
そして壁にもたれかかるピクリとも動かない少女の側に屈み込む。
「ミオぐらいの年齢……か?」
「10代後半ぐらいってとこじゃニャいのかニャ?」
とりあえずは、そこにあった鉄パイプとハンカチで折れた足を固定する。
「……う〜ん……」
「気が付いたか?」
「……バカロランの…意気地なし……」
寝言らしい。
「たく、ミオといいこの女といいもうちょっとマシな寝言は言えねぇのかよ」
文句を言いながらもゆっくりと抱きかかえる。すると何か小石のような物が落ちる音がした。
「なんだ?」
「小石ニャ」
マサキがクロを見ると小石を突っついていた。
「そんなもんほっとけよ」
「そうもいかニャいニャ。この子が持っていたものだしニャ。
案外マサキがウェンディにプレゼントしたみたいに誰かからの贈り物ニャったりして」
「茶化すな。そう思うんなら拾っとけ」
そのままクロは石を銜え、二人と一匹は百式の掌に乗りコクピットまで運ばれる。
そうしてコクピットに潜り込み医療キットを使い少女に簡単な手当てを施す。
「とりあえずはこれでよし、だな」
とはいえ、医者でないマサキでは満足な治療もできず、
またそのことを彼自身も自覚していたため憤りを感じたが今はここから脱出するのが
先だと思い、少女に振動を与えなぬようゆっくりと百式の足を進める。
そして天井を見上げる。
「待っていろ!恐竜だか怪獣だか知らねえが後でぶっとばしてやらぁ!!」
325 :少女ハンター・ランドール ◆9NAb4urvjA :2006/11/23(木) 15:43:06 ID:9WXka4G8
【マサキ・アンドー 搭乗機体:百式(機動戦士Ζガンダム)
パイロット状況:良好、シロとクロも健康
機体状況:外見がボロボロ、機体各部の装甲や駆動系にダメージ、現在低速で移動中
現在位置:D-7地下道
第一行動方針:地下道からの脱出
第二行動方針:少女の身の安全を確保したい
第三行動方針:サイバスターを追いたい
第四行動方針:サイバスターを邪悪な者には渡さない
第五行動方針:味方を集める
第六行動方針:恐竜を倒す
最終行動方針:ゲームからの脱出またはゲームの破壊
備考:謎の小石はクロが銜えています。
地下道はマサキ達が確認できている範囲では一本道です。
マサキ達がどこに出現するかは次の書き手に任せます】
【ソシエ・ハイム 搭乗機体:百式(機動戦士Ζガンダム)
パイロット状況:睡眠中、右足を骨折、疲労大
機体状況:良好
現在位置:D-7地下道
第一行動方針:休息をとる
第二行動方針:新しい機体が欲しい
第三行動方針:仲間を集める
最終行動方針:主催者を倒す
備考:右足は応急手当済み】
【残り43人】
【初日 20:30】
326 : ◆9NAb4urvjA :2006/11/23(木) 15:49:01 ID:9WXka4G8
即リレーの形だったけど投下してみました。
マサキ+シロクロ+百式+ソシエの構図でなんか思いつきました。
救急キットはファーストと0083で似たようなのをアムロやウラキが使っていたので
出してみました。
地下道の方は完璧に捏造なので展開がまずかったら取り下げます。
327 :それも名無しだ :2006/11/23(木) 16:31:13 ID:pEmYPjR8
乙。ああっこっちにもなんか謎の地下道がっ
328 : ◆/.Cqqep.oI :2006/11/23(木) 16:34:12 ID:PsSIfZDd
はじめまして、ジョナサンとキラを予約したいのですが、
よろしいでしょうか?
329 :それも名無しだ :2006/11/23(木) 16:46:03 ID:6tU470pm
>>326
おつー。ようやくソシエ嬢に愛の手が……
>>328
よろしいですよー。wktkして待ってます。
330 :それも名無しだ :2006/11/23(木) 17:05:38 ID:CnIE816n
>>326
GJ!ほぼ確実に分かってたことだけど
捜索隊は先発・後発共にくたびれもうけの骨折り損決定だな
>>320
ゴステロが帰ってきた!期待して待ってます
>>328
O.K!がんばれ!!
331 : ◆/.Cqqep.oI :2006/11/23(木) 17:05:48 ID:PsSIfZDd
て、ageてしまってる!
申し訳ない。
>>329
ありがとうございます。
332 :赤と流星、白と勇者王 ◆C0vluWr0so :2006/11/23(木) 18:59:11 ID:6tU470pm
「……それでさきほどは取り乱していたわけか。すまない、不注意に近づきすぎたな」
「いえ……それより、その放送……本当なの?」
「ここで嘘をついても私たちに何の得がある? 内容が真実かどうかは別だが『放送された』。これは紛れもない真実だ」
……場が沈黙で満ちる。シャア・アズナブルとアイビス・ダグラスは穴を掘っていた。
ざく……ざく……
ここに埋められる人間……彼女、アイビスがここに来て初めて出会ったのがジョシュア・ラドクリフだった。
ざく……ざく……
彼は優しかった。……優しすぎた、このゲームで生き残るには。
ざく……ざく……ざく……ざく……
もしアイビスをかばって戦闘をしなければ、死ぬことは無かったはずだ。
ざく……ざく……ざく……ざく……
自分の未熟さが、死を呼び寄せた。これも放送同様に紛れもない『事実』。
「ふぅ。このくらい掘れば十分だろう。さぁアイビス、遺体を……うおっ?」
大粒の涙が少女の頬を濡らす。そのままその場に崩れ落ちるのにそう時間はかからなかった。
「ジョシュア……ジョシュア、あんた馬鹿だよ……。わたしみたいな奴かばって死んじゃって……
ラキっての、大切な人だったんでしょう!? ま、守る相手間違えて死ぬなんて……
うっ、ひっく……この馬鹿っ!」
「アイビス……」
シャアは、言葉をかけられなかった。このような年端もいかない少女に自分のような人間がいくら声をかけたとて慰めにはならない。
だからぶった。涙流れるその頬を、平手で。
「しっかりしろ! この青年とて死ぬ気は無かったはずだ。だが死んだ。ここでは本人の意思など関係ない。生きたくとも死ぬ者は死ぬ。
だが生きる気のない者が生き残ることは決して無い。お前はジョシュアの死を無駄にしたいのか?
本気で生きろ。それが残された者に出来る最善の弔いだ」
頬に響く痛みが彼女の神経を刺激する。それは死んだ者ではもう味わえない感覚。
「でも……でもジョシュアはっ」
「いい加減にしろっ! わからんのなら何度でも叩いてやる! その頬に伝わる痛みは、今死んだ十人がいくら望もうとも、二度と手に入らん痛みだ。貴様は何故それがわからん!」
333 :赤と流星、白と勇者王 ◆C0vluWr0so :2006/11/23(木) 19:00:11 ID:6tU470pm
……それでも、アイビスは立てずにいる。彼女はまだ、この現実を受け止めるだけの心が無かった。
夢に向かっていたあの頃なら彼女は折れない心を持っていたかもしれない。ツグミ、スレイ、フィリオ。楽しかった。ひたすらに前だけ見て進んでいた。
ああ、わたしはもう駄目なのかもしれない―― せっかくジョシュアが繋いでくれたのに――
ジョシュアの遺体を見る。爆散したにもかかわらず、奇跡的にまだ原型をとどめている。それでも見るも無惨な姿になってしまっていた。
その手は、強く胸を掴んでいた。まるで自分と想い人の心を繋ぐかのように。
「……ラキ」
彼が最後に呼んだ名前だった。今、自分に出来ること。それはジョシュアの意志を伝えることなのかもしれない。
わたしから彼への、間に合わなかった恩返し――
ふらふらとアイビスは立ち上がった。おぼつかない足取りでジョシュアの元に駆け寄る。
「ジョシュア……。ごめん、あたしのせいでこんなことになっちゃって……。でもこれだけは、これだけは約束するから。
あたしが必ずラキに伝えるよ。あなたの意志を。彼女に伝えられなかった言葉を」
涙を拭き、今度こそはっきりとした足で立つ。未だ瞳は暗く、絶望の色は濃い。
それでもあたしにはこの足がある。地に墜ちる流星でもいい。
はいずり回ってでも見つけてみせるから、だから安らかに眠って、ジョシュア。
(ふふ、私の言葉でようやく立ち直ることが出来たようだな)
アイビスの吹っ切れた様子を見て、シャアはほくそ笑んでいた。
(彼女もまた私の盾となってもらおうか……。しかし早いところマシな機体が欲しいな)
勘違い男シャアの行く末は、果たしてどこになるのやら。
「ン……終わったか」
アムロは機体に乗ったまま外部スピーカーで二人に呼びかける。心なしかアイビスから不安定さが消えつつあるようだ。単純にそのことを嬉しく思った。
「アイビス、君はこれからどうするつもりだ? その、ラキという人物を探すつもりなのか?」
「ええ。……それが、あたしがジョシュアに出来る唯一のことだと思うから」
「ふむ。ならばやはり我々と共に行動することを提案しよう。探す手がかりも無いのだろう? 我々と共に動いた方が互いの生存率を高めることになる」
「分かったわ。確かにわたしもラキに会うまで死ねないし。見たところアムロさんは操縦技術も優れているみたいだしね」
「む……。それは聞き捨てならんな。今でこそこのような兵器に乗っているが、私とて赤い彗星と恐れられていた男だぞ」
「振り回されて嘔吐していた奴が何を言う。ただでさえ貴様の機体は危険なんだ。
いざというときにはブレンが持っているというワープで退避しろ。核に巻き込まれて死亡などまっぴらごめんだからな」
334 :赤と流星、白と勇者王 ◆C0vluWr0so :2006/11/23(木) 19:01:17 ID:6tU470pm
情報交換も済み、出発しようと各自機体に乗り込んだ時、バルキリーのレーダーが接近する機体を捉えた。
「なんだと? 接触するか?」
「ああ。交渉は俺に任せてくれ。二人は大事をとって少し離れていてほしい」
レーダーが機体の接近を知らせる。アムロは回線を開き接触を試みる。
「こちらに戦闘の意志は無い。ひとまずそこで止まってくれ」
しかし機体はこちらに近づくことをやめはしない。距離が縮まるにつれて相手の姿がはっきりとしてきた。左半身がただれ、激しい戦闘を経験したということを物語っている。
「おいそこの機体! 早く止まれ!」
相手はマーダーかもしれない―― 焦燥に駆られ、声を荒げるも相手は全くこちらの指示を聞くつもりはないようだ。
「……てぇんだよ」
「え?」
「身体中が死ぬほどいてぇんだよぉぉぉぉぉ! 脳みそがぐちゃぐちゃ掻き回されてるみてぇだぁぁぁぁ!」
アムロは困惑する。相手は錯乱しているようだ。下手に刺激しては逆効果か?
「落ち着け! こちらに戦闘の意志は無い! 機体を止めてくれ!」
「殺す……殺す殺す殺す殺す殺す殺す……死ねぇっ!」
突如放たれた攻撃に瞬時に反応し、バルキリーは回避運動をとる。しかし完全にかわすことは出来なかった。
「くっ……! かすっただけでこの威力か!」
哀れバトロイドの左腕は肘から先が消し飛び、相手の圧倒的な攻撃力を表していた。
スターガオガイガーの攻撃はやまない。次々と放たれる拳撃にアムロは逃げ回るしかなかった。
「アイビス、シャアを連れて逃げてくれ! 核の近くでこいつの相手は危険すぎる!」
戦闘を続ければいつ核が誘爆してもおかしくない。そう判断したアムロはアイビスにシャアを任せる指示を出す。
「アムロ! 私たちはF-2の補給ポイントにて待つ! ……死ぬなよ、お前を倒すのはこの私だということを忘れるな」
「アムロさん……絶対、生きて迎えに来てください」
「ああ! こちらは任せて早く行け!」
バイタルジャンプをすべくブレンを動かそうとしたアイビスの目に、大破したグランチャーの姿が入った。その手元に転がるのはソードエクステンション。
とっさの判断でそれを掴み、核ミサイルを連れて即座にチャクラの波に乗る。
(ジョシュア……。あなたの力を借りていくよ。私たちを守ってちょうだい)
335 :赤と流星、白と勇者王 ◆C0vluWr0so :2006/11/23(木) 19:02:02 ID:6tU470pm
ブレンと核が戦線を離脱したことを確認し、アムロは安堵した。
だがそれでこの目前の機体の攻撃がやむわけではない。
「うおぉぉぉ! ブロォォクン……ファントォォム!」
もし直撃すれば薄い装甲のバルキリーではひとたまりもない。だが連邦のエースたるアムロは、出会い頭の一撃以外には攻撃らしい攻撃を受けていなかった。
牽制の意味を込めガンポッドを放つも、スターガオガイガーの厚い装甲にはかすかな傷が入るばかり。戦力差は明らかであった。
(やはりこのままではジリ貧か……?)
弾薬を半分ほど消費しても向こうには怯む様子一つない。それどころかこちらが攻撃を重ねる度に戦意を、怒りを高め攻撃は激しくなるばかりだ。
「ちょこまかちょこまかとうるせぇンだよぉ!」
先回りし、膝蹴りを放つスターガオガイガー。機体を急制動しその一撃をかわすアムロ。
「生憎だが……こちらもそうそう負けるつもりはない!」
白い悪魔と堕ちた勇者王。力と技との攻防を制すのは果たしてどちらか。
その行方を知っているのは―― 主催者たる異能の怪物のみなのかもしれない。
【アムロ・レイ 搭乗機体:VF-1Jバルキリー(ミリア機) (マクロス7)
パイロット状況:良好
機体状況:左腕肘から先を消失、弾薬を半分ほど消費
現在位置:H-2北東部
第一行動方針:目の前の敵(ゴステロ)をどうにかする
第二行動方針:シャア達との合流
第三行動方針:首輪の確保
第四行動方針:協力者の探索
第五行動方針:首輪解除のための施設、道具の発見
第六行動方針:核ミサイルの破棄
最終行動方針:ゲームからの脱出
備考:ボールペン(赤、黒)を上着の胸ポケットに挿している】
【ゴステロ 搭乗機体:スターガオガイガー(勇者王ガオガイガー)
パイロット状態:全身と脳に激痛、激しい怒りと興奮
機体状態:左腕損失(プロテクトウォール不可)、左半身にダメージ、EN中消費、装甲表面に多少の傷(戦闘に支障なし)
現在位置:H-2
第一行動方針:目の前の敵(アムロ)を殺す
第二行動方針:エイジ・カミーユ・ゼクス・ユーゼス・ベガを殺す
最終行動方針:生き残り優勝
備考:移動中に補給をすませました。】
336 :赤と流星、白と勇者王 ◆C0vluWr0so :2006/11/23(木) 19:02:50 ID:6tU470pm
【シャア・アズナブル 搭乗機体?:核ミサイル(スーパーロボット大戦α外伝)
パイロット状況:良好
機体状況:真っピンク
現在位置:G-2
第一行動方針:F-2補給ポイントへ向かう
第二行動方針:アムロと合流
第三行動方針:仲間を増やし自分(と核ミサイル)を守らせる
第四行動方針:強力な機体の入手
第五行動方針:首輪を確保する
第六行動方針:缶切りを手に入れる
最終行動方針:ゲームからの脱出
備考:核ミサイルの荷物収納箱からブライト、ガトー、アズラエルのマスクを発見、所持。
ボイスチェンジャー機能付き。H-2の何処かにシャアの吐瀉物あり】
【アイビス・ダグラス 搭乗機体:ヒメ・ブレン(ブレンパワード)
パイロット状況:良好
機体状況:ソードエクステンション装備。機体は表面に微細な傷。
バイタルジャンプによってEN1/2減少。これ以上のバイタルジャンプ不可。
現在位置:G-2
第一行動方針:F-2補給ポイントへ向かう
第二行動方針:アムロと合流
第三行動方針:ラキを探し、ジョシュアのことを伝える
最終行動方針:考えていない
備考:長距離のバイタルジャンプは機体のEN残量が十分な時しか使用できず、最高でも隣のエリアまでしか飛べません。 】
【時刻 19:30】
337 : ◆C0vluWr0so :2006/11/23(木) 19:07:32 ID:6tU470pm
アムロ、ゴステロ、シャア、アイビス投下しました。
矛盾点の指摘などよろしくお願いします。
待ち合わせ場所にF-2を指定したのは、アムロとシャアの地図に共通して詳しい場所の明記があったからということにしてください。
また独断で半分以上ENが無いとバイタルジャンプ不可ということにしましたがよろしいでしょうか?
338 :それも名無しだ :2006/11/23(木) 22:55:11 ID:9WXka4G8
>>337GJ
ゴステロVSアムロですか………
それぞれ致命的になる一撃をもってはいるけど、ガガガにアムロが勝てるかwktk
もしくはゴステロの初黒星になるか。
…シャアをぶつければ一発で終わりなんだけどなぁ……
339 :それも名無しだ :2006/11/23(木) 23:02:57 ID:Bs1aWNA0
まあ海王のときみたいに、やばくなったら逃げればいいしな。
スターガオガイガーってそんな遠距離撃てる武装ってなかったよな?
340 :それも名無しだ :2006/11/23(木) 23:10:57 ID:ho10w7oY
ゴステロ勝利パターンだと、プラズマホールドが鍵になりそうな悪寒
341 :それも名無しだ :2006/11/23(木) 23:18:41 ID:VM6LMBDr
アムロがやられてシャアに寄生される鬱ビス……
が、頑張れアムロ!
342 :それも名無しだ :2006/11/24(金) 02:45:52 ID:rSRNP87I
>>337
GJ!
助手絡みはどうしてこう切ないんだ
涙腺ゆるいな最近
バイタルジャンプですが個人的には長距離(戦線離脱可能距離)のみの制限にして欲しいかな
ジョシュアが乱発してたのみると近距離だと消費少なそうだし
343 :それも名無しだ :2006/11/24(金) 03:30:13 ID:UZIESUoX
>>337
GJ!アイビスは悲壮感溢れまくりだぜ。
>>342
確かにジョシュア連発してたもんな。
EN半分以上ないと長距離はダメ、近距離は別におkでいいんじゃない?
344 :それも名無しだ :2006/11/24(金) 10:20:13 ID:8ZmFlOlA
>>337GJ
たしかに助手がワープを連続して使っていたな。
まあENが少なくなったら多用はしないとは思うからまえのままでいいとは思う。
ところで今だ放送後に書かれて面子を調べてみた。
【単独】
テンカワ=アキト
ギム=ギンガナム
モンシア
シンヤ
ガウルン
流 竜馬
【複数】
グラキエース
アルバトロ=ナル=エイジ=アスカ
クルツ=ウェーバー
シャギア=フロスト
オルバ=フロスト
兜 甲児
宇都宮 比瑪
意外と動いていない面子が多いな。全体が動くまで24時以降は動かさない方が
いいかも知れない。
345 :それも名無しだ :2006/11/24(金) 19:08:59 ID:rTBOsKcg
>>344
とはいえ、その中で確実に放送に対する反応が必要なのはラキのところぐらいかな
欲を言えばアキトとナデシコ組にも反応欲しいけど
他のマーダーその他の皆さんは特に急いでうごかすことないんじゃない?
ゲーム開始直後だって全員一通り動き終わるのに42話かかってるしさ
346 : ◆C0vluWr0so :2006/11/25(土) 01:43:17 ID:hMsrSSNu
>>342
すいません、バイタルジャンプは長距離のつもりで書いたんですが説明不足でした。
近距離ならEN小消費で今の状態でも問題無く使用可でいいと思います。
>>344
ラキはifの出来が良かったから逆に書きづらい気がする。
というかカテジナさん……
347 :それも名無しだ :2006/11/25(土) 08:05:18 ID:wXJQ9on/
ラキの話は本編昇格もありじゃね?
もちろん書き手さんの承諾も居るが
348 :それも名無しだ :2006/11/25(土) 10:33:48 ID:NSUr2Re+
/ / / / \ l
レ / / ,ィ ∧ ヽ ヽl
_ ィ´ / / / / / / \. | l \_
 ̄ 7/ ァ'__/ / / _>、| | ___>
/ィ' _,ィニチ< f 。テ、ー/ 儿、_,ィr 。Tアj ,ヘr 、__ `ヽ、_
レ| ,イ{ハ i `ー'=ィ/,イ´ `くミ_ー ' // リィ リ下 ̄
∨/ヽぃ|  ̄ / ` / r‐クlヾ|
ィ∠ -ァ` | i jY´ ト、 名前:神名綾人
〃 { ,ハ 、 , / ,ハl l 愛称:神名君、アヤトクン、
く 7 ∨レヘ /´`==‐ ヽ /レ' ト、_ 声優:下野 紘
/ \ ヽ fi、 ハ ,イ |  ̄
\ l\ ヽ 、_ _ノ/ // 人
\ l \`ー三-‐ / / /r、 ヽ
\ ト、 ヽ _ イ ,イ / /
登場作品:ラーゼフォン
第11話「護るために」にて初登場。TERRAから逃亡中の状態から呼び出され共に逃亡中の朝比奈
を守るためにゲームに乗る。そしてナタクを駆りD-7の街へ獲物を求める。その際にバサラに
ラーゼフォンが支給されていたためか『黄色い幻影』を見る。
そして、ロジャー達と交戦。ロジャー達は説得を試みるも綾人は聞かず。その直後に増援に来た
アキトにピンポイントバリア・パンチでコクピットを押しつぶされ死亡。
原作第19楽章『ブルーフレンド Ticket To Nowhere』に呼び出されたと思われるので、
さっさと逝っといて幸せかも知れない。ロワでさんざん人を殺して朝比奈まで救えないと
なったら精神崩壊を起こしそうだし。
なお、マーダーだが殺害数は0、リリーナにも死を悲しまれたものの彼女が死亡したため
放送では人数合わせの感じで呼ばれる、九鬼はいるものの普通に悲しんでももらえない。
主人公なのにこのロワではあまりパッとしない役柄である。
349 :それも名無しだ :2006/11/25(土) 12:26:22 ID:1nwZtYhR
えっと、ラキのIFを投下した者です。
本編流用の話が出てますが他に書いている方がいないのであれば別に構いません。
その場合は加筆・修正させていただいたうえで投下させていただきます。
ただし、今後の展開で本家のDGのようなイレギュラーで(ないとは思いますが)ペルフェクティオ乱入のきっかけになったとしても責任は負いかねます。
没ネタにしたさいの最大の理由がそれでしたので。
実際に流用するかどうかは皆様にお任せして、自分はその判断を待たせていただきます。
それではスレ汚し失礼しました。
350 :それも名無しだ :2006/11/25(土) 12:48:28 ID:pxecU8TH
OK、GO!
別にいいと思いますよ
351 :それも名無しだ :2006/11/25(土) 13:02:23 ID:NSUr2Re+
>>349ガンガレ
他に感染するタイプでないならまだ何とかなりそう。
むしろDG細胞付き(?)のレオパルドがどうなるか……
352 :それも名無しだ :2006/11/25(土) 15:07:00 ID:5ZVynOr1
このロワを大作として完結させたいならペルフェクチオはOKだと思う
個人的には加筆修正版投下、本編へ!
353 :それも名無しだ :2006/11/25(土) 15:24:03 ID:em+cOdo3
>>352
大作になるとグダグダになる可能性も増えるけどな
それに、第一次ロワが既に大掛かりなものになってるっていう逆風(そうでもないか?)もある
よって、俺はペルフェクティオの参戦はNGにするべきだと思う
これ以上登場キャラを広げて(しかもキャラクターのスケールの大きさが半端ない)ちゃんと風呂敷を畳めるのかが心配でならないし
354 :それも名無しだ :2006/11/25(土) 15:45:24 ID:mk3fg+PS
>>352
大作以前にフラグが難しすぎて書き手が減る可能性も・・・
まあ、ベルフェクティオはともかく、個人的には加筆修正版投下に異論は無いな。
355 :Time Over ―私の中のあなたにさよならを―:2006/11/25(土) 18:55:39 ID:aVBaVLi8
既に大きく日が傾き始めた頃、東へ東へと進む二つの機体の姿があった。
湖面に映し出された蒼い姿は有機的な流線型を、青ベースに赤と黄を散りばめたもう一つはごつごつと物々しい姿を描いていた。
その内の蒼い機体の足が不意に止まりあたりを見回す。
北を向き、西を向き、南を向いて東に向き直る。周囲の風景に別段異変は見られなかった。
しかし、心がざわめくのをラキは感じ取っていた。既に彼女の一部となったジョシュアの心。それが熱を帯びたように熱かった。
「どうした?」
怪訝そうな声でエイジから通信が飛び、機体を寄せてきた。
「エイジ、ストレーガのハッチを開けてくれ」
返答を待たずしてブレンのコックピットから体を乗り出したラキが飛び出した。
それを慌ててフォルテギガスの腕が受け止める。いかに湖上とはいえ人が無事ですむ高さではなく、思わず冷や汗が背を伝うのをエイジは感じた。
「何をする気だ?」
ラキを落とさないように慎重にフォルテギガスの腕を操りながらエイジが質問を投げかけた。
「ジョシュアを探す。静かにしてくれ」
ストレーガのコックピットに滑り込んだラキが答えを返し意識を凝らす。
元々、彼女とジョシュアの精神はシュンパティアを介して混ざり合った。
その結果、彼女はおぼろげながらもジョシュアの存在を感じることができるようになったのだが、残念ながら大雑把すぎて位置をつかめずにいた。
それをフォルテギガスのシュンパティアを利用することでジョシュアの精神に同調しその居場所を掴む。
これがラキの考えであったが、彼女の言はいつも短く説明不足であった。
ゆえにエイジは不承不承ながらも黙ってみているしかなかった。
そして程なくラキはジョシュアの位置を掴むとコックピットから身を乗り出した。
「エイジ、ありがとう。世話になった・・・。ブレン、跳ぶぞ!」
エイジの返事を待たずしてブレンに乗り込んだラキはその場から消え去る。
何故だか分からないが急がないといけない。彼女はそんな気がしていた。
356 :Time Over ―私の中のあなたにさよならを―:2006/11/25(土) 18:56:48 ID:aVBaVLi8
大地は分厚い氷で成り立ち、そこここに覆い茂る木もまた氷でできている。
そんな氷に覆われた冷たくも澄みきった世界でラキはたたずんでいた。
目に映るのは白と黒にその中間色からなるものだけ。美しく澄んではいてもどこか味気ない。
ヒヤリと透きとおった空気のなかで暖かな気配が風と共に頬を凪いでいった。
その気配にフラフラと釣られるように足を踏み出す。
樹氷の林の中に分け入り、時折足を止めてはわずかな温もりを確認しつつ進んでいく。
徐々に、しかし確実に気配は増し、不意に白と黒の世界から一変して緑の木々に覆われた世界が彼女の前に姿を現した。
そして、その中心で焚き木に火をくべている者を見つけ、彼女は我知らずに彼の名を呟いた。
「ジョシュア・・・」
振り返った若い男と目が合う。
衝動に駆られるままにラキはジョシュアの懐に飛び込み抱きついた。
硬直するジョシュア。しばしの混乱の後、赤くなったジョシュアに慌て引きはがされた。
「なっ!いきなり何をするんだ」
「親しい者同士が再会したときはこうすると聞いたぞ」
「誰からそんなことを」
「リアナだ。違うのか?」
思わず嵌められたという言葉がジョシュアの脳裏を横切り、頭を抱える。
私にはジョシュアがそうする理由がよくわからなかった。たしかにリアナからそう聞いたのだ。
少しのあいだ、本当に少しのあいだ、二人は他愛もないことを語り合った。
ここに来る前のことも来てからのことも話した。
アイビスという名前の女性が出てくる。何故かちょっとだけいらっとした。
どんな話をしてもジョシュアは真剣に聞いてくれる。それがうれしくてラキはついつい言葉を重ねていく。気づくとジョシュアは聞き役に徹してくれていた。
それから、ふと思い出したように若干のふくれた感じでラキは
「ジョシュア、一体今までどこへ行っていたのだ?私はお前を探していたのだぞ」
と問いかける。
「あ・・・・・・、すまない」
「だがここからは一緒だな」
その言葉にジョシュアの顔が曇り、次の瞬間ラキを抱きしめた。
「ジョシュア?」
驚いたラキは怪訝そうな声をあげる。
「・・・・・・すまない。もう一緒にいてあげられないんだ」
耳元で悲痛な声が響く。聞こえてはいたが言葉の意味がよくつかめなかった。
「ごめん。もう行かなきゃならない。ラキ、さようなら・・・・・・ありがとう」
いつの間にかそこにいるはずのジョシュアの姿は掻き消え、ラキの心象世界は急速に彩りとぬくもりを失っていく。
そしてそこには以前と変わらぬ氷の世界だけが取り残されていった。
――ジョシュアの心は本体と同時にその活動を停止した――
357 :Time Over ―私の中のあなたにさよならを―:2006/11/25(土) 18:57:49 ID:aVBaVLi8
目の前の空間が突然ひらけ、夕闇に彩られ始めた空が視界に映し出される。
A-2北西の空間が歪み、いびつな音と共にネリー・ブレンがジャンプアウトしたのだ。
本日二度目の長距離バイタルジャンプ。
ブレンのエネルギー切れが原因なのか、あるいはジョシュアの感覚を見失ったことが原因か、はたまたその両方か――
――もう、どうでもよかった。
バランスを崩したブレンが落下する。
空がゆっくりと遠ざかっていく。
自由落下にまかせるままに砂地に落ちたブレンは砂埃を舞い上げた。
それからしばらくラキはただ空を眺めていた。
(ブレン、ジョシュアが私を置いて何処かへ行ってしまった・・・・・・)
(・・・・・・)
なんなのだろう、この気持ちは。苦しいわけじゃない。痛いわけでもない。
ただひたすらに寂しい。ずっと一緒にあったものが、大事にしていたものがなくなってしまったように寂しい。
(・・・・・・)
(?)
(・・・・・・)
(そうか・・・。これが悲しいということなのだな・・・・・・)
これが・・・、これがかつて私が振りまいていた感情なのだな・・・・・・!
こんな、こんな気持ちを!!私は・・・・・・。
腕に力がこもり、拳を握り締める。何故だか勝手に涙が溢れてきた。
それを止めようとも思わなかった。
ただひたすらに自分を許せなかった。ただひたすらにジョシュアに会いたかった。
どうしようもなくなった彼女は幼子のように声を震わせてただ泣き続けていった。
時刻は18:00を指し、最初の放送が静かに会場全体へと鳴り響いていった。
358 :Time Over ―私の中のあなたにさよならを―:2006/11/25(土) 18:58:35 ID:aVBaVLi8
ジョシュア・ラドクリフ・・・・・
ラキの探していた人が死んだ。
ラキが跳んだ後、追いついてきたクルツと合流した。それは間違いだったのか?
目の前で平然とメシを食っているこいつをみているとそう思えてきて、苛立ったエイジは機体へと足を向けた。
「どこへ行くんだ?」
のん気そうな声が後ろから飛ぶ。それにさらに苛立ってぞんざいに答える。
「ラキをおいかける」
「どっちへ行ったのかもわかんねぇのにどうやって?」
「・・・・・・それでもここでそうやってメシを食っているよりはマシだ」。
こういうときの正論ほど頭にくるものはなかった。
「おい」
「なんだ?」
「座れ」
「いやだ」
「いいから座れ。メシでも食って少しは冷静になれ」
もう返事も返さずに機体に向かってエイジは歩き始めた。
やれやれといった風情で立ち上がったクルツから声がかかり、振り向いたエイジに突然殴りかかる。
それを鮮やかにかわすとカウンター気味に放ったエイジのボディーブローが脇腹にささり、クルツは沈み込んだ。
「突然何を・・・・・・」
「『突然何を・・・・・・』じゃねぇ!ここは一発殴られた後に俺に諭されてお前が冷静になる。そういう場面だろうが!!」
無茶苦茶な理屈でクルツが怒り始めた。納得できないエイジも反発し口喧嘩に発展していく。
やがてふてくされたような顔でクルツが話題を変えた。
「予定とは違ったがまぁいい。いいかよく聞け。壁の向こうでラキは『行き過ぎた。引き返す』って言った。しかし、俺達が飛んできた直線上に探し人はいなかった」
たしかにあの時のラキはそう言っていた。
「ならそいつは北か南にいる・・・・・・いや、いたと考えるのが普通だろ?」
「そしてラキはその人を探しに跳んだ」
「その通りだ。そこで一つ質問だ。ブレンはどっちの方向を向いて跳んだ?」
「・・・・・・北」
「ならこっから北にラキはいる。北を向いて南に跳ぶような天邪鬼だったらあきらめろ。それともう一つ」
359 :Time Over ―私の中のあなたにさよならを―:2006/11/25(土) 18:59:36 ID:aVBaVLi8
「もう一つ?」
「ラキがジョシュアを見つけて跳んでからいくらもたってない。にもかかわらずジョシュアという男の名前は放送で流れた。この意味分かるな?」
「ラキが争いに巻き込まれている可能性が高い」
うなずき、座り込んでいた腰をあげたクルツが機体に向けて歩き出す。
それに並んでエイジも歩き出した。
「そういうことだ。時間がない二手に分かれるぞ。捜索範囲はここからまっすぐに北北東と北北西。合流場所はB-1補給ポイントだ。場所は後で送信する」
「西は僕が行く」
「なら俺は東だな」
やがて二人は機体に乗り込み別れ際最後の会話をかわす。
「エイジ、さっきの一発殴り返すまで死ぬなよ」
「当たろうが避けようが一発は一発さ」
「この野郎」
二人の間に笑いがもれ、そして二機は急速に離れていった。
【アルバトロ・ナル・エイジ・アスカ 搭乗機体:フォルテギガス(スーパーロボット大戦D)
パイロット状況:健康
機体状況:無事。ENを少し浪費。
現在位置:A-2南東部砂浜
第一行動方針:突然消えたラキを探す
最終行動方針:ゲームから脱出
備考:クルツを警戒している(やや緩和)】
【クルツ・ウェーバー 搭乗機体:ラーズアングリフ(スーパーロボット大戦A)
パイロット状況:冷静、脇腹がちょっと痛い
機体状況:Fソリッドカノン二発消費、ファランクスミサイル1/3消費
現在位置:A-2南東部砂浜
第一行動方針:ラキの探索
第二行動方針:ゲームをぶち壊す
第三行動方針:駄目なら皆殺し
最終行動方針:ゲームから脱出】
360 :Time Over ―Don’t break my heart―:2006/11/25(土) 19:00:37 ID:aVBaVLi8
そうか・・・、ジョシュアは・・・・・・。
放送が終わった後、意外にもジョシュアの死をすんなりと受け入れている自分をラキは感じていた。
一通り泣き伏して気持ちがすっきりしたせいかもしれない。
それとも律儀にもお別れを言いに着てくれたからだろうか・・・・・・。
(ブレン、私はどうすればいい・・・・・・)
ラキはジョシュアを生き返らせたかった。だけど悲しいという感情を知ったことが彼女を迷わせていた。
それに、それを―それにかかる代償をジョシュアは多分望まない気もしていた。
「うっ・・・。なんだ・・・これは?」
そんな彼女を突然懐かしい感覚が襲う。
「これは・・・・・・負の感情?」
もともと彼女にはメリオルエッセとして人の負の感情を吸収する能力が備わっていた。
しかし、それはシュンパティアの影響でジョシュアと彼女の心が混ざり合い、様々な感情に目覚めていく過程で損なわれていった特性だった。
彼女はそれらの変化をかつて自分は壊れたと表現していた。
そして、彼女の言葉を借りるなら今その特性は直ったというべきか。ジョシュアの心が休止し、彼女の体はメリオルエッセとして再び正しく活動を始めた。
放送によって会場の中に満ち溢れた怒りを、悲しみを、憎しみを、慄きを、あらゆる負の感情を綯交ぜにしたものを際限もなくその身に取り込み始めたのだ。
「うあっ・・・!くっ!!・・・・・・あ゛」
負の感情を取り込んだ彼女の体が依然と同様に喜びの声をあげる。取り込んだ負の感情が細胞に染み渡り、肉体は活性化していく。
しかし、皮肉にも彼女の精神は以前とは変わってきていた。
「嫌だ!こんなもの・・・うっ!ゲホッ・・・こんなもの・・・・・・私は欲しくない!!」
彼女の得た人間らしい考えが、道徳観が、体験した思いが、体があげる歓喜の声を嫌悪し、全てを吐き出したい衝動に駆られる。
コックピットに転がり、のたうち、目を見開き、髪を乱し、胃液を吐き、撒き散らしながらも取り込んだ感情をどうにか吐き出そうと悶え苦しむ。
しかし、彼女の意思に反して吐き出すことは叶わず、なおもその身は負の感情を取り込み続ける。
「うあっ・・・あっ!頼む!止めて・・・あ゛あ゛あぁぁぁぁぁあああああ」
悲痛な叫びが木霊する。相反する感情の板ばさみに彼女の精神は蝕まれていった。
361 :Time Over ―Don’t break my heart―:2006/11/25(土) 19:01:55 ID:aVBaVLi8
【グラキエース 搭乗機体:ネリー・ブレン(ブレンパワード)
パイロット状況:精神不安定
機体状況:バイタルジャンプによりEN1/2減少
現在位置:A-2北西部
第一行動方針:???
最終行動方針:???
備考1:長距離のバイタルジャンプは機体のEN残量が十分(全体量の約半分以上)な時しか使用できず、最高でも隣のエリアまでしか飛べません
備考2:エイジとクルツの捜索範囲からわずかに西へずれたところにいます】
【初日 18:20】
362 :Time Over ―Don’t break my heart―:2006/11/25(土) 19:07:33 ID:aVBaVLi8
投下終了。
主な修正として誤字と視点変更。
追加パートとしてエイジとクルツを書き加えました。
そのため、全体としてのまとまりはIF版のほうがいいと思います。
ラキの設定使って完璧親父出したい人は自己責任でお願いします。
少なくとも自分は書ける気がしません。
363 :それも名無しだ :2006/11/25(土) 19:25:57 ID:hMsrSSNu
>>362
GJ!エイジ、クルツパートもいい感じです。
完璧親父に関しては……さすがにみんな空気読むだろ。
DG関連の大変さ知ってればやろうという人間もそうそういないだろうし。
364 :それも名無しだ :2006/11/25(土) 19:36:58 ID:NSUr2Re+
>>362GJ!!
クルツがおちゃらけているけど、冷静にシリアスに決めているのがらしいぜ。
男二人のパートが出来てよかったと思う。
>>363
うまいこと憎しみを昇華できればその心配はいらないんだけどなぁ…
そういえばエイジがクルツをカウンターで沈めたけど原作後期なんだな。
365 :それも名無しだ :2006/11/25(土) 21:11:34 ID:5ZVynOr1
最初の話の作者だが、それを書いた時は原作前期のつもりで書いた。
最新作のJがそれだし、後期は話しか聞いたことないから、前期の方が入りやすいかなと思いて
366 :362:2006/11/26(日) 00:00:56 ID:7rD1+WV+
>>365
すみません。
前にまだ前記後期どちらでもいける的なレスがあったので後期のつもりで書いてました。
64とJでしかエイジ知らないのでイメージ過多ですが・・・・・・
修正させていただいても構いませんがどうしましょうか?
367 : ◆gI.UMLmqTU :2006/11/26(日) 05:51:02 ID:9A/mw/+d
>>314です
投下の期限なのですが、隼人のパートしか出来ていないため
予約を取り消します。申し訳ない……
368 :それも名無しだ :2006/11/26(日) 06:43:20 ID:YibgzNu5
>>367
楽しみにしてたので残念
また目処がたったら予約されるのを期待してます
369 :嵐の前 ◆/.Cqqep.oI :2006/11/26(日) 08:24:19 ID:1ZbzPyrZ
ジョナサンが気晴らししている頃、補給ポイントに残るJアークでは、引き続きメンテナンス
を行っていた。
「こっちも、やっぱりダメみたいです」
『ああ、こちらの方もダメだ』
補給ポイントのスキャン終えたキラとトモロは落胆を隠せなかった。
ジョナサンが気絶していた間、キラはF−91補給を行い、滞りなく済ませることがで
きた。しかし、乗換えを行っていざJアークの補給に取り掛かると、既に消滅してし
まった三重連太陽系の船であるJアークの規格・火器管制と物資が合わないのか、一向
に補給が進まない問題が発生したのだ。
通常Jアークでの補給・修復は、補給線がなくとも光子から物質を生成して行うことがで
きる。現地での補給を考慮する必要がなかったのも、補給ポイントによる補給をさらに困難
にしていた。
『だが、これは主催者側も考慮したのだろう』
「え・・・?」
『先ほどチェックしておいた』
『制限こそかけられているがジュエルジェネレーターは稼動している。
光子変換翼の運用可能だ』
『通常時のように無制限にとはいかないが、若干のEN・物資の生成は行えるだろう』
「良かった!それなら何とかなりそうだね」
『ああ』
『しかし、補給ポイントが利用できる機体に比べると、回復量では大分不利な条件だ』
ディスプレイに各武装の生成とENの回復の時間を表示する。
確かに毎時あたりの生成量は微々たるもであった。
「うん、生成に時間のかかる武器の使用は極力控えるようにするよ」
対象内部に直接ミサイルを撃ち込めるESミサイル。中間子と対消滅する反中間子を撃ち
込む反中間子砲。ノイ=レジセイア撃破のため、これら生産数に限りのある武装は温存して
おきたい。こうなるとジョナサンが先ほどの戦闘で、連射したのがちょっと恨めしくなる。
(戦艦状態でもJクォースが使えるよう設計されていたのも救かな)
キラは見ず知らずの設計者、赤の星のアベルにちょっぴり感謝した。
しばらくして、トモロによりシステムが起動されると左舷損傷が虹色に輝きはじめた。
ほんの僅かだが、ゆっくりと再生が開始される。
『現状でできるのは、ここまでだな』
「あんまり物資を消費しなかったね」
『そうだな、この補給ポイントは、まだ補給に用いることができるだろう』
補給ポイントでの補給をあきらめ、キラはトモロから操艦レクチャーを受けることにした。
【キラ・ヤマト 搭乗機体:Jアーク(勇者王ガオガイガー)
パイロット状態:良好、ジョナサンへの不信、
機体状態:キングジェイダーへの変形は可能?、左舷損傷軽微良好(補給修復開始)
現在位置:C-6
第一行動方針:ジョナサンを待つ
第二行動方針:Jアークの操縦に慣れる
第三行動方針:このゲームに乗っていない人たちを集める
最終行動方針:ノイ=レジセイアの撃破、そして脱出】
備考:Jアークは補給ポイントでの補給不可、毎時当たり若干回復。
【初日 18:45】
370 :MISS ◆/.Cqqep.oI :2006/11/26(日) 08:26:01 ID:1ZbzPyrZ
コスモ達との戦闘の後、ジョナサンはキラ達に気取られずに、F−91の補給をするため、B4の
補給ポイントに入っていた。地図にキラ達C6の補給ポイントとは別の近い補給ポイント載っていた
のは幸いだったが、ここにきて、いくつか問題が発生していた。
(補給さえ済ませておけば、疑うまいと思ったが・・・)
「とんだ失態だな」
一つはF−91の問題。
グランチャーやJアークのように反抗することなく動く操作性、そして攻撃力・運動性には
満足している。しかし、バイタルジャンプのような瞬間移動や戦艦のような大推進力のない
F−91の巡行速度は速いといえない。これまでのエリア移動に消費した時間は決して少なく
なかった。
既に戦闘終了から1時間弱、キラ達と別れてから2時間は経過しており、さらにここからC5を
通過してC6まで戻らなければならないのだ。
もう一つは、長距離通信が行えない問題。
今まで危険を避けるために目視可能領域に入ってから通信していた。そのため、今まで気が付
かなかったが、時間稼ぎに通信を開いたことでようやく事態が発覚したのだ。
目視範囲で通信できたことから察するに、通信可能域は半径10km程度といったところだろう。
「はじめは故障かと思ったが、どうやら違うらしい」
(ミノフスキー粒子といったか?そいつかもしれんな)
マニュアルにそんな記述があったことを思い起す。
周辺の偵察にしては長すぎる時間、そして通信不能なこの状態。ソロバンあたりは気にせん
だろうが、キラはこちらの探索を始めさせかねん。動かれれば速度の違いから、合流するの
が難しくなる。
「ちっ!さすがにまずいか」
(Jアークの火力・巡行能力は惜しい)
「動くなよ」
そう言いうと補給を続けた。
【ジョナサン・グレーン 搭乗機体:ガンダムF−91( 機動戦士ガンダムF−91)
パイロット状態:良好。
機体状態:少々、傷が付いています。EN・弾薬を30%消費(補給ポイントにて補給中)
現在位置:B-4
第一行動方針:補給をする
第二行動方針:キラと合流
第三行動方針:クインシィの捜索
第四行動方針:キラが同行に値する人間か、品定めする
最終行動方針:クインシィをオルファンに帰還させる(死亡した場合は自身の生還を最優先)】
備考:バサラが生きていることに気付いていません。
【初日21:25】
371 : ◆/.Cqqep.oI :2006/11/26(日) 08:27:59 ID:1ZbzPyrZ
時間がかかった割りに、結局まとめきれずに別々の短い話に・・・。orz
やたら説明的な部分が多くて、ほんと申し訳ないです。
問題のご指摘よろしくお願いします。
372 :それも名無しだ :2006/11/26(日) 09:01:37 ID:9IFA083w
>>371
乙です。ジョナサン、ヘタレだこいつw
一ヶ所指摘失礼します
ジョナサン、その位置にその時刻だと死ぬよ
あとカミーユたちの現在地がまさにB-4補給ポイントなので、時刻より場所をいじるほうをお勧めします
373 :それも名無しだ :2006/11/26(日) 09:15:08 ID:9IFA083w
連レス、スマン
あとキラが前回から時間逆行起こしてる
舞台設定が前回のジョナサンの行動の裏側だから矛盾はしてないと思うけど、リレー企画だから次の書き手や読み手に混乱させないために前回の行動終了時刻より少しでいいからあとに設定したほうが親切だと思います
374 :それも名無しだ :2006/11/26(日) 09:32:58 ID:9IFA083w
>>732です。すみません
禁止地区勘違いしてました…orz
一個目撤回で、本当にすみません
ちょっとトモロに説教貰ってくる
375 : ◆/.Cqqep.oI :2006/11/26(日) 10:02:47 ID:1ZbzPyrZ
>>72さん、ご指摘ありがとうございます。
ジョナサン、ヘタレか化してちゃってますか。
失敗したな。
キラのほうは
【キラ・ヤマト 搭乗機体:Jアーク(勇者王ガオガイガー)
パイロット状態:良好、ジョナサンへの僅かな不信
機体状態:キングジェイダーへの変形は可能?、左舷損傷軽微良好(補給修復開始)
現在位置:C-6
第一行動方針:ジョナサンを待つ
第二行動方針:Jアークの操縦に慣れる
第三行動方針:このゲームに乗っていない人たちを集める
最終行動方針:ノイ=レジセイアの撃破、そして脱出】
備考:Jアークは補給ポイントでの補給不可、毎時当たり若干回復。
【初日 19:05】
これに変更します。
376 :それも名無しだ :2006/11/26(日) 10:04:38 ID:gQIFWdpT
?
>>373の意見は妥当だと思うけど。
>>372の補給ポイントの話については間違ってる気がする。
禁止エリアはD-4とA-8のはずだからジョナサンの行動は間違っていない。
>>371GJ
ミノフスキー粒子やJアークとかの設定を使ってたのはよかったです。
個人的な意見を言うとF91はドンガメじゃないです。
スラスターの推力はZガンダムの8割で軽さは3分の1ぐらいだったから速いとは思う。
ミノフスキードライブも積んでるし。
ヘタレなジョナサンワロス
MAP
ttp://srwbr2.nomaki.jp/map.html
放送
ttp://srwbr2.nomaki.jp/79.html
377 : ◆/.Cqqep.oI :2006/11/26(日) 11:56:44 ID:1ZbzPyrZ
>>376
書き方が悪くて申し訳ない。あくまでプロペラントを大量に
使って巡航できる戦艦に比べて、速くないという意味で、遅
いとか、F91の機動性が低いというつもりで書いたわけではあり
ません。
378 :それも名無しだ :2006/11/26(日) 13:36:46 ID:P+PYYLT/
Jアークは原作じゃほぼ無限生成だったから、今回の制限は弱体化がかかったな。
まあ、原種三体相手に圧倒できる性能だから、そんなのが自己修復・自己補給・ワープ可能とか
反則な性能を持ってちゃ、ロワ進まないもんな。
379 :仮まとめの人 ◆/4lqy.R0j. :2006/11/26(日) 13:51:41 ID:p6VUjV/1
>>377
乙です。ジョナサン、ロワ開始地点に戻っちゃいましたか
>>369と>>370でタイトルから状態欄・時刻まで完全にそれぞれが独立してますので、
1話ではなく2話扱いで仮まとめのほうさせていただきたいのですがよろしいでしょうか?
あと所用で今日中の更新は無理そうです。すみません
380 :それも名無しだ :2006/11/26(日) 15:04:32 ID:AXXlaI5K
>>仮まとめ管理人さん
いつもお疲れ様です。
更新は早さ云々より続けてくれることがありがたい。頑張って下さい。
381 : ◆/.Cqqep.oI :2006/11/26(日) 17:12:28 ID:1ZbzPyrZ
>>管理人さん
返答が遅くなってすいません。
お察しのとおり、2話扱いでお願いします。
382 :それも名無しだ :2006/11/26(日) 23:09:57 ID:gQIFWdpT
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r'.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:: : : : : ._〈 愛称:コスモ、アフロ
. {.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:..: : : : : j 声優:塩屋 翼
ゝ、.:.:.:.:.:.:_. -‐'´`',ニ=-、__.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..: : :}
)、.:.:.:}二`=、 '⌒..ニ二^~`ミ.:.::.:r,ニ,'i:;:;:;:;:;:;ソ
`L_;;| r,r…〉 !'」......! ミ.:.:|「`l l:;:;:;:;:;メ
} '┴/ リノレ‐'ノ:;:;;r'′
/l (__ - r<〜'
. /;:;:l 、_--‐・ |:;:;:;`'‐- 、
/.;:;:;:;`ヽ ゙゙゙゙ .-' ト、:;:, -‐-、`-、
_,,.. -/.;:;:;:;:;:;:;:;:`_=、…''' ´ / lli{..:...:...:...``゙'ー-、
_r'"´..:...:...:.∠ -‐…''゙¨´..:..:.ヽ、 (_../^}...:...:...:...:...:...:..:...`、
ノ、_...:...:...:...:...:...:...:...:...:...:...:...:...:...:..`|l…---‐''´ /.:...:...:...:...:...:....:..:..:.`
登場作品:伝説巨神イデオン
15話『金髪お嬢とテロリスト』からガウルンに襲われていた
カテジナを助けるためにジガンスクード・ドゥロを駆りギャリソンさんと共に
ガウルンを撃退する。その後、カテジナとギャリソンと共に行動し穏やかなスタート
を切ったと思われた。だが、バサラと遭遇しカテジナがラーゼフォンを奪取
したためチームがバラバラとなる。そして、ギャリソンの死を悲しみバサラの歌に心を
癒されている最中にジョナサンの奇襲を受ける。機動性の高いF91を倒すため広範囲攻撃の
G・サークルブラスターを放とうとするも生きていたバサラがいたため躊躇。
そのままコクピットにヴェスバーを撃ち込まれ蒸発、死亡する。
イデには取り込まれなかった。
なお機動戦士ガンダムF91ではビルギット・ピリヨ役であるので
何となく運命を感じないでもない。
もうちょっとガンダム作品出展の参加者と絡んで富野節とかを発揮して欲しかったものの
よく考えるとレオパルドやマスターガンダム、カテ公、F91、ジョナサン、と意外と富野系や
ガンダムに絡んでいたりする。(F91をガンダムと認識していたし)
バサラの歌に希望を見出すもののバサラは喉が潰れ瀕死の状態。
このことを考えるとカテ公に関わった男はウッソやクロノクルを始め不幸な目に
あう運命かも知れない。
383 :それも名無しだ :2006/11/27(月) 16:26:44 ID:qdM5icUx
リョーちん(;´д⊂)…
ユーゼスがサイバスター乗ったとして、精霊的な加護はなくてもラプラスコンは使えるかな?
その場合因果律操作は無理だろうけど、短期未来予測とかならできそうだ
384 :それも名無しだ :2006/11/27(月) 22:31:43 ID:j/aWMUbh
そういえば、マーダーなのに放送に反応しそうなのが二人残っているな。
御大将とカテ公。
御大将はリリーナとラクスを嫌いな人種として把握してそうだし、
カテ公はギャリソンさんの死を……喜びそうだし。
385 :それも名無しだ :2006/11/27(月) 23:20:30 ID:wQhQQclH
御大将は「アイビス=ブレン」の名前が呼ばれなかった事に狂喜するかもしれん
386 :それも名無しだ :2006/11/27(月) 23:25:48 ID:ghBqSUIZ
>>385
そっか、まだ御大将はジョシュアの名前を「アイビス=ブレン」だと勘違いしたまんまなんだ
「ふはははははは!あのような状況から生き延びるとは、面白い…気に入ったぞ、アイビス=ブレン!
なんとしてでも探し出し、今度こそ決着をつけようではないか!」とか言いそうな雰囲気
387 :それも名無しだ :2006/11/28(火) 01:56:12 ID:0LDPvJ91
案外気絶して、何も聞いてないこともありうる
388 :それも名無しだ :2006/11/28(火) 11:35:37 ID:rIZf3qe8
>>386
御大将的には横やり入りまくりの決着だったから、納得いってなきゃ再戦望むかもね
そして勘違いで御大将につきまとわれるアイビス
不敏な娘やね
389 :それも名無しだ :2006/11/30(木) 01:20:52 ID:81NAiPCO
>>388
声は聞いてるとは思うけど実際にアイビスに会ったら気力が0になりそうだ。
シャアもいるし。
そういえばカテ公って今どこにいるんかな?
バサラたちを振り切ったということはD-5のあたりぐらい?
他のところだとその他の参加者と遭遇してそうだし。
390 :それも名無しだ :2006/11/30(木) 02:03:16 ID:IodZMl7W
多分その辺りだろうね
南下してきたユーゼス組かテニア・ムサシ組あたりと遭遇する率が今のところ高そうかな
あとは行きすぎてD-5突き抜けるとゼクス達に追い付く
391 :それも名無しだ :2006/12/02(土) 00:01:01 ID:mfcEeUBv
ifの無敵戦艦ダイにアルトロンガンダムが積み込まれたってのは本編ではどうなの?
コクピ潰されてんのに。YF-21に移植…は無理だしな
392 :それも名無しだ :2006/12/02(土) 00:09:20 ID:uMRzTw2L
ヘビーアームズのコクピットなら整備できそうな人間がいるなら
ナタクに移植できそうなんだけどね。
ただそれをできそうな参加者が極端に少ないのが問題だけど。
完璧お蔵行きかな?
393 :それも名無しだ :2006/12/02(土) 00:38:28 ID:NuUcQMAw
ダイの砲撃で辺りが焦土に立ってるし、木っ端微塵になっていたら、
完全にアウトだろうな。
394 :それも名無しだ :2006/12/02(土) 01:30:34 ID:aNM245S5
ところでシンヤがペガスを手に入れたら、ハイコートPSYボルテッカを撃てるようになるのか?
395 :それも名無しだ :2006/12/02(土) 21:19:30 ID:0luQlV/f
できないことはなさそうだけど、ペガスが勝手に逃げていきそう。
396 :それも名無しだ :2006/12/03(日) 02:03:34 ID:iVniO12T
そういえばペガスって武器をとうさいさいていたっけ?
397 :それも名無しだ :2006/12/03(日) 02:19:09 ID:D5E3Uuct
単機で行動可能だったし武装は付いてるでしょ
398 :それも名無しだ :2006/12/03(日) 02:25:37 ID:j+g+6Yrm
ぺガスはなんとなく機体というよりオプションような雰囲気がする
一次のエルマみたいな
まあ、テッカマン見たことないから全然詳しくないんだけどな
399 :それも名無しだ :2006/12/03(日) 03:12:42 ID:E4pSeiW8
機動兵ペガス
身長2.7m、体重6.5t、飛行速度M2.34/49000ft(クラッシュイントルードモード時)
武装:7.2mmバルカン砲×4門、レーザーランチャー×2門に加えてミサイルを装備
装備:テックシステム、ハイコートボルテッカ用フェルミオン砲、高機動ブースター
400 :それも名無しだ :2006/12/03(日) 04:00:12 ID:JvdS8bdf
一応支給機体だし武器はついてるだろうな。
401 :それも名無しだ :2006/12/03(日) 22:48:26 ID:yGRLCbQ9
J・アークの艦首部分ってあの小型の機体に分離変形できるのか?
ならF91じゃなくてもキラの特性に合う気はするが
402 :それも名無しだ :2006/12/03(日) 22:54:03 ID:9i2SxHVI
Jアークは艦首部分がプラグアウト&フージョンしてジェイダーになる。
大きさはガイガーと同等なので、MSとも同じぐらい?
攻撃方法は両手のプラズマソードのみに限られるが、かなりの高速移動が可能。
残された本体もトモロがいる限り稼動できるので、事実上1機で2機分の戦力持ち。
ジョナさんはかなり惜しいことをした気がするw
403 :それも名無しだ :2006/12/03(日) 23:34:43 ID:yGRLCbQ9
武装は剣だけなのか。デス(ryばりの羽が強そうだと思ったんだが。
でもそれじゃあ、アスランと合流できたら、コンビネーションアサルトってよりはツインレーザーソードだなw
404 :それも名無しだ :2006/12/03(日) 23:40:54 ID:9i2SxHVI
羽……はどうなんだろ?
無印&ファイナルは全話観たけど、「プラズマウイーング!プラズマソード!」って叫んで切りかかってるけど、果たしてあれに攻撃力はあるのかな。
405 :それも名無しだ :2006/12/04(月) 00:09:49 ID:D+l2k4ta
某サイトを調べたらプラズマウィングは推進装置、
『装備はプラズマソード、反中間子砲、ESミサイル、使用未確認であるが、
足の甲に装備された対空レーザー砲などの豊富な武装を有し、
推進用装備としてプラズマウィングを装備する』
とのことなお、その場合はjアークの戦闘力が減るらしい。
某サイト
ttp://www3.osk.3web.ne.jp/~siraisi/GaGaGa/gstone/gmf.htm
406 :それも名無しだ :2006/12/04(月) 00:10:58 ID:4jD8p1Pb
>>402
艦首じゃなくて艦橋な
407 :それも名無しだ :2006/12/04(月) 00:48:12 ID:UT37f0F5
戦艦…てよりはフリーダム+ミーティアみたいなものだな。
小回りきくやつにはパージ、防御力あるやつは戦艦で…と。
Jアーク大当りじゃん。
一次のときのようにゼオラがいたらJフェニックス撃てたのかなW
408 :それも名無しだ :2006/12/04(月) 01:29:34 ID:lfPr7plD
Jフェニックスは、どっちかというとGストーンの確保かな。
あれやるには艦体全体を保護するジェネレイティングアーマーを維持しつつ、
更に艦体全体に充填するほどのJパワーを、JジュエルとGストーンによる
共振作用で得る必要があるから。
使うとゲームと違って、Jパワーがリチャージされるまでは行動不能にだし、
構造疲労をも起こすから、使うとしてもホントに最後の手段だろう。
409 :それも名無しだ :2006/12/04(月) 17:43:00 ID:cBLyXTSj
>>405
そのサイトみたら、「GGG機動部隊の中でもそのスピードに対抗できる者はいない」って
ボルフォッグでもかなわないのか…ジェイダーだけでもすごいな…
戦闘力落ちるといっても単独でJクォース使えるのか…
410 :それも名無しだ :2006/12/04(月) 20:58:03 ID:kbbGHIh0
>>409
見てきた
とんでもないスペックだな
最大航行速度で秒間にロワを140周以上
地球なら余裕で1周か
411 :それも名無しだ :2006/12/04(月) 23:39:12 ID:4jD8p1Pb
つうか三連装無限ミサイルランチャーとか牽引ビーム発振機とかESウィンドウ空間転移装置とか
オーバーテクノロジーだろ、コレはキラ大活躍か?
412 :それも名無しだ :2006/12/04(月) 23:49:02 ID:sOXxGB0L
まあロワ補正は掛るだろうからあんま無茶させるなよ
413 :それも名無しだ :2006/12/04(月) 23:50:36 ID:mIHm5Akc
ジョナさんかわいそす。
おのれのうかつっぷりに頭抱える時期も出てくるのかなぁ。
414 :それも名無しだ :2006/12/04(月) 23:54:06 ID:UT37f0F5
ジョナさんが(性能をフルに引き出せるとして)乗ってるなら恐ろしいが、キラはゲーム破壊派だからあんまり見せ場ないかもよ。
制限解除して対主催となった時は最強クラスだが…
415 :それも名無しだ :2006/12/05(火) 01:16:14 ID:aw6Vh76t
竜馬あたりとフュージョンしてたら今頃手が付けられなかったな
416 :それも名無しだ :2006/12/05(火) 01:36:11 ID:FI7/t8ym
今残ってるので明らかに通常機体から逸脱してるのは
Jアーク、ガオガイガー、、メディウスロクス(AI1?)、真ゲッター1、ラーゼフォン、鉄火マン、サイバスター、ガドルヴァイクラン
か。結構あるな。俺は正直ザ・ワールドのラフトクランズがあっさり脱落したのに驚いたよ
417 :それも名無しだ :2006/12/05(火) 02:58:39 ID:c+buLFwk
その中で無差別マーダーがゴステロとシンヤの二人だけなのがなんか惜しい
予備軍は一杯いるけど
神聖カテジナさんをちょっとみてみたい
418 :それも名無しだ :2006/12/05(火) 03:02:22 ID:0uRF3Yc+
ガオガイガーは片腕なくしてH&Hができなくなった分つらい物があるな。
ところで、ゴステロはサイボーグだから良かったけど、コディネイターとはいえ、
サイボーグや超人じゃない生身のキラが、フュージョンやって大丈夫だろうか?
ルネも体がバラバラになりそうって言っていたし、不完全なサイボーグだった
兄ちゃんはファイナルフュージョンで死んじゃったけど。
419 :それも名無しだ :2006/12/05(火) 08:27:06 ID:amCiQZky
支給機体にされている以上はフュージョンをして大丈夫じゃないの?
原作がGストーンやJジュエルとかがないとフュージョンできない設定だったから
ガイガーとjバードも改造は施されているだろうし。
420 :それも名無しだ :2006/12/05(火) 08:38:17 ID:Krw03VSn
そういえばゴステロにはまだキャストオフ→ガイガーという最後の手段があるじゃないか!
ステルスガオー&ドリルガオーさえ無事なら充分戦えるし、超頑張れゴステロ。
421 :それも名無しだ :2006/12/05(火) 16:44:29 ID:5ISYDMuP
だけどJアークがジョナサンとの合体を拒否したように、そのうちギャレオンもゴステロに見切りを付けそうな予感。
422 :それも名無しだ :2006/12/05(火) 16:46:56 ID:Krw03VSn
デク「ギャレオンだって生き延びたいからな!」
ガオガイガーがもっとボロボロになったらゴス様が強制排出されるかもね。
機体無しパイロット達にまだ望みがあるか??
423 :それも名無しだ :2006/12/05(火) 20:13:39 ID:AfAZYVot
そこで旧ザク争奪チキチキレースですよ。
「これ……ギャバンさんのボルジャーノン!?」
なネタがやりたくなってきた。
424 :それも名無しだ :2006/12/05(火) 20:37:00 ID:amCiQZky
マサキは最初のスタート地点付近に戻されることになりますね。
(ちなみに旧ザクはマサキの最初の乗機
425 :それも名無しだ :2006/12/05(火) 21:12:09 ID:t9L1zclA
>>416
マスターガンダムとフォルテギガスは?
ハイパー化すればレプラカーンも
超エネルギーみたいなものはないがダイも化け物クラスじゃね?
426 :それも名無しだ :2006/12/05(火) 21:17:25 ID:uOPwi6Gx
フロスト兄弟はどうなのだろう。
あの兄弟の性格からして「私とオルバ(兄さんと僕)さえゲームから脱出できれば後は知った事ではない」
なんだろうけど、逆を言えばゲームに乗るつもりがないので自分達の身を守る
(あるいは脱出に必要な人間を守る)場合以外の殺しをする必要は今の所は無い。
ジョナサンみたいに一時の楽しみの為に必要もない殺しをするようなタイプでもないし……
427 :それも名無しだ :2006/12/05(火) 21:30:28 ID:5Wb+ReHj
>>425
ダイと言えば・・・書くためにちょっと調べてみたら、
初代ゲッターの攻撃を全て防ぐことができるほどのバリアをはれるという設定が・・・
428 :それも名無しだ :2006/12/05(火) 21:47:16 ID:AfAZYVot
>>427
「初代ゲッターの攻撃防げてもインフレだらけのここじゃ意味無いだろwww」
と思った俺はどう見てもスパ厨です、本当に(ry
429 :それも名無しだ :2006/12/06(水) 01:50:00 ID:llKPUyjm
>>428
まぁ、初代ゲッターの十倍の力を持つといわれているゲッターGと同等の黒ゲ
その黒ゲですら>>416の連中に混ぜると見劣りする参戦機体群だからな
ところで凰牙や大雷凰ってどの程度強いの?
430 :それも名無しだ :2006/12/06(水) 02:14:57 ID:mvl/HmF5
凰牙→強さの本領であるデータウェポンが無いので大して強くない。
おまけに強さの要の足のタービンまで壊されてるので、さらにパワーダウン。
今の強さは武器やチャクラが使えないブレンと同程度じゃね?
大雷鳳→真ゲッターと同等以上、主人公補正ばりばりの卑怯くさいオリジナルロボ
431 :それも名無しだ :2006/12/06(水) 02:33:00 ID:CKkG4WCZ
ゲーム中の性能ではダイライオウは確かに強いが、実際はこれといって特殊な装備やら不思議パワーがあるでもないんよね。
真ゲッターと同等といえるかは…てか無理だろ。あくまで人の作った技術の範疇にあるよ
432 :それも名無しだ :2006/12/06(水) 02:44:44 ID:mvl/HmF5
>>416
あとナデシコも逸脱してるな。
専用兵器か同種の防御装置を持つ機体の肉弾以外をすべて無効化するDフィールドと
Dフィールド以外では防御方法がないグラビティ・ブラスト装備。
433 :それも名無しだ :2006/12/06(水) 04:31:59 ID:T45Oz//n
相転移砲と違って、グラビティブラストは重力波を防げるか、そらせれば
防げる。ナデシコではディストーションフィールド以外にそれがないから、
ディストーションフィールドでしか防げない。
ディストーションフィールドは質量が微小なビームとか光学兵器やグラビ
ティブラストに有効だけど、逆に質量の大きいミサイルや銃弾などの質量
兵器には相対的に効果が薄い。効果は光学兵器(効果がない)>グラビティブ
ラスト>実弾兵器の順。
434 :それも名無しだ :2006/12/06(水) 16:15:02 ID:TPuUkUt/
>426
フロスト兄弟・・・マーダー化すれば面白いキャラである反面
そうなる可能性が最も低い部類に入るキャラですね。
他人を利用しようとしながら実は自分達が損な役割になってる
光景の方が想像しやすいw
435 :それも名無しだ :2006/12/06(水) 16:29:28 ID:ko6KzknY
>>429
大雷鳳
システムLIOHの力使えば、人間の限界の力を引き出し最強クラスの力を得られる
体ボドボドにする諸刃の剣だけど
機体は最高出力で攻撃すると、壊れちゃう欠陥機
何故か物理の法則無視した攻撃できるけど
凰牙
データウェポンがあれば遠距離、中距離、近距離と全てに対応できる
ボンボン版の超設定使えば補給いらず?
436 :それも名無しだ :2006/12/06(水) 16:37:19 ID:ko6KzknY
あと、大雷鳳はトウマ以外は歩くこともままならないって設定もあったな
437 :それも名無しだ :2006/12/06(水) 17:50:33 ID:wni2+s8V
大雷鳳、パイロットコックピットまで引き上げてくれる
トラクタービームに何気に超技術を感じる。
438 :それも名無しだ :2006/12/06(水) 18:15:53 ID:/WJ+9Hos
フロスト兄弟は片方が死んだ場合、残った片方がマーダー化する可能性は非常に高いと思う。
レジセイアが本当に死んだ人間を生き返らせる事が出来るなら、それに賭けるしかなくなるから。
エビル辺りと因縁付けて戦わせると面白そうなんだよなぁ、フロスト兄弟。
オルバとのブラコン弟対決とか、シャギアとのVS森川兄貴とか。
439 :それも名無しだ :2006/12/06(水) 18:23:12 ID:pYs0cwzP
>>438
だがその前にダイやら禁止エリアやらカテ公やらテニアやらこうしょうにんやら
がいるため可能性としてはきつい気が……
ハッ!ナデシコが北に行けばありえそうな展開かもしれない。
440 :それも名無しだ :2006/12/06(水) 18:34:57 ID:yh1Ic2+3
ツインズシンクロ会話では腹黒い事話してるけど行動は
反主催(脱出にはそれしか方法がないから)
反ゲーム(ゲームに乗れば最終的に兄弟で殺しあうしかなくなるから)
と「正義の味方」バリバリ、ってフロスト兄弟が面白そう。
第一次のイキマみたいな役どころで。
441 :それも名無しだ :2006/12/06(水) 18:39:57 ID:g493Doex
シンヤもいいがニュータイプ勢と接触させてもおもしろいと思う
442 :それも名無しだ :2006/12/06(水) 22:25:55 ID:CKkG4WCZ
ニュータイプ勢には御大将とも絡んで欲しいな。
ところでYF-21が大破したら、アキトが乗れそう(動かせそう)なのって核ミサイルしかなくね?
443 :それも名無しだ :2006/12/06(水) 23:36:59 ID:pYs0cwzP
カティアの機体のパーツで復元できるんじゃないの?
規格は同じなわけだし。コクピットが無事ならアムロやユーゼスあたりなら
なんとかなりそう。
444 :それも名無しだ :2006/12/07(木) 02:57:04 ID:Avoxp6TP
設備があればね。そういやナデシコやダイは中に設備あるんじゃない?
「こんなこともあろうかと、ですの」みたいな。
整備用のね
445 :それも名無しだ :2006/12/07(木) 06:42:30 ID:OFjPjosH
ヒイロ・九鬼・モンシア・バーニィ予約します
446 : ◆I4R7vnLM4w :2006/12/07(木) 06:46:21 ID:OFjPjosH
トリ忘れてた
改めてヒイロ・九鬼・モンシア・バーニィ予約します
447 :それも名無しだ :2006/12/07(木) 07:24:00 ID:AS4ORkPv
>>446
OK、期待してるぞ、ジョッシュ(ID)
448 :それも名無しだ :2006/12/08(金) 20:18:05 ID:SzynYmHr
最近、日曜の朝になると思う事があったりする。
シャギアにヴァイローズ、オルバにアースゲインを支給して、地獄兄弟やらせてみたかったなぁとか。
449 :それも名無しだ :2006/12/08(金) 23:11:52 ID:k/I6/EQR
ダイゼンガーとトロンベはどうですか?
450 :それも名無しだ :2006/12/08(金) 23:20:26 ID:IQ1mtBoX
Jキャラはうまくやれば意味地獄兄妹になれそうだ
451 : ◆I4R7vnLM4w :2006/12/09(土) 01:01:14 ID:jIWKXGja
追加で孫海王使いたいんですけどいいでしょうか?
452 :それも名無しだ :2006/12/09(土) 01:16:52 ID:XLvugHPS
>>451
OK,忍!
453 :それも名無しだ :2006/12/09(土) 01:43:24 ID:Q7DMOkrU
>>451
基地は時間的に混雑してるから気を付けて〜
454 :ゲスト集いて宴は始まる ◆I4R7vnLM4w :2006/12/09(土) 02:29:26 ID:jIWKXGja
G-6基地の端にあつらえられた補給ポイント周辺に物言わぬ巨人が崩れ落ちていた。
そのコックピットの中、巨人の主が目を覚ます。
「うっ・・・ここは・・・いけねぇいけねぇ。寝ちまったのか・・・」
うっすらと目を開けたモンシアはぼんやりとコックピットを見回す。
ぐちゃぐちゃに潰れた内部が目に飛び込んできて、小さく舌打ちをした。
機体の状態を把握しようとコンソールに手を伸ばす。右手がやけに重かった。
だがそれを無視してその右腕を動かし続ける。血で重く湿った包帯がわりのシャツが見るからに痛々しい。
尺骨が折れていたが、橈骨が折れてないのがまだしもの救いだった。
腕が使い物にならなくなったわけじゃない。痛いなんてもんじゃないが指は動く。
「システムは正常。動力は・・・・・・生きてやがる。動けるのか?」
通常の手順で機体を起動させようと試みる。
だが断線した回路がショートしパチパチと音をたてるのみで無駄だった。
機体の駆動部の8割は修復不能。エネルギーバイパスもほとんどが機能不全。
「無事なのは・・・動力部とレーダに通信機くらいのものか・・・」
この状況では動力が無事でも意味はない。
修理するより一から機体を作り直したほうがはやい。
今のこいつはガラクタ。それが確認の末モンシアの下した判断だった。
暗澹とした気持ちがのしかかり重い体がさらに重くなる。
気を紛らわそうと時刻を確認した。
「クソッ!放送まで聞き逃しちまった・・・・・・」
どれもこれも応急処置は済ませてはいるが、尺骨・肋骨合わせて数箇所の骨折、右腕と右わき腹には突き出してきた鉄材が空けた穴。
小さな擦り傷・きり傷・打ち身などは数えてたら日が暮れちまう。
おまけに機体は運用不能。放送まで聞き逃したときたもんだ。
こりゃ、厄日だぜ。さてどうしますかねぇっと、モンシアさんよぉ……
ため息を一つした後、胸元からタバコを取り出し銜えた。
タバコと一緒に取り出したライターで火をつけ、煙の流れていく先をぼんやりと眺める。
でも、まぁ…バニング大尉……
どうにかなるんじゃないですかい。このくらいなら……
455 :ゲスト集いて宴は始まる ◆I4R7vnLM4w :2006/12/09(土) 02:30:02 ID:jIWKXGja
転げ落ちるように機体から出たモンシアはヘビーアームズの残された左腕に噛り付いた。
そして、ガトリングガンから巨大な弾を抜き取り、ばらして火薬を回収した。
腕部の怪我は特に問題なかった。腕を貫いた鉄材は幸いにも大事な血管を避けて通ったのか既に血は止まっている。ちょっとした銃創と思えばわけはない。
折れた骨も抜いた鉄材を添え木の代わりにして固定は済ませていた。
だが、腹部の穴がどうにもヤバイ。血でぬれた包帯代わりのシャツをどけてみる。
傷口を拭うとゴボッと音をたてて新しい血が際限もなく湧いてきた。視界がわずかに霞む。
「ちっ、一思いにやってくれてりゃぁよぉ。こんなことせずにすんだんだがな・・・・・・。ヒヨッコが半端なことしやがって・・・」
量を調節した火薬を血で湿気らないようにビニールの袋に入れ、腹部にあてがう。
手荒でも何でも腹の傷をふさぐ必要があった。
「・・・・・・うらむぜ・・・バーナード・ワイズマン」
適当な長さの木の枝を口に咥え、モンシアは短くなったタバコを火薬に向かって投げ捨てる。戦闘のそれに比べれば遥かに小さな炸裂音が周囲に響いた。
456 :ゲスト集いて宴は始まる ◆I4R7vnLM4w :2006/12/09(土) 02:30:37 ID:jIWKXGja
「どうだ?」
壊れたヘビーアームズからそう遠くない建物の影に隠れる二つの機体の姿があった。
二機は遠めに敵機を確認した瞬間から地上を慎重に移動、確認を繰り返しつつジリジリとその距離を詰め続けていた。
「目標から熱源反応は確認できない。ここからでは断定できないが、どうやら撃墜されているらしい」
「そうか・・・。もう少し接近はできないか?」
「無理だ。奴と交戦した者も近くにいる可能性がある。下手に姿は晒せない」
姿を隠しつつ距離を詰めるのもここが限界。ここから先は瓦礫の山があるのみで姿を隠せるような大きな遮蔽物は見当たらなかった。
「そちらの相手は私がどうにかしよう。仲間にできれば心強い」
「下手な希望は抱かないことだな、九鬼正義。そいつが俺達を襲ってこない理屈などどこにもない」
「それは重々承知だよ。だが、君をてこずらせたほどの相手。それをあそこまで痛めつける者だ。やはり放っておくには惜しい」
モニター越しに二人の視線が絡み合う。
「・・・・・・好きにしろ。今は奴だ。生きているのかどうかは知らないが、念のためとどめを刺しておく。異論はないか?」
九鬼は静かに頷き言葉を返す。
「その機体のエネルギーを考えるとあまり時間もない・・・仕掛けるか?」
「ああ、レイダーが突撃。接近戦に持ち込み仕留める。お前の仕事は接近までのフォローだ」
ヘビーアームズを無視した迂回行動は不可能だった。それほど標的と補給ポイントの位置は近い。
「いくぞ」
レイダーが物陰から飛び出し、D−2が補給ポイントに気を配りつつ牽制の弾幕をはる。
「目標捕捉。これより破壊する」
一瞬で接近したレイダーのミョルニルがヘビーアームズのコックピットを完全に潰した。
「やったか?」
ミョルニルをどけ、グチャグチャに圧壊されたコックピットを確認する。
「目標の破壊を確認。九鬼正義、これから補給に移る。念のため周囲の警戒を頼む」
しばしの思考の後、答えが返ってくる。
「わかった。ではついでに基地の設備の確認もかねて哨戒をおこなってこよう」
そういい残すと九鬼は飛び去っていった。
457 :ゲスト集いて宴は始まる ◆I4R7vnLM4w :2006/12/09(土) 02:31:11 ID:jIWKXGja
バーナード・ワイズマンは一人ゲッターのコックピットで息を潜めていた。
整備は既に完了している。
基地に接近してくる二機は早い段階に基地のレーダーが教えてくれた。
そして、整備の完了するまではと思って息を潜めた。
整備が終わる頃には敵機は二手に分かれていた。そして、今はすぐ目と鼻の先に片割れがいることをレーダーが指し示していた。手を伸ばせば届くほど近くに・・・。
逃げ出すべきか?やり過ごすべきか?それとも戦うべきか?
戦うべきだ。答えは出ている。ここで逃げ出すと自分は戦えないそういう気がした。
戦う腹は決めた。だが交戦は最低限に抑える。
相手の虚をついて迫り自分の間合いで戦いきる。距離を開けられたら躊躇せずに撤退。
それがゲッターの損傷度を見る限り現実的な判断だった。
あとはきっかけだけ。ゲッターの炉に火を入れ動き出して先手を撃つまで生じるタイムラグ。それをチャラにするだけの敵の気を引く何か・・・。
その答えは出ないままゲッターは身を潜めている。
潜めているうちに大破したヘビーアームズの姿がふっと脳裏をよぎった。とたんに臆病が体を支配する。
俺に倒せるのか?攻撃を仕掛けて逃げられないか?
まてまて、それ以前に相手は二機だぞ!それで俺は無事でいられるのか?大丈夫なのか?
一度勢いを失った思考は渦を巻いて体の動きを鈍らせ、いたずらに時間が過ぎていく。
心臓が高鳴る。汗が吹き出る。歯の根は合わず、ガチガチと音をたてる。
大丈夫・・・大丈夫だ
ゲッターを使いこなすんだ
戦って、生き残って、そして帰るんだ
強気と弱気が交錯する。その精神の波に翻弄されながらもバーナード・ワイズマンは身を潜め、たた機会を待ち続けていた。
458 :ゲスト集いて宴は始まる ◆I4R7vnLM4w :2006/12/09(土) 02:32:05 ID:jIWKXGja
大破したヘビーアームズにレイダーが向き合って沈黙している。
妙だ・・・
あまりの手ごたえのなさに疑念がヒイロの頭をよぎる。
しかし、手ごたえの軽さは攻撃前に既にパイロットが息絶えていたか機体の損壊の激しさから行動不能に陥っていたと考えれば頭では納得のいくものではあった。
だが、何かがおかしい。本当に気のせいなのか・・・・・・
防盾砲をコックピットに突きつける。一発、二発、三発と撃ち込まれヘビーアームズの潰れたコックピットに青白い火花が散る。最後にミョルニルを再び撃ち込んだ。
だが、疑念は消えなかった。
どうかしている・・・
例え生きていたとしてもこれではどうすることもできないはずだ・・・
疑念を振り払うようにヘビーアームズに背を向ける。
補給ポイントへ足を踏み出そうとしたとき、ノイズを伴いつつ一つの音声通信が繋がり、ヒイロは目を見開いた。
「・・・・・・ちっ・・・ど・・・たら、繋が・・・・・・。聞こえ・・・・・・るか?・・・5・・・2・・・。・・・8・2だ!」
反射的にヘビーアームズに銃口を突きつけレーダーに目を走らせる。
敵機はおろかD−2の反応も確認できない。周囲に機動兵器の反応はなにもない。
小さく舌打ちを一つして回線を528に合わせる。同時に逆探知も開始した。
「・・・・・・何のようだ?」
「声がずいぶん若ぇな。そう猛るなって・・・・・・ちょっとした用事があるだけだ」
「俺も聞きたいことがある。リリーナ・ドーリアンを殺害したのはお前か?」
「かぁ〜、最近のガキは口の聞き方もしらねぇな。おい、ガキ。お前の名前は?・・・・・・ぅぃ、ヒック!」
「・・・・・・」
「どうした?坊ちゃん、お 名 前 は ?」
「・・・ヒイロ・ユイだ。酔っているのか?」
「あたぼうよ!酒が怖くて、戦争が出来るかああ!!」
さっきから微妙に話が噛み合わない。
「・・・・・・答えろ!リリーナを殺したのはお前か?」
459 :ゲスト集いて宴は始まる ◆I4R7vnLM4w :2006/12/09(土) 02:32:54 ID:jIWKXGja
「・・・ぅぃ〜。おい、ヒぃいぃぃロぉ!いいか?よく聞け。今お前の周りには俺様が用意したスペシャルな罠が張られている」
相手の言を聞き流しながらヒイロの目はモニターを走っていた。手はせわしく動き、次々と必要な動作をおこなっていく。
「死にたくなかったらその機体をこのモンシア様に明け渡しな」
相手の位置の割り出しが完了しヒイロの手が止まった。視線を基地管制塔に移し睨みつける。
「断る。最後だ。リリーナ・ドーリアンについて知っていることを教えろ」
「その女、お前のこれか?ヘッ!ざまぁねぇな!ハッハッハッハッハッハ!」
ミョルニルの狙いを基地の管制塔に定め放とうとした瞬間、突如レーダーに高熱源反応がかかる。
「この反応は・・・」
ヘビーアームズの炉心が人為的に暴走をはじめ自機の状態を省みずに無制限に熱量が増大していく。
「・・・自爆」
退避は・・・無理だ。間に合わない。
レイダーの足を地にしっかりとつけ衝撃に備える。
自壊をはじめたヘビーアームズから恐ろしいほどの光量が放たれ、ヒイロの目の前から彩が失われる。
白と黒の二色のみ残った光景。その光景もやがて白一色に塗りつぶされ、最初に衝撃が、やや遅れて轟音が襲い掛かってきた。
「言っただろう?スペシャルな罠が張られているってな・・・ぅぃ〜、ヒック!」
その轟音と機体の振動に紛れて耳障りな声が最後にヒイロの耳に届いた。
ヘビーアームズの自爆、それは周囲のものを巻き込み大気を震わせていった。
グラスに酒をそそぐように男達はマガジンに弾を込める
乾杯のかわりに銃声を 抱き合うかわりに銃弾を
今宵はパーティーナイト
狂った男達の宴が 今 幕をあげる
460 :ゲスト集いて宴は始まる ◆I4R7vnLM4w :2006/12/09(土) 02:33:40 ID:jIWKXGja
爆発の衝撃で割れたガラスを払いのけモンシアはレーダーに噛り付く。
機体の反応は見られなかった。
「よぉし!これであの野郎もお陀仏よ!このモンシア様に逆らうからこういうことになるってんだ!ハッハッハッハッハッハ!」
そして、マッカランのボトルをあおる。モンシアの支給品の中にはどういうわけかアルコールが数点詰め込まれていた。
最初は痛み止めと称して呑み始めたのだが、現在目的は大きくそれ、嗜好品として飲み干された瓶が管制塔の床には数本転がっている始末である。
「ハッハッハッハッハッハ!」
酔いも手伝って現在のモンシアは上機嫌であった。
目的の方向に赤い火が灯りやがて巨大な噴煙を巻き上げるのが見えた。
「僕のいないところで大いに盛り上がってくれちゃってるみたいだね。いやはや実に結構」
地鳴りと共に巨大な噴煙が拡散し広がっていく様を眺めながら孫光龍は口元を歪める。
勝者が一人しか許されぬこのゲームにおいて他者の潰し合いは自身の立場を優位に立たせる。
主を探す面から考えても、自分のあずかり知らぬところで死んでいく参加者などに何の興味もない。
自分が仕えるべき者がここにいるのならばそれは放っておいてもいずれ自分の前に姿を現すはずであろうと彼は考える。
ゆえに参加者同士の潰し合いは彼にとって決して悪いものではなかった。
「でもね。僕とていつまでも蚊帳の外というのは面白くないものさ。かわいそうだが一枚かませてもらうことにするよ」
だが、一人洞窟に閉じ込められ派手な祭りから遠ざけられていたものの心境といえようか、それとも一人除け者にされた虚しさからといえようか、彼は騒ぎに混ざることを望む。
とるに足らぬものたちを軽く潰すその快感を求めて彼は狂宴へと突き進んでいた。
461 :ゲスト集いて宴は始まる ◆I4R7vnLM4w :2006/12/09(土) 02:34:18 ID:jIWKXGja
大地が揺れ、格納庫を衝撃が襲った。
その瞬間、バーナード・ワイズマンははじけたように動き始めた。
ゲッターをすばやく起動させる。それまでの気の迷いはもうない。今はただ目の前の敵を倒すだけ、ただそれだけに思考をゆだねる。
レーダーを頼りにスパイラルゲッタービームを放ち、トマホークをその手に構えた。
「うおおおぉぉぉぉぉおおおおおおおおお!!!!」
続いて勇気を振り絞るかのような叫びをあげながら、彼は戦場に身を投じた。
補給ポイントの方向で何かが瞬くのを九鬼正義は目撃した。
「あれは奴が残った方角・・・・・・見間違いか?いや・・・」
一瞬のうちに消えて見間違えかと思ったそれは、やがて大きな空気の壁となってD−2に迫ってくる。
それを確認した九鬼はやり過ごそうと近くの建物の影に身を潜めた。
隠れるのとほぼ同時に衝撃が大地を揺らし、わずかに遅れて轟音が耳を劈く。
「一体何がおこって・・・・・・熱源反応だと!?」
敵機の接近を告げる警告音に慌ててレーダーに目を走らせたのと、前方の建物から多数の光の帯が放たれたのはほぼ同時であった。
嵐のような気流の渦に翻弄される機体の中、明らかに異質な衝撃が九鬼を襲う。
機体の損害状況の確認も後回しに姿勢制御をおこないつつ敵機を睨みつけた。
格納庫の破片と粉塵を裂いて黒い大きな機体が突貫してくる。
(クソッ!一旦距離をとって・・・・・・)
とっさの退避行動。もとよりこの近距離はD−2のレンジではない。
交戦するにせよ、説得するにせよまずは後退であった。
だがフルブーストで退避行動を取ったはずのD−2の動きが鈍い。逃げ切れない。
既に両者の距離は10mをきっている。
退避する時間はない。慌てて通信を繋げる。
「おおおおおぉぉぉぉぉぉおおお!!!」
雄叫びが飛び込んできた。視界の先の敵機はもう手を伸ばせば触れれるほど大きい。
振り上げられた巨大な斧が目に映る。体が凍りつく。
声を振り絞り叫んだ。
「待て!こちらは君の敵ではない!!」
斧が真っ黒が客観的には急速に感覚的にはゆっくりと大きくなる。
ふとピエロの半面が目に映った。そこにはこちらの問いかけをあざ笑うかのような笑み。
思わずゾッとして再び声を振り絞る。
「攻撃をやめr」
視界は斧で真っ黒に塗りつぶされ九鬼正義の意識はそこで途絶えた。
462 :ゲスト集いて宴は始まる ◆I4R7vnLM4w :2006/12/09(土) 02:35:02 ID:jIWKXGja
トマホークをD−2から引き抜く。
潰れたコックピットから赤い血がオイルに混ざって流れ出した。
運良く初撃で敵機の推進力の大半を奪うことができた。相手はろくに退避行動も取れないまま死んでいった。
相手の腕がよかったのかどうかはわからない。だが運は悪かったのだろう。
レーダーだけど頼りに放った初撃の着弾地点、突如ここら一帯を襲った衝撃波。俺は運が良かったんだろう。
「・・・・・・衝撃波?いったい何のだ?」
敵を撃破した余韻から慌てて思考を呼び戻す。レーダーに目を走らせ反応をうかがう。
そこには反応一つない。
だが、周囲の風景は違った。前に交戦した補給ポイントの方角に巨大な爆煙が立ち込めているのが見える。
それは同時に今しがた撃破した機体の片割れがいた方角でもあった。
何かがあった。それは確実だった。だが、何があったのかがまったく分からない。
もう一度、レーダーに目を向ける。やはり何の反応もない。半身が壊れ大破したあの機体の反応も、もう一機の敵機の反応も・・・・・・。
そのとき不意にレーダーに一つの明かりが灯る。方角は南東、爆発があった位置とはまた別。
慌てて闇夜を見上げる。そこには赤いオーラバトラーの影が映し出されていた。
互いに目視圏内、想定外の遭遇戦。これまでのように不意をつくことは不可能だった。
残りエネルギーを確認。機体の動きを考えるとゲッタービームは撃ててあと二発というところだった。
「クソッ!・・・・・・最悪だ」
運というのは振り子のようなもの、一度プラスに大きく傾いたと思っても気づけばマイナスに大きく傾く。
思わず愚痴が零れ落ち、ピエロは一人身構えた。
463 :ゲスト集いて宴は始まる ◆I4R7vnLM4w :2006/12/09(土) 02:35:46 ID:jIWKXGja
【バーナード・ワイズマン(機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争)
搭乗機体:ブラックゲッター(真(チェンジ!)ゲッターロボ 地球最後の日)
パイロット状況:頭部に軽い傷(応急処置済み)
現在位置:G-6基地格納庫付近
機体状態:装甲に多数のへこみ、マント損失、エネルギーを4/5程度消費
第一行動方針:この場を切り抜ける
第二行動方針:ゲッターを使いこなす
最終行動方針:優勝する
備考:頭部に生じているヒビをヘビーアームズのピエロの仮面で隠している】
【孫光龍 搭乗機体:レプラカーン(聖戦士ダンバイン)
パイロット状態:念の使い過ぎで疲労。ギンガナム恐怖症。戦意高揚
機体状態:オーラキャノン一発消費、グレネード二発消費、ハイパー化の兆し在り、顔の牙消滅、左脚部切断
現在位置:G-6基地
第一行動方針:目の前の黒い機体で遊ぶ
第二行動方針:G-6にてレプラカーンの点検。出来ればENの補給も。
第三行動方針:ギンガナムに打ち勝つ
第四行動方針:己の力を上回る主を見つける
最終行動方針:生き残る】
【九鬼正義 搭乗機体:ドラグナー2型カスタム(機甲戦記ドラグナー)
パイロット状況:死亡
機体状況:コックピット全壊、バックパック半壊】
464 :ゲスト集いて宴は始まる ◆I4R7vnLM4w :2006/12/09(土) 02:36:24 ID:jIWKXGja
「動くな!」
けたたましく扉が破られ一人の少年が管制塔に乱入してきた。
だが予想に反してそこには誰もいない。空になったボトルが数本転がっているだけだ。
「逃げ出したか・・・・・・勘のいい奴だ」
ヘビーアームズが自爆したあの瞬間、彼は残ったエネルギー全てをTP装甲に全てつぎ込み、賭けに出た。その結果、少年はこうして生きのびれたわけである。
だが、装甲の一部は融解、内部部品の破壊多数、レイダーは行動不能に陥っていた。
燃料切れも一つの要因ではあったが、TP装甲では衝撃は防げても膨大な熱量までは防げなかったのが大きかった。
少年は乗機に見切りをつけ今はこうしてレーダーに目を向けている。
「南に二機・・・。九鬼正義はどっちだ?コンタクトを・・・・・・いや。これより機体奪取を最優先に行動を開始する」
管制塔から目と鼻の先、ホンの十メートルほど奥。そこでベルナルト・モンシアは
「ぅおえっ!・・・・・・うっ!!」
戻していた。
465 :ゲスト集いて宴は始まる ◆I4R7vnLM4w :2006/12/09(土) 02:37:03 ID:jIWKXGja
【ベルナルド・モンシア 搭乗機体:ガンダムヘビーアームズ改(新機動世紀ガンダムW〜Endless Waltz〜)
パイロット状態:右腕尺・骨腹部肋骨骨折数箇所、右腕・腹部にそれどれ穴、その他小さな傷多数、酔っ払い
現在位置:G-6基地管制塔男子トイレ
機体状態:なし
第一行動方針:吐く
第二行動方針:機体を手に入れる
最終行動方針:???】
【ヒイロ・ユイ 搭乗機体:レイダーガンダム(機動戦士ガンダムSEED)
パイロット状況:内なる激情(判断力は極めて冷静)、疲労、体中に軽い痛み
機体状況:EN切れ、装甲表面一部融解、内部部品損傷、行動不能
現在位置:G-6基地管制塔
第一行動方針:機体の奪取
第二行動方針:リリーナの死の真相を知り、殺害した者を殺す
最終行動方針:???】
【初日 19:50】
466 : ◆I4R7vnLM4w :2006/12/09(土) 02:40:24 ID:jIWKXGja
投下終わりました。
魔がさしてモンシアさんにフォっカーの台詞言わせてしまいました
そして次回白兵戦なればいいなと思いつつ書かせてもらいました
指摘のほうお願いします
467 :それも名無しだ :2006/12/09(土) 08:55:22 ID:EmL5mKMt
お疲れ様です。
468 :それも名無しだ :2006/12/09(土) 13:47:40 ID:XLvugHPS
GJ
九鬼は欲張りすぎたのが敗因か……
はたしてバーニィは生き延びることができるのか?
生身の二人の命運はどうなるか?
期待大。
469 :それも名無しだ :2006/12/09(土) 14:15:27 ID:Px4T1YGx
TP装甲は重要な部分以外にはPS素材使わないし、一次装甲は普通の装甲材
だから、溶け出しても仕方ないかな。
470 :それも名無しだ :2006/12/09(土) 14:34:58 ID:gKV8rngx
GJ
ドロドロの白兵戦が見たくなってしまった……
スパロワで生身戦闘が見れると思ってなかったしかなり期待大。
471 :それも名無しだ :2006/12/09(土) 22:44:53 ID:K4Rp2Sm6
今、パイロットがいなくて動きそうな機体ってどのぐらいあったっけ?
ザクとマジンガーがあるのは覚えてるんだが。
472 :それも名無しだ :2006/12/09(土) 23:08:55 ID:YGSPsfTl
>>442
ガオガイガーやキングジェイダーはフュージョン方式だから戦えそう。
ナデシコやダイも激しい運動する必要は無いだろうから運用可能と思われる。
ペガスも命令すれば戦ってくれるはず。まあ、テッカマンみたく乗って戦うのは絶対無理だけど。
それと、ブレンもある程度なら自律行動可能なんだっけ?
あとはマスターガンダム(もしかするとレオパルドデストロイも)なら、ガウルンと同じようにDG細胞感染の可能性があったりするな。
473 :それも名無しだ :2006/12/09(土) 23:53:39 ID:wZGKvYAx
>>471
・無傷or損傷軽微(4機)
真ベアー号・マジンガー・旧ザク・VF22S
・コックピットどうにかすれば使える(4機)
ジガン・アルトロン・クロボンX2・ドラグナー2型カスタム
・逆にコックピットは無事だが動かない(2機)
プロトガーランド・レイダー
・DG感染疑惑(1機)
レオパルド
・大破(8機)
クインシィグラン・EVA零号機・サイコ・ヘビーアームズ
ドスハード・ヴァルハラ・ジムカスタム・ラフトクランズ
まとめ見てきたらこんなかんじだった
個人的にはヴァルハラもコックピットだけ無事な気もする
474 :それも名無しだ :2006/12/10(日) 03:22:35 ID:UYU2eznJ
なるほど。
で、機体無しが
・シンヤ
・ヒイロ
・モンシア
・ソシエ
・バサラ
このぐらいか?
475 :それも名無しだ :2006/12/10(日) 09:22:19 ID:breg24/w
死者の首輪の現状ってこれでよいかな。
残っている可能性のある首輪
メルア (C-8) 機体はバラバラだけど死体と一緒に残っている可能性あり
ラクス (E-3) 顔が無事なので多分無事、機体のそばに死体と一緒に埋葬
綾人 (D-7) 圧死の程度によって残っている可能性あり
ジョシュア (H-2) 遺体は損傷しているけど原型をとどめているので多分無事、機体のそばに死体と一緒に埋葬
カティア (D-6) 無傷でテニア所持
リリーナ (D-8) シンヤが回収しなければ、死体のそばに無傷である
ギャリソン (B-5) 遠慮無しなので可能性は低いが、圧死の程度によって残っている可能性あり
九鬼 (G-6) 顔面に斧がいっているので、残っている可能性は少ない
消失済みの首輪
エクセレン (ドーム内) 爆破済み
グ=ランドン (C-8) ビームで消滅
キッド (F-6) 反物質砲で消滅
コスモ (C-5) ビームで消滅
476 :それも名無しだ :2006/12/10(日) 09:42:19 ID:612glm0y
ジョッシュの首輪は爆発でやられたんじゃない?
死体から取るとまで言ったシャアムロがスルーしたってことは
477 :それも名無しだ :2006/12/10(日) 10:08:29 ID:qv9y5rVz
アイビスの心情を考慮したのかもしれない。
遺体の首を切り離して首輪を入手するとか言い出したらアイビスが
またパニックになりそうだし。
478 :それも名無しだ :2006/12/10(日) 10:34:45 ID:cSPpJ5gj
シンヤは首輪より服が欲しそうだな
さすがにリリーナの服はいらんと思うが
479 :それも名無しだ :2006/12/10(日) 13:07:43 ID:+UHfzI/9
いやぁ意外と需要あるかもよ
何せ妹の服ですから
480 :それも名無しだ :2006/12/10(日) 20:09:03 ID:aNX7qCT6
スパロボロワなのに、結構機体なしになったのが多くておもしろいな。
481 :それも名無しだ :2006/12/10(日) 21:25:52 ID:7O0RIr2u
>>473
それに付け加えて、フォルテギガスは分離すればガナドゥール&ストレーガとして運用可能だな。
482 :それも名無しだ :2006/12/11(月) 01:40:27 ID:FYnDYYhf
複数人登場可能または分離機体をあげてみる
二人乗り
・YF-19 複座式。後部席から機体制御は無理そうだがサポートくらいはできそう
・ラフトクランズ 複座式。同上
・メディウス 複座式。後部席はAI1とコンタクトがとれそうで危険
・フォルテギガス 二機合体。分離可能。ラキがストレーガのコックピットに乗り込んだ描写があったので、エイジはガナドゥールのコックピットに乗ってそう
三人乗り
・真ゲッター 三機体合体。分離可能ってか現在分離状態
その他
・ダイ 多分参加者全員だろうと乗れると思う
・ナデシコ 同上
・Jアーク 上記の二艦に比べると格段に小さいがそれでも軽く十人くらいは乗れるんじゃないかな?原作未見なので詳しいことは知らんが
結論:戦艦組を除くと隼人・ガロード・クインシィ組は贅沢過ぎ
483 :それも名無しだ :2006/12/11(月) 21:36:14 ID:ZK01ecK/
合体攻撃を妄想してみた
アムロ+シャア+カミーユ(三人ともバルキリーで)NTフォーメーションアタック
キラ+アスランはまんまツインレーザーソード
竜馬隼人武蔵でゲッターチェンジアタック(微妙だが)
あとはヒイロ+ゼクス、ジョナさん+クインシィくらいか。
484 :それも名無しだ :2006/12/12(火) 05:23:50 ID:rFLZv15/
スパロボでいうところの合体攻撃は連携攻撃も含まれてると思う
連携攻撃ならどんな組み合わせでもある程度あり得るんじゃないかな
息ぴったりってのは操縦者しだいだろうけど
合体攻撃はチャクラエクステンションくらいしか思いつかない
こっちは機体に依存しそうだし
485 :それも名無しだ :2006/12/12(火) 05:28:17 ID:bp0rzJNz
>アムロ+シャア+カミーユ(三人ともバルキリーで)NTフォーメーションアタック
Rフォーメーションみたいな感じかな。
アムロ「まずは俺からだ!」
カミーユ「牽制は任せてください!」
シャア「とどめをささせてもらおう!」
駄目だ。現状だとどうやってもシャアが自爆してしまう。
486 :それも名無しだ :2006/12/12(火) 16:18:32 ID:lmgB4U9q
そして敵どころかアムロとカミーユも巻き込んで一ブロック壊滅と
487 :それも名無しだ :2006/12/12(火) 17:33:46 ID:jToqNsr8
でもどっちか生き残って
「ふ、ふふふ……僕はまだ生きてる……あいつを殺さなきゃ……」
となるわけか
488 :それも名無しだ :2006/12/14(木) 16:55:53 ID:xlAe1JGp
あげ
489 :それも名無しだ :2006/12/14(木) 17:04:46 ID:jUezMjjo
キラはステークをアムロの顔面に打ち込んだ
アムロ
『ぐげぎゃぁぁぁぁぁ』
490 :それも名無しだ :2006/12/14(木) 18:08:45 ID:ZvncjQBD
アムロは普通に死にそうになってるけどな
ガガガと地上のバルキリーじゃさすがになあ…
491 :それも名無しだ :2006/12/14(木) 20:12:30 ID:J64rfqrs
つ 逃げる
ヘルアンドヘブン使えないんだし、逃げ切れるんじゃね?
492 :それも名無しだ :2006/12/14(木) 21:30:33 ID:bu2er+XZ
そもそもガオガイガー、もうボロボロになってるからな。
左腕が使えないって事は、プロテクトウォールとヘルアンドヘヴンが使えなくなってるわけだろ?
ハイパーツールも無いし、ゴステロ自身も冷静な判断力を失ってる。
ぶっちゃけ、ゴステロは詰んでると思うな。
493 :それも名無しだ :2006/12/15(金) 19:11:46 ID:Iq3QgCnI
ガオガイガーは、バラしてガイガーにしたほうが使えると思う。
大破したライナーガオーを外して、背中にステルス、両腕にドリルを付ければまだ戦える。
パワーが下がる代わりに機動力は上がるだろうから、SPT的な運用も出来るだろうし
494 : ◆vBGK6VSBWM :2006/12/15(金) 23:45:04 ID:1xv3vECb
人が少なくなってきたようだけど
テニア、武蔵、キラ予約します
495 :それも名無しだ :2006/12/15(金) 23:54:54 ID:GXBcK2Fc
テニアとキラの絡みがどんなかwktkしながらまってるぜ
496 :それも名無しだ :2006/12/16(土) 00:00:01 ID:B7GriKgs
キラが初代ガンダム見てどんな反応するのかwktk
497 :それも名無しだ :2006/12/16(土) 00:15:48 ID:VXDRCOVQ
>>493
腕は大破してるんだがドリルがつくのか?
498 :それも名無しだ :2006/12/16(土) 00:28:37 ID:zYmxFYDE
ガイガーの腕は背中に収納されてるから無事のはず
499 :それも名無しだ :2006/12/16(土) 00:48:55 ID:mGbxhLyn
クソ、破壊されたのがドリルガオーならライナーガオーが活躍するかも知れなかったのに。
>>494期待
500 :もしも、その時は ◆vBGK6VSBWM :2006/12/17(日) 04:54:43 ID:byr1Ky0E
くそぅ……なんて情けないんだろうなあ。
本当ならおいらがテニアを慰めなきゃならないって言うのに逆に慰められちまった。
こんなことじゃあいけねえ!
俺がしっかりしなけりゃあ、本当はあいつだって泣きたいのを我慢してるはずなんだ!
おいらはほっぺたをガツンと殴って気合を入れた。
そしてテニアの友達に黙祷して
たとえおいらが死んだってテニアと統夜を会わせてみえると約束したんだ。
そうと決まれば、さっそく出発だ。
おいらはテニアに通信を開き、出発する旨を伝えることにした。
「わかった…」
力の無い返答で、鈍感なおいらでもテニアが疲れている事はわかった。
当たり前だよな。親友が二人も殺されて行方知れずの統夜って奴はテニアの――
色々と焦りすぎておいら、テニアの事を全然考えていなかったな。
こういうのはハヤトの方が……いや単純に元気付けるならリョウの方が……
どっちにしろ。俺には向いてないって事だ。
「やっぱり、もうちょっと休んでから行こうか。」
そんな俺が精一杯考えてこんなことを言ったが
「アタシは元気だから大丈夫だよ!」
テニアは心配しないでと言わんばかりに、精一杯の笑顔で元気に返事をしてくれた。
統夜って奴に会うまで絶対にこの子を死なせるわけにはいかないって気持ちが強くなった。
こんなこというのは、おいらの柄じゃ無いけどよ。
やっぱり恋人同士が出会えないまま死んじまうって言うのは可愛そうだからな。
501 :もしも、その時は ◆vBGK6VSBWM :2006/12/17(日) 04:55:25 ID:byr1Ky0E
みなさん。お久しぶり。
アタシの迫真の演技は見てくれた?
最初の通信は不意を衝かれた拍子に素の自分が出てしまうって演技。
その後にいつも通りの自分を見せて、健気さを演出したの。
これだけの演技ができたら、もう大人の女って感じなのかな?
無駄話はこれくらいにして、と。
結局アタシ達は統夜を探す為に出発したんだ。
それともったいないからカティアの乗ってた機体の銃を持っていった。
流石にムサシにそんな理由で持っていくなんて言えないから、形見にしたいの――とかなんとか理由つけて。
さあて、これから出発だけど他の参加者と会うんだったら、ムサシみたいな単純で使いやすい奴が良いかな。
アタシの演技力なら、ああいう単純な奴って簡単に騙せるでしょ。
逆に会いたくないのは強くて味方になりそうな奴や頭の良い奴。
強いと不意討ちしたとき、逆に返り討ちになったらヤだし、頭がよかったらアタシの演技も見破られそうじゃない?
下手にゲームに乗ってる奴と当たるよりもそっちの方が怖いかも。
そういうのはムサシに任せてアタシは逃げちゃえば良いんだもん。
あ、ごめんね。また話がそれちゃった。
そんなことを考えてたら、出会っちゃった。
多分、あたしの出会いたくなかったタイプの奴らに――
502 :もしも、その時は ◆vBGK6VSBWM :2006/12/17(日) 04:56:04 ID:byr1Ky0E
僕――キラ・ヤマトはトモロから、操艦レクチャーを受けてから三十分である程度の使い方をマスターできた。
フュージョンという特殊な搭乗形式も理解することができた。
でも、実際にフュージョンを行ってはいない。
トモロが言うには二つほど危惧していることがあるというんだ。
ジョナサンには話していないが――という前置きを置いてトモロがそのことを話し始めた。
まず、一つ。トモロ自身がこのJアークのスペックを把握できていないということ。
妙な話に聞こえるかもしれない。でも、トモロの説明を聞けばそれはもっともかもしれないと僕は思った。
Jアークの性能は僕の想像を超える性能で本気を出せば、この会場なんて簡単に吹き飛ばせる代物らしい。
その説明を聞くだけでもクラクラとしたけど、実際にそれだけの力を出せるようなら、殺し合いなんて開く必要すらない。
それなりの制限はかかっていているのは明白だということらしい
意地の悪い事に制限がどれだけのものかは、この戦艦を制御しているトモロにも把握できないようにしてあるらしい。
それでも、さっきのジョナサンさんとの知り合いの戦闘である程度、現在の武器の威力はわかった。
問題は二つ目。キングジェイダーというJアークの戦闘形態への変形が可能であるかということ。
本当はJジュエルっていう宝石や体を機械で強化していないと変形は不可能(というより大幅な負荷が搭乗者にかかる)らしい。
しかし、さっき言ったようにこのJアークには制限が掛かっている。
もしかしたら僕にも変形は可能であるかもしれないとトモロは言っていた。
でも、トモロはジェイダーへのフュージョンは可能だろうという計算だ。
それでもキングジェイダーへのファイナルフュージョンは危険だということだった。
そんな会話をしていると、トモロが熱源反応が二つこちらに近づいてくると教えてくれた。
その内の一体が姿を現した。シンプルな白い機体。手には鎖の付いているハンマーを持っている。
これは僕の知っているMSによく似ている――ガンダムなのかな?
503 :もしも、その時は ◆vBGK6VSBWM :2006/12/17(日) 04:56:38 ID:byr1Ky0E
おいらたちはその白い超ド級戦艦の巨大さに度肝を抜かれた。
少なくとも、おいらたちの機体の五倍の大きさはある。
それを操る戦艦の操縦者がゲームに乗っている奴とは限らない。
しかし、なんでこんな奴の接近がわからなかったんだろう。レーダーもミノなんとか粒子って奴のおかげで頼りにゃなんないしなあ。
おいらは一旦、テニアを下がらせてその戦艦と話し合ってみる事にした。
もし、相手が殺し合いに乗っていやがるようだったら、おいらが相手をしているうちにテニアを逃がす。
そういう作戦だ。おいらの発案にしちゃ、頭を使った作戦だろう?
まあ、結局そんな心配も無駄だったけどな。
乗っていたのは見た目はひょろっちい男。テニアより少し年上ぐらいかな。キラって言う奴だ。
だが、人は見かけで判断しちゃいけないよなあ。
あいつは俺の目(まあ、本当は通信回線越しなんだけどな)を見てこう言った。
「僕はこのゲームを止めようと思っています。協力していただけませんか?」
ってな。俺はそれだけでキラを信用することに決めた。
どっかの誰かさんが居たら、もう少し疑ってみたらどうなんだ?とでも言うんだろうが
こいつの目は俺が知ってるゲッターチームの仲間の目と似たような目をしていた。
そう。それだけでこのキラって奴は信用できる。少なくとも、リョウも信じるはずだ。
おいらはテニアを呼んで、情報交換をすることにした。
テニアは今までのことは話したくないだろうなと
おいらなりに気を使って、テニアの代わりにカティアから聞いた話も交えて今までの話を伝える事にした。
その時は、まさかテニアと統夜の関係を説明している所であんな素っ頓狂な声を上げるとは思っちゃいなかったよ。
504 :もしも、その時は ◆vBGK6VSBWM :2006/12/17(日) 04:57:13 ID:byr1Ky0E
「はあっ!?」
まずいっ!と思った。
だって、いくら驚いたからって、傷心している女の子がこんな驚き方したのはおかしいでしょ?
でも、それも仕方ないよね。なんだってムサシはこんなでたらめを言ったんだろう。
「――で、その統夜って奴とテニアは恋人同士なんだ。」
統夜が好きなのはカティアでアタシなんかじゃない。
カティアがムサシにそんな嘘を吹き込んで意味があるとも思えないし・・・
結局、アタシの反応でムサシもキラも黙ってこっちを見たから、とりあえず事情を説明した。
ここで嘘をついたところで、疑われてしまうだけだ。
でも、事情を説明したことで、疑問はJアークに積んであるコンピューターのトモロって奴が答えてくれた。
そしてその疑問を答えてくれた事でアタシはここでの目標をよりはっきり持てるようになったんだ。
確かにキラやトモロはアタシの出会いたくないタイプの代表みたいな感じだったけど、
そんなこともどうでも良くなるくらい素晴らしい目標なの。
ちなみにトモロの説明って言うのが
『気づいてはいると思うが、このロワイアルに集められた人間たちはその殆どが別の世界からの住人だ。
キラのように同じ世界から連れてこられたものもいるが、テニア達の場合は少々複雑なようだ。
まず、この殺し合いに呼ばれたテニアがいた世界をA、カティアがいた世界をBと仮定する。
その両方の世界は極めて近くとても似ているが統夜と結ばれた女性がそれぞれ違っていた。
その女性というのはAではカティア、Bではテニアということだ。』
こんな感じ。そのあと、
『主催者がそんな面倒なことをしたのかわからないが人間の男女関係のもつれは危ないらしいからな。
そこから憎悪が生まれることを狙ったんだろう。』
なんてことをトモロは取ってつけたようにいってた。
なんでコンピューターの癖にそんなことを・・・・・・と思ったら、キラが苦笑いをしていた。
ハハーン、どうやら心当たりがあるみたいね。
ま、そんなことはどうでも良くて、アタシはこの殺し合いに何の気兼ねもなく参加できるようになったの。
今なら、統夜に出会ってもアタシは躊躇無く殺せるかもね。
だって、ムサシがカティアから聞いた話じゃ、統夜はまだ戦ったことが無かった頃みたいだったって言ってたじゃない?
っていうことは、ここに呼ばれた統夜はアタシとカティアが住む世界が違ったように住む世界の違う統夜じゃないかってこと。
それにアタシが優勝したら、叶えてもらう御褒美も決まった。
――アタシと統夜が結ばれた世界にアタシを飛ばしてください――
って。ね、素敵でしょ?
なんか、その後もキラにはまだ仲間が居るとか話してたんだけど、アタシはもうどうでも良くなっちゃった。
とりあえず絶対に優勝したい。
だからアタシは二人(トモロも居るし三人かな?)の話を聞く振りをしながら
どうしたらこの三人をうまく騙していけるかとか考えてたから、今後の方針を聞きそびれちゃった。
505 :もしも、その時は ◆vBGK6VSBWM :2006/12/17(日) 04:57:57 ID:byr1Ky0E
最初、僕はムサシさん達と目的がほとんど同じなことに喜んだ。
でも、彼らには彼らで会わなきゃならない人が居る。
僕はジョナサンさんの帰りを待たなきゃならない。残念だけど、ここでお別れか・・・
と思った矢先、ムサシさんが一時間くらいなら待つと言ってくれた。
テニアがどう言うか――と思ったが、返事はOKだった。
これでは、二人に申し訳ないと思い、僕とトモロも一時間経って
ジョナサンさんが戻ってこなかったらムサシさん達と行動する事に決めた。
トモロは言っていた。『奴は奴なりに腕は良い。心配する必要は無い。』と
そして、三人でその場で待機しているとトモロが二人に悟られぬように話しかけてきたんだ。
『キラ、これを見てくれ。』
画面に映し出されたのはテニアの乗っている機体のマニピュレーターが大写しにされていた。
「これは、血・・・・・・?」
かすかだが、血が付いている。
信じたくは無かった。でも、こういうことになる状況というのはは――
『確証はない。ただ、もしかしたら彼女は我々に牙を向けるかもしれないということを警告しておきたかった。
もしもそんなことが起きたときにどうするかの判断は君に任せる。
心の片隅にでも置いておいてくれ。』
返事は返せなかった。
殺し合いに乗っていることを堂々と宣言し襲い掛かってくる相手なら僕も躊躇無く戦えただろう。
テニアのような女の子がゲームに乗っているなんて信じたくも無い。
だが、もし彼女が殺し合いに乗っていたら――信じたくないでは許されない。
もしかしたらそれはジョナサンさんにも言えることなのかもしれない・・・
もしもそのときが来たら――
僕は彼らを撃つ事は出きるだろうか。
506 :もしも、その時は ◆vBGK6VSBWM :2006/12/17(日) 04:58:28 ID:byr1Ky0E
【フェステニア・ミューズ 搭乗機体:ベルゲルミル(ウルズ機)(バンプレストオリジナル)
パイロット状況:非常に不安定
機体状況:良好・マニピュレーターに血が微かについている
現在位置:C-6
第一行動方針:どのように行動を取ればうまく周りを騙せるか考察中
第二行動方針:とりあえずキラとムサシについていく
第三行動方針:参加者の殺害
最終行動方針:優勝
備考1:武蔵・キラ、どちらもいずれ殺す気です
備考2:首輪を所持】
【巴武蔵 搭乗機体:RX-78ガンダム(機動戦士ガンダム)
パイロット状態:カラ元気でも元気
機体状況:良好 オプションとしてハイパーハンマーを装備
現在位置:C-6
第一行動方針:キラの仲間を待つ
第一行動方針:統夜を探しテニアを守る
第二行動方針:無敵戦艦ダイ打倒の為に信頼できる仲間を集める
最終行動方針:主催者を倒しゲームを止める
備考:テニアのことはほとんど警戒していません】
【キラ・ヤマト 搭乗機体:Jアーク(勇者王ガオガイガー)
パイロット状態:良好・ジョナサンへの不信
機体状態:ジェイダーへの変形は可能?・左舷損傷軽微良好(補給修復開始)
現在位置:C-6
第一行動方針:ジョナサンを待つ
第二行動方針:テニアがもしもゲームに乗っていた場合、彼女への処遇
第三行動方針:このゲームに乗っていない人たちを集める
最終行動方針:ノイ=レジセイアの撃破、そして脱出】
備考:Jアークは補給ポイントでの補給不可、毎時当たり若干回復。
【初日 19:50】
507 : ◆vBGK6VSBWM :2006/12/17(日) 05:01:23 ID:byr1Ky0E
投下終了。
テニアとキラの絡み期待していた方すみませんでした。
とりあえずテニアから統夜への未練も断ち切らしていただきました。
508 :それも名無しだ :2006/12/17(日) 05:17:32 ID:HHY0nVFZ
こんな時間にGJ!
なんかキラとトモロいいコンビだな。テニアはもう救いないような…
ところでカティアの機体はどうなったの?
509 :それも名無しだ :2006/12/17(日) 06:29:30 ID:lgh/eCLf
GJ!
テニアの狂いっぷりが素敵すぎるwwwww
510 :それも名無しだ :2006/12/17(日) 08:19:40 ID:/9ColxSi
GJ!
きっとそのもしものときにムサシは盾にされるんだろうな
ロワ内においてはテニアは今のカテジナさんより狂ってるな
511 :それも名無しだ :2006/12/17(日) 12:30:59 ID:Izn195Dy
GJ!テニア素敵すぎるwww
キラ&トモロのコンビがいい感じだな。
512 : ◆960Bruf/Mw :2006/12/17(日) 12:40:50 ID:iZMJhxyJ
GJ!
テニアはきっと統夜と結ばれた世界の自分も殺してなりかわるつもりなんでしょうね
アキト予約します
513 :それも名無しだ :2006/12/17(日) 14:09:49 ID:CH+tVqqr
>>507
GJ!しかし気づいたことが
キラ達の出発する時刻が20時50分
ジョナサンの現在の時刻は21時25分
…ジョナサンの行動裏目に出まくりw
>>512
期待してます
514 :それも名無しだ :2006/12/17(日) 14:29:45 ID:FWM3NMXi
>テニアはきっと統夜と結ばれた世界の自分も殺してなりかわるつもり
それは俺も考えたけど、思いきり邪悪……
しかし、前にも言われてたが……ジョナサン、凄く大損な交換をしたもんだ。
機体もそうだけどトモロの論理的性格はジョナサンのような性格のタイプにとって相当なプラスだったろうに。
もし今このキラ&テニア&ムサシ(+ジョナサン)組で
テニアが残りの全員を闇討ちして皆殺し、「これから私があなたのマスターよ、トモロ」
とか言い出した場合……
非道な性格の持ち主であることが明らかに分かっている人物がJアークのパイロットになった場合
サポートAIであるトモロはどう反応するのか?
前大会で暴走リョウトを拒絶したBIG−OのようにJアークは行動を停止するのか、
それとも文句は言うが指示には従うのか、それともJアーク自体は操縦に従うがトモロ本体は反抗するのか……
GGGはパズダー編までしか見られなかったからよくわかんない。
515 :それも名無しだ :2006/12/17(日) 18:38:55 ID:CpOg8JK3
自立行動力判断力はGGGの超AIと比べて遜色ないと思う。Jが不在の
ときは独自の判断で交渉を行なったりするし、条件によっては命令を拒否
する事もあったから。結構柔軟な考えを持っているほうだけど、間違って
いると判断した場合は、例え上位の存在だろうと従わずに反抗している。
従う従わない以前に自身で敵と判断したならば、パイロットがいない状態
でもテニアに攻撃をかけるかもしれん。トモロのコアに改造が施されたら
そうはいかんだろうけど。
516 :それも名無しだ :2006/12/17(日) 20:41:25 ID:OoFJmyY3
そういや、ファイナルフュージョンじゃなくてメガフュージョン
517 : ◆960Bruf/Mw :2006/12/17(日) 21:42:37 ID:4KH/5cMt
書いている途中で話が広がっちゃったので
アキトに追加でガウルンも予約で
518 : ◆vBGK6VSBWM :2006/12/17(日) 23:56:38 ID:byr1Ky0E
>>502、20行目をこちらに変更
それでもキングジェイダーへのファイナルフュージョンは危険だということだった。
↓
それでもキングジェイダーへのメガフュージョンは危険だということだった。
お手数をおかけいたします。
あと、今更ながら武蔵はガンダムからVF-22に乗り換えたほうが自然な気がしてきた。
ガンダムよりも性能は良いだろうし。
戦闘機の操縦自体はベアー号で武蔵も慣れているだろうし。
異論が無いようなら、そこら辺を修正してよろしいでしょうか?
519 :それも名無しだ :2006/12/18(月) 00:41:42 ID:bmn4Rty9
>>518GOGO!!
>>517
…さあ、喪服を用意するか。
520 : ◆vBGK6VSBWM :2006/12/18(月) 01:04:51 ID:8iptGPl1
では、とりあえず書いてみます。
521 :それも名無しだ :2006/12/18(月) 01:06:44 ID:5D/R6QMe
>>519
変なこと言うなよな!
さて、喪服はどこにしまったかな……。
522 : ◆960Bruf/Mw :2006/12/18(月) 01:12:25 ID:EkQT/Gaz
>>518
個人的にはVF-22はおいてけぼりのほうが都合がいいです
ただ話の流れとか矛盾とかじゃなくて自分個人が考えているネタ的にですので
正直自分の我ままなので無視していただいてもかまいません
というか板の雰囲気悪くなるようなこと言ってごめんなさい
523 :それも名無しだ :2006/12/18(月) 01:15:03 ID:EkQT/Gaz
書き込もうかどうしようか悩んでいるうちに出遅れた……orz
>>522はなかったことで
板汚し失礼しました
524 : ◆vBGK6VSBWM :2006/12/18(月) 01:24:39 ID:8iptGPl1
>>522
いえいえ、そういうことなら乗り換えの方は没にします。
ただ、反応弾を放置するのが自分的にありえないかなあと思ったので
そっちのほうの修正をしてもよろしいでしょうか?
こちらも使いたいと言われれば、今投下した奴を通すつもりですので。
525 :それも名無しだ :2006/12/18(月) 01:28:02 ID:EkQT/Gaz
>>524
反応弾のほうは自分の考えているネタと関係はないので大丈夫です
すみません。個人的なわがままを通していただいてすみません
そして、ありがとうございます
526 :休息 ◆960Bruf/Mw :2006/12/19(火) 01:56:36 ID:RaxgiGhz
幼い少女の声が過ぎ去ったとき、テンカワ=アキトは安堵のため息を大きく吐いた。
あのとき、赤いマフラーが印象的な機体は自分が遠ざけた。だが、不安はあった。
あの場には少なくとももう一機危険な機体がいたはずだったのだが、そちらの対応にあたったネゴシエイターが上手くやったのだろう。
ユリカはあの修羅場を無事に乗り切れた。アキトにはそれだけで充分であった。
その他のあげられた名前はただの名前。
今まで復讐のために巻き込んできた罪のない者たち以上に彼にとっては意味のない名前にすぎなかった。
しかし、ただ一人の少女の名前だけは少し違っていた。
リリーナ=ドーリアン――完全平和主義を信念にこの殺し合いの平和的解決を図った少女。
本懐を遂げることなくその少女の名が放送に連なったときにだけ、彼は軽い落胆を覚えた。
少女が名を連ねたということは平和的解決の不可能を象徴的に突きつけている。
別に少女に感化されたわけではなかったし、そんなことが可能だという甘い幻想を抱いていたわけでもなかった。
だが、心の奥底にもしかしたらという思いもわずかながらあったのだ。
生きて帰ることができたなら、自分にはしなくてはならないことがあったから・・・。
どちらにせよ自分のやることには変わりはない。
ユリカを守りぬく
ただそれだけだ
そして、自分の復讐が未完に終わった
ただそれだけのことだった
527 :休息 ◆960Bruf/Mw :2006/12/19(火) 01:57:20 ID:RaxgiGhz
無理だ。そんなことできるはずがない
一瞬、北辰の顔が頭をよぎる。そのとたんに連鎖するように激情が内で渦を巻く。
精神の乱れを反映して顔はうっすらと発光し機体は大きくぶれて失速していく。
諦めようと思って諦めきれるはずがない。今の彼はそのためだけに生きてきたのだから。
だからといってここでユリカを見殺しにはできない……
自分の復讐よりも彼女の命は優先。それは明白だった。
しかし、仇敵の顔一つ思い浮かべただけでこの様だ。忘れることなど不可能だった。
だから彼は激情を無理やりにでも胸の奥にしまい込み、押し込める。
忘れることはできない。そして引きずられてもならない。
大きく息を吸って溜息を一つ小さく吐く。
それでゲーム開始時と全く同じところに陥った気持ちを強引に切り替えた。
それにまるで呼応するように機体は安定を取り戻し速力も通常に回復いていく。
BDIシステムを通して彼の脳裏に映し出されているのは足もとに広がる雲海と地平に沈みゆく夕日。
彼は今会場の遙かな上空を一人C-5ブロックへと向けて飛んでいた。
本当はまっすぐD-7ブロックへと直行したかったのだが、ハイ・マニューバモードのツケか、機体に燃料はほとんど残されてはいなかった。
それでしかたなく彼は知っている限りでは最寄りのC-5補給ポイントへと向かっていたのだ。
そして、機体は間もなく目標空域に入る。
一度、座標を慎重に確認する。今のYF-21は戦闘機といっても過言ではなく離着陸には相応の滑走を要する。
目標地点は森林の真ん中ぽっかりと穴が空いたように開けた草原地帯とはいえ、座標のずれはそのまま機体が森林に飛び込み大破することを意味していた。
無論、夕刻のこの時刻だろうと草原地帯では滑走路に沿って明かりが灯っているなどという気の利いた設備などあろうはずもない。
ずれを確認すると航路を慎重に修正し予定の座標に徐々に軸を合わせていく。
座標の修正終了とともにYF-21は着陸態勢に移っていった。
528 :休息 ◆960Bruf/Mw :2006/12/19(火) 01:58:01 ID:RaxgiGhz
航空機が低空を飛ぶ際、地上に伝わる轟音が耳に届いてガウルンは上空を見上げた。
しかし、その眼に映ったのは鬱蒼と生い茂った木々だけであった。森の中である無理はない。
「チッ!しけてやがんな……」
舌打ち一つ、愚痴一つで周囲の地形を確認し頭を働かせる。
今の航空機は周囲を確認しづらい森林地帯で低空飛行をしていた
見つかる危険性があるのにどうして?何のために?決まっている
奴は着陸したがってるのさ
地図によるとここら一帯は森林地帯。しかし、この先に一か所だけ開けた草原地帯がある
さっき補給を行った場所だ。ここらで離着陸できるとしたらそこしかねぇよな
自然と口元がほころび笑みがこぼれる。
影も形も見えない追撃に飽いてきてたところだ
行きがけの駄賃にとっといても悪くはねぇ
そう考えたガウルンは草原地帯に向けて機体を走らせる。密集する木々の隙間を機敏に走り抜け最短ルートで目的地に静かにしかし素早く急行する。
視界が広がりひらけた土地に踏み入る寸前で黒い機体は茂みに紛れこみ、機関を停止する。
そうやって隠れて獲物を狙う飢えた獣のように周囲の景色と一体化した。
529 :休息 ◆960Bruf/Mw :2006/12/19(火) 01:58:59 ID:RaxgiGhz
ほどなく獲物は狩り場へと迷い込み地に足をつける。
なかなかだ。なかなかにいい腕をしている
楽しめそうじゃないか
再びニンマリと笑みがこぼれた。
滑走路でも、整備されたアスファルトでもない凹凸だらけの草原。
そこに澱みなくスムーズに機体を着陸させたことがパイロットの腕の良さを物語っていた。
いつ仕掛けるかなぁ
そうだなぁ……。離陸の瞬間がいい
せっかくの獲物も地上にとまった戦闘機では魅力半減だった。
魅力を引き出してやるためにはどうすればいい?答えはシンプルだ。
お空に浮かべてやればいい。
だが、完全に飛び立ってしまえばそのまま逃げられてしまう公算もでかい。
ならば離陸の瞬間を狙う。うまく飛び立ってしまったあとは逃げ出しても良し、向かってくればなお良し。
この遊びの楽しみは相手が見事飛び立ってみせるか、飛び立つことかなわず哀れに散ってしまうかというところにある。
その後はただのおまけでしかなかった。
しかし、その考えもほどなく一変する。
530 :休息 ◆960Bruf/Mw :2006/12/19(火) 01:59:40 ID:RaxgiGhz
機体から降りてきて補給を施す標的の姿を見たとき、ガウルンは思わず身悶えするようなの喜びに駆られた。
ご同類のご登場ときたか。いい目をしている
命を否定も肯定もしない。そんな目だ
愛しのカシムに比べれば見劣りするがそれでも獲物は美しい目をしていた。
思わず哄笑が漏れた。
だが、まだ熟れていない。まだ矛盾を孕んでいる
一貫性がたりない。人間の弱さを捨てきれずにいる
弱い奴にたかられ、ぬるま湯につかって迷っている者の目だ
そんな奴を鎖から解き放ってやるにはどうすればいい?
簡単さ。殺すんだよ。奴を堕落させている者をな
そうして出来上がった者を俺が殺すのはなかなかいい
獲物を狙う捕食者の嗅覚か。どうすれば一番美味しく目の前の獲物をいただけるか嗅ぎ分けていく。
よってここでの襲撃は中止。情報が足りない。
今はまだ奴を腐らせているものの正体はわからなかった。
だからしばらくはトラブルの一つや二つ望みつつ、面白くもなんともない情報収集。
平たく言えば後ろを気取られぬようについて歩くしかない。
だが、いずれ出来上がる獲物の目を想像してガウルンは知らずと唇を舐めた。
531 :休息 ◆960Bruf/Mw :2006/12/19(火) 02:00:20 ID:RaxgiGhz
アキトは補給の手順を手動(今のVF-21は手足がないので通常の機体でボタンを押す方法はとれなかった)で行うと、機体から垂らした縄梯子をよじ登り支給品の袋を取り出した。
中からレトルトのボルシチと栄養ドリンクを選ぶとボルシチを温めて梯子を降り、ぐったりと機体の足もとに座り込んだ。
BDIシステムは機体の動きを脳に同調させて、文字通り手足を動かす感覚で機体を動かすシステムである。
脳が手足に信号を送る手間を省ける分だけその追従性は高い。
だが、同時に脳にかかる負担も大きかった。
人は歩いても大して疲れはしないが走ると息が切れ疲れる。
そういった疲労が体ではなく脳にかかり精神を疲弊させる。そういうシステムだった。
しかも彼はつい先ほどリミッターを解除して、精神にみならず体にも多大な負担をかけたばかりである。
ゆえに機体だけでなく今の彼もまた休息と栄養の補給を必要としていたのだ。
栄養ドリンクを一口飲む。不思議と気力が体に戻ってくるのが実感できた。
「なるほど……理想的な栄養バランスだ」
思わず成分表を確認して感嘆の声が漏れる。
そして、ボルシチをスプーンで一すくいして口に運び、
「ボルシチにはミソ・ペーストとココアパウダーは必須か……メモしておこう」
レトルトの箱に記載された隠し味の項を見て呟く。
味覚のやられた彼にとって、いくら口の中で咀嚼を繰り返しても味のほうはわからない。
だがかつては料理人だった程、料理好きな彼である。
中華中心の彼からすれば畑違いではあろうと、やはり好きなものに対する興味は尽きず。
また、そういった時間は彼に安らぎを与えていた。
やがて機体の補給は完了し、つかの間の休息を終えた彼は再び大空へと飛び立つ。
好まざる従者を連れているとは知らずに……。
532 :休息 ◆960Bruf/Mw :2006/12/19(火) 02:01:09 ID:RaxgiGhz
【テンカワ・アキト 登場機体:YF-21(マクロスプラス)
パイロット状態:やや衰弱
機体状態:両手両足喪失、全身に損傷
現在位置:C-5
第一行動方針:無敵戦艦ダイに帰還
第二行動方針:ユリカを護る(そのためには自分が犠牲になってもかまわない)
最終行動方針:ユリカを元の世界に帰す(そのためには手段は問わない)
備考:脚部はD-7市街地に落ちているので回収できたらつけられるかも(?)】
【ガウルン 搭乗機体:マスターガンダム(機動武闘伝Gガンダム)
パイロット状況:疲労小、DG細胞感染、気力115
機体状況:全身に弾痕多数、胸部装甲破損、マント消失、ダメージ蓄積
DG細胞感染、損傷自動修復中、ビームナイフとヒートアックスを装備
現在位置:C-5
第一行動方針:アキトを矛盾させている元を見つけて殺す
第二行動方針:近くにいる参加者を殺す
第三行動方針:アキトを殺す
第四行動方針:皆殺し
第五行動方針:できればクルツの首を取りたい
最終行動方針:元の世界に戻って腑抜けたカシムを元に戻す
備考:九龍の頭に埋め込まれたチタン板、右足義足、癌細胞はDG細胞に同化されました 】
【初日 19:40】
533 : ◆960Bruf/Mw :2006/12/19(火) 02:05:32 ID:RaxgiGhz
投下終了です
役どころとしてはアキトよりヒイロのほうが適役とは思いましたが
アキトでも興味を示すだろうということでこういう話になりました
喪服を出していただいた方、ごめんなさい
また次の機会のために大事に取っておいてくださいな
534 : ◆vBGK6VSBWM :2006/12/19(火) 02:11:50 ID:DnrbrViC
喪服用意したのに・・・orz
GJでした!
獲物を前に舌なめずりなガウルンや、思わず支給された食べ物を研究するアキト
キャラの性格が良く出せていて羨ましいです
自分もこれから修正した部分を投下します
535 :もしも、その時は(修正版) ◆vBGK6VSBWM :2006/12/19(火) 02:13:27 ID:DnrbrViC
くそぅ……なんて情けないんだろうなあ。
本当ならおいらがテニアを慰めなきゃならないって言うのに逆に慰められちまった。
こんなことじゃあいけねえ!
俺がしっかりしなけりゃあ、本当はあいつだって泣きたいのを我慢してるはずなんだ!
おいらはほっぺたをガツンと殴って気合を入れた。
そしてテニアの友達に黙祷して
たとえおいらが死んだってテニアと統夜を会わせてみえると約束したんだ。
その時、ふとカティアの乗っていた機体が目に入った。
戦闘機だ。
おいらはテニアに通信を開き、出発する旨を伝えることにした。
「わかった…」
力の無い返答で、鈍感なおいらでもテニアが疲れている事はわかった。
当たり前だよな。親友が二人も殺されて行方知れずの統夜って奴はテニアの――
色々と焦りすぎて、テニアの事を全然考えていなかったな。
こういうのはハヤトの方が……いや単純に元気付けるならリョウの方が……
どっちにしろ、おいらには向いてないって事だ。
「やっぱり、もうちょっと休んでから行こうか。」
そんなことを精一杯考えて言ったんだけどよ。
「アタシは元気だから大丈夫だよ!」
テニアは心配しないでと言わんばかりに、精一杯の笑顔で元気に返事をしてくれた。
統夜って奴に会うまで絶対にこの子を死なせるわけにはいかないって気持ちが強くなった。
こんなこというのは、おいらの柄じゃ無いけどよ。
やっぱり恋人同士が出会えないまま死んじまうって言うのは可愛そうだからな。
536 : ◆vBGK6VSBWM :2006/12/19(火) 02:14:10 ID:DnrbrViC
みなさん。お久しぶり。
アタシの迫真の演技は見てくれた?
最初の通信は不意を衝かれた拍子に素の自分が出てしまうって演技。
その後にいつも通りの自分を見せて、健気さを演出したの。
これだけの演技ができたら、もう大人の女って感じなのかな?
無駄話はこれくらいにして、と。
結局アタシ達は統夜を探す為に出発したんだ。
それともったいないからカティアの乗ってた機体の銃を持っていった。
流石にムサシにそんな理由で持っていくなんて言えないから、形見にしたいの――とかなんとか理由つけて。
そのとき、ムサシも機体からなにか持って行ったようだけどアレはなんだったんだろ?
なんだか妙に慌てていたようだったけど・・・
さあて、これから出発だけど他の参加者と会うんだったら、ムサシみたいな単純で使いやすい奴が良いかな。
アタシの演技力なら、ああいう単純な奴って簡単に騙せるでしょ。
逆に会いたくないのは強くて味方になりそうな奴や頭の良い奴。
強いと不意討ちしたとき、逆に返り討ちになったらヤだし、頭がよかったらアタシの演技も見破られそうじゃない?
下手にゲームに乗ってる奴と当たるよりもそっちの方が怖いかも。
そういうのはムサシに任せてアタシは逃げちゃえば良いんだもん。
あ、ごめんね。また話がそれちゃった。
そんなことを考えてたら、出会っちゃった。
多分、あたしの出会いたくなかったタイプの奴らに――
537 : ◆vBGK6VSBWM :2006/12/19(火) 02:15:22 ID:DnrbrViC
テニアがカティアの機体から銃を持っていくと言い出した。
特に反対することも無いだろうし、理由ももっともだ。
ただ、その時カティアから機体に装備されていた反応弾の話を思い出したんだ。
反応弾と言われてもピンと来なかったが、カティアがいうには核兵器だそうだ。
――核兵器――
実際に経験した事はないけどよ、それがどれだけ恐ろしいものかって事は俺だって知っているつもりだ。
誰かに悪用されて使わせるわけにはいかないんだ。
だから持って行く事にしたんだ。でもガンダムには収納する場所が無い。
おいらは仕方ないからそいつを小脇に抱えた。
落としたらどうなるのか、それを考えるだけで麻痺するような緊張感が全身を駆け巡った。
おいらたちはその白い超ド級戦艦の巨大さに度肝を抜かれた。
少なくとも、おいらたちの機体の五倍の大きさはある。
それを操る戦艦の操縦者がゲームに乗っている奴とは限らない。
しかし、なんでこんな奴の接近がわからなかったんだろう。レーダーもミノなんとか粒子って奴のおかげで頼りにゃなんないしなあ。
おいらは一旦、テニアを下がらせてその戦艦と話し合ってみる事にした。
もし、相手が殺し合いに乗っていやがるようだったら、おいらが相手をしているうちにテニアを逃がす。
そういう作戦だ。おいらの発案にしちゃ、頭を使った作戦だろう?
まあ、結局そんな心配も無駄だったけどな。
乗っていたのは見た目はひょろっちい男。テニアより少し年上ぐらいかな。キラって言う奴だ。
だが、人は見かけで判断しちゃいけないよなあ。
あいつは俺の目(まあ、本当は通信回線越しなんだけどな)を見てこう言った。
「僕はこのゲームを止めようと思っています。協力していただけませんか?」
ってな。俺はそれだけでキラを信用することに決めた。
どっかの誰かさんが居たら、もう少し疑ってみたらどうなんだ?とでも言うんだろうが
こいつの目は俺が知ってるゲッターチームの仲間の目と似たような目をしていた。
そう。それだけでこのキラって奴は信用できる。少なくとも、リョウも信じるはずだ。
おいらが抱えているこの反応弾も、この戦艦に搭載したほうが良いかもしんないなあ。
おいらはテニアを呼んで、情報交換をすることにした。
テニアは今までのことは話したくないだろうなと
おいらなりに気を使って、テニアの代わりにカティアから聞いた話も交えて今までの話を伝える事にした。
その時は、まさかテニアと統夜の関係を説明している所であんな素っ頓狂な声を上げるとは思っちゃいなかったよ。
538 : ◆vBGK6VSBWM :2006/12/19(火) 02:18:45 ID:DnrbrViC
>>500→>>535
>>501→>>536
>>503→>>537
に変更します。
あと、テニアと武蔵の状態表も
【フェステニア・ミューズ 搭乗機体:ベルゲルミル(ウルズ機)(バンプレストオリジナル)
パイロット状況:非常に不安定
機体状況:良好・マニピュレーターに血が微かについている・ガンポッドを装備
現在位置:C-6
第一行動方針:どのように行動を取ればうまく周りを騙せるか考察中
第二行動方針:とりあえずキラとムサシについていく
第三行動方針:参加者の殺害
最終行動方針:優勝
備考1:武蔵・キラ、どちらもいずれ殺す気です
備考2:首輪を所持】
【巴武蔵 搭乗機体:RX-78ガンダム(機動戦士ガンダム)
パイロット状態:カラ元気でも元気
機体状況:良好・オプションとしてハイパーハンマーを装備・反応弾を所持
現在位置:C-6
第一行動方針:キラの仲間を待つ
第二行動方針:統夜を探しテニアを守る
第三行動方針:無敵戦艦ダイ打倒の為に信頼できる仲間を集める
最終行動方針:主催者を倒しゲームを止める
備考1:テニアのことはほとんど警戒していません
備考2:キラと行動を共にする場合は反応弾を彼に任せてもいいと思っています。】
こちらに修正します。
539 :それも名無しだ :2006/12/19(火) 13:43:32 ID:R+IUA5AS
>>533
乙です。
ユリカが死んだらアキトはマーダー一直線になりそうですね。
>>538
修正お疲れ様です。
反応弾を運ぶガンダムを想像したら∀が出てきた。
誘爆したらヤバそうだ。
540 :それも名無しだ :2006/12/19(火) 19:04:23 ID:KZg5AdC9
Jアークに収納しておきゃいいんじゃね?
その方がいろいろと都合がいい気がする。
541 :それも名無しだ :2006/12/19(火) 19:36:43 ID:2DipTaTJ
>>533
くそう、アキトとガウルンの死闘を期待してたがそれは後々に
取っておくとするよ。何にせよGJ。
ユリカもアキトもどっちか死んだらかなり高い確率でマーダーになりそうで怖いんだが。
542 :それも名無しだ :2006/12/19(火) 19:47:34 ID:9Wx8mke/
アキトがリョウト
ユリカがゼオラみたいになりそうな悪寒(((゚д゚;)))
543 :それも名無しだ :2006/12/19(火) 20:01:43 ID:ccVi5aBr
ムサシが反応弾のパイロットになるという選択も
544 :それも名無しだ :2006/12/19(火) 22:11:44 ID:puRYp0zZ
>>543
それなんてシャア?
545 :それも名無しだ :2006/12/19(火) 22:37:11 ID:V92mhsKs
ところで、味噌とココアが入ったボルシチってまさか……
アキト、味覚やられてて助かったな。
546 :それも名無しだ :2006/12/19(火) 23:01:21 ID:ZIvHRn5V
>>545
たぶんそのまさかだと思う
気力の回復する栄養ドリンクも怖い
きっと味がわからないのをいいことに
アキトに支給された食料品はとんでもないものばっかなんだ・・・たぶん
547 :それも名無しだ :2006/12/20(水) 00:48:43 ID:qsvlibGt
シャギア・オルバ・比瑪・甲児・カテジナさん予約します。
548 : ◆WgWWWgbiY6 :2006/12/20(水) 00:49:33 ID:qsvlibGt
鳥付け忘れてた・・・orz
549 :それも名無しだ :2006/12/20(水) 00:55:26 ID:hvCXfJkW
予想外の組み合わせ来た!
がんばれ〜!!
550 :それも名無しだ :2006/12/20(水) 05:59:33 ID:B6JbNpbo
カテ公フロスト兄弟激昂させるNT(強化)フラグ持ちだから激しくwktk
551 :それも名無しだ :2006/12/20(水) 15:51:24 ID:h4FeNzzl
御大将と接触できそうなガンダム探してて気づいたんだが
ガンダムと名のつく機体ものすごい勢いで壊れていってないか?
御大将の対戦相手が元祖・F91・マスターの三機しか見当たらないんだが
全滅する前に一度遭遇させたいな……
552 :それも名無しだ :2006/12/20(水) 17:20:26 ID:3PkrOpFe
ガンダムではないが旧ザクとメリクリウスにも反応すんじゃね?
553 :それも名無しだ :2006/12/20(水) 20:31:47 ID:fD6IcGBX
ソシエも搭乗しているδガンダム(百式)なら御大将も満足するのでは?
554 :それも名無しだ :2006/12/20(水) 20:37:23 ID:hvCXfJkW
そしてテンションアップした御大将も金ぴかになって金ぴか対決ですか
555 :それも名無しだ :2006/12/22(金) 02:17:24 ID:bo/QBYk5
質問なんですが
反応弾ってどういう代物ですか?
核というのはわかるけどいまいちどんな核かわからない
愛覚えていますか?・ゼロ・プラスと三作みてみたがどこで使われてるのかすらわからなかった
教えていただけると助かります
556 :それも名無しだ :2006/12/22(金) 03:28:59 ID:hPfQZ+p2
>>555
核兵器にマクロスのオーバーテクノロジーを加えて改良したもの
宇宙空間での威力向上と、半減期の短い放射性物質で作って汚染の被害を小さくしている
って設定だったと思う
多分反応兵器とかマクロスでググれば一発かと思う
557 :それも名無しだ :2006/12/22(金) 03:50:37 ID:3FGjAIlR
>>555
Wikiの記述はこんな感じ
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/OTM#.E5.8F.8D.E5.BF.9C.E5.85.B5.E5.99.A8.EF.BC.88.E5.8F.8D.E5.BF.9C.E5.BC.BE.EF.BC.89
バルキリー搭載のものなら敵戦艦をも一撃で破壊できる(沈めるんじゃなくて消滅させる)凄まじい
兵器、VF-1バルキリーなら最大6発搭載できる。
愛ではTV版で最終決戦兵器だった反応弾が通常装備に(羽の下にマウントしている大き目のミサイル)
なっている、そのため劇場版は反応弾の威力が落ちている。ゼロだと最後に鳥の人が受け止めたのが
反応弾、ただバリアの内側で爆発させたから威力出し切れてないかも。プラスでは使ってなかったと
思う。
VFX2だとバルキリー搭載のもので基地を丸ごと吹き飛ばそうとしたり、戦艦搭載のものが艦隊をなぎ
払ったりしていた。
558 :それも名無しだ :2006/12/22(金) 10:20:16 ID:ae0HPgNI
>>555
もし、アムロVSゴステロを考えているなら先に言っておきます。
ガガガは左腕が破壊されちゃったから、
プロテクトシェードも使えなければプラズマホールドも使えない。
559 :それも名無しだ :2006/12/22(金) 16:44:51 ID:+0Ests+e
>>556-558
ありがとうございます
放射能汚染の心配が少ない核兵器というぐらいの感じですかね
やっぱり一ブロックくらい壊滅しそうだ
560 :それも名無しだ :2006/12/25(月) 01:03:58 ID:uhZ7Z3pm
ahe
561 : ◆aalWSIpMG2 :2006/12/25(月) 01:29:19 ID:E9p9Is9u
ラキと御大将予約します
562 :それも名無しだ :2006/12/25(月) 01:47:50 ID:QLedOTAN
>>561
泥沼の悪寒…ともかくガンガレ、超ガンガレ
563 :それも名無しだ :2006/12/25(月) 04:46:46 ID:b9Dq7LtY
http://br-new.jp/index.htmlここってどうやって入会するかしってますか??
バトルロワイアルのBRII法執行委員会なんだけど。。。
564 :それも名無しだ :2006/12/25(月) 08:18:12 ID:uhZ7Z3pm
御大将は口が軽いからなぁ、接触すればどう考えても他の参加者の情報が漏れそう。
565 : ◆WgWWWgbiY6 :2006/12/26(火) 03:15:12 ID:JfSS2ad7
年末進行が思っていた以上に忙しく全く筆が進んでいない状況です。
明日までに間に合わないと思います。
残念ですが今回は予約を取り消します。
すみませんでした。
566 :それも名無しだ :2006/12/26(火) 03:50:58 ID:KPeBepTT
どんまい。お疲れ様です。
そして、一言だけ失礼します。
ここの予約は一次の一週間と異なり三日間です。
紛らわしいと思いますがお気をつけください。
567 :マイペース二人 ◆aalWSIpMG2 :2006/12/28(木) 01:49:42 ID:+PAr7y3+
船酔いのような眩暈に襲われていた。ゆらゆらとたゆたう視界の中、空を見ている。
一方の空が茜色に、もう一方の空は闇に染まっていた。
ひどい何度目かのひどい吐き気が込みあげてきて、地に伏せたまま吐瀉する。出てくるのはもう胃液だけだった。
切迫した息と一緒に吸い込んでむせ、しばらく咳きこむ。
――もう……やめてくれ。
咳きこみながら、ぼやける頭でただそれだけを繰り返していた。
だが、それで纏わりつく負の感情が薄れるわけでもなければ、体がそれを取り込むのをやめるわけでもなかった。
「やめろ!」
うつ伏せから仰け反るように半身を起し、纏わりつく負の感情を振り払うように腕を振るったが、そのとたんに視野が回転する。
すっと目の前が暗くなって、コックピットの床に顔を突っ込んだ。負の感情は変わらず纏わりついている。
――どうすれば……楽になる。
深い脱力を感じて、もう起き上がることすらできなかった。
――死なら、一瞬で……。
弱った心が逃げ場を求め、一つの考えが浮上してくる。
突然、負の感情とは別の感情に触れたのはそのときだった。
「……ブレン、お前なのか?」
(…………)
「そうか……ありがとう……」
どこか優しく温かいその感情は、ラキの苦しみを和らげていった。
568 :マイペース二人 ◆aalWSIpMG2 :2006/12/28(木) 01:51:46 ID:+PAr7y3+
――死なら、一瞬で……。
あれから何度もラキの思考はそこで立ち止まった。
そのたびにブレンの心に励まされ、頭から払い落し、ただじっとうずくまって耐え続けた。
短いような、長いような時間が流れ、気づくと纏わりついている負の感情は薄れていた。
眩暈と吐き気をこらえて起きあがる。震える手を壁についてよろよろとコックピットから這い出てみる。すでにあたりは暗かった。
体は未だに負の感情を取り込み続けていたが、放送直後に比べればわずかなものだった。
それでも自分の体が他人の悲しみを喰らい続けているという自己嫌悪は胸の中に重く沈んで、どうしても拭うことができなかった。
「ブレン、これから私はどうすればいい?」
ブレンを大きく見上げて話しかける。
(…………)
「私か?私は……ジョシュアがここで出会ったものと会いたい。
会ってどうするというわけでもない。ただ会ってみたいんだ。
ブレンはどうしたい?」
(…………)
「そうか……。なら、そうしよう」
出てきたときに比べると幾分マシな足取りでコックピットに戻る。ムッと鼻を突く臭いが立ち込めていた。
「ブレン、すまない。お前も私もひどいかっこうだ」
思わず謝罪の言葉が口をついて出た。
(…………)
「心配しなくてもしっかりと洗う。まずはH-8に向かうぞ」
(…………)
「仕方ないだろう。一番近い補給ポイントがそこなんだ。
そこまで行ったら洗う。だから心配するな。大丈夫だ」
砂地に大きなくぼみを残して蒼い巨人は浮き上がり、飛び立つ。
その姿はやがて暗い空の闇へと消えていった。
569 :マイペース二人 ◆aalWSIpMG2 :2006/12/28(木) 01:52:50 ID:+PAr7y3+
波一つない穏やかな水面に小さな波紋が生じる。その中央でぽつんと一人の女性が顔を出していた。濡れた蒼い髪が艶やかだった。
――何も見えないな。
夜空を見上げて彼女は思う、この空はかつて地球を閉ざしたものによく似ていると。
突如、女は何かに呼ばれたような仕草を見せる。
暗い水面に映ったさらに暗い影が彼女の周囲にあった。水の中に何か大きなものが潜んでいる。
大きく息を吸い込んで肺を酸素で満たし、彼女は水の中に潜る。伸びてきた大きな影にしがみつくと彼女は影の中に吸い込まれ消えていった。
水面がせり上がり女の髪と同じ色の巨人が姿を現し、やがてふわりと浮きあがって水面から離れ、飛び立つ。
彼女たちの目的地の小島はもうすぐそこだった。
「小生の名はギム・ギンガナム。名乗りを上げい!」
突然通信が飛んできて目を丸くする。移動をブレンに任せて濡れた体を拭いているときだった。
「グラキエースだ。ジョシュアを知らないか?」
急いでパイロットスーツを着込みつつ通信を返す。同時に一番知りたい情報を訪ねた。
「知らぬ。聞きたいことはそれだけか?ならば、いざ尋常に勝負ッ!!」
「いや、他にも聞きたいことはある」
「ここより先は問答無用!さあ、漢に言葉は無用!!拳で語り合おうではないかああぁぁぁぁあああああ!!」
前方の小島から闘争心を燃やしつつ一機の白い機体が飛び出してきた。
瞬く間に二者の距離は狭まり、剛腕がブレンに差し迫る。シャイニングの拳がブレンの顔面に吸い込まれ、
「私は女だ。断る」
空をきった。
――この移動法は……。
見知った移動法に思わず笑いが込み上げてくるのをギンガナムは感じた。
振り返ると小島に転移した敵機の姿が確認できた。
よくよく注意してみてみるとその姿は奴が乗っていた機体にどことなく似ていた。そして、それ以上に奴のツレの機体に酷似している。
――少なからず奴に関係があるやもしれぬ。
「ふっ……ふははははははは……!!面白い。面白いぞ!
グラキエースとやら、お前の機体は奴らの機体に似ている」
「奴ら?」
「そう。似ているのだよ、アイビス=ブレンにな!!」
そうして彼は語り始める。
570 :マイペース二人 ◆aalWSIpMG2 :2006/12/28(木) 01:53:41 ID:+PAr7y3+
どん、と低い地響きのような音がして、立ち並ぶビル群の通りに面したガラスというガラスが白く濁った。
一拍置いて同様の地響きが再び轟き、砕け散ったガラスの破片が光を撒いたように舞い散るなか、白い隻腕の巨人はアスファルトを踏み砕いて着地する。
その巨人の中で肩幅いっぱいになびかせた長髪の一部を頭頂部で結い、胸に日の丸の輝く全身黒タイツを纏った男は(特に意味なく)仁王立ちしていた。
その男の名はギム=ギンガナムという。
「誰も居らんではないか!!!」
計器を睨めつけて彼は本日二度目のセリフを叫ぶ。
彼は一人の参加者を追いかけて移動中であった。
しかし、その相手が残していった目印――巨大な足跡もA-1の端で光の壁に遮られて打ち止めである。
壁の向こうは地図を見る限り草原地帯。足跡を追える可能性は低かった。
「紫雲統夜、逃したか」
しかし、そもそもただ対戦相手を求めるだけならばあの場から動く必要はなかった。
あの場には遠方とはいえ二機の戦闘機が視認できていたのだ。
だが、大勝負を終えたばかりの彼は「味が軽すぎる」とか言って、それに大した興味も抱かずに、市街地に残された足跡を追い始めた。
その欲張った結果が現在である。
『アー、アー、ただいまマイクのテスト中ですの。…こほん…最初の定時連絡の……』
とにもかくにも一度壁の向こうを確認しておこうと、再び動き出そうとした矢先に、突然幼い少女の声が響いた。
571 :マイペース二人 ◆aalWSIpMG2 :2006/12/28(木) 01:54:25 ID:+PAr7y3+
「ふはははははっ!面白い!!」
放送が過ぎ去り静寂を取り戻したビル街に笑い声が響きわたる。
放送に連なった名の中にアイビス=ブレンの名はなかった。それはすなわち、あの状態から見事生き延びて見せたことを意味している。
それがたまらなく愉快で、再戦が待ち遠しい。
先の戦闘の五分の攻防、前二戦の大味な戦闘も良かったが、経験と技術に裏打ちされた緻密なアイビスの動きは驚嘆に値するものだった。
しかし、最後の最後で納得のいかない戦いでもあった。
突如乱入者に邪魔をされ、逃げ切られたこともそうだが、互いに最後の一手を放とうとしたあのとき、アイビスとやらが銃口に湛えていた光が霧散したことが解せなかった。
ギム=ギンガナムが望んだのはあのような幕切れではない。
真っ向からシャイニングフィンガーであの光に立ち向かい捻じ伏せる――それこそが彼が望んだ結末だったのだ。
その後の動きもこれが同じ機体かと思えるほど拍子抜けのする動きだった。そして油断した結果、自分は腕を斬りおとされた。
つまりは何かと納得のいかない決着だったということだ。
――だが、決着は決着ではなかった。
再戦を思い浮かべるだけで血がたぎり、肌が泡立つ。口元が知らずとほころんだ。
「ふははははっ!見つけてやる!見つけてやるぞ、アイビス!
小生から逃げ切れると思うな!!」
堪えようともしない笑い声が再び響き渡る。そうやってひとしきり笑い飛ばしたあと、ゆっくりと視線を動かし、計器の一部が目に入った。
エネルギーゲージがレッドゾーンだということにそこで初めて気づく。
「輜重の確保は戦の基本であったな」
ガサガサと古臭い地図を取り出してきて、紙面に目を泳がせる。F-7・G-4・H-8の三か所の補給ポイントが書き記されていた。
「H-8が近いな……」
呟くと進路を北西に定め、移動を再開する。二つ目の光りの壁を超えたとき、足場が突然消えてシャイニングは水中へと落下した。
572 :マイペース二人 ◆aalWSIpMG2 :2006/12/28(木) 01:55:38 ID:+PAr7y3+
「……というわけだ」
「なるほど。それで補給を終えたころに私が現れたというわけだな」
「いかにも。悪いが、アイビス=ブレンとの再戦の予行演習とさせてもらうぞ!!」
おそらくアイビス=ブレンと同じ特性を持っているであろう機体を前にして、嫌がおうにでもギンガナムのテンションはあがる。
それに呼応するように鬣のような冷却装置を展開させ、シャイニングはスーパーモードを発動させた。
両者の間に緊迫した空気が流れた次の瞬間、
「断る。私は逃げるぞ」
長話の間にちゃっかり補給を完了していたブレンは掻き消え、ギンガナムは孤島に一人取り残された。
しおれたように鬣を彷彿とさせる冷却装置が虚しく閉じた。
G-8水中に突如蒼い巨人が姿を現す。
その巨人は目の前のスイッチに手を伸ばすと二度目の補給を開始した。
573 :マイペース二人 ◆aalWSIpMG2 :2006/12/28(木) 01:56:40 ID:+PAr7y3+
【ギム・ギンガナム 搭乗機体:シャイニングガンダム(機動武闘伝Gガンダム)
パイロット状態:テンション急降下(気力80)
機体状態:右腕肘から先消失、胸部装甲にヒビ、全身に軽度の損傷
現在位置:H-8小島
第一行動方針:倒すに値する武人を探す
第二行動方針:アイビス=ブレンを探し出して再戦する
最終行動方針:ゲームに優勝
備考:ジョシュアの名前をアイビス=ブレンだと思い込んでいる】
【グラキエース 搭乗機体:ネリー・ブレン(ブレンパワード)
パイロット状況:精神やや安定。放送の時刻が怖い
機体状況:現在補給中
現在位置:G-8水中補給ポイント
第一行動方針:ジョシュアがゲーム内で出会ったものを探す
最終行動方針:???
備考1:長距離のバイタルジャンプは機体のEN残量が十分(全体量の約半分以上)な時しか使用できず、最高でも隣のエリアまでしか飛べません
備考2:負の感情の吸収は続いていますが放送直後以外なら直に自分に向けられない限り支障はありません】
【時刻:20:00】
574 : ◆aalWSIpMG2 :2006/12/28(木) 02:02:56 ID:+PAr7y3+
投下終了。
そして、ちょっとだけ予約期限切れすみません。
思い切って御大将には語りすぎなほど語っていただきました。
ラキの心理変化に無理がないかちょっと不安……。
575 :それも名無しだ :2006/12/28(木) 08:56:08 ID:gmDZ7L7M
>>574GJ
激しいマイペースだぜ!御大将は!
ラキー!切ないのはいいけど仇が目の前にいるよー!『アイビス』から気付けー!
576 :それも名無しだ :2006/12/28(木) 10:44:42 ID:f0jtml0g
>>575
無理だー!
アイビスの事をラキは知らーん!
気付けと言う方が無理じゃー!
>>574
GJ
ラキ…切なすぎるぜコンチクショウ。゚(゚´Д`゚)゚。
ジョシュアを見つけられたほうがいいのかどうか…
発狂してルイーナ時代に逆行したりせんだろうな((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
そして御大将カワイソス(´・ω・`)
577 :それも名無しだ :2006/12/28(木) 12:21:02 ID:VB6/Un/A
>>576
>アイビスという名前の女性が出てくる。何故かちょっとだけいらっとした。
Time Over
―私の中のあなたにさよならを―
でジョシュアとこんな会話をしていた。
今はゆとりがないから気づけないんだろうな。きっと。
578 : ◆aalWSIpMG2 :2006/12/28(木) 18:41:02 ID:OvyliaRw
>>575-577
感想ありがとうございました。
そして>>577のかたの一文見落としてましたorz
修正版のほうまた投下させていただきたいと思います。
579 :それも名無しだ :2006/12/28(木) 19:13:51 ID:dKSNsXh2
W発表で気づかんかった…
乙!そして修正版楽しみにしてるさ
展開がガラリと変わりそうだけど頑張って!
580 :マイペース二人(修正版) ◆aalWSIpMG2 :2006/12/29(金) 02:34:24 ID:2enZkxT+
船酔いのような眩暈に襲われていた。ゆらゆらとたゆたう視界の中、空を見ている。
一方の空が茜色に、もう一方の空は闇に染まっていた。
何度目かのひどい吐き気が込みあげてきて、地に伏せたまま吐瀉する。出てくるのはもう胃液だけだった。
切迫した息と一緒に吸い込んでむせ、しばらく咳きこむ。
――もう……やめてくれ。
咳きこみながら、ぼやける頭でただそれだけを繰り返していた。
だが、それで纏わりつく負の感情が薄れるわけでもなければ、体がそれを取り込むのをやめるわけでもなかった。
「やめろ!」
うつ伏せから仰け反るように半身を起し、纏わりつく負の感情を振り払うように腕を振るったが、そのとたんに視野が回転する。
すっと目の前が暗くなって、コックピットの床に顔を突っ込んだ。負の感情は変わらず纏わりついている。
――どうすれば……楽になる。
深い脱力を感じて、もう起き上がることすらできなかった。
――死なら、一瞬で……。
弱った心が逃げ場を求め、一つの考えが浮上してくる。
突然、負の感情とは別の感情に触れたのはそのときだった。
「……ブレン、お前なのか?」
(…………)
「そうか……ありがとう……」
どこか優しく温かいその感情は、ラキの苦しみを和らげていった。
581 :マイペース二人(修正版) ◆aalWSIpMG2 :2006/12/29(金) 02:35:00 ID:2enZkxT+
――死なら、一瞬で……。
あれから何度もラキの思考はそこで立ち止まった。
そのたびにブレンの心に励まされ、頭から払い落し、ただじっとうずくまって耐え続けた。
短いような、長いような時間が流れ、気づくと纏わりついている負の感情は薄れていた。
眩暈と吐き気をこらえて起きあがる。震える手を壁についてよろよろとコックピットから這い出てみる。すでにあたりは暗かった。
体は未だに負の感情を取り込み続けていたが、放送直後に比べればわずかなものだった。
それでも自分の体が他人の悲しみを喰らい続けているという自己嫌悪は胸の中に重く沈んで、どうしても拭うことができなかった。
「ブレン、これから私はどうすればいい?」
大きく見上げて話しかける。
(…………)
「私か?私は……ジョシュアがここで出会った人――アイビスという女と会ってみたい。
会ってどうするというわけでもない。ただ会ってみたいんだ。
ブレンはどうしたい?」
(…………)
「そうか……。なら、そうしよう」
出てきたときに比べると幾分マシな足取りでコックピットに戻る。ムッと鼻を突く臭いが立ち込めていた。
「ブレン、すまない。お前も私もひどいかっこうだ」
思わず謝罪の言葉が口をついて出た。
(…………)
「心配しなくてもしっかりと洗う。まずはH-8に向かうぞ」
(…………)
「仕方ないだろう。一番近い補給ポイントがそこなんだ。
そこまで行ったら洗う。だから心配するな。大丈夫だ」
砂地に大きなくぼみを残して蒼い巨人は浮き上がり、飛び立つ。
その姿はやがて暗い空の闇へと消えていった。
582 :マイペース二人(修正版) ◆aalWSIpMG2 :2006/12/29(金) 02:35:45 ID:2enZkxT+
波一つない穏やかな水面に小さな波紋が生じる。その中央でぽつんと一人の女性が顔を出していた。濡れた蒼い髪が艶やかだった。
――何も見えないな。
夜空を見上げて彼女は思う、この空はかつて地球を閉ざしたものによく似ていると。
突如、女は何かに呼ばれたような仕草を見せる。
暗い水面に映ったさらに暗い影が彼女の周囲にあった。水の中に何か大きなものが潜んでいる。
大きく息を吸い込んで肺を酸素で満たし、彼女は水の中に潜る。伸びてきた大きな影にしがみつくと彼女は影の中に吸い込まれ消えていった。
水面がせり上がり、女の髪と同じ色の巨人が姿を現し、やがてふわりと浮きあがって水面から離れる。
彼女たちの目的地の小島はもうすぐそこだった。
「小生の名はギム・ギンガナム。名乗りを上げい!」
突然通信が飛んできて目を丸くする。移動をブレンに任せて、濡れた体を拭いているときだった。水で洗い流したためコックピットのそこここはまだ濡れている。
「グラキエースだ。ジョシュアを知らないか?」
急いでパイロットスーツを着込みつつ通信を返す。同時に一番知りたい情報を訪ねた。
「知らぬ。聞きたいことはそれだけか?ならば、いざ尋常に勝負ッ!!」
「いや、他にも聞きたいことはある」
「ここより先は問答無用!さあ、漢に言葉は無用!!拳で語り合おうではないかああぁぁぁぁあああああ!!」
前方の小島から闘争心を燃やしつつ、一機の白い機体が飛び出してきた。
瞬く間に二者の距離は狭まり、剛腕がブレンに差し迫る。シャイニングの拳がブレンの顔面に吸い込まれ、
「私は女だ。断る」
空をきった。
――この移動法は……。
見知った移動法に思わず笑いが込み上げてくるのをギンガナムは感じた。
振り返り、小島に転移した敵機の姿を確認する。
よくよく注意してみてみると、その姿は奴が乗っていた機体にどことなく似ていた。そして、それ以上に奴のツレの機体に酷似している。
――少なからず奴に関係があるやもしれぬ。
「ふっ……ふははははははは……!!面白い。面白いぞ!
グラキエースとやら、お前の機体はやつらの機体によく似ている」
「やつら?」
「そう。似ているのだよ、アイビス=ブレンにな!!」
そうして彼は語り始める。
583 :マイペース二人(修正版) ◆aalWSIpMG2 :2006/12/29(金) 02:36:21 ID:2enZkxT+
どん、と低い地響きのような音がして、立ち並ぶビル群の通りに面したガラスというガラスが白く濁った。
一拍置いて同様の地響きが再び轟き、砕け散ったガラスの破片が光を撒いたように舞い散るなか、白い隻腕の巨人はアスファルトを踏み砕いて着地する。
その巨人の中で肩幅いっぱいになびかせた長髪の一部を頭頂部で結い、胸に日の丸の輝く全身黒タイツを纏った男は(特に意味なく)仁王立ちしていた。
その男の名はギム=ギンガナムという。
「誰も居らんではないか!!!」
計器を睨めつけて本日二度目のセリフを叫ぶ。
彼は一人の参加者を追いかけて移動中であった。
しかし、その相手が残していった目印――巨大な足跡もA-1の端で光の壁に遮られて打ち止めである。
壁の向こうは地図を見る限り草原地帯。足跡を追える可能性は低かった。
「紫雲統夜、逃したか」
しかし、そもそもただ対戦相手を求めるだけならば、あの場から動く必要はなかった。
あの場には遠方とはいえ二機の戦闘機が視認できていたのだ。
だが、大勝負を終えたばかりの彼は「味が軽すぎる」とか言って、それに大した興味も抱かずに、市街地に残された足跡を追い始めた。
その欲張った結果が現在である。
とにもかくにも一度壁の向こうを確認しておこうと、再び動き出そうとする。
『アー、アー、ただいまマイクのテスト中ですの。…こほん…最初の定時連絡の……』
その矢先に、突然幼い少女の声が響いた。
584 :マイペース二人(修正版) ◆aalWSIpMG2 :2006/12/29(金) 02:37:01 ID:2enZkxT+
「ふはははははっ!面白い!!」
放送が過ぎ去り、静寂を取り戻したビル街に笑い声が響きわたる。
放送に連なった名の中にアイビス=ブレンの名はなかった。それはすなわち、あの状態から見事生き延びて見せたことを意味している。
それがたまらなく愉快で、再戦が待ち遠しい。
先の戦闘の五分の攻防、前二戦の大味な戦闘も良かったが、経験と技術に裏打ちされた緻密なアイビスの動きは驚嘆に値するものだった。
しかし、最後の最後で納得のいかない戦いでもあった。
突如乱入者に邪魔をされ、逃げ切られたこともそうだが、互いに最後の一手を放とうとしたあのとき、アイビスとやらが銃口に湛えていた光が霧散したことが解せなかった。
ギム=ギンガナムが望んだのはあのような幕切れではない。
真っ向からシャイニングフィンガーであの光に立ち向かい、捻じ伏せる――それこそが彼が望んだ結末だったのだ。
その後の動きもこれが同じ機体かと思えるほど拍子抜けのする動きだった。そして油断した結果、自分は腕を斬りおとされた。
つまりは何かと納得のいかない決着だったということだ。
――だが、決着は決着ではなかった。
再戦を思い浮かべるだけで血がたぎり、肌が泡立つ。口元が知らずとほころんだ。
「ふははははっ!見つけてやる!見つけてやるぞ、アイビス=ブレン!
小生から逃げ切れると思うな!!」
堪えようともしない笑い声が再び響き渡る。そうやってひとしきり笑い飛ばしたあと、ゆっくりと視線を動かし、計器の一部が目に入った。
エネルギーゲージがレッドゾーンだということにそこで初めて気づく。
「輜重の確保は戦の基本であったな」
ガサガサと古臭い地図を取り出してきて、紙面に目を泳がせる。F-7・G-4・H-8の三か所の補給ポイントが書き記されていた。
「H-8が近いな……」
呟くと進路を北西に定め、移動を再開する。二つ目の光りの壁を超えたとき、足場が突然消えてシャイニングは水中へと落下した。
585 :マイペース二人(修正版) ◆aalWSIpMG2 :2006/12/29(金) 02:37:46 ID:2enZkxT+
「……というわけだ」
「なるほど。それで補給を終えたころに私が現れたというわけだな」
「いかにも。悪いが、アイビス=ブレンとの再戦の予行演習とさせてもらうぞ!!」
おそらくアイビス=ブレンと同じ特性を持っているであろう機体を前にして、嫌がおうにでもギンガナムのテンションはあがる。
それに呼応するように冷却装置を展開させ、シャイニングはスーパーモードを発動させた。
両者の間に緊迫した空気が流れた次の瞬間、
「いやだ。私は逃げる」
長話の間にちゃっかり補給を完了していたブレンは掻き消え、ギンガナムは孤島に一人取り残された。
鬣を彷彿とさせる冷却装置が落胆したように虚しく閉じた。
G-8水中に突如蒼い巨人が姿を現した。
――アイビス・ブレン。
巨人の中でラキはその言葉を反芻する。
今、自分が乗っている機体はネリー・ブレンという。ネリーさんのブレンパワードだからネリー・ブレンだ。
ならば、アイビス・ブレンとは、おそらくアイビスのブレンパワードのことだろう。同じブレンパワードだ。ギンガナムが似ているといったのも頷ける。
だが、アイビス・ブレンを探せばアイビスに会えるのかというと、そういうわけでもなさそうだった。
ギンガナムの話ぶりだとアイビス・ブレンの乗り手は男だ。しかし、ジョシュアの話に出てきたアイビスは女だった。
つまりはジョシュアとガナドゥールのように愛機と引き離されてしまったということなのだろう。
「ブレン、アイビス・ブレンというブレンパワードかアイビス本人を知っているか?」
(…………)
「そうか……」
(…………)
「いや、こっちこそすまない」
ひとまず思考をそこで中断する。
巨人は目の前のスイッチに手を伸ばし、二度目の補給を開始した。
586 :マイペース二人(修正版) ◆aalWSIpMG2 :2006/12/29(金) 02:38:29 ID:2enZkxT+
【ギム・ギンガナム 搭乗機体:シャイニングガンダム(機動武闘伝Gガンダム)
パイロット状態:テンション急降下(気力80)
機体状態:右腕肘から先消失、胸部装甲にヒビ、全身に軽度の損傷
現在位置:H-8小島
第一行動方針:倒すに値する武人を探す
第二行動方針:アイビス=ブレンを探し出して再戦する
最終行動方針:ゲームに優勝
備考:ジョシュアの名前をアイビス=ブレンだと思い込んでいる】
【グラキエース 搭乗機体:ネリー・ブレン(ブレンパワード)
パイロット状況:精神やや安定。放送の時刻が怖い
機体状況:現在補給中
現在位置:G-8水中補給ポイント
第一行動方針:アイビスを探す
最終行動方針:???
備考1:長距離のバイタルジャンプは機体のEN残量が十分(全体量の約半分以上)な時しか使用できず、最高でも隣のエリアまでしか飛べません
備考2:負の感情の吸収は続いていますが放送直後以外なら直に自分に向けられない限り支障はありません】
【時刻:20:00】
587 : ◆aalWSIpMG2 :2006/12/29(金) 02:44:39 ID:2enZkxT+
修正版投下終了。
修正というよりも加筆といったほうが正しいかもしれないけど……。
展開を大幅に変えるのは年末年始のスケジュール上無理だったので、
大幅な変更はなしで修正させていただきました。
少し早いですがそれでは皆様よいお年を。
588 :それも名無しだ :2006/12/29(金) 09:07:09 ID:dDqNBJNc
>>587
修正&今年最後の投下GJ
そういえば、ヒメブレンとかユウブレンとかあったよなw
ネリーさんのブレンでなんかにやっとしてしまった。
589 :それも名無しだ :2007/01/02(火) 00:59:31 ID:XBFMQ0vX
あげ
590 :それも名無しだ :2007/01/02(火) 13:01:21 ID:eahZAIwP
糞スレさげ
591 :それも名無しだ :2007/01/04(木) 04:19:00 ID:xifb0Osk
保守
592 :それも名無しだ :2007/01/04(木) 11:05:44 ID:bdwP3Ql7
ネタがないから雑談でもしよう。
アキトとガウルンはこのまま行くと、キラ組に遭遇するね。
593 :それも名無しだ :2007/01/04(木) 12:41:26 ID:yVuHaTq0
キラはなんとなくガウルンの好みっぽいね
見た目が
594 :それも名無しだ :2007/01/04(木) 12:41:46 ID:5Uk4JIrl
アッー!
595 :それも名無しだ :2007/01/04(木) 18:55:39 ID:bdwP3Ql7
掘られるのか!?もしくはキラにDG細胞が植え付けられるか?
596 :それも名無しだ :2007/01/04(木) 22:25:38 ID:ahCVMFnB
アキトと言えばなんか統夜を説得させることができそうな気がす
597 :それも名無しだ :2007/01/04(木) 23:33:24 ID:iVAUDypt
話がまったく違ってすまないが、参加者に不幸自慢させたら勝つのは誰だ?
テニアかモンシアあたりになるのだろうか?
ふと気になった
598 :それも名無しだ :2007/01/05(金) 00:30:01 ID:umwPatdI
ソシエだな
599 :それも名無しだ :2007/01/05(金) 00:37:46 ID:Bfo6erMM
ソシエさんまだまし……
マサキと一緒に行動中ってだけで不運か。
600 :それも名無しだ :2007/01/05(金) 12:11:19 ID:3PTQDw4e
あがった三者の比較
モンシア…会う人全てマーダー・登場話全て激戦・大ケガ・機体全壊・現在もマーダー過密地帯のど真ん中
テニア…目のまえで親友死亡・突発的にもう一人の親友を自分の手で殺害
ソシエ…類似品に騙される・機体全壊・放置された・勘違いから生身で砲撃を受ける・骨折・迷子フラグ
テニアはまだマシな気がする。
単純な不幸事比較じゃなくて悲壮感からだったら、この三人よりアイビスやラキ・バーニィ・統夜あたりのが上じゃないかな。
601 :それも名無しだ :2007/01/05(金) 18:05:32 ID:0aeTEg43
キョウスケも不幸じゃね?
眼前でエクセ爆死、アルフィミィは自分のこと忘れてる(知らない)、愛機は変な仮面に乗られてる(しかも破損)、自機は射撃戦用・高機動紙装甲なのにメイン武装にハンマーというバクチっぷり。
相方機であるビルガーは支給されてないんでシングルバードスt(ryが切り札。
本家のようにアルフィミィがビルガーに乗ってジョーカーとして参加…とかは面白そうだが
602 :それも名無しだ :2007/01/05(金) 18:33:06 ID:4vMJv1+j
>…というバクチっぷり
ttp://banpresto-srw.com/bbsnote/data/IMG_000263.gif
こんなのに乗れるキョウスケだ、この程度のことどうという事はあるまい
603 :それも名無しだ :2007/01/05(金) 18:37:16 ID:OEru2wbQ
>>602
ちょっと待て
それってマジであるのかw
604 :それも名無しだ :2007/01/05(金) 18:56:43 ID:N9vcV7Nd
こんな最悪の舞台に巻き込まれたってだけで全員不幸だし、
不幸比べする意味無いとも感じる。
605 :それも名無しだ :2007/01/05(金) 23:03:38 ID:tdVQZp/L
>>603
OG萌えスレ発のネタだなw
606 :それも名無しだ :2007/01/05(金) 23:06:00 ID:4vMJv1+j
>>603
釣られてくれてあーりがーとアロエリーナ♪
>>605に書いてあるとおり、OG萌えスレ発のパロネタですw
607 :それも名無しだ :2007/01/06(土) 14:19:33 ID:wJTOxtuh
博打といえばユリカは原作だと意外と強運。
劇場版では不幸だったけど、アキトとたまたま遭遇(このロワでも)、
ジャンケンで負けたことがないし、どこぞのお嬢様だし。
608 :それも名無しだ :2007/01/07(日) 19:52:07 ID:7WoukfuJ
なぜだ、なぜ人がいないのだ?アニロワのせいか?
そんなものよりもアイビスの負け犬ぷりの方が萌えるのに。
609 :それも名無しだ :2007/01/07(日) 19:59:37 ID:7ZL0R0Zt
>>608
他所の所為にするのは感心せんな
きっと皆さん色々と忙しいんだよ…
610 :それも名無しだ :2007/01/07(日) 20:02:23 ID:0bPJTX3Y
>>608
アイビス書いた人間としてはそんな言われると嬉しいぜ!
アニロワはあんまり関係ないんじゃないか?
確かに同トリ見かけるが。
俺も今考えてるパートあるんで、煮詰まったら時間あるときに予約するつもりだし。
611 :それも名無しだ :2007/01/08(月) 01:44:26 ID:PoSWIWTd
ふと思ったんだけど…
第一次のジョッシュ:イキマを始めとした多くのキャラと触れ合いながら
反主催の一角として終盤まで生き延びた
第二次のジョッシュ:アイビスと知り合ったものの、早々に退場
第一次のキラ:持ち前の意志の弱さが災いしてシロッコに操られ
死ぬ時まで言い訳をしていた
第二次のキラ:ラクスの死を契機に反主催の意志を固め、
その為の同士を探そうとしている
この二人って前回と正反対の道を歩んでいるんだけど、
やっぱり書いた人はそれを意識していたのかな。
もしそうだとしたらやっぱり凄いなあ、と思う俺。
612 :それも名無しだ :2007/01/08(月) 03:23:32 ID:nkJlDnM+
アムロ・アキト・竜馬も一次と二次でだいぶ違うと思う
ヒイロはこのあとの動き次第かな?
丸くなってったら一次に近い動きしそうだし
613 :それも名無しだ :2007/01/08(月) 03:26:46 ID:6JET049e
アムロは一次でシャアに借りた分利子付けて返すハメになったな
614 :それも名無しだ :2007/01/08(月) 03:54:29 ID:nkJlDnM+
ついでに機体設定支援
といってもサイトにあったのをコピっただけで、
原作未見だから武器の詳細とかをどなたか補完していただけると助かる
サイト
ttp://www.dragonar.net/mechanics/index.html
【機体名】ファルゲン・マッフ【全長】17.9m
【主武装】
75mmハンドレールガンSSX9型(発射速度:2000発/分、携行弾数:630発、弾種:鉄甲弾および爆裂弾
マルチディスチャージャー(SSX9型用
プラズマグレネード×2(スモーク、チャフ、フレアも可能)
迫兵戦用レーザーソード×2
デュアルミサイル×6
ハードポイント:4(ハイペロード総量:18.5t)
3連マルチディスチャージャー×2※背部に取り付けた装置。通常はロケット弾で、スモーク、チャフ、フレアも可能
【特殊装備】
イメージセンサー ASV2型(逆知装置
重力場感知システム GVS5型(逆知装置
【移動可能な地形】
空中○、陸地○、水中△、地中×
【備考】
ギルトール元帥の親衛隊隊長で「ギガノスの蒼き鷹」と称されるエースパイロット、マイヨ・プラートの専用メタルアーマー。
本機ファルゲン・マッフはそのXFMA-09ファルゲンに重力下飛行能力を補うため「フォルグ・ユニット」と呼ばれる飛行ユニットを装着した状態。
マイヨのカスタム機とも言える本機は、機体のスペックとそれを充分に操れるマイヨの腕があったからこそ充分な活躍ができた。
この機をもしマイヨ以外の兵士が搭乗したとしても、彼以上の戦果を上げることは難しいとされる。
615 :それも名無しだ :2007/01/08(月) 13:46:46 ID:ibncjoqk
ハードポイントは武器じゃなかったと思うぞ
616 :それも名無しだ :2007/01/08(月) 23:47:16 ID:/AdBWNaS
このスレもしぶといな
617 :それも名無しだ :2007/01/10(水) 00:57:13 ID:xfgBoUDl
>>612
揚げ足取りっぽくて済まないけど、それぞれ一年戦争・第二次ネオジオン抗争、TV版・劇場版、TV版・チェンジ、と
アムロ・アキト・竜馬の3人は別の時代だったり別世界だったりするから
ジョッシュ・キラ・ヒイロ(この三人は前回と今回とで同じ時間・世界からの参加だったはず)とはまた別なんじゃないの?
これもやっぱり「同キャラでも設定が違えば行動も変わる」って考えでなんだろうけど。
618 :それも名無しだ :2007/01/12(金) 07:55:45 ID:l/JIf6r+
中途半端に生きてて機体失ってるキャラが多すぎて続きを書きづらくなってきた
619 :それも名無しだ :2007/01/12(金) 09:41:21 ID:C15P+U7L
ヒイロ・モンシア・ソシエ・バサラの四人だっけ
あと非戦闘要員がヒメ・カズイ
白兵戦か周辺のドンパチに巻き込まれてヒイロとモンシアの片方はそのうち削れるんじゃないか?
あとは暫く生き延びそうだけど
620 :それも名無しだ :2007/01/12(金) 10:04:04 ID:j1S1r3UY
マサキ組辺りなら、どこぞの施設に出て放置機体を見つけさせる展開なら可能と
思われます。
621 :それも名無しだ :2007/01/13(土) 00:48:33 ID:L/8Fvc+L
施設に放置された機体なんてマジンガーぐらいじゃないか?
622 :それも名無しだ :2007/01/13(土) 05:45:30 ID:tWl/qOJZ
地下水道の出口がC-5やD-6にあれば旧ザクやVF22の回収も可能だと思う。
旧ザクはちょっと遠いけど。
623 :それも名無しだ :2007/01/13(土) 08:14:59 ID:By87EH0O
むしろ地下道の出口とか無視して迷うのがマサキ
624 :それも名無しだ :2007/01/13(土) 16:05:43 ID:in/RwkUL
流石にマサキも一本道じゃ迷えんだろうさ。ソシエもいるし。
やば、自分の言葉が信用できない。
625 :それも名無しだ :2007/01/13(土) 21:08:25 ID:xdk/W41P
地球を七周した男だぞ?
626 :それも名無しだ :2007/01/13(土) 21:39:18 ID:cmabu9tY
たぶん何かちょっとしたことでもうどっちから来たかわからなくなる
もしくは自分で新たな道を築く
627 :それも名無しだ :2007/01/13(土) 22:17:46 ID:By87EH0O
なぜか下に掘り進んでロワ上空から落下。
東西南北だけでなく上下でもロワがつながっていた!
とかないかな?
628 : ◆JF9sfJq3GE :2007/01/16(火) 07:31:17 ID:ZIztibBj
比較的最近動いたパートで悩んだのですが
アキト・ガウルン・キラ・テニア・ムサシ、予約お願いします。
629 :それも名無しだ :2007/01/16(火) 19:02:40 ID:a8eRowjn
>>628
久々に新作か
楽しみに待ってます
630 :それも名無しだ :2007/01/17(水) 23:07:45 ID:Fb16cVcE
新作期待あげ
631 :それも名無しだ :2007/01/17(水) 23:23:10 ID:3AtZ6QP0
+(0゚・∀・) + ワクテカ +
632 : ◆JF9sfJq3GE :2007/01/18(木) 20:33:12 ID:BmTI3/lN
すみません。
諸事情によって期限内に投下できそうにない状況に陥りました。
まだ数日かかりそうなのでいったん予約を破棄させていただきます。
ぶっちゃけると保存してたはずの本文がどこにも見当たらない。
急いで書き直してるけどたぶん絶対間に合わない。
そんな状況です。
本当にすみません。
633 :それも名無しだ :2007/01/18(木) 21:43:04 ID:7aM/dMmr
(゚Д゚)ウボァー
634 :それも名無しだ :2007/01/18(木) 23:48:58 ID:yfHqmK2T
この空気だと今月は、誰かが書き始めるまで手を付けなさそう。
だからゆっくり書き上げてください。
635 :それも名無しだ :2007/01/20(土) 23:23:25 ID:XlV4yYZo
そろそろ放送後書かれてない組が気になってきたな。
ナデシコ組やゲッター組あたりはどんな行動とるんだろうか。
特にフロスト兄弟が気になる。
636 :それも名無しだ :2007/01/21(日) 11:19:00 ID:fi8DMBQ0
ナデシコ組…甲児・ヒメ・シャギア・オルバ
ゲッター組…クインシィ・ガロード・隼人
その他…シンヤ・リョウ・カテジナ
で10人か
思ったより多いな
ネタはあるけど時間がないな
時々ネタだけ載せたら誰か書いてくれんかなと思うことがある
637 :それも名無しだ :2007/01/22(月) 00:36:47 ID:cZzAh9WU
そういえばナデシコには、遺跡や敵の機体を解析する設備や工房があった
はずだけど、それらとオモイカネの能力で首輪に解析できないかな。
さすがにそういう設備はレジセイアが降ろしちゃってるかな。
638 :それも名無しだ :2007/01/22(月) 11:11:57 ID:GxaYZklD
ダイはともかく、トモロやオモイカネあたりはそういうこと出来てもおかしくない気がしないでもない
なんとなくだけどさ
ナデシコといえばこないだ艦内から発掘されたゲキガンガーのビデオを
ガドルバイクランの魂の叫びの参考資料としてナデシコ組が一挙に全話視聴する電波を受信した
639 : ◆JF9sfJq3GE :2007/01/22(月) 18:59:33 ID:/xU4wKlY
投下できる状態まで持ってこれたので
アキト・ガウルン・キラ・テニア・ムサシ、予約お願いします
640 :それも名無しだ :2007/01/22(月) 19:25:07 ID:g3DQjlmd
>>639
キタ━━━━━━━━m9( ゚∀゚)━━━━━━━━!!
期待あげ
641 :それも名無しだ :2007/01/22(月) 19:30:08 ID:xjLO5cn7
v
642 :それも名無しだ :2007/01/22(月) 19:57:41 ID:5c+kR7Ag
ロワスレ全般に言える事だが
下らなすぎる
643 :思いこみ、勘違い、嘘、そして…… ◆JF9sfJq3GE :2007/01/22(月) 20:04:24 ID:/xU4wKlY
この世界の中では一・二を争うほど広大な森林地帯――実に南北に約130km、東西に約100kmにも及ぶ豊かな原生林の南東の端に、白亜の戦艦が静かに鎮座していた。
一組の男女が焚き火をかこっていた。その明りを受けて少女の影が暖色に染まった戦艦の外壁にまで伸びていた。
そこからタラップを伝って一人の少年が姿を現し、二人を見つけると声をかける。
振り返った二人の口にはスプーンがくわえられていた。
「人を働かせておいて呑気に食事ですか……」
口調に若干の刺がにじみ出る。それに気づいてか、はたまた気づかずか、二人は「ごめんごめん」とあまり悪びれもせずに軽く返した。
「周囲の警戒は?」
「トモロがしてくれています。それにしても……」
質問に軽く答えを返した少年が、席に座りつつ視線を流す。
「二人でどれだけ食べる気ですか……」
ため息がこぼれた。
キラの視線の先にはレトルト用品のパッケージやら、空になった缶詰やら、二人が食べ散らかした残骸の山が大量にあった。
しかも、その細い体で隠すように座っているが、赤毛の少女の山のほうが大きい。
これにはさすがの二人も苦笑いで返すほかなかった。
テニアが器によそってくれた母さんのシチューを受け取りながら、キラは本題に入る。
「簡単なものですけれど解析結果が出ましたよ」
その一言でムサシの表情が強ばり「どうだった?」と先を促す。テニアは大して興味もないのか、自分の器に新たなシチューをよそっていた。
その様子を若干呆れた感じで眺めながらキラは言葉を続ける。
「テニアの言ったとおり核みたいですね」
その重く苦しい響きにムサシは顔を伏せた。
しばらくの沈黙の後、「そうか……」と小さくつぶやく。
「それでですね。あれは僕のほうで預からせてもらっていいですか?」
その申し出を耳にしたとき、不覚にもムサシの顔には安堵の色が浮かんだ。
核を持ち歩き始めたときから感じ始めた麻痺するような緊張感、重くのしかかった重圧感、そういったものから解き放たれるかもしれない。そういう感じの色だ。
だが、すぐにその表情も色を潜める。
ムサシの瞳に大人しそうな少年がうつっている。
まだ幼さを残す年頃、一見すると華奢と言ってもいいほどの細い体、こんな少年にこれだけの重荷を背負わせていいのだろうか……。
「剥き出しのまま持ち歩くのよりは、戦艦の中で安置させておいたほうが安全。そう思いませんか?」
その言葉に反論の余地はない。常識的に考えるとそうなのだ。そんなことは頭の鈍いムサシにでもわかっていた。
だからといって理屈だけで割り切れるものでもない。
「それに……、あれは決して爆発させちゃいけないものです……」
重なる言葉を受けて、ムサシの鼓動がひときわ大きく鳴る。
しばらく沈痛な面持ちで考えた後、絞り出すような声でただ「すまない」とだけ言った。それが了承の言葉であった。
闇色に染まった森林の中、焚火の明かりだけが灯っている。
闇に脅える人に安堵と安らぎを与えてくれるはずのそれが、何故かこのときはひどくまがまがしいものに見えた。
寡黙な空気がその場を支配する。さっきまでは呑気にシチューをがっついていたテニアでさえも押し黙っている。
カチャカチャと食器とスプーンが奏でる音、ただそれだけの音が、このときはひどく大きな音に聞こえていた。
644 :思いこみ、勘違い、嘘、そして…… ◆JF9sfJq3GE :2007/01/22(月) 20:05:32 ID:/xU4wKlY
『北北西からこちらに接近してくる機体がある。機数は1。かなりの高高度だ』
突然、トモロの声が静寂を破った。
それを合図に、全員が蜘蛛の子を散らしたように機体に駆け込む。
やがて、起動兵器の駆動音が周囲の空気をかき乱し始める。
『訂正、機数2。もう一機は地上だ。空の機体の後ろをついてきている』
その頃になって、トモロは訂正を伝えた。
「トモロ、通信は? 」
『まだ圏外だ』
「空のほうは僕が接触してみます。ムサシさんは地上のほうをお願いします。テニアは念のために後ろに下がってバックアップ、万が一戦闘になった場合は離脱を手伝って」
「了解」
「まかせろ。キラ、発砲は」
「わかっています。ギリギリまで通信を続け、こちらから先に攻撃は仕掛けません。トモロ、反応弾の搬入は?」
『終わっている』
トモロの返答を聞いたとき、キラは何かが重く覆いかぶさっているかのような感覚を覚えた。
これから行う接触に対する緊張感ではない。反応弾の影響だろう。
解析結果の数値をみてもその破壊力はピンとこなかったが、嫌なものを運んでいるという生理的嫌悪を間違いなく感じていた。
そしてそれ以上に、『核』という言葉がもたらす根源的恐怖感がのしかかっていた。
(大丈夫。きっとうまくいく。戦闘になんてならずにすむんだ)
自分に言い聞かせていたとき、ムサシが口を開いた。
「キラ、実はな……」
見るとムサシはガンダムの足の裏で焚き火を踏み消しつつ通信を行っている。
「実はおいら、その核を使おうと思ってた」
驚いたキラの瞳が大きく開く。
「無敵戦艦ダイのことは話したよな? 」
「ええ、合流したときに……」
無敵戦艦ダイ――恐竜帝国最強のメカザウルスにして、ムサシが命を賭した相手。その装甲とバリアは恐ろしい厚さを誇り、ゲッターの攻撃は何一つ通じなかった相手でもある。
それがこの世界にも存在し、その打倒のために彼が仲間を集めていることは、すでに聞いていた。
それを語ったときのムサシの声の苦渋の響きは、それがどれだけ許されない存在なのかを物語っていたように思えた。
「おいら、反応弾を手に入れたときにちょっと思ったんだ……。これでダイを落とせるって……」
ムサシの独白は続く。
「でも、本当はそんなこと考えたらいけなかったんだよな。キラ、お前の言うとおりあれは使っちゃいけないものなんだよな……。
だからきっと、あれはおいらが持つものじゃなかったんだ……」
何かを考えさせられるそんな言葉だった。
「なあ……」
モニターに映されたムサシの顔が優しく笑う。
「おいらとキラにテニア……それにトモロ、まだ会ったことない統夜、これだけ集まれば奴に勝てるかな?」
リョウや隼人がいなくても……と付け足そうとしてやめ、ムサシはそこで言葉を区切った。
「ええ、きっと……必ず」
645 :思いこみ、勘違い、嘘、そして…… ◆JF9sfJq3GE :2007/01/22(月) 20:06:27 ID:/xU4wKlY
どこかの通信を傍受したのか突如耳元に耳障りなノイズと人の声が流れる。
レーダーに反応はない。
何の影響か知らないが、この世界では通信可能距離がレーダーの有効範囲よりも長いこともあれば逆もある。
場所によってその有効距離さえもバラバラ。まるででたらめだった。
耳を澄ます要領で意識を凝らし、感度を上げていく。
……男が3に女が1か。
ノイズに紛れて届いてくる声の数から人数が割り出せた。
だが、話の内容に関しては断片的にいくつかの単語が届くだけでつかめない。
情報を拾い上げようとさらに注意を傾けつつ、迂回路を頭の中に思い描く。
できることなら交戦は避けたかった。
『無……艦ダイの…とは話し……な? 』
『ダイ』という単語が耳に飛び込んできた。
無敵戦艦ダイ――この世界におけるユリカの乗機であり、このわずか数ブロック先で自分の帰りを待っているはずの戦艦である。
なんだ? なんの話をしている?
こいつらはユリカとどんな関係か? ユリカの身にあったのか? 一体こいつらは何を知っているのか?
焦る気持ちを抑えつつ、流れてくる言葉に耳を澄ます。ノイズ音に邪魔をされてところどころしか音声を拾えない。それがすごくもどかしかった。
『おいら、反応弾…手に入れ……きに…………思った…だ……。こ………ダイ…落とせ…って……』
野太い男の声が看過出来ない内容をアキトに告げる。
一瞬、何を言っているのかわからなかった。いや、頭では理解できたが、意味が届くまでに時間がかかった。
その言葉は告げている。
ユリカを殺すと――
それもよりにもよって、核で滅ぼすと――
聞くに堪えられなくなり、傍受していた通信を切る。
いつの間にかいたのか、汗が玉になって肌に浮いていた。
見過ごせるはずがない。そう、この事態をこの男に見過ごせるはずがなかった。
自然と機体の足が速くなる。
どんどんと速力を上げていき、周囲の景色が流れるように後方に遠ざかる。
雲海の中に分け入り高度を徐々に下げていく。
雲を抜けたアキトの視界に、ナデシコに比べれば幾分小型な、しかし巨大な戦艦が飛び込んできた。
646 :思いこみ、勘違い、嘘、そして…… ◆JF9sfJq3GE :2007/01/22(月) 20:08:00 ID:/xU4wKlY
思わず目を疑った。
だって、あれは――
「あれは……カティア? 」
ムサシの呟きが通信機越しに聞こえてきた。
そう。あれはカティアの機体だった。ここで再会したときの戦闘機。
でも……でも、そんなはずはない。
だってカティアは――
――アタシが殺したんだ――
不意にテニアは痛みに似たものに襲われて、顔をしかめた。
笑顔のままのカティアの死に顔がゆっくりと浮かび上がり、
『統夜はあなたのものにはならないわ』
囁きを一つ残して消えた。
(考えすぎるな……あれはカティアじゃない)
自分に言い聞かせる。
あれは――
――カティアの機体を奪った誰かだ――
嫌な考えを振り払い、上空を睨みつける。
同時に上空の機体がぶれたかと思うと重い衝撃が機体に走り、吹っ飛ばされ、背後の巨木に叩きつけられた。振動が伝わり、周囲の木々がざわめく。
攻撃された?
誰に?
……カティアだ。
やっぱりあれはカティアなんだ……。
途端に目に脅えの色が浮かび、顔は青ざめる。
振り払ったはずの考えが頭をよぎり、満たした。
カティアだ。
カティアがアタシを殺しに来た。
だったら――
巨木にすがりつくようにして立ち上がる。
カタカタと震えながらマシンナリーライフルの銃口が上空に向けられる。
――だったら何度でもアタシが殺してあげる――
瞳に狂気が宿り、震えが止まる。発砲音があたりに響きわたった。
647 :思いこみ、勘違い、嘘、そして…… ◆JF9sfJq3GE :2007/01/22(月) 20:09:04 ID:/xU4wKlY
一度状況を確認する。
ムサシは接近しつつあるもう一機の警戒にあたり、テニアは伏せ手としてレーダー外の森林に隠れている。
周囲に他に機影はない。相手から見たら、こちらは単艦で姿をさらしているように見えるだろう。
モニターに目を向ける。
夜の闇を保護色にした一基の戦闘機がそこには映し出されていた。幾度かの戦闘をくぐりぬけてきたのか、見ただけで各部の損傷が激しいのがわかった。
一度大きく息を吸い込んで呼吸を整えるとキラはコンソールに向かい合う。
「トモロ、通信を繋げて」
『わかった』
モニターに大仰なヘルメットをかぶった男が映し出され、二人の目が合う。
「こちらはキラ・ヤマト。交戦の意思はありません」
「こちらはテンカワ・アキト。聞き」
そこで唐突に言葉は途切れ、男の視線が動く。モニターの先の戦闘機が大きくループを描いた。
(回避運動? どうして? )
『銃弾だ。角度からしておそらくテニアだな』
キラの思考を読んだかのようにトモロが補足を付け足す。
「テニア! どうして撃ったんだ!! 」
思わず通信を切り替え、声を荒げて叫ぶ。だが通信が不調なのか、それとも何かあったのか、ノイズが流れてくるばかりで繋がらなかった。
「それがそちらのやり口か……」
男の冷たい声が響く。
「待ってください! せめて話だけでも!! 」
「……」
戦闘機が戦艦の脇をすり抜けていく。
その直後、戦艦はゆれ、キラは固く握りしめた拳をコンソールに叩きつけた。
すれ違いざまに放ったミサイルの群れ。それは巨大な的にまっすぐ迫っていき、見えない何かに阻まれて爆発を起こした。
(ディストーションフィールドか? いや……実弾の無力化……、ピンポイントバリアか、もしくは同等の特性を持った知らない技術だな……)
『僕たちは戦うつもりはない。話を聞いてください』
未だ通信機の向こうでこの戦艦の主は叫んでいる。「手違いだ」という言葉も飛んでくる。
アキトは一笑にふした。
巨大な戦艦に注意をひきつけ、交戦の意思はないと油断させる。そうやってできた隙を狙い狙撃してきた。
明らかに計画的なおこないだ。それを手違いなどとは、信じられるはずがなかった。
『ノイ=レジセイア、僕は奴の存在が許せない!だから僕は奴の言いなりにはならない』
少年が独白を始める。それに何も返さず、攻撃の手も緩めない。
『この殺し合いに異を唱える人達を集めてノイ=レジセイアを倒す。そう決めたんです』
その言葉には、あの二人のネゴシエイターのように、どこか真に迫った力強い響きが込められていた。
だから何だと言うのだ。そのネゴシエイターの片割れリリーナ=ピースクラフトでさえ死んだ。
なるほど、この少年の主張は彼らに比べれば、すべての参加者の説得を謳わないだけ幾分現実を見ているように思える。
主催者の打倒に心が動かないでもない。
しかし、少年の主張は無意味だった。
アキトにとって最大にして唯一の重要事項、それはユリカを無事に守り抜くことができるか否か、それだけに絞られる。
そして、その視点から見たときこの少年は――
『僕の意見に賛同してくれなくてもいい。せめて他の参加者の脅威となる無敵戦艦ダイ、それを倒すのを手伝ってくれませんか? 』
――滅ぼさなくてはならない敵だ。
少年の言葉が神経を逆なでする。
YF‐21は空高く飛翔するとJアークの直上から再び攻撃に移った。
ガンポッドの発射管が火を噴く、ミサイルが白い航跡を残して伸びていく、それらはバリアのただ一点に着弾し、穴を穿ち、数発が抜けていった。
648 :思いこみ、勘違い、嘘、そして…… ◆JF9sfJq3GE :2007/01/22(月) 20:10:27 ID:/xU4wKlY
轟音と共に激しい震動がJアークを襲い、キラは転んだ。
「トモロ、損傷は? 」
急いで身を起しながら口早に言う。
『軽微だ。だがしかし、まずいな……』
「まずい? 」
『相手は火力を一点に集中してジェネレイティングアーマーを抜いてきている。だが、いくら抜かれようとあの程度の火力ではそう大きな損傷は与えられるものではない』
このまま説得を続けても特に問題はないように思えた。だが『しかし――』とトモロは続ける。
『反応弾付近に被弾した時だけは話は別だ……』
キラの表情が凍りつく。
万が一あれに誘爆したらJアーク一隻が沈んで済むような話ではない。6基の反応弾からなる連鎖爆発――それはおそらく一ブロックを壊滅させるに足る威力だろう。
『どうする? 』
ここまで説得に応じない相手、万が一の場合の被害、それが頭の中をめぐり
「しかたありません。あの機体を撃墜します」
キラは判断を下した。
649 :思いこみ、勘違い、嘘、そして…… ◆JF9sfJq3GE :2007/01/22(月) 20:11:06 ID:/xU4wKlY
パチパチパチ――
突如、拍手が聞こえてきた。
何か嫌な予感がして体中から汗が噴き出てくる。
「クク……、いいねぇ。なかなかの役者ぶりだ」
凍りついたように体が動かなかった。
「最初にお嬢ちゃんたちの会話を傍受した時に俺は思ったよ。こいつはよくない」
そんな状態を知ってか知らずか、声の主は流暢に語り始める。
「何しろお前さんたちときたら、話し合いで済まそうとしている。人生は楽しまないと損だぜ? そこで面白おかしく騒ぎを大きくするために、俺は考えたのさ」
背後から何かが忍び寄ってくる――そういう気配を濃厚に感じた。
「で、お前さんを見たときピンときた。何に脅えてるか知らないが、こいつは使えるってな。あとはちょいと恐怖心を煽ってやった結果がこれさ――」
背後からぬぅっと伸びてきた手が巻きつき、コックピットにナイフが突きつけられる。
「いい役者ぶりだったが、出番が終わればひっこむのが役者だ。分るか、お嬢ちゃん? 」
覚悟を決め、一つ大きく深呼吸をおこなう。
「ええ……」
「そろそろ新しい役者の出番だ……。死にな」
男のセリフと同時にナイフが動く。
金属音が鳴り響き――男のナイフが弾かれた。
その隙に転げるように前に飛び込んで腕をくぐりぬける。
そして反転、後ろに跳び退きながら銃を構えた。
「残念、退場するのはあんただよ! 」
引き金に指がかかる。
合わせた照準の向こうで、黒い機体が突き出した左手がまっすぐ急速に伸びてくるのが見えた。
「えっ? 」
コックピットを大きな衝撃が襲い、背後の木々をなぎ倒しながら弾き飛ばされたベルゲルミルは、大地に爪痕を残して倒れた。
650 :思いこみ、勘違い、嘘、そして…… ◆JF9sfJq3GE :2007/01/22(月) 20:12:22 ID:/xU4wKlY
「テニア! テニア! 返事をしろ!! 」
声を荒げ呼びかけるが返答はなかった。
これはおいらのミスだ。
上空にカティアの機体が姿を現したとき、おいらはそれに気を取られた。
そして、おいらが相手しなければならないはずの機体を見失った。
慌てて苦手なレーダーをいじくりまわし、やっと見つけたと思ったときにはすでにテニアはつかまっていた。
ナイフをバルカンで弾き飛ばすのには成功したが、テニアは助けられなかった。
だからこいつはおいらが倒さなきゃならねぇ相手だ。
「クク……、ようやくお仲間のご登場か」
目の前に悠然と立ちはだかる黒いガンダムを睨みつける。
「どうした? かかってこいよ。そこに転がっているお仲間を助けたいんだろ? 」
これは挑発だ。わかっていたが、それを受け流せるはずもなくムサシは手にしたハンマーを振るった。
巨大な鉄の塊が唸りをあげて迫ってくる。それをわずかに踏み込んだだけでかわしたガウルンは、一気にムサシに肉薄すると投げ飛ばした。
「おいおい。まさかこれで終わりじゃないだろうな? 」
ガウルンが軽く挑発する。
起き上ったムサシはハンマーを手放し、ビームサーベルを引き抜いた。
再び両者の間合いが縮まり交錯する。
袈裟斬りに振るい下した粒子の刃を腕の部分を受け止めると、ガウルンはそのまま当て身を喰らわせる。
弾き飛ばされながらもガンダムのバルカンが火を噴き、弾薬がマスターガンダムに襲いかかる。
それをマスターガンダムはマント型のシールドを展開させて防ぎ、そしてそのまま強引に距離を詰め、十分に縮まったところで再びマントを大きく広げた。
ムサシの眼の端に紫に輝く腕が見え、とっさに盾を構える。
「ダアァァクネスフィンガアアァァァァ!!!」
ズンッと思い振動が伝わり、防ぐ盾を鮮やかなオレンジ色に染めあげる。マスターガンダムの指がズブズブと盾に沈み込んでいく。
その盾が完全に融解し盾ではなくなるその寸前、ムサシは盾とサーベルを捨てた。そして空いた両腕はそのまま伸び、
「へへ、捕まえたぜ」
マスターガンダムの両肩を捕まえた。ムサシの口がにやりと笑う。
マスターガンダムが大きく揺れ、ガンダムを中心に大きな円を描く。それは徐々に遠心力で加速をつけていき、小さな竜巻をその場に巻き起こした。
「大!雪!山!おろしいいぃぃぃっ!!」
錐揉み状態で上空に巻き上げられ、マスターガンダムの装甲が悲鳴を上げる。強烈なGにガウルンの意識がブラックアウトしかかる。
その意識の隅で真っ直ぐに迫ってくるハンマーを見た。
(ハッ! いい攻撃だ……だが! )
ムサシは目を疑った。
大雪山おろしで上空に投げ飛ばし、錐揉み状態にあった黒いガンダム。それにハンマーを投げつけたのだ。普通ならば回避はおろか防御すらできないはずだった。
だが、今目の前のハンマーにはヒビが走り、そして崩れた。紫の布状のものが伸びてくる。
直後、重い衝撃が奔り、機体が悲鳴をあげ、深い森林の中へ埋没した。
651 :思いこみ、勘違い、嘘、そして…… ◆JF9sfJq3GE :2007/01/22(月) 20:13:14 ID:/xU4wKlY
「思ったよりも手こずっちまったな」
機体の各部の損傷のチェックを終えたガウルンは、わずかばかり離れた空を見上げた。そこではまだ激戦が繰り広げられている。
「おうおう、派手にやってるねぇ」
にいっと笑みが零れおちる。
最初からベルゲルミルにもガンダムにも興味は薄かった。彼が今回最も興味を抱いた相手はJアークだった。
航空力学を頭から否定したフォルムで中に浮かぶ戦艦――彼の住む世界では常識はずれのその存在に興味を持たずして、いったい何に興味を持つというのだろう。
ひときわ大きい爆発が起こるのが見えた。
「まだ間に合うな。そいじゃ、ちょっと混ぜてもらいに行ってきますか……」
どこかそこらに散歩にでも行くような、そんなかんじで再び男は戦場に身を投じた。
なんて……、なんてざまだ……。
なにがテニアと統夜を会わせてみせる……だ。
なにがこの娘を死なせるわけにはいかない……だ。
「おいらはテニアを守ることも……敵を倒すこともできないじゃないか……」
ガウルンが飛び去ったあと、ムサシは倒れたベルゲルミルの横で立ち尽くしていた。
視線の先には降り注ぐ弾薬の雨と一人奮戦を続けるJアークの姿があった。
何故だ!
何故こんなにも この機体は脆い!
何故こんなにも この機体はとろい!
何故こんなにも おいらは弱い!
情けなかった。ただ自分が情けなかった。
この機体がもっと頑丈なら、銃弾の降り注ぐあの中にも飛び込んでいけた。
おいらがもっと射撃がうまければ、ここからでも援護することができた。
リョウや隼人ならきっとこんなことはなかったはずだ。
テニアを統夜に会わせるまで守るって決めたのに、現実の自分は無力だった。
「クソォッ!!!!!!」
拳を固く握りしめ振り上げる。
しかし、その拳を振りおろす先は存在しなかった。
652 :思いこみ、勘違い、嘘、そして…… ◆JF9sfJq3GE :2007/01/22(月) 20:14:57 ID:/xU4wKlY
数本、いや数十本の閃光が地と空ただ二つの機体に殺到する。
それを巧みにかわしながらジリジリと距離を詰めていたガウルンは、しかし徐々に疎から密になっていく閃光の群れに阻まれ、一旦接近をあきらめた。
地上に着地するや否や大地を蹴ってその場を飛び退く。爆音が響き、地面が抉られる。
それを小火器が追いやり、ミサイルが追尾し、爆雷が吹き飛ばす。
それを身をひねってかわし、遮蔽物を利用して火線を防ぎ、飛び退く。
「おいおい。周囲の地形が軽く変わるほど撃ち込んどいてまだ撃ちたりねぇのか」
一向にやむ気配のない銃声、集中豪雨のように降り注ぐ弾丸、圧倒的な火力を前に思わず愚痴がこぼれた。
距離を置いているときはまだいい。いくらかの余裕をもってかわすことができた。
しかし、距離を詰めるに従って火線は密になり、回避スペースを奪う。そこを抜ければあいての射角は極端に制限される懐に、入り込めるはずだった。
だが、先ほどから一定ラインを超えらない。全ての火器が完全に統制され、接近を阻んでいた。
(一人で攻城戦を仕掛けているようなものだな……いや、二人か……)
ちらりと空に目をやる。眼の端で、弾幕に遮られあえなく距離をとる姿が見えた。
(空も似たような状態か……)
いずれにせよマスターガンダムでは接近しなければ埒があかない。
紫に輝く光跡を残しながらガウルンは再び突撃を仕掛けた。
「キラ! このままではじり貧だぞ」
「わかってる」
二機の回避力はすさまじく弾薬は徐々に減っていっている。
かといって温存は不可能。この巨大な艦体を守るためにも、ムサシとテニアを守るために敵を引きつけておくためにも、どうしても相応の弾幕は必要であった。
さらに付け加えるなら、キラのパイロットとしての特性が、戦艦という機体と一致していなかったことも一役買っているのかもしれない。
ともかく、二機を沈黙させねば撤退も難しい状況である。
(どっちからだ?)
思考を練る。
Jアークの退避を優先するならば空だ。地上の黒いガンダムの空戦能力はJアークに比べれば極端に低い。ならば戦闘機をどうにかすれば撤退は容易になる。
だが、仲間の安全を優先するならば地上だった。広い森林地帯に紛れこみ身を隠せば、空からの発見は容易ではない。黒いガンダムをおとせばひとまず味方の安全は得られるであろう。
「トモロ、艦下部の火器を一割温存させて」
653 :思いこみ、勘違い、嘘、そして…… ◆JF9sfJq3GE :2007/01/22(月) 20:16:13 ID:/xU4wKlY
「それでは突破されてしまうが…… 」
「いいんだ。温存した火器の発射のタイミングは僕がとる。
トモロは空中の機体の牽制を続けて」
「わかった」
続けて必要な指示をすべて飛ばしたあとモニターに向きなおる。
このあと黒いガンダムに起こるであろう隙、それを逃すわけにはいかなかった。
黒い機体が緻密に動き、巨大な戦艦との距離を詰めていく。
周囲に溢れる光の帯を装甲の表面をかすらせる程度でかわしていく。
その動きは一切の無駄がなく、滑らかで、一つの芸術品ともとれるほど巧みだった。
やがて最後の弾幕をかわしたガウルンの視界は、大きく拓けた。
「ひゃぁぁぁっはぁぁぁ!ダァァアクネス!」
口の端がつりあがり下卑た笑みが知らずと零れおちる。
後はがら空きの横腹に穴を開けて内部から破壊するだけだった。
紫に発光した右手を携え、急速に速力をあげたガウルンはJアークに突撃し――
「フィン」
――何か見えない壁に機体がぶつかり、弾かれた。
「トモロ、今だ! 」
キラは待っていた。弾幕を抜けたガンダムがジェネレイティングアーマーにぶつかり、機体そのものが弾かれる瞬間を。
合図と同時に温存していた火器が一斉に火を噴く。
「クソッ!今のは何だ? 」
不意に何かに衝突し、体勢を崩した。
(あ〜あ、せっかくここまで苦労して詰めた距離がパアだ……)
弾かれた機体が下降に転じ、ゆっくりと艦体が遠のいていく。そのとき、視界が唸りをあげて飛来する無数の火器群を捉えた。
(なるほど。喰えねぇ奴だ)
何が可笑しいのか笑いが込み上げてくる。
(だが、この程度ならかわせるなぁ)
飛来する火器群が殺到するまでにかかる時間的ロス、ほんの数秒にも満たない時間だったが、ガウルンにとってそれは十分な時間であった。
慌てず、冷静に機体を立て直そうとしたその瞬間、装甲が悲鳴をあげ、機体が軋んだ。
その突然の爆発に困惑する。眼に映る火器群が起こしたものではなかった。
それはESミサイル――発射されると空間を超越して目標の至近に出現する空間転移型のミサイルが起こしたものであった。
だが、ジェネレイティングアーマーもESミサイルも彼のいた世界には存在しなければ、それに対する知識も当然持ち合わせていない。
ゆえに、何が起こったのか想像に難しく、予測がつかない事態でもあった。
「ハハハ! やるじゃぁないか…… 」
機体を立て直す時間はすでになくなっていた。
無数の弾薬が体勢を崩したガンダムを飲み込むのを確認して、キラは次の指示を飛ばした。
「ジェイクオース、射出! 」
654 :思いこみ、勘違い、嘘、そして…… ◆JF9sfJq3GE :2007/01/22(月) 20:17:20 ID:/xU4wKlY
依然として弱まることを知らない弾幕をかわしながら、アキトは敵艦の下方で爆発がおこるのを確認した。
「……落とされたのか? 」
しかし、それに気を取られたのも一瞬、すぐに敵艦の異常に気づく。
艦首から巨大な錨のような物体が撃ち出される。それは見る間に炎を纏っていき、さながら火の鳥のごとき形状へと変化してアキトに襲いかかった。
「艦載機か? ……なっ! 早い!! 」
変幻自在な軌道を描きなら迫る火の鳥をバレルロールでかわすと、即座にスプリットS(縦方向にUターンするマニューバ)で背後をとる。
Jアークからの弾幕がかすって右翼がわずかに火花を散らした。
「……消えろ」
ガトリングガンポッドの射線がジェイクオースを捉え、撒き散らされた弾丸が迫る。
だが次の瞬間、取り巻く炎に弾かれた。
「チッ! 」
舌打ち一つする間に相手は再びこちらに機体をぶつけようと、不規則にその動きを変えてくる。
対して、常に相手の背後をキープしようと、アキトも歪な航跡を残しながら空を舞う。
上、下、前、後、左、右、二機の位置が目まぐるしく入れ替わる。残された航跡が幾度も交わる。
旋回時の強烈なGに引っ張られ、皮が肉から?がれてしまうような錯覚をアキトは覚えた。
後ろをとり、射線を確保する。引き金に指かけた瞬間、敵機が強引に軌道を変えた。
7時上方70°……来るか!
上方から敵機がねじり込むように航路に侵入してくる。
二機の間は急速に縮まり、炎が近づく。
その炎の濃淡がはっきりと見て取れ、機体が受ける熱に悲鳴を挙げ始めたとき、アキトは機体の状態を切り替えた。
機体の各部が動き、ファイターから手足のないヴァルキリーに姿を変える。一気に増した空気抵抗によって速力は削がれ、急速に二者の間隔が広がっていく。
体当たりを主武装とする高起動型ブラックサレナ――それを愛機とするアキトにとって、不規則に変化する軌道は読めなくとも、衝突の瞬間を読むことは可能だった。
視界に無防備な火の鳥がうつる。その隙を逃さずに打ち放たれるビームガン。それが次々とジェイクオースに着弾する。
……5、6、7、8発目が炎の壁に穴を穿ち、その後続が炎の下の本体にダメージを与える。火の鳥が大きくぶれ、よろめきながら艦首に戻って行った。
655 :思いこみ、勘違い、嘘、そして…… ◆JF9sfJq3GE :2007/01/22(月) 20:18:25 ID:/xU4wKlY
そして、再開されるのは牽制の弾幕だった。息のつく暇もない。
……徐々に威力が落ちてきていた?
細かいことはわからないが、あの兵器は蓄えたエネルギーを放出しながら進む類のものらしい。そして、取り巻く炎は時間の経過とともにその力を低下させる。
低下した結果、最初は抜けなかったあの炎を抜くことができた。そういうことだろう。
だが一度本体に戻った以上、またエネルギーを補充して出てくる。そう見るのが妥当だった。
その速力を考えると、離脱すら困難な状況に置かれたと思えなくもなかった。
「よう、生きてるかい? 戦況は芳しくないようだな 」
通信が一つ入る。地上で戦っていたあの黒い機体からだった。
「まだ生きていたのか……」
「御挨拶だねぇ。危なかったが、まっ、見ての通りだ」
「……用がないならきるぞ」
「おいおい、話はここからだ。俺はもう一度仕掛ける。しばらく注意を惹きつけておいてくれねぇか?」
奇妙な違和感を覚えた。敵はすでにこの黒い機体を撃墜したと思い込んでいる。わざわざ通信を繋いで伝える必要はないのだ。
「それだけか? 」
「もうひとつ。俺が落とされたら、『愛してるぜ、カシム』って伝えてくれ」
「……なんだ、それは? 」
「なんだって……遺言さぁ。お前にはないのか? 一つ二つ言い残しておくことがよぉ。
言ってみな。お前が落とされた場合、俺が伝えてやるよ」
取り残されるユリカの姿が頭をよぎり、心臓が高鳴る。
しばしの沈黙の後、アキトの重い口は開いた。
「ミスマル・ユリカという女がこの先に……D-7にいると思う。彼女を……守ってやってくれないか……」
言ったあとで、言いようのない不安がアキトを支配する。
「ユリカ……ユリカちゃんか……クク」
通信機の向こうで相手がにやりと笑った気がした。
「知っているのか? 」
何か取り返しのつかないことを言ってしまった、そういう予感が頭をよぎる。
「ああ、知ってる。死んだよ……彼女。俺が殺した……」
肌がふつふつと泡立つ。
656 :思いこみ、勘違い、嘘、そして…… ◆JF9sfJq3GE :2007/01/22(月) 20:19:11 ID:/xU4wKlY
「なん……だと……」
全身の毛が怖気立つ。
「一人、見捨てられた彼女を追い詰め、弄り殺してやった。かわいそうになぁ……」
血液が逆流する。
「最後には二目と見れない顔になってしまって。あ〜あ、かわいそう、ユリカちゃん」
嘘だ……。
頭が言葉を否定する。
「彼女の最後の言葉を教えてやろうか?『ごめんなさい』だとよ。健気だねぇ。
これは誰に向けた言葉なのかな?クク……ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!」
さして見えぬ目の瞳孔がいっぱいに広がる。もはや巨大な戦艦は、アキトの視界には入らない。機体のシステムに支えられた視界は、地表の黒い機体だけを映していた。
生かしておけない。
そう思った。
噛みしめた歯ギリッと音を立てる。
「憎いか? 俺が憎いか? そうだ俺を憎め! さあ! さあ!! さあ!!! 」
こいつだけは生かしておけない。
そう思った。
そう――
――例え何を犠牲にしようとも――
「きさまあああぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああああ!!! 」
絶叫と共に引き金を引き絞られた。
放たれたのは最悪の兵器――反応弾だった。
657 :思いこみ、勘違い、嘘、そして…… ◆JF9sfJq3GE :2007/01/22(月) 20:20:05 ID:/xU4wKlY
放たれた反応弾が、ガウルンにかわされ地表に着弾するまでのほんの数秒、その数秒の間に――
――アキトは一縷の望みを託してリミッターを解除して飛び去り――
――キラはJアークをムサシ・テニアの盾にするように叫び――
――トモロはジェイダーをオミットした後、その指示に従った――
そして、全ては光に飲み込まれる。全員の耳に響いたのは、ガウルンの満足気な笑い声だった。
パッと灯った光が急速に大きくなり、闇夜に太陽を出現させた。
あれは何か――と考える暇もなく木々が一斉に燃え、炎が走るのが見えた。炎一色に染まった視界の隅に、倒れているベルゲルミルがうつる。
とっさにムサシがテニアを抱え込むようにして盾になったのと、全てのものを打ち砕く衝撃波が二人を飲み込んだのは、同時の出来事だった。
【キラ・ヤマト 搭乗機体:ジェイダー(勇者王ガオガイガー)
パイロット状態:気絶
機体状態:機体全体に中程度の損傷(補給修復開始)
現在位置:C-6
第一行動方針:ジョナサンを待つ
第二行動方針:テニアがもしもゲームに乗っていた場合、彼女への処遇
第三行動方針:このゲームに乗っていない人たちを集める
最終行動方針:ノイ=レジセイアの撃破、そして脱出
備考:Jアークは補給ポイントでの補給不可、毎時当たり若干回復】
【テンカワ・アキト 登場機体:YF-21(マクロスプラス)
パイロット状態:死亡
機体状態:消滅】
【ガウルン 搭乗機体:マスターガンダム(機動武闘伝Gガンダム)
パイロット状況:死亡
機体状況:消滅 】
658 :思いこみ、勘違い、嘘、そして…… ◆JF9sfJq3GE :2007/01/22(月) 20:20:59 ID:/xU4wKlY
RX78-2ガンダムの瓦礫の中、ムサシが目を覚ます。
まどろみの中、テニアの声を聞いた気がした。
ぼやけた頭で考える、自分はテニアを守れたのか――と。
眼はもう見えなかった。だが、周囲で誰かが身じろぐ気配を感じた。
「テ……ニア?」
名前を呼んでみる。予想以上に口を動かすのが辛かった。
返事の代わりに抱きかかえられる。
あったかくて、柔らかかった。
「無……だった……だ」
「あんた、馬鹿だよ……」
テニアの声が降ってくる。
「あたしなんか……かばってさ」
表情はもう見えない。声色もよくわからない。
それでもムサシにはテニアが無事だとわかった、それだけで充分だった。
心意気ばかり大きくて無力だった。誰の力にもなれなかった。
それでもテニアを守ることができた。
この世界でただ一つ自分がなしえたことだった。
胸のあたりが熱くなる。体の感覚は徐々になくなっていったがそこだけはいつまでも熱かった。
み……ろよ……………お……い…らだっ………て役……………に………………………
瓦礫の中、赤毛の少女が一人の男を抱いてた。その少女が握っている破片は男の胸に深々と突き刺さっている。
「あ〜あ、一からやりなおしか……」
少女は男の反応がなくなると破片を引き抜き、そこらに投げ捨てながら呟く。
「あんたは役に立ったから、首を落とすのだけは勘弁してあげるね」
一度、背後を振り返るとムサシの死骸に向かってほほ笑みを投げかけると、服の汚れを気にしつつ少女は歩き出す。
「汚れちゃったな。市街地まで行けばお湯くらいでるかな……」
【フェステニア・ミューズ 搭乗機体:ベルゲルミル(ウルズ機)(バンプレストオリジナル)
パイロット状況:非常に不安定
機体状況:全体に中程度の損傷(修復中)
マニピュレーターに血が微かについている・ガンポッドを装備
現在位置:C-6
第一行動方針:ムサシの代わりを探して騙す
第二行動方針:シャワー浴びたい
第三行動方針:参加者の殺害
最終行動方針:優勝
備考1:首輪を所持】
【巴武蔵 搭乗機体:RX-78ガンダム(機動戦士ガンダム)
パイロット状態:死亡
機体状況:粉々】
【初日 21:00】
659 : ◆JF9sfJq3GE :2007/01/22(月) 20:24:13 ID:/xU4wKlY
投下終了。そして、ごめんなさい。
長い割にだらだらと戦闘ばっかやってます。
そして、たぶんやりすぎた。
破棄の覚悟は出来てるので、感想・指摘は遠慮なくお願いします
660 : ◆JF9sfJq3GE :2007/01/22(月) 20:26:59 ID:/xU4wKlY
あれ?
>>647に不自然なスペースが空いてる。
申し訳ありませんがまとめのさいはそこは二行空けでお願いします
すみません
661 :それも名無しだ :2007/01/22(月) 20:56:06 ID:8T65G+Uj
GJ!
アキトカワイソス(´・ω・`)
武蔵カワイソス(´・ω・`)
662 :それも名無しだ :2007/01/22(月) 21:34:54 ID:Ihp3cibT
お疲れ様です。
一気に三人死亡か
663 :それも名無しだ :2007/01/22(月) 22:17:19 ID:7m8ib4mL
えーと、気になることがいくつかあるんだが、
見当違いがあったらスマソ。
1、核爆弾って誘爆は普通しない(というか構造上できない)と思うんだが
2、YF−21って反応弾搭載していたか?
3、核兵器の爆風の直撃を防げても、これだけ至近距離での爆破では
被曝によって確実に12時間以内に死に至る気がするのだが・・
1、3は「そういうもの」で済むから別にかまわないけど
2はわりと気になる。
なんにせよGJ!
664 :それも名無しだ :2007/01/22(月) 22:17:35 ID:/iOAbiXF
GJ
これはいい感じに崩壊してきたな。
アキトはリミッター解除して逃げようとしたけど間に合わなかったって認識でおk?
665 :それも名無しだ :2007/01/22(月) 22:54:02 ID:+y3wocJo
個人的な違和感。
アキトがユリカの名前を見ず知らずの他人に伝えるのがどうかなぁと。
他人に託すぐらいならガウルンを囮にして即ダイの元に戻るんじゃないかと。
テロリストの思考的に。なんとなく短絡的に感じました。
666 : ◆JF9sfJq3GE :2007/01/22(月) 23:15:40 ID:161glYL9
感想ありがとうございます
問題点が多いようなので破棄の方向で
久々の投下がこんな問題作ですみませんでした
>>663
1、自分の拙い知識では、原爆の起爆の過程で発火剤に用いられるのが通常火薬だったので誘爆するかなと思ったのですが、詳しいことはよく知らないので言われてみると自信なかったりします
2、マクロスプラス中では使用されてませんが、76話でアキトが反応弾について触れていたので搭載しているものと判断させていただきました
3、ここはつつかれると痛い。一応私の判断はwikiを見た感じでは反応弾は半減期が極めて短く、汚染の心配が少ない核。なら、被曝はあとの扱いに揉めそうなので無しのほうがいいかな?と……はい、説得力ゼロです。すみません
改めて、いかに自分が適当か考えさせられました。
ご指摘、ありがとうございます。
>>664
それでおk
一応逃げ切って、ユリカ生き返らせる為マーダー化のパターン考えてたけど
さすがにあの距離じゃ逃げ切るのは無理だろうと……
>>665
そこは悩んだけど、他にユリカの名前を引き出すアイデアが浮かばなかったところです
それで苦し紛れに入れたのが『しばしの沈黙の後、〜』の一文
そしてご指摘を受けると、たしかにアキトは逃げそうな気がしてきた……orz
すみません。出直してきます
667 :それも名無しだ :2007/01/22(月) 23:48:16 ID:BpPkjp9z
破棄までしなくてもいいんじゃないかな、と思うよ。久しぶりの投下だし。
反応弾はスパロボならあったよな?原作はトライアルだから搭載されてなかったけど、実用化されたらあってもおかしくないし。
あと被爆は…一次のリョウトみたく生身じゃなければなんとかなる、とか…
668 :それも名無しだ :2007/01/23(火) 00:33:30 ID:3yvv7WAZ
確かスパロボでもなかったはずー、と調べてたら、見事に第三次αに搭載されてましたな。
<YF−21に大型対艦反応弾
特に問題点らしい問題点は無くなったし、破棄しなくてもいいと思われます。
669 :それも名無しだ :2007/01/23(火) 08:26:14 ID:rlvorAmw
>>666
核兵器と言うものは、実際は非常にデリケートな物で、通常の爆発物のように単純な熱や衝撃
で反応を起こせる程、核は単純じゃありません。
水爆は起爆装置として複数の原爆を持っており、その原爆の起爆装置は複数の火薬を持ってい
ます。一般的な原爆の場合、複数に分けたウラニウムやプルトニウムを、火薬の爆発によって
爆縮する事で核分裂反応を引き起こします。ただし、これにはマイクロ秒単位で総ての爆薬を
爆発させる爆発同調が必要となります。
そのため、電子回路による制御がなされているわけですが、攻撃を受けると電子回路は破壊さ
れる事になりますね。こうなると爆縮がまともに行われる事はありえませんから、核が誘爆す
ることはありません。また、電子回路が無事だとしても、弾頭の容器の一部が破損したり、一
部の爆薬が誘爆してしまえばもう爆発は不可能。
水爆の場合さらに難しく、先ほどの原爆が総て同時に爆縮するようタイミングをコントロール
してやらないと核融合は起きないのです。
670 :それも名無しだ :2007/01/23(火) 10:43:45 ID:mW88p+wU
状態表からはよくわかんないんだが、Jアークは吹っ飛んだってこと?
撃ったら自分も巻き込まれるほど威力ある兵器ってのも中々ないと思うが
671 :それも名無しだ :2007/01/23(火) 11:27:23 ID:tAV00bEK
水爆の瞬間最高温度は1億度位までいくらしい、1500〜3000度の
マントルとか6000度の太陽の表面付近でも全然平気だったとはいえ、
何もしてない状態でただ盾になったとするとさすがに、消滅してるなかな?
Jアークより後ろの機体やパイロット達が蒸発してないので何かしたかもし
れん。
672 :それも名無しだ :2007/01/23(火) 11:31:56 ID:3yvv7WAZ
>>670
もともと反応弾は、広大な宇宙空間での運用を目的としているから、地上での運用では最低安全距離を満たせなかった、ってことじゃないか?
>>669
ちなみに、反応弾はその解釈でいいけど、シャアの核ミサイルだけは例外な。
あれは作中で「起爆装置だけを破壊しないと爆発する、撃沈すると誘爆する」という設定になっているため
現実世界の核兵器とは名前が同じだけで全く別の原理で動いているシロモノだと考えたほうがいい。
同時に、ガンダム世界の核も攻撃すると誘爆するので現実の核とはベツモノ扱いっぽい。
しかし、反応弾・・・YF−21の後継機で実用化されてるYF−22にも搭載されてないし
公式設定のYF−21の武装他スペックデータの中にも記載されてないんだよな。
何で第三次αで装備してるんだか。
とりあえずこのロワ的には、スパロボで武器にあるから、YF−21に反応弾はある、でいいと思われ。
673 :それも名無しだ :2007/01/23(火) 12:12:37 ID:d39Kkkiz
>>672
マクロス7だとゲペルニッチが居城としている惑星で時限爆弾として運用していたから
アキトが安全区域まで離れるのを勝手にコンピュータが計算するのではなかろうか?
攻撃されても爆発しないみたいだし。
674 :それも名無しだ :2007/01/23(火) 13:07:37 ID:rmenkeRD
ところで反応弾が撃たれたのに対してキラが庇う様に指示をしているが
撃たれたミサイルを反応弾としてすぐに判別できたのか?という疑問が
あと庇うのが間に合うとは思えないとか、ジェイダーが中破で済むなら
より距離が取れるだろうFY-21が消滅するはずがないとか
同じ守ろうとするならキラなら打ち落とす方に賭けるような気がしますがw
675 :それも名無しだ :2007/01/23(火) 13:24:51 ID:vjhmoG6u
反応弾と識別できたかについては
搭載されていたものが多分カティアと同型のものだろうし問題なさそうな気が
676 :それも名無しだ :2007/01/23(火) 13:48:34 ID:MzM+szer
>>674
そこまで行くと揚げ足取りにもならないイチャモンだよ
反応弾の判別はトモロが行ったかもしれない
ジェイダーには艦を覆うクラスのバリアが有ったのに対し、YFにはピンポイントバリアしか無い
キゃラをどう動かすかは度を過ぎてなければ作者さんの裁量
何か問題あるの?
677 : ◆JF9sfJq3GE :2007/01/23(火) 21:22:44 ID:DQpYulnt
こんなに人がいたのかとちょっとびっくり……
昨夜も書きましたが
問題点を修正しきれなさそうなので、今回は破棄させていただきます
>>667-668
そう言っていただけてうれしいです
ただ冒頭でも書きましたが修正しきれなさそうなので……
ありがとうございました
>>669、>>671-673
自分の知識のなさが浮き彫りに……
細かい説明ありがとうございます
まとめると
反応弾…誘爆しない、時限式、汚染?
ロワ内ではVF‐1・YF‐21・VF‐22に搭載(YF‐19も?)
シャア専用核…誘爆する、普通に起爆?、汚染?
ってことでいいでしょうか?
>>670
一応、Jアークは轟沈したつもりで書いてましたが説明不足ですみません
ムサシとテニア書くところで破片ぐらい出しとけばよかったかもと今更ながらに思います
>>674
一応、物語前半で話していた反応弾と同じものが発射されたということで、見て判別したと思っていただければ助かります
庇うのは核の近くにいたということとJアークが巨体ということで前進しながら行えば間に合うかなっと
あと言い訳になりますが、プロットの段階では核発射〜爆発までの描写がもう少し多くJアークと二人は角度的に近い場所に位置していたのですが、描写よりテンポをとって削ってしまいました。
ピンポイントバリアは出力に余裕のあるバトロイド形態でしか使えないようですので、無防備な一戦闘機が巻き込まれた結果、消滅というような感じです
いろいろと説明不足で不親切な文になってしまってましてすみません
破棄だけど日本語的におかしい文章があって恥ずかしいということで、ちょっと訂正失礼します。
>>654のヴァルキリーをバトロイドに
>>658の『一度、背後を振り返るとムサシの〜』以降を以下の文に訂正お願いします
一度、背後を振り返るとムサシの死骸に向かって微笑む。そして、汚れを気にしつつ少女は歩きだした。
「うわぁ、ベトベト。市街地まで行けばお湯くらいでるかな……シャワー、浴びたい」
678 :それも名無しだ :2007/01/23(火) 22:45:53 ID:k3fAv1Gq
Jアークってトモロ使用不可の状況でぶつかったら即消滅の兵器喰らって健在なんだからもうちょっと被害が少ないと思う
679 :それも名無しだ :2007/01/23(火) 23:46:10 ID:t/RALzde
>>677
ES爆雷でES空間に爆発のエネルギーを逃がしたりして、自身やテニア達へ
のダメージの軽減をやってるのかなと思ってました。
そうか轟沈してたのか。
680 :エクセレン先生のドキドキ放課後補習:2007/01/24(水) 03:18:59 ID:TK/AsrTp
第一回放送後、1ターン経過していない人々
●シャギア&オルバ&比瑪&甲児(D-3/初日17:00)
フロスト兄弟は比瑪と甲児を利用する気である。現在は甲児達の人のよさが幸いし穏やかムード。
しかし比瑪と甲児が敵を見逃したという行為にフロスト兄弟がどう反応するかは不明。
・シャギア・フロスト(ヴァイクラン)自衛戦闘型
サルファの中ボス機であり単機でも高い戦闘能力を持っている。
ディバリウムと合体しガドル・ヴァイクランとなることが可能。合体を破られショック。
オルバと共に生き残るためにゲームには乗らない。ただし、他人は容赦なく利用する。
・オルバ・フロスト(ディバリウム)自衛戦闘型。
兄を裏切った弟の機体に乗せられるも兄弟間の信頼度NO.1である。
MAP兵器持ちであり合体も可能なので強力な機体を運用する。
シャギアと共に生き残るためにゲームには乗らない。ただし、他人は容赦なく利用する。
・兜甲児(ナデシコ)自衛協力型
熱血単純な主人公。フロスト兄弟の所為で裏切られフラグを持っている。ナデシコでは実力を発揮できない。
・宇都宮比瑪(ぺガス)平和解決型
とりあえず、ナデシコのオペレーターをやっている。ぺガスは格納庫に収納中。
●カテジナ(B-5/初日17:20)自衛戦闘型
バサラからラーゼフォンを奪い取り逃走中。行動を共にしたギャリソンが死んだが反応は薄いかも。
91話からB-5からC-5に向かった事だけは判明している。
・カテジナ・ルース(ラーゼフォン)
運良くバサラに隙ができたので機体を強奪。そのまま逃亡する
強化人間の性質がラーゼフォンにどのような影響を与えるかは不明。
●シンヤ★★(D-8/初日17:40)無差別型
リリーナを殺害し、食料を食べている。
・相羽 シンヤ(搭乗機なし)
機体はないがテッカマンなの食料問題さえなんとかできれば強マーダーである。
高い戦闘力と体格の小ささで周りを引っ掻き回してほしい。
681 :エクセレン先生のドキドキ放課後補習:2007/01/24(水) 03:19:58 ID:TK/AsrTp
●リョウ(B-6/初日17:40)無差別型
アキトに吹き飛ばされてぼろぼろの状態でD-7からB-6に吹き飛ばされる。
・流 竜馬(大雷凰)
元の世界に戻り隼人や早乙女博士を殺すためマーダーとなる。現在は体も機体ぼろぼろ。
隼人や武蔵との再会した場合どうなるかは未知数である。
●クインシィ&ガロード(B-1/初日17:45)
協調性0のクインシィがガロードを振り回している。ゲットマシンなので非力なチーム。
隼人のことは信用していない。A-1・A-2・B-1・B-2の四つのブロックの境目を目指している。
・クインシィ・イッサー(真イーグル号)協力暴走型
協調性0なので苦労人な人物としか組めない?
愛機を目の前で撃墜され怒り心頭中であるが彼女の邪魔も要因なため自業自得である。
・ガロード・ラン(真ジャガー号)自衛協力型
クインシィに振り回される。原作でもこんな感じ。
チームワークが必要なゲットマシンに乗っているので彼がティファの元に戻れるのは絶望的か?
●隼人(B-1/初日17:45)
現在は真ベアー号をどうするか悩んでいる。真ゲッターがフルの性能を引き出せるかのフラグ持ち。
クインシィとガロードを信用するかで変わってくる。とりあえずクインシィ達を追うつもりはあるらしい。
・神 隼人(YF-19)自衛戦闘型
機動力と空戦能力の高いYF-19を支給されるも体調不良のため性能を完全には引き出せない。
腕は悪くはないが生き残る可能性は低い?
682 :それも名無しだ :2007/01/24(水) 03:24:52 ID:TK/AsrTp
SSのネタが無い(というか有っても時間が無い)ので代わりといっては
なんだが第一回放送後行動してない人たちの最終行動をまとめてみた。
出来るだけ何処に向かっているのかとか、放送で関係ある人が死んだらそれについても記載してみたつもり。
これを参考にして誰かSS書いてくれるとイイナ!
明日も時間あったら第一回放送後動いた人たちも書いてみるつもり。
683 :それも名無しだ :2007/01/25(木) 00:32:52 ID:JTcw2QHR
>>682
乙!
自分もネタはともかく時間がないな
その割に何もできなくてすまん
最初『エキドナ先生のドキドキ放課後補習』に見えたのはないしょだ
684 :それも名無しだ :2007/01/25(木) 00:49:42 ID:wzvYjCEH
>>683
こうへー乙
685 :それも名無しだ :2007/01/26(金) 22:29:13 ID:m4AcQ56+
あれ?仮まとめ見れなくなってる?
686 :それも名無しだ :2007/01/26(金) 23:16:36 ID:hkONoGpO
>>685
確認してみた
少なくとも自分は見れたけど
687 :それも名無しだ :2007/01/26(金) 23:29:45 ID:m4AcQ56+
>>686
また行ったら見れるようになってた。
騒がせてすまん。
688 :エクセレン先生のドキドキ放課後補習:2007/01/27(土) 00:07:10 ID:m4AcQ56+
生存者編
●ロジャー(D-8/初日18:05)
依頼主は死んだがその依頼は引き継いでいる。しかしシンヤは問答無用で攻撃対象。
・ロジャー・スミス(騎士凰牙)平和解決型
ロジャーは格闘技能があるので凰牙との相性は悪くない。
現在EN満タンではあるが損傷が激しくシンヤが接近中なので生存確率は低いか?
●アスラン(F-6→F-4/初日18:10)
九鬼、ヒイロと分かれて行動。
・アスラン・ザラ(ファルゲンマッフ)自衛戦闘型
ファルゲンマッフは悪い機体ではなく彼の腕も良い。
ラクスの死の真相を探り、殺害した人物を殺す予定。すぐ近くに仇が居た事に気づかず。
●キョウスケ&ゼクス&カズイ(E-5 /初日18:10)
マサキ捜索隊・足が速い組。チームは組んだばかりだがパイロット二人の腕は良いので安泰か。
E-5北西部からG-5に向かいマサキを捜索しながら移動中。見つからなければG-6へ向かう予定。
・キョウスケ・ナンブ(ビルトファルケン(L))自衛協力型
エクセレンを殺されたにも関わらずマーダー化せず、打倒主催者とアルフィミィの開放を目指す。
ビルトファルケン(L)は分の悪い機体である。
・ゼクス・マーキス(メディウス・ロクス)自衛協力型
エースパイロットであり機体もトールギスと性能が酷似しているので生き残るのはそう難しくはない。
だが、放送で最愛の妹が呼ばれたり、カズイを後ろに乗せていることも考えるとどうなるかは不明。
・カズイ・バスカーク(メディウス・ロクス)猫被り型
彼単独ではマーダーに刈られるだけ。
だが、AI1の存在に気付いているので大惨事を巻き起こす可能性あり。
ちょっと調子づいてるよ、この子。
●カミーユ&ゼクス&カズイ(D-4/初日18:10)
マサキ捜索隊・足が遅い組。深夜0時までにはG-6へ。
カミーユがユーゼスに不信感を持たなければある程度問題は無いといえる。
・カミーユ・ビダン(メリクリウス)自衛協力型
ユーゼスやベガに対しては少なくとも不信感は持っていない。
彼のパイロットとしての腕もよく防御一辺倒だがメリクリウスは悪い機体ではない。
だが、MK-UやZとまったく違う性能の機体なので全力を出せるかどうか。
・ユーゼス・ゴッツォ(アルトアイゼン)自衛戦闘型
スパロワで主催者なのは伊達ではなく、アインストの力を手に入れようと画策中。
サイバスターのラプラスコンピューターにも興味がある様子。
周りの人間は協力ではなく利用するつもりである。
・ベガ(月のローズセラヴィー)自衛協力型
月のローズセラヴィーを支給されENも満タンなためこの面子では一番攻撃力がある。
ユーゼスのことを信用しているのが彼女にとって吉とでるか凶とでるか。
●統夜(G-1/初日18:20)
ゲームに乗り御大将をジョシュア達に擦り付けて逃走中。知り合いが放送で二人呼ばれた。
何処へ向かうかは決まっていない。
・紫雲統夜(ヴァイサーガ)策士型
実質彼の所為でジョシュアが死んだ。ゲームに乗るかどうかは今後出会う他の参加者で左右されそう。
良機体でもあるのでそこそこ生き残れそう。
●ブンドル(G-5/初日18:20)
サイバスターを駆り情報の収集中。
一般人が集まりそうなA-1に向かい、保護するのが目的。
・レオナルド・メディチ・ブンドル(サイバスター)自衛協力型
美しいサイバスターを駆り、対主催者のため首輪解除の情報を集めている。
彼ではサイバスターの全能力を引き出せないが機動力もあり腕も良いので単独でも大丈夫。
689 :それも名無しだ :2007/01/27(土) 00:08:03 ID:x7PzPswr
●エイジ(A-2/初日18:20)
消えたラキを探す為、北北西に移動中。クルツとの合流地点はB-1補給ポイント。
・アルバトロ・ナル・エイジ・アスカ(フォルテギガス)自衛協力型
ラキに振り回されるわ、クルツには気を許せないわ、苦労人属性が板についている。
クルツとはそれなりに信頼関係を築くことができた。
●クルツ(A-2/初日18:20)
消えたラキを探す為、北北東に移動中。合流地点は同上。
・クルツ・ウェーバー(ラーズアングリフ)猫被り型
射撃特化と思われるラーズアングリフを支給され、どんな手段を使っても生き残ることを覚悟する。
現在はラキを捜索している。だが、裏では爪を研いでいる。
●バサラ(C-5/初日18:55)平和解決型
現在ジョナサンの攻撃により気絶中。
・熱気バサラ(プロトガーランド)
カテジナに逃げられ、なんとなく歌に理解を示したコスモに死なれ、ガーランドも壊れた。
よりによって歌も歌えなくなり、かなり絶望的かも。
●ユリカ(D-7/初日19:20)自衛協力型
現在は補給ポイントで一人、ガイ(アキト)を待っている。
・ミスマル・ユリカ(無敵戦艦ダイ)
現在はロジャーを見送りガイ(アキト)の生存を信じ、帰りを待っている。
小柄な機体(シンヤ)に怯え、補給ポイント以外のD-7一帯を焼け野原に。
無敵戦艦ダイでしかもEN、弾は実質無限なのでしばらくはなんとかなるか?
●ゴステロ(H-2/初日19:30)
アムロと交戦中。
・ゴステロ(スターガオガイガー)無差別型
力任せの利く当たり機体であるガオガイガーを支給されるもゼクス組、ユーゼス組に退けられる。
半壊状態で分が悪いがガイガーへのフュージョンアウトをうまく使いこなせるかが勝利の鍵に。
●アムロ(H-2/初日19:30)
シャア達を逃しゴステロと交戦中。
・アムロ・レイ(VF-1Jバルキリー(ミリア機))自衛協力型
エースパイロット、機体も悪くはない(ただし赤い)。
今のところ有利な状況下だがどうなるかはわからない。
●アイビス(G-2/初日19:30)
核ミサイルの誘爆を避ける為バイタルジャンプでゴステロから逃げる。
F-2補給ポイントに向かい、そこでアムロの帰りを待つ。
・シャア・アズナブル(核ミサイル)自衛協力型
アムロと離れ離れになったが今はアイビスに盾になってもらう予定。
・アイビス・ダグラス(ヒメ・ブレン) 自衛戦闘型
シャアとアムロにより欝ビスから脱却はできた模様。
●ガウルン(C-5/初日19:40)無差別型
気力115。アキトを堕落させているものが何か探る。
・ガウルン(マスターガンダム)
ギャリソンを殺し、DG細胞により癌も克服した。
現在のターゲットはアキトの矛盾元(ユリカ)だが他に参加者を見つければ攻撃を仕掛けるだろう。
690 :それも名無しだ :2007/01/27(土) 00:09:39 ID:x7PzPswr
●バーニィ(G-6/初日19:50)
光龍と交戦中。
・バーナード・ワイズマン★(ブラックゲッター)無差別型
ブラックゲッターの補給も整備も完了。
しかし九鬼との戦闘でENを消費した状態で光龍との戦闘に入る。
機動力が高く、小柄なABに外さず攻撃できるかが鍵。
●孫光龍(G-6/初日19:50)
バーニィと交戦中。
・孫光龍(レプラカーン)無差別型
コーヒーブレイクから脱出したものの早速バーニィと戦闘に。
小柄な為、ブラックゲッターに対し有利ではあるが攻撃力が足りない。
ハイパー化すればどうにかなるかもしれないが念の暴走、被弾率が上がるなどデメリットも。
●モンシア(G-6/初日19:50)
体中ボロボロの状態で泥酔して、男子トイレで吐いている。
・ベルナルド・モンシア(機体無し)自衛戦闘型
大破したヘビーアームズを有効利用し、レイダーを撃破。
しかしパイロットのヒイロは生きている。暢気に吐いてる場合じゃない 。
●ヒイロ(G-6/初日19:50)
レイダーは行動不能に陥る。モンシアは倒せても今後どうするか。
・ヒイロ・ユイ★(レイダーガンダム)猫被り型
腕は良い、だが機体は行動不能。とりあえずモンシアと生身格闘は必須か。
●キラ&テニア&ムサシ(C-6/初日19:50)
キラとムサシの関係はまずまずと言った所。テニアの存在が今後の鍵となる。
20:50までジョナサンを待ち、その後統夜を探しに行く。
・キラ・ヤマト(Jアーク)対マーダー型
放送後、暴走する事無くロワ脱出を目指す。
半ば無理やりにJアークに乗り換えさせられたが、相性はいい感じ。
・フェステニア・ミューズ★★(ベルゲルミル(ウルズ機))猫被り型
彼女自身の戦闘能力は高くはないが猫被りマーダーとしての器量に期待できる。
統夜を殺す事も今では構わないと感じている。
・巴武蔵(RX-78ガンダム)
彼はテニアの涙に騙され利用される運命である。
反応弾にビビッてる
691 :それも名無しだ :2007/01/27(土) 00:10:11 ID:x7PzPswr
●ラキ(G-8/初日20:00)
現在補給中。目的地は無いがアイビスを探す予定。
・グラキエース(ネリー・ブレン)自衛戦闘型
ジョシュアが死んだため暴走するかと思われたがジョシュアの念とブレンのおかげで今の所は大丈夫。
ただし、放送直後など負の感情を過剰に吸収すればどうなるかはわからない。
●ギンガナム★(H-8/初日20:00)無差別型
気力80。ラキに逃げられ萎える。
・ギム・ギンガナム(シャイニングガンダム)
ENも補給し準備は満タンだが満足する戦いが出来ず気力は底辺。
●マサキ&シロ&クロ&ソシエ(D-7/初日20:30)
サイバスターを追いかけている。だが、彼がサイバスターに追いつける可能性は0である。
・マサキ・アンドー(百式)自衛協力型
方向音痴なのでサイバスターには追いつけない。
D-7を焼け野原にした恐竜をやっつけるつもりでいるよう。
・シロ&クロ(百式)自衛協力型
マサキのオプション。彼らがいてもマサキの方向音痴は変わらない。
マサキが死ぬと彼らは消滅する運命である。クロが小石を銜えているが多分意味は無い。
・ソシエ・ハイム(百式)自衛協力型
ドスハードを失い、生身で動いていたのが運の尽き、エビルに間違えられ攻撃される。
それでも生きていて、マサキに助けられると悪運は強いほうかも。
●ジョナサン★(B-4/初日21:25)
現在B-4補給ポイントで補給中。C-6で待っている筈のキラの元へ移動中。一番進行が進んでいる。
・ジョナサン・グレーン(ガンダムF-91)自衛戦闘型
クインシィを探すため自衛戦闘型。ただし、彼女が死んだ場合はマーダー化するつもりである。
JアークからF-91に乗り換え、鬱憤晴らしに他の参加者を殺すへたれ。
692 :それも名無しだ :2007/01/27(土) 00:13:03 ID:x7PzPswr
ということで放送後行動した連中書き上げた。
矛盾点あったら指摘して。
纏めてる最中にネタを思いついたけどちょっと矛盾が出そうなんで
そこら辺解決できたら正式に予約します。
693 :それも名無しだ :2007/01/27(土) 00:31:46 ID:mkpg1CR9
>>692
GJ!
カズイとモンシアのとこで笑った
ただバーニィは補給してないと思います
そして、思いつきになられたネタに期待
694 :それも名無しだ :2007/01/27(土) 02:34:06 ID:0/6i5rR3
GJなんだけどアキトが抜けているのが惜しい
695 : ◆vBGK6VSBWM :2007/01/27(土) 12:03:26 ID:x7PzPswr
バーニィをこちらに差し替え
●バーニィ(G-6/初日19:50)
光龍と交戦中。
・バーナード・ワイズマン★(ブラックゲッター)無差別型
ブラックゲッターの整備は完了。
しかし九鬼との戦闘でENを消費した状態で光龍との戦闘に入る。
機動力が高く小柄なABに無駄弾を使わなければ勝てるかも。
アイビス&シャアとガウルンの間にこちらを
●アキト(C-5/初日19:40)
ユリカの元に戻るため、機体と体がぼろぼろにもかかわらずD-7に移動中。
現在補給の傍ら、食事中。
・テンカワ・アキト★(YF-21)自衛戦闘型
D-7に戻っている最中ではあるが機体と体の両方がぼろぼろ。
ガウルンに狙われているが最優先で狙われているわけではない。味覚が無くて良かったね。
正式にアスランとカテジナさん予約します。
696 :それも名無しだ :2007/01/27(土) 12:58:09 ID:aUKtS+9M
外道カテ公ktkr
楽しみにしてるよ
697 :それも名無しだ :2007/01/27(土) 16:20:41 ID:WApCtRGW
アキトとガウルンと武蔵は死んだから・・・
698 :それも名無しだ :2007/01/27(土) 17:04:37 ID:0/6i5rR3
死んでないよ
その話は>>677で書き手さんが破棄された
699 :それも名無しだ :2007/01/27(土) 19:00:06 ID:WApCtRGW
>>698
反応弾に関する知識云々は別として内容自体はいいと思うんだがねえ
700 :それも名無しだ :2007/01/27(土) 19:11:30 ID:CNwNk+Pa
せっかくだし人の目に付くようにageとく
>>699
確かにこのまま没にするのは惜しいよね
誰か書き手さんの代わりに修正してくれんかな…
701 :それも名無しだ :2007/01/27(土) 19:56:14 ID:FTY1eNoN
>>700
それしたら問題だろ
他人の作品を修正するのは絶対ヤバイ
702 :それも名無しだ :2007/01/27(土) 21:06:21 ID:WApCtRGW
書き手の人に再度書いて貰うってのはどうかな・・・おこがましいけども
703 :それも名無しだ :2007/01/28(日) 09:07:14 ID:+H3e+CF8
もう打ち切りで良いよ
下らなすぎるから
704 :それも名無しだ :2007/01/28(日) 14:33:47 ID:ZgLU1tYq
アスランてバサラに会ってるからカテに会ったら機体奪ったって一発バレじゃね?
705 :それも名無しだ :2007/01/29(月) 07:26:03 ID:UaBAts3/
\ )ヽ_人ノ、,、ノヽ /( /
ヽ`ヽノ ∩___∩ ヽ_ノ(
_ノ(ヽ、. | ノ ヽ /) \_
)(((i ) / (゚) (゚) | ( i))) (
//∠彡 ( _●_) |_ゝ \'\
( ___、 |∪| ,__ )
| ヽノ /´
706 :それも名無しだ :2007/01/29(月) 13:25:58 ID:X6+lW1cV
ていうか、指摘された問題点はクリアしたんだから、本人は破棄って言ってるが
採用でよくないか?
ぶっちゃけ、ここで揉めると他が進みづらくて、投下のテンポが悪くなるしな。
ガウルンの最後のアキトとのやり取りは個人的にツボったw
書き手さんGJ!
707 :青い翼、白い羽根 ◆vBGK6VSBWM :2007/01/30(火) 01:28:27 ID:85t8aI2W
未だ殺し合いを知らない純白の機体が夕暮れの空を進む。
そのパイロット、カテジナ・ルースは狂気を含むような笑みを見せていた。
「どうやら、うまく逃げられたようだね。」
純白の機体―ラーゼフォン―は本来、熱気バサラに支給された機体。
カテジナに支給されたガーランドやともに行動していたコスモやギャリソンの機体とは
明らかに格が違うことは、ラーゼフォンが発するプレッシャーから想像できうることだった。
だからこそ、あの歌で殺し合いを止めると馬鹿げたことを言っている男よりも
自分が扱うに足りる機体だとカテジナは感じ、隙を突いて奪った。
そしてラーゼフォンはカテジナの期待にその機動性能で答えた。
見るからに鈍そうなジガンスクード、入り組んだ森林では性能が発揮できないガーランド。
相手の分が悪すぎるとはいえ、この二機からの追跡を十分もかからずに引き離したのだ。
機動性の他、ラーゼフォンは操縦もそう難しいものではなかった。
しかし奏者の資格を持たないカテジナにはその真価を発揮させることは難しく
その戦闘性能も幸か不幸か判ってはいなかった。
―さっきの3人で試してみるのも悪くはなかったかも・・・ね。
そう考えては見るが実際は3機をこの機体の力で捻じ伏せられるかは判断し難く、結局のところ逃げる事を選択したのだが。
そして第一回放送が流れ始めた。
「死んだんだ、あの爺さん。」
追いかけてきたあの二人がギャリソンを殺している余裕はない。
そもそも二人がギャリソンを殺すこともないのだが。
大方、他の参加者にやられたのが関の山といった所か。
「まあ敵をひきつけてくれた事には感謝しておくわ。」
そういうと彼女はそのまま東へと進んだ。
708 :青い翼、白い羽根 ◆vBGK6VSBWM :2007/01/30(火) 01:29:07 ID:85t8aI2W
アスランが別行動を取り始めてから、10分ほど経過していた。
――ラクスを殺した相手が誰なのか――
余りにも漠然としたその行動理由に明確な目的地などなく、アスランはただ北上していた。
操縦桿を握る手に汗が滲む。
目は外部カメラの映し出す外の映像、EN残量、レーダー等各種計器類を順繰りに見ている。
ミノフスキー粒子というものでレーダーは殆ど役に立たず、
接近してくる機体に気づいたのは既に目視できる距離にあった。
「あの機体は・・・」
見覚えのある非機械的なフォルムの機体。
ラーゼフォン、乗っていた男はニコルの為に葬送曲を歌った男。
こんな状況下で顔も知らないアスランの友人に歌を歌った馬鹿げた男。
だからこそ、そんなぶっきらぼうな優しさを持った男。
そして、男の―殺したから殺して、殺されたから殺して―という言葉がリフレインする。
――あいつは今の俺を見て、また歌いだすんだろうな。あの時のように。
そう思うとなぜか自分の決意が揺らぎそうで逃げようとしていた。
自然とフォルグ・ユニットの出力は上がった。
709 :青い翼、白い羽根 ◆vBGK6VSBWM :2007/01/30(火) 01:30:13 ID:85t8aI2W
追われていたときよりも出力を下げ、東へ向かうラーゼフォンは朱く染まっていた。
F-5に入りしばらく経った頃、蒼い機体が目に飛び込んできた。
見たことの無い機体ではあった。が背格好、武装等から見てMSもしくはそれと同等の性能を持っていることが予測できた。
――へえ、この子の力試しにはなかなか良さそうな相手じゃないか。
考えるが早いか、蒼い機体は出力を上げようとしていた。
「逃がしはしないよっ!」
叫ぶと同時にラーゼフォンの拳部分から数十発の拡散光を放つ。
突然の背後からの攻撃に回避行動を取るも数発がファルゲンに被弾する。
いきなりの被弾にアスランは驚き、ラーゼフォンへ向きを変える。
「くっ!どういうことなんだ!
バサラッ!お前がさっき言っていたことは嘘だったって言うのか!」
アスランが回線を開いて、乗っているはずのバサラに呼びかける
――なんだ。あの男とは知り合いだったって言うのかい。
「ハハッ、面白くなってきたじゃないか。」
カテジナはわざとその呼びかけに応じることなく、貫通光を放ちながら近づいていく。
しかし貫通光は拡散光のように広い範囲をカバーする事ができない為、ファルゲンは用意に避ける事が出来た。
「どうして応答しないんだっ!」
アスランは諦めず応答を続ける。
ラーゼフォンは無言のままに攻撃を繰り返す。
「そうか。結局お前も殺し合いに乗るって言うことか。なら!」
三連マルチディスチャージャーを放ち、ラーゼフォンに近づく。
至近距離からの攻撃にラーゼフォンは避けられない。
音障壁も破られ、胸部へ直に被弾する。
「なかなかやるじゃないか!」
ファルゲンのレーザーブレードでの攻撃に右腕の光の剣で応戦。
そのまま、左腕から伸びた光の剣を左下から右上へ振り上げる。
アスランは回避行動を取るが間に合わず、ファルゲンの左脚部の膝から下がが切り取られる。
―バサラ・・・お前本当にやるつもりなのか・・・
回避するまま、アスランはラーゼフォンとの距離を的確に離す。
―ニコルへの歌も、お前の思いも全部嘘だったって言うのか!
そのとき、アスランの中の何かが弾けた。
710 :青い翼、白い羽根 ◆vBGK6VSBWM :2007/01/30(火) 01:30:49 ID:85t8aI2W
―遠距離からの攻撃はあの妙なシールドで塞がれる。
マルチディスチャージャーなら破る事も出来るが残弾数は残り一発。
レーザーブレードでもダメージを与える事が出来る。だが、相手は近距離でも威力はある・・・どうする。
アスランはレーザーブレードを左手に持ち替え、レールガンを右手に構える。
ラーゼフォンに高速で接近しながら、レールガンを発射し続ける。
高速接近でレールガンの威力を上げ、的確に同じ部分へと撃ち続け障壁を破る。
破る事が出来なくとも、至近距離でのマルチディスチャージャーで確実にダメージを与える。
発声する爆風もファルゲンの機動性をフルに引き出す事が出来れば、回避できるはずである。
アスランはこの計算を一瞬でやり遂げた。流石はコーディネーターと言ったところか。
「うおおおおっ!」
ファルゲンがラーゼフォンへと急接近するし、距離が縮まっていく。
200………120……
弾丸の霰がラーゼフォンを包む。
しかし、音障壁を破ることはなく、肉迫する。
「はっ!効かないよ!」
「なら、これで!」
ラーゼフォンの頭部へ、マルチディスチャージャーが発射される。
的確に命中したそれは爆発を起こし、ファルゲンは緊急回避を取る。
急激な角度の変更にフォルグユニットが大きな悲鳴をあげる。
「やったか……」
これで恐らくはラーゼフォンも行動が不可能になるはずだろう。
アスランが安堵しかけたとき、爆煙から光った。
それは同時に矢となり、ファルゲンの胴の部分へと突き刺さる。
ファルゲンは上半身と下半身が離れ離れとなり、エンジン部分が爆発。
そのまま、地上へと落下していった。
爆煙が晴れ、ラーゼフォンは顔の両側に付いた羽根が焼け焦げた状態で姿を現す。
マルチディスチャージャーの攻撃をとっさの判断で防御し、なんとか致命的なダメージを避けたのだった。
「期待通りだったよ、坊や。聞こえてるかはわからないけどね。」
カテジナは狂気を含んだ笑みを浮かべ、天使のような姿の死神を飛翔させた。
711 :青い翼、白い羽根 ◆vBGK6VSBWM :2007/01/30(火) 01:31:21 ID:85t8aI2W
アスランは、まだ生きていた。虫の息という状態で。
コクピットはひしゃげて、身動きも取れない。
ただただ、思いを巡らせ近寄る死を待ち続けていた。
「ニコル……ラクス………す…ない」
元の世界で起きた死を、この理不尽な殺し合いの場で起きた死をなんら解決することも出来なかった。
「……キ…ラ…」
アスランは思いを親友に託し最後にその名を呼んでいった。
【カテジナ・ルース 搭乗機体:ラーゼフォン(ラーゼフォン)
パイロット状況:精神不安定(強化の副作用出始めてます)
機体状況:胸部に軽傷・頭部の両側の羽根が焼け焦げている・EN残量1/5
現在位置:F-5
第一行動方針:自分が利用できそうな存在を探す
第二行動方針:利用価値の出来ない人間は排除
第三行動方針:利用価値が無くても大所帯はあまり相手にしない
最終行動方針:生き残る】
【アスラン・ザラ 搭乗機体:ファルゲンマッフ(機甲戦記ドラグナー)
パイロット状況:死亡
機体状況:大破(胴から上と下が別れてます。)】
712 : ◆vBGK6VSBWM :2007/01/30(火) 01:34:58 ID:85t8aI2W
投下完了
アスランの現在位置がまとめサイトのMAPと違いますが
SSの方を見ると、F-6からF-4へ移動中ということだったみたいなのでそういう解釈にしました。
問題があったらすみません。
713 :それも名無しだ :2007/01/30(火) 01:40:35 ID:TB3kUZpf
>>712GJ
アスランついてねぇ、カテ公がバサラから盗まなければこんなことには。
714 :それも名無しだ :2007/01/30(火) 01:54:25 ID:XX4uPeBh
>>712
GJ!
さすがにラーゼフォン相手だと分が悪いか
カテジナの行く末も楽しみだ
位置は問題ないと思う
ただ時刻表記が抜けてるよ
715 : ◆vBGK6VSBWM :2007/01/30(火) 02:01:05 ID:85t8aI2W
すみません。
時刻は【18:50】ということで。
あまり進まなかったなあ・・・
716 : ◆vBGK6VSBWM :2007/01/30(火) 03:11:13 ID:KnxQiiAY
寝る前に一つ書き忘れていたものを追加
カテジナの状態表に備考を付け足し
備考:カテジナはラーゼフォンの奏者として適性が無いため
真実の眼が開眼せずボイスも使えない
717 :それも名無しだ :2007/01/30(火) 07:25:10 ID:oIvlK7Ct
投下乙。
アスラン……逝ったか。
カテ公は流石といったところか。
718 :それも名無しだ :2007/01/30(火) 13:25:39 ID:6D4n8wCE
>>716
乙!
九鬼に続いてアスランも死んだか…
ヒイロも機体潰したし薄氷同盟は不運だな
カテ公もゼクス達の通り道にいるし今後の展開が楽しみです
719 :それも名無しだ :2007/01/30(火) 16:50:49 ID:TB3kUZpf
ヽ '、`,ー-- 、.........____,,...... --、
! `''''''─────'''''''"´
/ r-、 ,.-、
| ,.-,-.,、 _ `ヾ、、 ,ィ/´___
! /´/ / /::::;ヽ、ヽ、、 ,.〃' ,.ィ:::i!::::iヽヽヽ
| く /_/ /:::::;:i〈!=:;;;,、丶=- r='‐,',:-='!:i:/,|:::::i iヽ,ヽ
. | \\\、:ミゝ'!r';;;ノヽ‐-、 __ ,. -'イ;/!ィ;;ノ'ソ'ノ::;:-'‐〉ソ
ヽ、 \\\ゞ`''''''''''´ ::::::::::::'7"'`'''゙"ソ'// ,.
iヽ、 \\\ |::::::::::::. /',/,' ィ'
l ヽ \ヽ丶 |::::::::::::: /,/,/ ,.' / |
| ,ヘ,ハ ヽヽ`、 !::::::: //,/ / /rヘ !
. ! ノ ,/. i ヽヽ,'、 _,....:::::::::::....,_ /// / / !、'、 !
!'__/ヾ;| ヽ,ヽ'、 ─‐ /// / !/ヘ ヽ!
| |`ヽ',、 ヽ ヽ--------‐'´'ノ / /ィノ| 'i`"名前:アスラン・ザラ
! | `i 、 ir`ー---------‐' '´ /''" | |愛称:アスラン
イ ノ |! ヽ |! ,.---------- 、 ,ィ´ | !声優:石田彰
!'' l| ヽ、l||,'  ̄ ̄ ̄ ̄ | ,' l! | /
登場作品:機動戦士ガンダムSEED
37話『始まりの葬送曲』から登場。キラを殺したと思い込んでいる直後から参戦したため、
彼とラクスが仲良くしているのを見て少々混乱することとなる。
そうしていると、ラーゼフォンに乗ったバサラと遭遇。彼と交戦しつつもバサラの鎮魂歌により
キラとの確執とニコルを殺された恨みが僅かに消えたように見えた。
だがバサラの元を立ち去った後には、ラクスを殺したヒイロと移動先で遭遇することになる。
そして、後になって合流した九鬼とヒイロとで信頼度0の『薄氷同盟』を組むことになる。
そうして向かえた第一回放送では、ラクスの名前が呼ばれたため同盟から脱会、ラクスの仇と
キラを探すために移動し始める。そして、カテジナに盗られたラーゼフォンと遭遇。
バサラが乗っていると思い込んだまま交戦。だが、ドラグナ−系の力ではデウスエクス・マキナに
一歩及ばずに機体を両断され敗北。最後に思いを親友に託しながら死亡してしまう。
720 :それも名無しだ :2007/01/30(火) 17:20:17 ID:TB3kUZpf
_ ---、__
, - ヾ r-- 、ヽ `ヽ、
,r' i ,__::::::::::..ヾ ヽ ヽ
i", /i l `l`ヽヾ |
l | | !i ' i =.l
`'i | 、_, ._ ,, i、シ 名前:九鬼 正義
|_i _r--ェッ-, ,r-ェッ-'-,-i_ 愛称:九鬼
. | i ` -- '  ̄` - - ' ' i 声優:大塚芳忠
`_ヽ i //
`、 - i '
\ ー−− ,'
|\  ̄ /
, -フ 、 ` --" ,ト-、
__ / l" \ / i ヽ
_ - " ./ | >__< l | ` 、
__ - " / . |ヽ ハ:::::::ハ . /i `、 ` ゝ _
i \ | V i:-イ V/、 ,j ヽ
l 、 _ > "i /:::!:::l / ヽv , |
| i r l l::::::::::l ./  ̄/ ' |
.| `、 `、 l .l::::::::::::レ /- 、 , --i ,' |
| `、 \ l l:::::::::::/ ./-------- j / |
| `、 \ `、::::/ ./ / |
登場作品:ラーゼフォン
33話『The two negotiators』から登場。ドラグナー2型カスタムに乗りながら状況を冷静に把握しつつ最後の一人になることを狙う。
同話でリリーナとロジャーの二人組と接触し、交渉を持ちかけられるが二人が平和主義者であったため九鬼の方から断念。
機体から降りた二人を殺すために攻撃するもロジャーの機転により失敗、逆に彼が撤退する破目になる。
その後、アスランとヒイロに遭遇し二人を利用するため信頼度0の『薄氷同盟』を組むことになる。
だが、放送後はアスランが脱会しヒイロとの二人組に変更。それでもご褒美に野望を燃やしつつ基地へと向かう。
そこで、壊れたヘビーアームズを発見。破壊しつつも近くにいたバーニィと接触しようとする。
だが、欲張りすぎたためかブラックゲッターの強襲を受け、あっさりと撃墜されてしまう。
この話でラーゼフォン系は全滅、薄氷同盟最初の死者となった。
721 :それも名無しだ :2007/01/30(火) 17:21:56 ID:TB3kUZpf
>>720追加
なお、AAはBLOOD+の脇役から代用。
P.S 仕事が速いぜ、まとめさん。
722 :それも名無しだ :2007/01/30(火) 18:24:23 ID:0E6/yxqV
ふと気づいたんだが…
カテジナさんと出会った奴の致死率すごいな
ガウルン・ギャリソン・コスモ・バサラ・アスランの五人中三人死亡
ガウルンも前の話が没ってなければ死んでたし、バサラも窮地
でもカテ公好調
723 :それも名無しだ :2007/01/30(火) 18:59:53 ID:VQ1MLVHY
思ったんだけどこのカテジナって原作で強化された後のカテジナ?
724 :それも名無しだ :2007/01/31(水) 00:24:23 ID:2pWgjRKP
>>723そのようです。
にしてもこのカテ公調子に乗っている。その内失明しそう。もしくはハイパー化。
725 :それも名無しだ :2007/01/31(水) 17:41:10 ID:X67NldRc
まとめ見ると武蔵が死んだ話は没の方向で決定したみたいだね・・・・orz
726 :それも名無しだ :2007/01/31(水) 18:21:04 ID:mZokNX9d
作者さんが修正しきれないと破棄宣言なされたんだから当然だろ
727 :それも名無しだ :2007/01/31(水) 23:30:54 ID:xL/FJBqm
>>725
まあ、反応弾がYF22だけならともかくとして、アムロのと隼人のにも付いている以上は
あんまり強力すぎたり、近いからといって巻き込まれるようじゃ『殺し合い』の趣旨に
反しそうだし。>>665みたいな意見は作者の裁量の範疇に入れてもいいんだけどなぁ。
いっそのこと制限で4発命中すればJアークでも落とせるぐらいの威力のミサイルに
弱体化(真ゲッター同様の制限)させてもいいかもしれない。
728 :それも名無しだ :2007/02/01(木) 00:50:46 ID:GNgL1QC0
スパロボの核は綺麗な核だから威力は弱めでもいいような気がする。
YF-22に反応弾装備っていうのはスパロボの設定なんだし。
じゃあ、他の反応弾は?って話になるがな。
あと、そろそろ放送前から動いてない参加者に関しても話し合わないとかなあ。
時間が進んでる参加者と進んでない参加者で時間が離れすぎていて
今の状態だと進んでる参加者を書きたい人が居ても書きづらそうな感じが・・・
729 :それも名無しだ :2007/02/01(木) 01:01:52 ID:PDhCtyj+
とどめを刺してしまうかもしれんが、正直なところ書き手が何人くらい残ってくれてるか知りたい。たとえ今はROM専だったとしてもね。
フラグの積み重ねで難しくなってしまった初代はまだしも、第二次の進み具合ならけして書けないレベルではないと思う。
とりあえず俺は繋ぎだけ2作投下した経験有りで時間とれたら書きたいとも思ってる一人。
730 : ◆960Bruf/Mw :2007/02/01(木) 01:22:03 ID:mJ6w1Dop
ノシ
投下は繋ぎを2作
一応証拠としてトリ付きで
自分も時間が取れたら何か書きたいとは思ってる
731 : ◆vBGK6VSBWM :2007/02/01(木) 01:31:24 ID:GNgL1QC0
点呼二人目
自分はSS書いたばかりなのでもう少し間を開けてから書こうとは思ってる。
ちなみに甲児をナデシコに乗せたのも自分の筈なんだけど
今と昔で同じトリ使ってるはずなのに今見ると違ってたり・・・
あと個人的に◆Nr7qwL8XuUさんが戻ってきてくれたら嬉しいと思ってる。
やってしまったことはあれだけど多人数の戦闘・行動をまとめるスキルのある人が
去ってしまわれるのは正直今の状況では痛いと思うのよ。
まあこれは自分の一存でどうこうできる話ではないのだけどさ
732 : ◆I4R7vnLM4w :2007/02/01(木) 02:02:47 ID:wccLeh81
点呼三人目
捨てトリで何作か投下してます
今はちょっと書ける集団が見当たらないので暫くはROM予定
戦力になれなくてすまん
733 : ◆9NAb4urvjA :2007/02/01(木) 02:40:53 ID:SzbPgXal
点呼4人目。
まだ生きてます。けど就職活動が…
734 : ◆vQm.UvVUE. :2007/02/01(木) 04:18:15 ID:Mq9U4db0
点呼4人目
今になって、そういや書いてるのはガンダム系ばっかだなーと思った
そして久々に連休もらったので予約
ヒイロ、モンシア、光龍、バーニィ、ゼクス、カズイ、キョウスケ、ブンドル、統夜
投下は週末か週明けぐらいで
735 : ◆vQm.UvVUE. :2007/02/01(木) 04:18:57 ID:Mq9U4db0
5人目だ・・・・・・orz
736 :それも名無しだ :2007/02/01(木) 05:46:52 ID:pzeDkoxZ
以前DG細胞によるパーツの取り込みや自己増殖はアウトだったけど、
メディウスとAI1の解析や高エネルギーの取り込みによる自己学習・
自己進化(第二形態、第三形態、AI1へのパワーアップ)もややこ
しくなるからやめといたほうがいいかな?
737 :それも名無しだ :2007/02/01(木) 07:13:16 ID:wccLeh81
>>735
大所帯の予約にwktk
>>736
AI1はMXと同様の進化なら大丈夫じゃないかな?
出典準拠の第二形態なら書きにくいということもないと思うし
ただラスボスの形態はミッテ先生いてこそなので無理だと思う
攻撃方法に無茶あるし…
738 :それも名無しだ :2007/02/01(木) 07:41:43 ID:29Mqi+PZ
>>734
展開の予想が付かないくらいの人数予約ktkr
期待してます
>>736
せっかくカズイの暴走フラグが建ってるというのに
AI1の進化フラグが無いのもねえ…
MXは最終話までクリアしてないのだけど実力はどの程度なんだろ?
739 : ◆JF9sfJq3GE :2007/02/01(木) 10:16:35 ID:dCMuEdgA
遅れたけど点呼6人目
といっても投下は没1作だけだけどorz
>>734
基地組予約wktk
ブンドルまで絡んでくるとは予想外
楽しみにしてます
>>736
ロワのオリジナル機体化しなければ大丈夫じゃないでしょうか
740 :それも名無しだ :2007/02/01(木) 11:08:53 ID:SzbPgXal
>>738
第一形態はトールギスVぐらい(今)、
第二形態は第四次のグルンガストぐらいの強さだったと思う。
第三形態は(ここからややこしくなる)第一形態のDガンダム
(ただしラムーの星などの高エネルギーが必要)
第四形態は(絶対やめておいた方がいい)第一次スパロワのDG最終形態。
第二段階で止めておいたほうがいいかな?カズイでもAI1の能力でエースクラスで
動かせるようにしておいて。
741 :それも名無しだ :2007/02/01(木) 18:22:38 ID:29Mqi+PZ
>>740
やっぱりみんな言ってるように第二段階までが良いのかね
ちょっと強めのスーパー系って認識で良さげだな
742 : ◆T0SWefbzRc :2007/02/01(木) 21:01:55 ID:0jdzv27y
遅れまして7人目
>>734
動かしづらい基地組キタ!
一気に人が減りそうな予感
頑張ってください
AI1はラゼやゲッターがいるから第二形態まではいけるんじゃないですかね?
逆にそこ辺りがAI1に観測される前に欠けたりしたら第二形態に移行するのもキツイんじゃないでしょうか
743 : ◆a1WpzCXC9g :2007/02/01(木) 21:25:45 ID:FcnJx2HV
8人目だ!
初回のキョウスケ一回こっきりですが。
744 :それも名無しだ :2007/02/01(木) 21:48:21 ID:SzbPgXal
現在AI1が観測した不思議機体
ガオガイガー、サイバスター
予約された組の中での不思議機体
レプラカーン、ブラックゲッター、ヴァイサーガ
これまで出会った不思議パイロット
マサキ、カミーユ、ユーゼス
これから出会う不思議パイロット
海王
まあ、進化フラグは立ってる方かな?
745 :それも名無しだ :2007/02/01(木) 22:01:18 ID:cndImOaC
なあ、気になるんだが。
AI1ってパイロットから学習するんだよな。
もしカズイがゼクスから機体のコントロール奪えたとしても、大したことないんでは
746 :それも名無しだ :2007/02/01(木) 22:21:32 ID:/k5Jmj5K
パイロットというか戦闘データらしいから、まぁ大丈夫じゃない
今現在では実質動かしているパイロットはゼクスだし
うろ覚えだがたしかラーゼフォンの登場だけを見に来たようなマップもあったと思うから
戦闘なしでもデータ取り込めるような気もするし
もしデータをミッテ先生が解析して、それを学習してたんならカズイじゃ厳しいかも知れないけど
そこら辺は書き手さんの裁量次第でしょ
747 :それも名無しだ :2007/02/01(木) 22:32:48 ID:wccLeh81
そろそろ次スレが必要かな
容量的に新作が来る前に立てたほうが良さげやけど
748 : ◆ZbL7QonnV. :2007/02/01(木) 23:43:02 ID:niF9hH4n
9人目。
なんかネタが思い付けば新作書くかも知れないけど、最近少し時間無くて……。
749 :それも名無しだ :2007/02/04(日) 21:57:25 ID:oY8boXu0
>>734
新作期待。
750 :それも名無しだ :2007/02/06(火) 00:07:28 ID:ay9yLfQj
kitaiage
751 : ◆960Bruf/Mw :2007/02/06(火) 18:27:24 ID:HmNNyvza
エイジ・クルツ・隼人・ガロード・クインシィ・竜馬、予約します
752 :それも名無しだ :2007/02/06(火) 18:32:15 ID:c2Nhf0mS
>>751
期待してます
これで放送後動いていないのがナデシコ組とシンヤだけになるのか
753 : ◆vQm.UvVUE. :2007/02/07(水) 01:35:34 ID:XxBgT+O1
基地組み、投下します
754 :Ground zero ◆vQm.UvVUE. :2007/02/07(水) 01:36:13 ID:XxBgT+O1
墜ちるメディウスのコックピットの中、ゼクスは自分の甘さを呪っていた。
リリーナがこのゲームに参加している、そんな事を考えもすらしなかった甘さ。
カズイのような非戦闘員が参加していたのだ。
その可能性はあってしかるべきだった。
みすみすリリーナが死ぬのを見過ごしてしまった甘さ。
リリーナの性格を考えれば、このゲームに参加していた場合その結果は火を見るより明らかだ。
あのドームでリリーナの存在に気付けていればとの後悔がつのる。
そして何よりも。
カズイの悲鳴が聞こえる。
ゼクスは機体に急制動をかけ立て直す。
リリーナの死でこうまで動揺してしまう戦士としての自分の甘さ。
それが一番腹立たしい。
気付けばファルケンがメディウスを支えようと迫っていた。
ドームでの出来事を思い出す。
(そういえば、あの男は目の前で恋人を失っていたのだったな)
「大丈夫か!ゼクス、何があった」
あの放送の後でもキョウスケの声に微塵も動揺は無い。
それは彼の強さなのだろう。
「すまない、少し動揺しただけだ。気にする必要は無い・・・・・・やるべきことは変わらない」
「・・・・・・そうか、なら行くぞ」
言葉だけで察したのだろう。
ゼクスに何があり、そして何を思ったのかを。
知人が死んだのならばこのゲームに乗ってもおかしくは無い、むしろ自然だ。
だが、ゼクスにはそのつもりは無い。
死者が生き返ることは無い、彼がそう思うのは皮肉な事だが。
ちなみに、カズイは落下のショックですでに気絶していた。
755 :Ground zero ◆vQm.UvVUE. :2007/02/07(水) 01:36:43 ID:XxBgT+O1
統夜が基地のあるG-6に辿り着いたちょうどそのとき。
バーニィのブラックゲッターが九鬼のドラグナーを落としたところだった。
「クソッ!ここはハズレかよ!」
急いで基地の陰にヴァイサーガを隠す。
今の状態での戦闘はごめんだ。
(あいつがこっちに気付かなきゃいいんだけど・・・・・・)
無駄だと分かっているがコックピット内で息を殺す。
モニターを見ているとさらに新しい機体が増えた、小型の機体だ。
よく見るとニ機とも満身創痍に見える。
(これなら、勝った方を簡単に倒せそうだな・・・・・・邪魔者を排除してから基地で休めばいいか・・・)
そんな考えを嘲笑うかのように事態は進行していく。
756 :Ground zero ◆vQm.UvVUE. :2007/02/07(水) 01:37:13 ID:XxBgT+O1
この規模の基地ならばMSの一機でもあるかと思ったがどうやら期待はずれのようだ。
格納庫ヘビーアームズの自爆でもはや使い物にならず、補給基地としての意味は失われた等しい。
もし格納庫に何かあったとしてもどちらにしろ使えなかっただろう。
管制塔の司令室でヒイロは基地のデータを集めつづける。
MSは無いがそれ以外に役立ちそうなもの、例えばこの首輪のデータでも見つければと思ったのだ。
それとともに外の情報もモニターに映し出している。
「・・・・・・どうやら九鬼は落された様だな」
九鬼は本職の兵士では無い。
機体が多少優秀であったとしても戦闘をするには無理があった。
それよりも今問題なのはモニターに映るあの二機の動向だ。
どちらの機体も満身創痍、ここでの補給修理がかなわない以上、どっちが勝とうともこの基地には立ち寄らないだろう。
もしも基地内で休むつもりならその間に機体を奪えばいい。
モンシアも気になるがあの怪我だ、すぐにどうこうという事は無いだろう。
落ち着いたら始末すればいいだけの話だ。
レーダーに反応がある、それも一機。
少し移動した後動かなくなる。
(どうした?漁夫の利でも狙うつもりか?)
通信もないということはそういう事だろう。
それともやり過ごすつもりか、基地に入ってくれれば儲けものだが。
再びレーダーに反応がある。
「さらに二機か・・・・・・なんだ?通信?」
757 :Ground zero ◆vQm.UvVUE. :2007/02/07(水) 01:37:37 ID:XxBgT+O1
光龍は機体の中でほくそ笑む。
思えばこの世界に来てからろくな事が無かった。
最初からレプラカーンに力を吸われ過ぎて死にかける。
ミサイルには逃げられる。
ギム=ギンガナムには酷いめにあわされる。
あげく自分がいた穴倉が禁止エリアで脱出に無駄な力を使わされる。
「その腹いせに、ちょっと付き合ってもらうよ」
そう一人ごちるとレプラカーンに剣を構えさせる。
758 :Ground zero ◆vQm.UvVUE. :2007/02/07(水) 01:38:16 ID:XxBgT+O1
バーニィにとっては最悪の事態だ。
よしんばここで相手と戦闘をしたとして、
例え勝ってもそれまでだ、機体のエネルギーが切れる。
そんなところを他の参加者に発見されれば一巻の終わりだ。
(一撃で相手を倒し離脱・・・・・・それしかないか!)
幸い相手にもかなりのダメージがある。
トマホークを構える。
もはや無駄にビームを打つ余裕は無い。
相手は小型の機体だ、トマホークでも何とかなる。
その時だった。
レーダーに高速で接近する二機の機影と通信が入ったのは。
『戦闘中の二機と、もしいるならば基地にいるものに告ぐ、こちらゼクス・マーキス。
これより基地を確保する、もしもこの殺し合いに参加していないのなら協力して欲しい。
参加しているか戦闘を継続するつもりならば排除させてもらう』
最悪の事態にはさらに斜め上があるのか。
新たに現れた機体はどちらもどうやら完全な状態で、おまけにパイロットも戦闘になれていそうだ。
というより片方の機体には一度敗れている。
一度こちらから襲っているだけに騙す事もできない。
選択肢はもうほとんど無い、ここで彼等に投降するか、死ぬか。
死ぬのはごめんだった、しかし投降もありえない。
もし彼等が基地の確保を目的としているのなら・・・・・・
759 :Ground zero ◆vQm.UvVUE. :2007/02/07(水) 01:39:51 ID:XxBgT+O1
光龍とってはこの申し出は渡りに船だった。
もともと積極的に戦闘をする気はない。
彼等が堂々と反主催者を掲げられるほどの実力を持つならば協力するのも吝かではない。
もしかしたら、あるいは自分の新たな主を見つけられるかもしれない。
さて通信に答えようかと思ったその時だった。
『こちら、バーナード・ワイズマン!俺がこれからする要求に答えなければ基地に機体を突っ込ませる!
そこの二機、その虫型の機体を落せ!そして全力で俺を見逃すんだ!』
「馬鹿な!なんて事言うんだ!」
基地を人質にして戦闘を強いる。
意味のない行為だ、普通なら乗らない、普通ならだ。
しかし、あの二機のパイロットがもしどうしても基地を欲しているのなら?
今の機体状況でニ対一は避けるべきだ。
全力で逃げる、それしかない。
あの二機もまだ動かない、殺し合いに乗っていないなら当然だろう。
なら逃げる相手を追うことは無いだろう。
バーニィとか言う男も本気で自爆する気はあるまい。
逃げれば追われない、そう確信したが事態はそう甘くは無かったようだ。
760 :Ground zero ◆vQm.UvVUE. :2007/02/07(水) 01:40:49 ID:XxBgT+O1
「ゼクスだと!奴もこの世界に来ていたのか・・・・・・」
いや、リリーナと自分がいるならゼクスがいてもおかしくは無い。
「奴の目的はなんだ?俺と同じように情報の収集か?いやそんな事は問題ではない・・・」
本当に問題なのは。
「奴がここでも敵かどうかだ」
呟き、新たに現れたニ機に通信をつなぐ。
「こちら基地のヒイロ・ユイだ、貴様は本当にあのゼクスなのか?」
『ヒイロだと!なるほど、お前もここに来ていたのか、リリーナの事は・・・・・・』
「知っている。俺は今、リリーナを殺した相手を探している、心当たりは無いか?」
『あるならすでに私がどうにかしている。ヒイロ、私達はこれから首輪の解析のためにその基地を確保したい。
協力してもらえないか?』
考える、信用できるかどうかを。
しかし、ゼクスはこのゲームに乗るような男でないことは知っている。
元の世界では敵だが、その点については信用できる。
打倒マーダー、そして主催者ならここでは協力できるだろう。
「了解した、だが気をつけろ、その黒い機体は完全なマーダーだ」
このヒイロの一言が皮肉にも戦端のきっかけとなってしまった。
761 :Ground zero ◆vQm.UvVUE. :2007/02/07(水) 01:41:19 ID:XxBgT+O1
「ゼクス、ヒイロの言っていることは事実だ。あの機体はマーダーだ、一度戦っている」
あの時止めを刺しておけばこんな事態にならなかった。
苦い思いでキョウスケは目の前の二機を見る。
バーニィーという男の言う通りにはできない。
あの虫型のパイロットがゲームに積極的参加してるかどうかもわからないのだ。
『ならば要求通りにはできないな、どうする?』
「いちかばちかを仕掛けるしかないだろう、奴が基地に突っ込む前に仕留める」
『賭けだな、確かにそれしかないが、いけるか?』
「ファルケンのスピードなら何とかなる、それほど分も悪くない」
『了解した、こちらも援護はする、頼んだぞ』
「了解した、行くぞ!ファルケン!テスラ・ドライブフル稼働!」
隼が飛ぶ、最悪のタイミングで。
762 :Ground zero ◆vQm.UvVUE. :2007/02/07(水) 01:42:05 ID:XxBgT+O1
もしもキョウスケの突進がもう少し遅れたなら。光龍はもうそこにいなかったかもしれない。
もしもバーニィが無駄に要求などせずに逃げていたら。ゼクス達は無駄に追わず逃がしたかもしれない。
もしもヒイロの忠告が無ければ。キョウスケ達ももう少し様子を見たかもしれない。
もしも光龍の逃走の決断がもう少し早ければ・・・・・・
起こった事は変えられない、改竄は許されない。
カズイはだから最善の事をしようとした。
AI1の教育を。
隼の突進を受け止めたのは黒いゲッターではなく巨大なレプラカーンだった。
普段の光龍ならばしないミス、そしてバーニィのファインプレーか。
ゲッターを少しずつレプラカーンを盾にできる位置に移動させていたバーニィの。
誰もが少しずつ冷静さを失っていた。
ゼクスは、リリーナを殺された事が。
ヒイロも同じだ。
キョウスケもやはりエクセレンの死に影響されたのだろう。
バーニィには元々そんなものは無かった。
そして光龍にはバーニィの要求が・・・・・・
接近するファルケンが自分を狙うと錯覚した光龍は機体をハイパー化させオーラソードを振るう。
ゲッターを狙っていたキョウスケはそれに気付かなかった。
両断されるファルケン、爆散する。
ゼクスもカズイもそれを呆然と見守る事しかできなかった。
先に我に返ったのはゼクスだった。
「うおぉぉぉぉ!」
機体を加速させるディバイデット・ライフルを構え放つ。
狙うのはキョウスケのファルケンを落した巨大化した機体。
ハイパーレプラカーンは真っ向から迎え撃つ。
「効かないよ!そんな攻撃は!」
メディウスの放つ弾丸をことごとくオーラバリアで弾き圧倒する。
ハイパー化したオーラマシンの力は想像を絶する。
メディウスを片手で持ったオーラソードで弾き飛ばしブラックゲッターに向き直る。
763 :Ground zero ◆vQm.UvVUE. :2007/02/07(水) 01:42:37 ID:XxBgT+O1
「君のおかげで大迷惑だよ。その代償を払ってもらおうか!」
今のレプラカーンの前ではブラックゲッターでさえも無力なのか。
あっさりとエネルギー切れ寸前のブラックゲッターを追い詰める。
「畜生!こんなところで」
オーラキャノンを被弾し、すでに満身創痍のブラックゲッター。
止めを刺さんとオーラソードを構え突進するレプラカーンに
「やられてたまるかよ!ゲッタービーム!」
カウンターのゲッタービームを炸裂させる。
「ふん、無駄な事を・・・・・・」
今のは少々肝を冷やしたが、それでもレプラカーンにほとんどダメージは無い。
それが油断だった。
「・・・・・・なんだと!」
クロー・オブ・デス。
ゲッタービームを煙幕にして放たれた一撃。
ブラックゲッターの鉤爪がレプラカーンに突き刺さっていた。
「やった!」
勝利を確信したバーニィーを、しかし絶望が襲う。
レプラカーンはまだ生きている。
いや、その力を増してさえいた。
「クックックックック、フハハハハハハ、無駄だよ!君の力なんて無力なものだ!はっははははっはは」
「くっそぉぉぉぉ」
「そろそろ飽きたな、落ちなよ」
「ゲッタァァビィィィム!」
最後の抵抗、最後の力、それすらも届かない。
もはや飛ぶ事すらもままならず、ブラックゲッターは落ちていく。
「まあ、そこそこ楽しめたよ。それじゃあ、さよなら」
落ちていくゲッターにオーラキャノンを放ち、光龍は一人笑う。
764 :Ground zero ◆vQm.UvVUE. :2007/02/07(水) 01:43:41 ID:XxBgT+O1
「素晴らしい!素晴らしい力じゃないか!もはや主なんていらない。
さっさとこのゲームを終わらせて、全てを手に入れようか!・・・・・・ん?」
今のいい気分を害するかのように、もう一機の黒い機体が立ちはだかる。
「ゼクスさん!逃げましょうよ!あんなの勝てッこない!」
「いや、あの怪物をここで放って置くわけにはいかん!ここで仕留める!」
ディバイデッド・ライフルを構える。
外側からの攻撃で目の前の怪物を倒すのは不可能だろう。
ならば取れる手段は一つだけ。
超接近しての零距離射撃。
相手にディバイデッド・ライフルを突き刺して内部から破壊する。
「来るのかい?いいよ、いくらでも相手になろう」
「ディバイデッド・ライフル、ソードモード」
おそらく勝負は一合で決まるだろう。
この攻撃が通じなくては勝ち目は無い。
ここで決めねばならない、他の非参加者のためにも。
「・・・・・・・・・勝負!イグニッション!」
メディウスが一気に加速する。
放たれる無数のオーラキャノン、それを掻い潜りメディウスは疾走する。
もう、目の前には巨大なオーラバトラーの姿が・・・・・・
振り下ろされるオーラソードのさらに内側で、
「これで、終わりにさせてもらう!」
メデゥス・ロクスの切り札。
ゼクス達は知らないが、それは奇しくもキョウスケの切り札に似ていた。
ソードモードのディバイデッド・ライフルを突き刺し内部から射撃する・・・・・・はずだった
「クソッ!届かないか!」
レプラカーンの腕がソードが届く直前でメディウスの腕を抑えていた。
「ちょっとだけひやっとしたよ、でもここまで・・・・・・・・・・・なんだ?オーラ力が?」
レプラカーンの力が失われてきている。
気のせいではない、その証拠に今まで巨大だった姿がどんどん縮んでいく。
「どういう事だよ?パワーが切れたのか?なんなんだよ!いったい!」
そして、その隙を見逃すゼクスではなかった。
「まさか!吸い取られて!」
「スティング・アクセレレイション!」
その一撃は正確にオーラバリアーで巨大化した像の中のレプラカーン本体を貫いた。
765 :Ground zero ◆vQm.UvVUE. :2007/02/07(水) 01:44:50 ID:XxBgT+O1
(そうか、AI1、あれでいいんだね?)
「何だ?メディウスが、勝手に動くだと!」
半壊して落ちてゆくレプラカーンを猛然とメディウスが追う。
そしてディバイデッド・ライフルを正確にコックピットに突き刺す。
そして・・・・・・
「なんだ!何が起こっている!」
(いいぞAI1、お前が強くなれば僕も生き延びられる、そして力をもてるんだ!)
それは変形、いや変体といっていいだろう。
レプラカーンのオーラコンバーターとオーラ増幅器の吸収。
そしてスターガオガイガーとレプラカーンとの戦闘経験。
ラズムナニウムの自己修復、自己進化機能。
それらを元にAI1は答えを出す、今時分にとって一番必要な答えを。
766 :Ground zero ◆vQm.UvVUE. :2007/02/07(水) 01:46:50 ID:XxBgT+O1
「戦闘は終わっったか・・・・・・が、何なのだ、あれは」
戦闘反応を感じかけつけたブンドルは戦闘を見守っていた。
黙っていたのは戦っていたのが非戦闘員以外の者達だったからだ。
もしも勝った者がマーダーならこの場で仕留める。
しかし、勝ったのは依然彼が出会ったゼクスという男の機体だった。
ならば基地の奪取という目的は合致している、ゼクスに通信をしようとしたそのときだ。
ブンドルの目に映った禍々しい光景。
メディウスロクスの進化の様。
それを見たブンドルの感想はシンプルだった。
「美しくないなこれは」
無論基地で戦闘を見ていたヒイロもその光景は見ていた。
「ゼクス!何が起きているゼクス!答えろ!ゼクス!」
だが答えは無い、通信が繋がらない。
767 :Ground zero ◆vQm.UvVUE. :2007/02/07(水) 01:47:24 ID:XxBgT+O1
この光景を見ていないものもいた。
ブラックゲッターのコックピットから命からがら脱出したバーニィだ。
ゲッターの頑丈さに助けられたがそれでも落下のショックでボロボロだった。
何とか基地から離れようと体を引きずるように歩く。
「俺は生きてる、まだ戦える・・・・・・」
「ほう、そいつはよかった」
衝撃。
右頬だ。
「ぐわぁっ!」
吹き飛び、そして見る、自分を殴った男を。
自分が殺したはずの男、ベルナンド・モンシアの姿を。
「ラッキーだったぜ、外がうるさいから様子を見に行ったらお前がコックピットから這いずってきた所だからよ。
まあ、たっぷりお礼をさせてもらうぜ小僧」
今日は本当に最悪だ、それがバーニィの思いだった。
自分はこのままこの男に嬲り殺されるのか、それならまだゲッターが落された時に死んだ方が・・・・・・
だが、本当の最悪はそんなものではなかった。
「あ」
バーニィはそう一言声を発し指を指す、モンシアの背後を。
「馬鹿が、そんな古典的な手で騙されるはずは無いだろ?ん?何だ?影が」
それがモンシアの最後の言葉になった。
そして最後に見た光景は巨大な足が自分に迫り・・・・・・
768 :Ground zero ◆vQm.UvVUE. :2007/02/07(水) 01:47:44 ID:XxBgT+O1
「やった、やっちまった・・・・・・」
人を殺した、それも機体に乗ってない人間を虫のように踏み潰して。
ゆっくりと、ヴァイサーガの足を上げると・・・・・・
「おえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」
盛大に吐いた。
ミンチより酷い光景がそこにはあった。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・・・・俺が・・・やったんだよな?」
自分でも信じられなかった、自分にこんな事ができるなど。
しかし確かに結果はそこにあった。
「俺だってやりたくなかったんだ!仕方が無かったんだ!」
そして機体を走らせる、死体から逃げるように。
モニターを見ても今近くにいる2機は動いていない。
「生き延びてやる・・・生き延びてやる・・・・・・」
コックピットを吐しゃ物で汚しながら統夜は走る、何処へともなく。
769 :Ground zero ◆vQm.UvVUE. :2007/02/07(水) 01:48:21 ID:XxBgT+O1
【ゼクス・マーキス 搭乗機体:メディウス・ロクス(スーパーロボット大戦MX)
パイロット状況:軽い疲労、動揺
機体状況:進化中
現在位置:G-6 基地
第一行動方針:状況を把握する
第二行動方針:基地の確保
第三行動方針:ベガ達を待つ
最終行動方針:ゲームからの脱出、またはゲームの破壊】
【カズイ・バスカーク 搭乗機体:メディウス・ロクス(スーパーロボット大戦MX)
パイロット状況:良好
機体状況:進化中
現在位置:G-6 基地
第一行動方針:ゼクス達についていく
第二行動方針:AI1を完成させる
最終行動方針:ゲームからの脱出または優勝またはゲームの破壊】
【レオナルド・メディチ・ブンドル 搭乗機体:サイバスター(魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL)
パイロット状態:良好、主催者に対する怒り
機体状態:サイバード状態、ハイ・ファミリア、精霊憑依使用不可能
現在位置:G-6 基地
第一行動方針:とりあえず状況を見守る
第二行動方針:基地の確保のち首輪の解除
第三行動方針:A-1に向かい、技術者をはじめとする一般人を保護する
最終行動方針:自らの美学に従い主催者を討つ】
【ヒイロ・ユイ 搭乗機体:レイダーガンダム(機動戦士ガンダムSEED)
パイロット状況:動揺、疲労、体中に軽い痛み
機体状況:EN切れ、装甲表面一部融解、内部部品損傷、行動不能
現在位置:G-6基地司令室
第一行動方針:ゼクス達と接触
第二行動方針:機体を手に入れる
第三行動方針:リリーナの死の真相を知り、殺害した者を殺す
最終行動方針:???】
【紫雲統夜 搭乗機体:ヴァイサーガ(スーパーロボット大戦A)
パイロット状態:激しい動揺、疲労、精神状態が不安定
機体状態:無傷、若干のEN消費
現在位置:G-7
第一行動方針:安全に休めると思われるポイントに向かい、朝まで休息を取る
第ニ行動方針:コックピット内の清掃
第三行動方針:他人との戦闘、接触を朝まで避ける
第四行動方針:戦闘が始まり、逃げられなかった場合は殺す
第五行動方針:なんとなくテニアを探してみる(見付けたとしてどうするかは不明)
最終行動方針:優勝と生還】
770 :Ground zero ◆vQm.UvVUE. :2007/02/07(水) 01:48:45 ID:XxBgT+O1
【キョウスケ・ナンブ 搭乗機体:ビルトファルケン(L) (スーパーロボット大戦 OG2)
パイロット状況:死亡
機体状況:全壊
現在位置:G-6】
【バーナード・ワイズマン 搭乗機体:ブラックゲッター(真(チェンジ!)ゲッターロボ 地球最後の日)
パイロット状況:死亡
機体状況:半壊
現在位置:G-6】
【ベルナルド・モンシア 搭乗機体:ガンダムヘビーアームズ改(新機動世紀ガンダムW〜Endless Waltz〜)
パイロット状況:死亡
機体状況:全壊
現在位置:G-6】
【孫光龍 搭乗機体:レプラカーン(聖戦士ダンバイン)
パイロット状態:死亡
機体状態:全壊
現在位置:G-6】
【初日 20:30】
771 : ◆vQm.UvVUE. :2007/02/07(水) 01:51:07 ID:XxBgT+O1
投下完了
突込みどころもあると思いますのでありましたら修正させてもらいます
全員死ぬか、全員生き残るパターンもあったけど、まあとりあえずこんな感じで。
772 :それも名無しだ :2007/02/07(水) 02:42:55 ID:GyDrYHY+
>>771
乙!
バーニィの全力発言ワロスw
多数のキャラが絡むなか、テンポ良く会話シーンが進んでいて良かったです。
気になるのはキョウスケがレプラカーンの反応に気づかなかったことですかね。
ブラックゲッターがレプラカーンを盾に出来るような位置に居て
ハイパー化という言ってみれば巨大化する機体の存在に気づかないのはどうなんでしょう。
キョウスケの状況に関しても、やはりエクセレンの死に影響されて〜とありますが
今までのSSでは影響はほとんど受けていないような描写だったわけですし。
773 :それも名無しだ :2007/02/07(水) 02:47:35 ID:fY2gOFo+
オレンジワロスw
言いたいことはほとんど>>772に言われてしまったけど、キョウスケのうっかり具合以外はあんまり気にならなかったかな。
欲を言えば、そこだけ修正してほしい……。
774 :それも名無しだ :2007/02/07(水) 03:03:22 ID:+FTU8F2J
>>771
大混戦乙!
なんか悪運の星でも付いてんのか統夜外道街道まっしぐらwww
強いて気になった点があるとすれば、ヒイロの口からマーダーって出た事かな
マーダーってパロロワに必要で定義付けられた用語だから作中の人物が話し合いで定義付けたりしないで突然出すとどうも違和感がある
775 :それも名無しだ :2007/02/07(水) 04:26:14 ID:MSjhx27r
仮にも戦闘中に割り込んだんだからレプラカーンとゲッターの双方に注意は向けてると思う。
もちろん、危険と判明してるゲッターの方が比重は大きいだろうけど。
孫が明確に意思表明してるならともかく、事態が定まりきってないうちに警戒を解くのはちょっと強引かな…?
776 :それも名無しだ :2007/02/07(水) 06:26:56 ID:EdWwRn7f
新スレ立てようと思ったら弾かれた。
容量が虫の息で、感想付ける余裕もない。
誰か頼む!
777 :それも名無しだ :2007/02/07(水) 09:06:38 ID:GyDrYHY+
第二次スパロボバトルロワイヤル3
http://game11.2ch.net/test/read.cgi/gamerobo/1170806726/l50
建てたよ。ただいまテンプレ貼り付け中。
778 :アルフィミィちゃんの観察日誌3:2007/02/07(水) 09:11:43 ID:GyDrYHY+
生存者編
●小隊(最新エピソード時の場所と時刻)状況コメント
・『生存者名(搭乗機)タイプ分け』備考&一口コメント
自衛協力型(自衛はするが友好的。対マーダー予備軍)
無差別型(見敵必殺・問答無用)
猫被り型(友好的に見えるが、攻撃の機会を狙っている)
策士型(知略戦で漁夫の利狙い。攻撃は最終手段)
対マーダー(マーダーは攻撃。他には協力的)
自衛戦闘型(敵対するなら相手を殺す気あり)
協力暴走型(基本は自衛協力的だが、状況によって暴走してしまう)
平和解決型(攻撃されても話し合いで解決したい)
●シャギア&オルバ&比瑪&甲児(D-3/初日17:00)
フロスト兄弟は比瑪と甲児を利用する気である。現在は甲児達の人のよさが幸いし穏やかムード。
しかし比瑪と甲児が敵を見逃したという行為にフロスト兄弟がどう反応するかは不明。
・シャギア・フロスト(ヴァイクラン)自衛戦闘型
サルファの中ボス機であり単機でも高い戦闘能力を持っている。
ディバリウムと合体しガドル・ヴァイクランとなることが可能。合体を破られショック。
オルバと共に生き残るためにゲームには乗らない。ただし、他人は容赦なく利用する。
・オルバ・フロスト(ディバリウム)自衛戦闘型。
兄を裏切った弟の機体に乗せられるも兄弟間の信頼度NO.1である。
MAP兵器持ちであり合体も可能なので強力な機体を運用する。
シャギアと共に生き残るためにゲームには乗らない。ただし、他人は容赦なく利用する。
・兜甲児(ナデシコ)自衛協力型
熱血単純な主人公。フロスト兄弟の所為で裏切られフラグを持っている。ナデシコでは実力を発揮できない。
・宇都宮比瑪(ぺガス)平和解決型
とりあえず、ナデシコのオペレーターをやっている。ぺガスは格納庫に収納中。
●シンヤ(D-8/初日17:40)無差別型
リリーナを殺害し、食料を食べている。
・相羽 シンヤ★★(搭乗機なし)
機体はないがテッカマンなの食料問題さえなんとかできれば強マーダーである。
高い戦闘力と体格の小ささで周りを引っ掻き回してほしい。
●リョウ(B-6/初日17:40)無差別型
アキトに吹き飛ばされてぼろぼろの状態でD-7からB-6に吹き飛ばされる。
・流 竜馬(大雷凰)
元の世界に戻り隼人や早乙女博士を殺すためマーダーとなる。現在は体も機体ぼろぼろ。
隼人や武蔵との再会した場合どうなるかは未知数である。