96話「MISS」
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コスモ達との戦闘の後、ジョナサンはキラ達に気取られずに、F−91の補給をするため、B4の
補給ポイントに入っていた。地図にキラ達C6の補給ポイントとは別の近い補給ポイント載っていた
のは幸いだったが、ここにきて、いくつか問題が発生していた。
(補給さえ済ませておけば、疑うまいと思ったが・・・)
「とんだ失態だな」

一つはF−91の問題。
グランチャーやJアークのように反抗することなく動く操作性、そして攻撃力・運動性には
満足している。しかし、バイタルジャンプのような瞬間移動や戦艦のような大推進力のない
F−91の巡行速度は速いといえない。これまでのエリア移動に消費した時間は決して少なく
なかった。
既に戦闘終了から1時間弱、キラ達と別れてから2時間は経過しており、さらにここからC5を
通過してC6まで戻らなければならないのだ。

もう一つは、長距離通信が行えない問題。
今まで危険を避けるために目視可能領域に入ってから通信していた。そのため、今まで気が付
かなかったが、時間稼ぎに通信を開いたことでようやく事態が発覚したのだ。
目視範囲で通信できたことから察するに、通信可能域は半径10km程度といったところだろう。
「はじめは故障かと思ったが、どうやら違うらしい」
(ミノフスキー粒子といったか?そいつかもしれんな)
マニュアルにそんな記述があったことを思い起す。

周辺の偵察にしては長すぎる時間、そして通信不能なこの状態。ソロバンあたりは気にせん
だろうが、キラはこちらの探索を始めさせかねん。動かれれば速度の違いから、合流するの
が難しくなる。
「ちっ!さすがにまずいか」
(Jアークの火力・巡行能力は惜しい)
「動くなよ」
そう言いうと補給を続けた。



【ジョナサン・グレーン 搭乗機体:ガンダムF−91( 機動戦士ガンダムF−91)
 パイロット状態:良好。
 機体状態:少々、傷が付いています。EN・弾薬を30%消費(補給ポイントにて補給中)
 現在位置:B-4
 第一行動方針:補給をする
 第二行動方針:キラと合流
 第三行動方針:クインシィの捜索
 第四行動方針:キラが同行に値する人間か、品定めする
 最終行動方針:クインシィをオルファンに帰還させる(死亡した場合は自身の生還を最優先)】
     備考:バサラが生きていることに気付いていません。



【初日21:25】


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