39話 「追悼」 ◆Y3PBSdzg36
―――カティアちゃん…
ふとメルアの声がした気がした
(気のせいよね)
カティアはMAPの南の方の町のほうに向かうことにしていた
理由はない
なんとなくその方が逢えるかと思ったからだ
できるだけ高度を上げ、目標に向かって飛び立っていった
―――しばらくして
「ひどい…!」
そこには大破した機体があった
もう辺りには誰もいないようだが
とりあえずバトロイドに変形して降り立つ
辺りを見回すと緊急離脱したのか穴だらけのコックピットが落ちていた
中を覗くとかろうじて女性と見分けられる死体があった
顔は無事であったので判別できたのである
女性の顔は悲しそうな顔をしていたが、気のせいか安らかにも見えた
とりあえずコックピットを調べる
撃墜した相手との戦闘データを得ようとしたが機体が特殊でわからなかった
(とりあえず埋めてあげよう)
機体で穴を掘りそこに死体を埋める
そして数秒黙祷をささげた
目を開けた瞬間強烈な吐き気がカティアを襲う
なんとかこらえ呼吸を整える
「私は、絶対に負けない!」
叫び、彼女は飛び立っていった
【カティア・グリニャール 搭乗機体:VF22S・Sボーゲル2F(マクロス7)
パイロット状況:良好
機体状況:良好
現在位置:E-3
第一行動方針:7-Dに向かう
第二行動方針:仲間を集める
第三行動方針:統夜、テニア、メルアを見つける
最終行動方針:ゲームからの脱出】
【時刻:14:00】
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