148話A「疾風、そして白き流星のごとく」
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「マサキ・アンドー……サイバスター、お前の主は散ってしまったか」

 時刻は6:00.二回目の放送が響き渡る。
 ブンドルが駆る空貫く白銀の翼、サイバスター。
 その正当たる操者の名が、幼い少女の声にて読み上げられた。彼だけではなく、数時間前に言葉を交わした者も。

「そしてゼクス・マーキス、カズイ・バスカーク……彼らもまた。カミーユ・ビダンは生き残ったか」

 一回目の放送で呼ばれたラクス=クライン、リリーナ=ドーリアンの知己。
 有力な集団と思われていた彼らが瓦解したことはかなりの痛手だ。
 更に放送にはギム・ギンガナムの名も含まれていたが、これにはさほど驚きはしない。
 粗暴かつ好戦的な男ではあったが、その戦闘力、そして黒歴史の知識は有用なものだった。
 共にいた時間は長くはないがそれでも一度は手を結んだ仲。ブンドルはギンガナムに数秒の黙祷を捧げ、頭を切り替える。
 
 21人。一回目の放送の死者が10人、実に倍以上。
 戦いはますます激化している。それこそ、どんな強者、集団とて容易く脱落するほどに。
 事ここに至り、もはや一人で動くのは上策ではない。ひとまずはアムロ・レイ、ガロード・ランと合流すべきか。

 ギンガナムと戦っていた少女……アイビス・ブレンと言ったか。
 彼女は無事のようだが、ギンガナムを下したのもおそらく彼女だろう。
 あの激昂を鑑みるに、ギンガナムの仲間と目される自分が一人で出向いては要らぬ戦闘を招くのは必定。
 ならばここはひとまず彼女のことは保留し、同志であり技術者でもあるアムロと合流することが先決だ。
 
 アムロ程の腕の持ち主がそう易々と敗北するとは思えないが、いかんせん彼の機体はさほど強力ではない。
 そしてこの戦場には先ほどの黒い機体のような危険な敵がいる。
 もしそんな機体と出会えば如何にアムロとて……。
 
 ガロードと別れたとき、彼にはアムロと合流するように指示した。
 首尾よく合流できたのなら今はガロードの仲間と合流するためにB-1エリアもしくはその付近にいるはずだ。
 まずは北へ。思考をまとめ、変形したサイバスター……サイバードが駆ける。



 宵闇を光が駆逐しつつある朝の市街地。
 本来あるべき人の姿はなく、在るはただ二機のモビルスーツ。
 白と黒の巨人は互いが互いを消し去ろうと戦意で己を、世界を満たしていく。
 
 黎明の光に輝く純白の機体、ガンダムF91。
 ニュータイプと目される少年を乗せ、クロスボーン・バンガードとの戦いに投入され多大な戦果を挙げた名機。
 
 かたや夜闇と見紛う漆黒の機体、マスターガンダム。
 ガンダムファイトという疑似戦争が世界の趨勢を決める未来世紀にて、ガンダムファイターにその人ありと謳われた東方不敗マスタ―アジアが愛機。
 
 対峙する二機は奇しくも同じ「ガンダム」の名を冠している。

「いいねぇ……この緊張感、肌にビリビリ来るぜ。あんた相当の手練らしいな?」
「貴様の目的は何だ? その悪意、ただ命が惜しいから殺し合いに乗った輩ではないだろう」

 ビームライフルを向け、警戒を崩さずアムロが問う。

「目的ぃ? そうさなぁ……とりあえずは楽しもうと思ってな? 滅多にない祭りなんだしよぉ」
「祭り……!? 貴様、これは遊びではないんだぞ!」
「俺に取っちゃあどっちでもいいさ。
 こいつに乗ってからこっち、棺桶に片足突っ込んでた体がどうも軽くなってな? 暴れ足りねえのさ。
 だったら一つ、この祭りを派手に盛り上げてやろうと思って、な!」
 
 言い終わると同時、マスターガンダムが駆け出す。
 人体の動きを正確にトレースするシステムはガウルンの体さばきを寸分の狂いなく再現、矢のような踏み込みを成しF91へと迫る。

「速いな……だが!」

 だがアムロとて百戦錬磨のパイロット。迫る敵機に焦ることなく牽制のビームを放ち、機体を後退させる。

―――この機体、先ほどのギンガナムという男の機体に似ている。おそらくは同じ世界のガンダム。
 ブンドルが言うには射撃装備はないものの、驚異的な格闘性能を持つ機体、だったか。
 あの機体はI-フィールドともサイコフレームの共振とも違うエネルギーを迸らせていた。
 直前に交戦していた獅子の機体と同じ、俺の知らない別世界の技術による力。
 この『ガンダム』も、奴らと同じかそれ以上の力を持っていると考えるべきだ。油断はできない―――

 マスターガンダムが体を捻り腕を振り上げる。
 まだ拳が届く距離ではない……ガードの空いた胴を狙い撃とうとするアムロ。
 だが発射されたのはビームではなく拳。ワイヤーによって伸縮する変幻自在の拳、ディスタントクラッシャー。
 あわやというところで頭部のバルカンで軌道を反らす。

「もらったぜぇ!」

 迎撃する一瞬の停滞は本体が接近するには充分な空隙。伸ばさずとも拳が届く距離に踏み込まれる。
 マスターガンダムが残る右手を振りかぶった。そこにはいつ握ったのか煌々と輝くビームナイフ。
 踏み込む勢いのまま、抉り込むように突き出す
 だが光刃はF91を貫きはしない。アムロは左腕のビームシールドを展開することにより受け止めた。

「ヒュ〜、やるねぇ。完全に殺ったと思ったんだがな。大した反応速度だ」
「あいにくそう簡単にくれてやれるほど軽い命ではないのでな」

 だが、さすがに同じビームで形成されたとはいえシールド型に薄く展開されたものと一方向に収束させたものでは出力は段違いだ。
 シールドが突破される前に勝負を決めようと、頭部バルカン砲、胸部メガマシンキャノンをありったけ撃ち放つ。
 至近距離から砲弾の嵐、だが着弾の一瞬前にマスターガンダムが飛び退いた。

「おおっと、危ねえ危ねえ。いいもの持ってるじゃねえか」

 言葉の割にガウルンはひどく楽しげだ。対してアムロはさらに警戒を強める。
 今の攻防はシールドを突破されたとてF91が失うのは左腕のみ、見返りに敵機のコクピットへ至近弾が叩きこめる罠だった。
 だがガウルンはその結果を予期していたか、ビームナイフが止められた瞬間に足を撓め瞬時に後方へ飛び退いた。
 これは機体によるところではない。操るガウルン自身の類い稀なる死への直感が成せる業。

「それだけの腕を持ちながら……何故無為な戦いを繰り返す!?」
「おいおい、お説教かい? そういうのは他を当たってくれよ。
 傭兵に何故戦うのか、なんて聞くのは野暮ってもんだぜ」
「傭兵……?」
「テロリストでも構わねぇぜ? 何にしろ、俺を説得するなんて甘ぇ考えは捨てるんだな。
 せっかく楽しくなってきたってのに興醒めしちまうだろ?」

 マスターガンダムが弾き飛ばされた左拳を引き戻す。
 幾度か拳を開閉している。損傷はないか確かめているようだ。
 この男には信念も大義もない。ただ殺戮を是とする生粋の戦闘者。
 放置するのは危険。逃がせば必ず、凄惨な戦いの嵐を巻き起こす。
 話し合いによる戦闘の回避など不可能、ならば倒すまで―――アムロは改めてそう決意する。

「名を聞いておこう、黒いガンダムのパイロット。
 こちらは地球連邦軍ロンド・ベル隊所属、アムロ・レイ大尉だ」
「地球連邦軍? ロンド・ベル? 知らねえ名だな。ミスリルじゃあねえのかい?」

 地球連邦軍を知らない、やはり違う世界の人間。アムロは軽い安堵を覚える。
 この野獣のような男が同じ世界出身とは思いたくなかったから。
 己が、カミーユやカツのような若い命が、ニュータイプが戦争の道具として利用される世界。
 この男がおらずとも火種は抑えきれないほどに溢れている。

「まあそういうノリは嫌いじゃあねえぜ。俺はガウルンとでも呼んでくれ」

 だが安堵と同時に、是が非でもこの男は生かしてはおけないと確信する。
 優勝し何を望むのかは知らないが、万が一にも自らの世界に介入されないとは限らない。
 今ここで、倒す。名を聞いたのは放送で生死をはっきりと確認するためでもある。

「行くぞ、ガウルン……!」
「来いよ、大尉殿。楽しもうぜぇ……!」

 そして再び、白と黒がもつれ合う。

========

 F91が引き、マスターガンダムが追う。
 乱立するビルの隙間を高速で駆け抜けつつも、先をゆくF91からビームが放たれる。
 マスターガンダムは時にビルの陰に隠れ、時にビーム布・マスタークロスで反らしじわじわと接近していく。
 
 既に戦闘を開始してから三十分ほど経った。
 アムロは敵手がただの戦闘狂ではないと認識する。
 状況はF91が距離を離して射撃、マスターガンダムがいなす。ただそれの繰り返し。
 だがアムロは手を抜いてなどいない。本気で狙っているのに当たらないのだ。
 
 接近される度に牽制のビームがマスターガンダムを刺し、その都度また距離が開く。
 ガウルンはがむしゃらに近づいてこようとはしなかった。ビルの陰を巧みに用い、決してこちらの射線上に姿を晒そうとはしない。
 その動きはモビルスーツの、というより生身の歩兵を思い起こさせる。
 戦闘技術だけで言えば、今までアムロが対峙してきたパイロットの中でも間違いなく最上級。

 F91の射撃が百を数えようとする頃、さすがにエネルギーが心もとなくなってきた。

―――十分ガロードからは引き離せた。ここで勝負をかける―――
 
 F91を地上へ降ろし、後方のマスターガンダムへと向き直る。

「鬼ごっこは終りかい? そろそろ俺も飽きてきたんだがなぁ」
「同感だ。お前を倒させてもらう……!」

 F91が左手にビームサーベルを抜き、右手のビームライフルを乱射する。
 対するマスターガンダムも、ヒートアックスを構え走り出す。目前より迫るビームはかすりもしない。

「銃口の向きで……射線を読んでいるだとッ!?」

 F91がビームライフルを動かす度、マスターガンダムがその射線からわずかに身を反らすのが見えた。
 遠距離ならともかく、この近距離なら銃口の向きは常から銃を扱うガウルンには容易く読み取れる。
 ましてガウルンの機体はパイロットの動きに同調するモビルファイター、歩兵の技量は存分に発揮できる。
 振り下ろされたヒートアックスをビームサーベルで受ける。
 同時に蹴りが飛んできた。迎撃するには間に合わずスラスターを全開にして避けた。
 マスターガンダムは追わず、蹴り足を回し機体を回転、勢いを乗せヒートアックスを投擲。開いた距離を弾丸のような速度でヒートアックスが駆け抜けた。

「クッ……!」
「捕まえたぜぇ、アムロさんよぉ!」

 F91が再びヒートアックスを切り払ったその刹那、マスターガンダムの伸びた両拳がF91の両足を掴んだ。

「飛んで行きなぁッ!」

 そのまま強引にビルへ向けて投げ飛ばす。馬力で劣るF91は紙のように吹き飛んだ。
 咄嗟にスラスターを吹かしたものの勢いを殺しきることはできず、轟音とともに外壁に激突するF91。
 ハーネス越しでも吸収しきれない凄まじい衝撃にアムロの意識が一瞬飛んだ。
 だが歴戦の戦士の本能ゆえか、その腕は意識とは無関係に操縦桿を倒している。
 ビルに埋まった体勢からF91が弾かれるように飛び出す。
 次の瞬間、F91の胴があった位置へマスターガンダムの黒く輝く指が突き刺さった。

「……、ッ! ガウルンッ!」

 同時にアムロの意識が回復し、素早く戦闘へと復帰。

「おいおい、あんた頑丈だねぇ。まさかまだ動けるとは思わなかったぜ」
「貴様を、倒さずに……死ねるものか。まだ、終わっちゃいない……ぞ、ガウルン……!」

 アムロの戦意は衰えてはいない。だが、今の衝撃で頭を打ったか、その頭部からは血が流れ出していた。

―――深い傷じゃない……だが、長く戦闘を行えるほど軽くもない。手当てが必要だ。
 もはや猶予はなくなった。次の手で倒し切れなければ俺に後はない。
 ……? この感じは―――いや、今はいい。
 頼むぞ、F91……『ガンダム』ッ! お前がガンダムであるなら、応えろ……俺の想いに!

 アムロ・レイ、カミーユ・ビダン、ジュドー・アーシタ。
 ガンダムはいつも人の想いとともにあった。そう、サイコミュなどではない。
 「ガンダムであること」。そこにこそ意味がある。
 力の象徴としてではなく、想いを託され、想いを繋げるマシンとして。
 だからこそ、その力のみを信奉する男が操る「ガンダム」を、アムロ・レイは認めない。

「決着を着けるぞ、ガウルンッ!」

 アムロの咆哮とともにF91のバイオコンピューターが最大効率で稼働する。
 頭部のフェイスカバーが開き、肩の放熱ファンが展開、黄金の粒子を吐き出す。
 太陽のごとき黄金の輝きを纏い、F91が跳ぶ。
 右手にビームライフル、左手にビームランチャー。腰部のヴェスバーが回転し前に突きでた。
 計四つの砲門を構え、マスターガンダムの頭上を取る。

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!」

 眼下のマスターガンダムへ向けて一斉掃射。いくら射線が見えていようと、遮蔽物に隠れようと関係ない。
 眼に映る全てを焼き払えばいい。
 それはまさに神の雷。反撃も回避も許さない、弾幕と呼ぶのも生温いビームの滝。
 残り少ないエネルギー、ここで全て出し尽しても奴を倒す……!
 そんなアムロの意志を体現するがごとく、F91は破壊の光を撃ち出し続ける。

「く……クク……クハ、ハハハハッ! やるじゃ……ねえか……! こんなカードを切ってくるとは、よ……!」

 だが、マスターガンダムは未だ倒れない。
 建造物の陰を転々とし、時にマスタークロスで受け、ダークネスフィンガーで払い、致命打を防ぎ続けている。

「このまま……押し切ってみせる!」
「そうは……いくかァァァアアッ!」

 ビルの陰から腕だけを伸ばしディスタントクラッシャーを放つ。蛇のようにのたうつそれはしかしアムロがすかさず放ったビームに弾かれる。
 だがガウルンは慌てない。今の一瞬で仕込みは済んだ。

「ほうら、こっちだ! 当ててみな!」

 ディスタントクラッシャーを引き戻さず、盾の役割を成さなくなったビルから飛び出すマスターガンダム。
 その後を追うようにビームが奔る。
 ビル群はもはやほとんどが損壊している。遮るものはなく―――

「これで終わりだッ……!」
「ああ、お前さんがな」

 遂にF91のビームがマスターガンダムを撃ち抜かんとしたところで―――ビームランチャーが爆発した。

「何……? 新手か!? そんなはずは……ッ」

 今、マスターガンダムは何もしていない。明らかに後方から着弾した感触があった。
 レーダーも見ずとも感覚でわかる。ここには己とガウルンしかいない。
 後方を映すサブモニターに視線を飛ばせば、そこにあったのは黒い『手』。
 マスターガンダムには拳を飛ばす機能があった。だがオールレンジ攻撃のように自在に動くものではなく、本体からばねの様に射出されるだけのものだった。
 だから一旦打ち出した後はもう威力はないはず―――
 と、そこでアムロは気付く。先ほど走り出たマスターガンダムは、右手を引き戻さなかった。
 ガウルンは拳をこれ見よがしに撃ち、迎撃させて「もう脅威ではない」と認識させたのだ。
 弾かれ、地に落ちた拳はだが機能を失っておらず、F91が後ろを向けた瞬間に動いた。
 ダークネスショット、並んだ五つの小口径砲門から撃ち出す気弾。

 本来想定されていない用途で強引に使われた故か、右拳は沈黙した。
 だがガウルンは悔やまない。拳一つを代償に、ビームのスコールを浴びることなく接近できたのだから。

「殺ったぜ、アムロォォォォォッ!」

 残る左腕でダークネスフィンガーを仕掛ける。
 全力攻撃の最中に奇襲を受けたF91に避ける術はなく、暗黒を纏う指は抵抗なくその胴に吸い込まれた。

「ハハッ、俺の勝ち……!? なぁッ!」

 ガウルンの予定では爆散するはずだったF91は、しかしその望み通りの結果を迎えない。
 F91の影が解け消える。視界を巡らせたガウルンの眼に映ったのは―――

 こちらに銃口を向ける、十重二十重ものF91の姿。

「なんだぁ……分身しただと!?」

 ガンダムF91の持つ様々な技術。
 バイオコンピューター、可変速ビームライフル<ヴェスバー>、ビームシールド。
 どれもが最先端と言える技術ではあるがもう一つ、F91には隠された機能が存在する。バイオコンピューターの緊急排熱システム、装甲表面のMEPE。
 熱を持った装甲表面の金属を剥離することにより効率よく排熱を行う機構であるが、それは排熱のみならず副次的な効果をもたらす。
 すなわち、敵センサーの撹乱。
 熱源反応を持つ金属片はセンサーに誤作動を起こさせる。一つの反応が二つ、三つと増える―――言うなればそう、『分身』効果。
 質量のある残像。それこそがF91の最大の切り札。

「墜ちろ、ガウルンッ!」

 四方八方に現出するF91に、マスターガンダムは防ぐ方向を見定められない。
 鳥籠のように―――乱射されるビームは線ではなく面となってマスターガンダムを覆い尽くした。

「がああぁぁあああぁぁああァァァッ!?」

 全身を灼く痛み。乗り手と完全に同調するモビルトレースシステムは損傷までも痛みとしてフィードバックする。
 灼熱の奔流に打たれ続け身動きが取れず、光に満たされた視界の中でガウルンは死期が来たことを悟った。

―――俺もヤキが回っちまったな。あんな甘ちゃんに殺られるなんてよ……
 どうせなら……そう、カシム。お前になら殺されてやっても良かったんだが。
 全く、白けちまったなぁ。こんな腑抜けた最期だとはよ……

 F91がビームランチャーを放り捨て、サーベルを抜き放ち向かってくる。

―――だがアムロさんよ、アンタにも付き合ってもらおうか。俺は寂しがり屋なんでな……!

 残る左腕でのダークネスフィンガー。
 ビームサーベルを?き消して、この指で串刺しにしてやる―――!

 光刃と黒指が激突し――――――


B-Part